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2020年2月15日 (土) 04:03時点における版

五条駅
駅舎(2014年7月30日)
ごじょう
Gojō
北宇智 (3.9 km)
(1.7 km) 大和二見*
地図
所在地 奈良県五條市須恵三丁目1-9
北緯34度21分20.22秒 東経135度41分55.92秒 / 北緯34.3556167度 東経135.6988667度 / 34.3556167; 135.6988667
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
所属路線 T 和歌山線
キロ程 35.4 km(王寺起点)
電報略号 コテ
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線
乗車人員
-統計年度-
1,448人/日(降車客含まず)
-2017年-
開業年月日 1896年明治29年)10月25日[1]
備考 業務委託駅
受託者
株式会社JR西日本交通サービス
窓口営業時間6:00~21:00
みどりの窓口
* この間に近畿統括本部和歌山支社境界あり(当駅から北宇智寄りは近畿統括本部管内)
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五条駅(ごじょうえき)は、奈良県五條市須恵三丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)和歌山線である。

概要

五條市の代表駅で、近畿統括本部大阪支社王寺鉄道部)と和歌山支社の境界になっている(当駅の管轄は大阪支社であり、当駅の上り場内信号機が両機関の境界になっている)など、和歌山線運行上の要の駅となっている。当駅を跨いで運転される列車は、必ず当駅で乗務員交代を行う。

所在地の市名は「五條市」、駅名及びバス停名は「五条駅」と、「條」の字体が異なっているが、案内標識には「五駅」と記されているものも多い(なお、五條市内の町名(五條1~4丁目)、小中高校名及び官公庁施設のほとんどが「五條」表記)。

戦前、木材輸送のためにこの駅から現・紀勢本線新宮駅までを鉄道で結ぶ計画(五新線、後に阪本線と呼ばれるようになる)があったが、モータリゼーションの影響などもあって結局実現しなかった。五條市大塔町阪本まで一部完成した路盤のうち、霊安寺町付近から西吉野町城戸付近まで簡易舗装され、国鉄バス→JR西日本→西日本ジェイアールバス→奈良交通のバス専用道として利用されていたが、2014年9月に廃止され、並行する一般道経由に変更された。また、バス専用道に転用されなかったアーチ橋の遺構が、当駅南西1km程の所(和歌山線との分岐点 - 国道24号 - 吉野川)に残っているが、国道24号を跨いでいた部分は国道の拡張工事のため一部撤去された。

歴史

1896年明治29年)10月25日、南和鉄道が葛駅(現・吉野口駅)から当駅を経て二見駅(のちの川端駅)までを開通させたのと同時に五条駅(ごじょうえき)として開業、およそ2年後の1898年(明治31年)4月には紀和鉄道が今度は当駅から南和鉄道との接続点(のちに二見駅、現・大和二見駅)を経て橋本駅までを開業、この駅は南和鉄道と紀和鉄道、二つの会社の境の駅となった[1]

この時、紀和鉄道は実際は両鉄道の接続点から線路を延ばしていたが、1902年(明治35年)6月には紀和鉄道がこの接続点に二見駅(2代目、現・大和二見駅)を開業させ、南和鉄道はその二見駅から元々あった二見駅までの旅客営業を廃止し、貨物線とする。なお(初代)二見駅は、新しく出来た二見駅との重複を回避するため川端駅に改称、二見からの南和鉄道貨物支線の終着駅という形になった。この二見から川端までの貨物支線は1982年(昭和57年)10月1日に廃線となっている[1]

和歌山線の電化王寺駅から当駅と当駅から和歌山駅の二段階に分けて行われたため当駅には電化・非電化区間の境目となった時期がある[1]

年表

  • 1896年明治29年)10月25日 - 南和鉄道の葛駅(現・吉野口駅)から当駅を経て二見駅(初代、のちの川端駅)までの開通に伴い開業[1]
  • 1898年(明治31年)4月11日 - 紀和鉄道が当駅から南和鉄道との接続点(のちに二見駅(2代目)、現・大和二見駅)を経て橋本駅までを開業[1]。南和鉄道と紀和鉄道の接続駅になる[1]
  • 1904年(明治37年)
    • 8月27日 - 関西鉄道が紀和鉄道を買収、関西鉄道と南和鉄道の接続駅になる[1]
    • 12月9日 - 関西鉄道が南和鉄道を買収、関西鉄道単独の駅となる[1]
  • 1907年(明治40年)10月1日 - 関西鉄道が国有化され、帝国鉄道庁の駅になる[1]
  • 1909年(明治42年)10月12日 - 線路名称が制定され、和歌山線の所属となる[1]
  • 1980年昭和55年)3月3日 - 王寺駅から当駅までがシンプルカテナリー方式で電化、当駅は電化・非電化区間の境界駅となる[1]
  • 1984年(昭和59年)10月1日 - 当駅から和歌山駅までが電化[1]。これにより当駅は電化・非電化区間の境界駅ではなくなる[2]
  • 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道の駅となる[1]
  • 2018年平成30年)3月17日 - 高田方面のみにおいてICカードICOCA」の利用が可能となる。
  • 2020年令和2年)春 - 和歌山方面においてもICカード「ICOCA」の利用が可能となる。これにより、和歌山線全駅でICカード「ICOCA」の利用が可能となる。(予定)[3]

駅構造

構内

単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを持つ地上駅。最大10両の列車が停車可能で、ローカル線の駅としてはホームの有効長が長い。互いのホームは地下通路で連絡している。

駅舎は基本的に木造であるが、入口周りにはコンクリートで増築されており、木造とコンクリート造りが入り混じった建物となっている。駅舎内には柿の葉寿司店があり、その向かい側にあったキヨスクは2014年3月に閉店して現在は自動販売機コーナーとなっている。トイレは、改札内・改札外ともに男女別の水洗式

王寺鉄道部が管理し、駅業務のうち営業部門(出札・改札業務)はJR西日本交通サービスに委託されているが、運転取扱い業務(車両入換え)があるためJR西日本の社員も常駐する。窓口営業時間は朝6時から夜21時までである。朝の改札業務は、JR西日本の社員と共同で行う。自動券売機および簡易ICOCA改札機が設置されている。

駅舎左手にあるスペースは阪本線バス用ホームの跡である。現在は、事故や大雨などで見合わせにあった場合の鉄道代行バスが発着する場合のみ使用。

のりば

のりば 路線 方向 行先
1・2・3 T 和歌山線 下り 橋本和歌山方面
上り 高田王寺奈良方面

通常は上下線とも駅舎側の単式ホーム(1番のりば)に発着し、島式ホーム(2・3番のりば)の使用は行違いのある場合や、列車接続時に限られる。その島式ホームへは地下道で連絡している。そのほか、1番のりばと2番のりばの間に留置線1線と、3番のりばの向こうにも、留置線が3本あり、夜間滞泊が行われている。運転取り扱い上では駅舎反対側の3番のりばを「1番線」として逆順に振っており、1・2番のりばの間の留置線もカウントに含まれるため、1番のりばが「4番線」となる。

ダイヤ

下り方面(和歌山方面)では、朝夕の通学時間帯の混雑に対応するため平日に限り快速列車が2本設定されている。

上り列車については、朝ラッシュ時間帯に快速JR難波行きが2本、平日の夕ラッシュ時間帯にはJR難波発および大阪発の快速列車が合計3本設定されていて、うち2本は大和路線内では奈良方面行きに連結し、王寺駅で切り離す。日中の高田・奈良(万葉まほろば線経由)方面の列車は高田駅で大和路線直通の快速列車に接続している。

国鉄時代から2002年平成14年)3月23日未明までは、和歌山方面から日付を越えて終電(1984年9月30日以前は終列車)が到着していたが、今は当駅到着時刻が日付を越える設定はない。

利用状況

奈良県統計年鑑によると、2017年度の1日の平均乗車人員1,448人である。

近年の1日平均乗車人員は以下の通り。

年度 1日平均
乗車人員
2000年 2,909
2001年 2,773
2002年 2,560
2003年 2,431
2004年 2,412
2005年 2,357
2006年 2,315
2007年 2,160
2008年 2,122
2009年 1,982
2010年 1,910
2011年 1,842
2012年 1,828
2013年 1,819
2014年 1,681
2015年 1,651
2016年 1,533
2017年 1,448

駅周辺

駅前通り

周辺は木材工業によって発展した五條市の中心部である。当駅はその市街地の北東の端に位置し、市街地の中心部は当駅の南西方向にある。駅近くにはイオン五條店などもあり市役所をはじめとする公的施設も近い。

公的機関等

学校

商業施設等

観光施設等

バス路線

奈良交通

駅前にバス乗り場があり以下のようなバスが発着している。木造のバス待合室は2014年秋に解体撤去され更地になっている。

駅前乗り場(五条駅バス停)
  • 特急[302] 大和八木駅行き(終点まで各停)(五條バスセンターかもきみの湯近鉄御所駅高田市駅経由)
  • 特急[301] 新宮駅行き(五條市西吉野町・大久保口停留所まで各停)(上野地、十津川温泉本宮大社前湯の峰温泉川湯温泉経由)
  • [1][3][10][11][12][31][32][広域通院ライン] 五條バスセンター行き
  • [1][広域通院ライン] 十津川温泉行き(五條病院玄関口、賀名生和田、城戸、阪本、上野地経由)
  • [10] 城戸行き(五條病院前、生子、賀名生和田経由)
  • [11] 西吉野温泉行き(五條病院前、生子、賀名生和田、城戸経由)
  • [12] 城戸行き(五條病院玄関口、生子、賀名生和田経由)
  • [31] 野原循環・内回り(野原南口⇒五條病院玄関口⇒智辯学園辯天宗本部⇒五條BC行き)
  • [32] 野原循環・外回り(辯天宗本部⇒智辯学園⇒五條病院玄関口⇒野原南口⇒五條BC行き)
北口乗り場(五条駅北口バス停)
  • [56] 田園五丁目行き(田園三丁目経由)
  • [57] 五条駅北口行き(田園一丁目、田園三丁目経由)
  • [58] 五條バスセンター行き(田園三丁目、田園五丁目、中之経由)
  • [文] 五條高校行き(五條高校開校日のみ運行)

五條市コミュニティバス

[4]

  • A系統 五條バスセンター行き/なつみ台二丁目行き(五条駅バス停発)
  • C系統 五條バスセンター行き/畑田行き
  • D系統 五條バスセンター行き
  • F系統 五條バスセンター行き/なつみ台二丁目行き(五条駅北口バス停発)

五條市デマンド型乗合タクシー

五條市デマンド型コミュニティバス

隣の駅

西日本旅客鉄道
T 和歌山線
快速・普通
北宇智駅 - 五条駅 - 大和二見駅

快速は当駅をまたがって運転されていない。和歌山発の快速の当駅を越えての運転がされているが、当駅で列車番号および種別表記が変わり、高田方面へは普通として運転されている。

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部(編集) 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 42号 阪和線・和歌山線・桜井線・湖西線・関西空港線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年5月16日、20-21頁。 
  2. ^ なおこの時の電化は国鉄末期の経費節減の影響を受け、通常の電化方式であるシンプルカテナリー方式ではなく、簡易な電化方式たる直架式によってなされており、現在でも五条駅が二つの電化方式の境目となっている。
  3. ^ https://www.westjr.co.jp/press/article/2019/08/page_14788.html
  4. ^ 五條地域の公共交通時刻表等

関連項目

外部リンク