夜神月

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夜神月
DEATH NOTEのキャラクター
登場(最初) 第1話「退屈」
作者 大場つぐみ
小畑健
声優 宮野真守
バード・スウェイル(英語版)
俳優 藤原竜也
プロフィール
別名 キラ
性別 男性
国籍 日本の旗 日本
親戚 夜神総一郎(父)
夜神幸子(母)
夜神粧裕(妹)

夜神 月(やがみ ライト、Light Yagami)は、漫画『DEATH NOTE』の主人公である。

演者[編集]

プロフィール[編集]

人物[編集]

警察庁幹部・総一郎、・幸子と・粧裕(さゆ:中学生)の四人家族の長男。家族愛情にも、経済的にも不自由しない家庭環境で生まれ育つ。内に秘めた正義感と、他の追随を許さない優秀な頭脳を自負している。世の中で起こり続ける悪行に、表立った行動はせずとも苛立ちとジレンマを感じていた。

そんな中、デスノートを拾い、その所持者である死神リュークとの出会いをきっかけにその独善的な価値観と強い自己顕示欲を表面化していき、純粋だった正義感も歪んだものへと変化して、サイコキラーと化す。特異で極端な自我の正義を疑わず、デスノートを使用し続ける。

自分の監視についたFBI捜査官・レイ・ペンバーの殺害後は、己の身を守るための殺人をも厭わなくなり、自分をキラとして疑う者には周到な計画の下で容赦なく粛清を加え、自称「新世界の」として、内実は独裁者として君臨する。なお、死神の目の取引については、寿命を半分に縮めるのは自分の計画にとって不都合との理由で最後まで拒否し続けている。

最期には、松田に拳銃で撃たれてからはその冷静な性格も崩壊し、言動も幼稚かつ乱暴になっていた(アニメ版では夕方の道を歩いている頃には直っている)。

性格[編集]

選民意識と冷酷非道
一見完璧な優等生として穏やかに振る舞い、また周囲にもそう認知されている中で、思い通りにならない事には怒りを露わにする起伏の激しい面もあるなど、説明しがたい複雑な性格である。その内にはキラとしての高慢かつ独善的な選民意識と冷酷非道さも併せ持ち、キラとしての思想に対する確信を最後まで貫き通す。心の中の心理描写では髪と目が赤くなり二面性を表している。
稀に見る負けず嫌い
リュークに「死神以上に死神らしい」、「悪魔」(実写映画における台詞)などと評され、死神・レムには、「死神を超えている」(実写映画版ではリューク同様「悪魔」)と言わしめるほどの策略家でもある。キラを死刑台に送ると宣言したLに強い対抗心を抱き、Lからは「私そっくりの稀に見る負けず嫌い」として認識されている。基本的に一人称は「僕」だが、実写映画版では「俺」と言うシーンもある。

特技[編集]

天才的な頭脳
高校在学中は全国模試で1位をキープし、さらに東応大学にも、Lと共に全教科満点で首席入学するなど、類い稀なる天才的な頭脳の持ち主。また、自分のパソコンから父のパソコンや警察データベースに痕跡を残さずにハッキング(クラッキング)が出来るなど、大変高度なクラッキング技能も持ち合わせている。
スポーツ万能
中学生時には、テニスで全国大会制覇を2度成し遂げていることなどから、高い身体能力をも有していることがわかる。
その他にも、イケメン、手先が器用、女性の扱いに長けるなど、万事に優れた才能の持ち主である。

対人関係[編集]

作中では弥海砂、高田清美、ユリ、シホ、エミ、マユなどの女子と恋人関係[3]にあった。また表面的には人当たりも良く、賢さと穏やかさで周囲の信頼を勝ち取っており、友人も多かった。捜査本部の面々も物語序盤では総一郎の息子というだけで全幅の信頼を置き、その過剰な信頼もLの危機(ひいてはLの死)を早める原因となった。

作中での活躍[編集]

第一部[編集]

元々は、尊敬している父と同じく警察官僚を目指していたが、高校生のときに死神リュークが地上に落としたデスノートを拾ったことを契機に、新世界の神になる事を決意し、世界中の犯罪者達を裁いていくことで、「犯罪者のいない理想の世界」すなわち「新世界の創世」をしようとする。その後、次第に「犯罪者を粛清する存在」を必然的に知ることになった世間から「キラ」と呼ばれるようになり、世界に対して隠然と影響力を行使していくことになる。やがて、キラを大量殺人犯として追っている探偵Lと対峙し、熾烈な心理戦を繰り広げていく。

第二部[編集]

東応大学卒業後、警察庁に入庁、情報通信局情報管理課に所属[4]。当時の年齢は23歳。 公式書類の上では「東応大学大学院生」となっている(キラに殺される危険があるため、警察関係者はその名前を公表されないことになっている)。自身の策略により、自らが死に追いやったLの後継者(2代目L)として成り済まし、キラ捜査を続け、捜査本部を撹乱し続けた。4年間の月日を経て一層傲慢になり、自分の思想は全人類に受け入れられるはずだという絶対的な確信の下に新世界の実現に邁進する。新世界実現のためには、自分の邪魔をする者のみならず、デスノートの存在を知る者、自分の協力者でさえ邪魔になれば躊躇なく抹殺する冷酷無情な人間としての面も描かれている。社会人となったことに加え、身分を明かさないLの役割を担うことになったため、仕事上の一人称は「私」になることが多かった。

実写映画版[編集]

ノートを拾ったのは大学生の時。法学部で、司法試験を大学3年目にして一発で合格。いくつかの事件で総一郎の捜査の手助けをしたこともある。警視庁へのハッキングによって多くの犯罪者が不起訴処分となり、彼らが反省一つしていない現実を知り、犯罪を裁く法律に限界を感じ、デスノートによる粛清に臨む。秋野詩織と交際していたが、後に捜査本部に入るために利用し殺害する。前編では稀に一人称が「俺」になることがあった。

スピンオフ作品の『L change the WorLd』では、ワタリの執務室のモニターに登場したのみで台詞は無し。

結末[編集]

原作[編集]

YB倉庫でのニアとの対峙の際に魅上を使って倉庫内にいる日本捜査本部やSPKのメンバー全員の抹殺を謀る。しかし魅上がメロによって誘拐された高田を消そうと独自で動いたことがきっかけで、ニア側が本物のデスノートの存在に気付き、丸ごとノートを偽装していたことを知る。これによって逆に追い詰められ、キラであることを自供。自分の思想を熱弁するが、ニアに「あなたはただの人殺し」と一蹴される。ノートの切れ端を使ってニア殺害を試みるも松田の銃撃に阻まれ、その無様な姿に魅上は「あんたなんか神じゃない」と月にとって最も屈辱的な言葉を放つ。最後の悪あがきとしてリュークに助けを求めるが、ニアとの対決に敗北が決定的になったことでリュークにも見限られてノートに名前を書かれ、生きることへの執着心を露わにしながら心臓麻痺死亡した。

アニメ版[編集]

魅上が自害した隙にYB倉庫から逃走。夕方になった道にデスノートと関わる前の自分のとすれ違う。重体の身で徘徊した末、リュークに名前をノートに書かれ、廃屋の工場でLの幻を見つつ眠るように死亡する。また、リュークの殺した理由も「ノートを人間界に持ち込んだ死神とそのノートを最初に手にした人間との掟」という設定が主になった。なお、原作と違い、逃走する前には魅上が月を罵倒せず忠誠を示すように自害。

映画版[編集]

Lの作戦 『自分でノートに「心不全で23日後に安らかな眠りの中で死亡」と書く』 という策に嵌まり、Lが死神レムによって殺されたと思い込んで、その場で自分がキラであることを暴露。さらに、事前に本物とすりかえられていた偽物のノートで、父・総一郎らを始めとする捜査本部のメンバー全員の名前を書いているところを監視カメラで見られる。事前に腕時計に仕込んだノートの切れ端を使おうとするも、松田に阻止された挙句、原作同様に退屈しのぎに飽きたリュークによって名前を書かれ、心臓麻痺で死亡。総一郎には最期までキラの思想に対する理解を求めていたが、総一郎からは「お前は独りよがりだ」と拒絶され、理解して貰えることはなかった。最期の場面では生への執着よりも、キラとしての役割を全うできないことを悔やんでいるかのような発言が多かった。

その他[編集]

  • ボボボーボ・ボーボボ』との合作では、首領パッチが月を演じた(なお、月とLの配役は、大場つぐみの指名)。首領パッチはゲーム版ではLと同じ山口勝平が演じていた。
  • 「月」と書いて「ライト」と読む名前は、殺人犯の名前なので現実の人間と絶対に被らないような名前を前提とし[5]、作者の大場つぐみが命名辞典で見つけた「星」と書いて「ライト」と読む名前を応用したものである[6]
  • 小畑健は、自身のお気に入りのキャラの一人として月を挙げており、その理由を「少年誌でこんなに悪い奴をぬけぬけと描けたことが嬉しかった」と発言している[6]

脚注[編集]

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  1. ^ 大場つぐみ小畑健『DEATH NOTE/A アニメーション公式解析ガイド』、集英社、2007年、4頁、ISBN 978-4088741970
  2. ^ 大場つぐみ小畑健 『DEATH NOTE HOW TO READ 13』 集英社ジャンプ・コミックス〉、2006年、8頁、ISBN 4-08-874095-5
  3. ^ ただし全員計画のために利用したに過ぎず、作中で女性に好意を持つような描写は一度もなかった。
  4. ^ 警察庁職員であり捜査本部入りしていることから誤解されがちだが、前述の通り技官であり警察官ではない。
  5. ^ 「DEATH NOTE HOW TO READ 13 真相」59ページ
  6. ^ a b 「DEATH NOTE HOW TO READ 13 真相」61ページ

関連項目[編集]