勇午

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勇午』(ゆうご)は、原作:真刈信二、作画:赤名修による日本漫画作品。『月刊アフタヌーン』(講談社)にて1994年から2004年まで連載された後、『イブニング』(同)に移籍し2009年現在も連載中。「交渉人(ネゴシエーター)」の仕事を題材にした先駆的作品。

単行本は現在までに『アフタヌーン』連載版が全22巻(アフタヌーンKC)、『イブニング』連載版(イブニングKCDX)が2009年6月現在計8巻発行されている。『アフタヌーン』版は2004年より漫画文庫化された。『イブニング』版では『勇午-the Negotiator』と副題がつけられている。

また2004年に本作の序盤のストーリーである「パキスタン編」と「ロシア編」がTVアニメ化された。1999年には小説版も出版されている。

目次

[編集] 概要

成功率97.4%を誇るフリーの交渉人・別府勇午を主人公にした社会派サスペンス。『月刊アフタヌーン』連載版では主に海外が舞台となっている。毎回作者の綿密な現地取材に基づいて、各国の社会情勢、文化事情、宗教観、社会悪、必要悪にぶつかり、悩みながら解決の糸口を模索する勇午の姿が描かれた。ひとつのエピソードにつき、約1年程度の連載である(短編の日本編を除く)。『イブニング』での連載に移ってからは、主に日本各地が舞台となっている。

シリーズを通して、主人公・勇午がほぼ必ず拷問を受けるという特徴があり、特に『アフタヌーン』版では各国の文化を背景にした様々な趣向の拷問が描かれた。

外務大臣、第92代総理大臣麻生太郎は、あるシンポジウムで、外交を語るなら『勇午』を読まなければ駄目だ、と言い切った[1]。2008年12月、麻生総理はよく「矜持」という言葉を使っているが、「横浜・横須賀編1」の223ページにも勇午のセリフとした「交渉人としての 矜持は 譲れません」という個所が見られる。

[編集] 主な登場人物

別府 勇午(べっぷ ゆうご)
物語の主人公。交渉を生業とする。鋭敏な頭脳と広大な人脈を持ち、数多くの言語を操る。どんな拷問を受けても折れない強い意志と頑丈な肉体、如何なる状況にもゆるがない冷静さ、そして誰とでも打ち解けられる包容力を併せ持つ。また、時には関わった人々の境遇に涙する優しさをのぞかせる。まさに誰もが理想とするような人物像を有する。
小暮 蛉一(こぐれ れいいち)
勇午のパートナー。メカオタクであり、主に勇午が使用する機器の改造を始めとする技術的なサポートを行う。時折、勇午に呼ばれて現地へ赴くこともある。下北半島編においては珍しく、小暮がとある災難に巻き込まれ、勇午が救出に動くということも。

[編集] 漫画

アフタヌーン連載分

イブニング連載分

  • 第一部 下北半島編(単行本の色は赤)
  • 第二部 北九州対馬編(同 緑色)
  • 第三部 東京種子島編(同 青色)
  • 第四部 大阪編(同 黄色 前・後編の2冊構成)
  • 第五部 横浜横須賀編(同 紫色 前・後編の2冊構成)
  • 第六部 洞爺湖サミット編(同 ネイビーブルー色 前・後編の2冊構成)

[編集] 小説

原作者の真刈信二により、「ロシア編」がより詳細なエピソードを加えて小説化、これに漫画では描かれなかった勇午の最初の交渉を描いた作品を加え、1999年に出版された。

  • 勇午―交渉人 in ロシア&インディア(真刈信二著、講談社アフタヌーンノベルス、ISBN 4063470024

[編集] アニメ

「パキスタン編」と「ロシア編」計13話が製作され、キッズステーションで放映された。アニメ版のタイトルは『勇午 ~交渉人~』となっている。「パキスタン編」と「ロシア編」を、監督からキャラクターデザインにいたるまでそれぞれ全く別のスタッフで製作するという実験的なスタイルが取られた(声優、主題歌は共通)。

[編集] スタッフ

[編集] 1st Negotiation「パキスタン編」

  • 企画:添田弘幸(キッズステーション)、中村寛之(ケングルーヴ)、小鷹正敏(ステップ映像)、梶原進(イズム)、服部尚(C-TBS)
  • 監督:岸誠二
  • シリーズ構成:佐藤和治
  • キャラクターデザイン・総作画監督:松本剛彦
  • 色彩設定:金丸ゆう子
  • 美術監督:宮越歩
  • 撮影監督:斉藤めぐみ
  • 音響監督:早瀬博雪
  • 音楽:上田益
  • プロデューサー 笹木理加(キッズステーション)、吉田秀治(ケングルーヴ)、早川均(ケングルーヴ)、山田聡(イズム)、平野志郎(C-TBS)、寺田英美(ステップ映像)
  • アニメーションプロデューサー:甲田伸一(G&G)
  • アニメーション制作:G&G
  • 製作著作:勇午製作委員会(ケングルーヴ、キッズステーション、ステップ映像、C-TBS、イズム)、キッズステーション

[編集] 2nd Negotiation「ロシア編」

  • 企画:添田弘幸(キッズステーション)、中村寛之(ケングルーヴ)、小鷹正敏(ステップ映像)、梶原進(イズム)、服部尚(C-TBS)
  • 監督:花井信也
  • シリーズ構成:金巻兼一
  • キャラクターデザイン・総作画監督:今泉賢一
  • 色彩設定:岡野国治
  • 美術監督:長尾仁、椋本豊
  • 撮影監督:沖野雅英
  • 音響監督:早瀬博雪
  • 音楽:上田益
  • プロデューサー 笹木理加(キッズステーション)、吉田秀治(ケングルーヴ)、早川均(ケングルーヴ)、山田聡(イズム)、平野志郎(C-TBS)、寺田英美(ステップ映像)
  • アニメーションプロデューサー:渡辺秀信(アートランド)
  • アニメーション制作:アートランド
  • 製作著作:勇午製作委員会(ケングルーヴ、キッズステーション、ステップ映像、C-TBS、イズム)、キッズステーション

[編集] キャスト

[編集] 1st Negotiation「パキスタン編」

[編集] 2nd Negotiation「ロシア編」

  • オリガ・エレノワ(ロシア内務省対内防諜局大尉) 声:富沢美智恵
  • リューバ(女子大生) 声:岡村明美
  • 真理子 声:甲斐田ゆき
  • ガラーホワ少将(ロシア内務省対内防諜局シベリア地区司令官) 声:唐沢潤
  • ナージェンカ(ナジェージュダ・イワノーバナ・パヴレツカヤ) 声:堀江由衣
  • アンドレイ・セルゲイビッチ・ロマノフスキー 声:沢木郁也
  • ユーリー(地元のポン引きの男) 声:戸部公爾
  • 中尉 声:遊佐浩二
  • ヴィクトル中尉(勇午への拷問を指揮) 声:中 博史
  • シェーキン 声:一条和矢

[編集] 主題歌

  • OP曲「modern size」 作詞・作曲・歌:樽木栄一郎
  • ED曲「kitty」 作詞・作曲・歌:樽木栄一郎

[編集] 各話タイトル

  話数 タイトル
1st Negotiation
パキスタン編
第1話 「交渉人」
第2話 「決意」
第3話 「接触」
第4話 「勇者」
第5話 「信頼」
最終話 「約束」
2nd Negotiation
ロシア編
第1話 「亡命貴族」
第2話 「取引」
第3話 「公文書」
第4話 「マロース(極寒)」
第5話 「尋問」
第6話 「指輪の謎」
最終話 「ナージェンカのために」

[編集] 逸話

月刊アフタヌーン』の創刊10周年記念企画『大合作』(1997年2月号掲載)においては、別府勇午はクイズ解答者の役回りで、普通なら笑える内容の解答(「ベルダンディのすっぽんぽん」など)を淡々と無表情で答え、笑いを誘っている。

[編集] 脚注

  1. ^ Garbagenews.com 2006年5月13日

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

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