神様ドォルズ

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神様ドォルズ
ジャンル ファンタジーバトルロボット
漫画
作者 やまむらはじめ
出版社 小学館
掲載誌 月刊サンデージェネックス
レーベル サンデーGXコミックス
発表号 2007年1月号 - 2013年3月号
巻数 全12巻
話数 全72話
アニメ
原作 やまむらはじめ
監督 岸誠二
シリーズ構成 上江洲誠
脚本 上江洲誠
キャラクターデザイン 森田和明
音楽 西田マサラ石川智晶
アニメーション制作 ブレインズ・ベース
製作 案山子保存協会
放送局 放送局参照
放送期間 2011年7月 - 9月
話数 全13話
テンプレート - ノート 
ウィキプロジェクト 漫画アニメ
ポータル 漫画アニメ

神様ドォルズ』(かみさまドォルズ、"KAMISAMA DOLLS")は、やまむらはじめによる日本漫画作品。『月刊サンデージェネックス』(小学館)にて、2007年1月号より2013年3月号まで連載された。2013年4月に最終巻が発売し、単行本は全12巻となった。2010年7月にテレビアニメ化が発表され、2011年7月から同年9月まで放送された。

ストーリー[編集]

閉鎖的な故郷・空守村を離れて東京での一人暮らしを始めた大学生・枸雅匡平の元に、空守村でと崇められる「案山子」を操る「隻」の資格を持つ妹・詩緒が訪れる。それは、かつて村で惨劇を起こし幽閉された匡平の幼馴染み・阿幾が脱走したことを伝えるためだった。

阿機の脱走に始まり、閉鎖的だった空守村の内外で、案山子を巡る様々な人物の思惑が絡み始めていく。

登場人物[編集]

「声」は後述するテレビアニメ版において配役された声優

主要人物[編集]

枸雅 匡平(くが キョウヘイ)
声 - 岡本信彦
大学生。空守村を嫌い上京した青年。元・玖吼理の隻。
普段は穏健で事なかれ主義者だが、千波野を巡る事件によるトラウマで他者との交流を苦手とし、過去に踏み込まれると激昂する。
阿幾曰く、枸雅の血統に伝わる大きな力を継いでるとされ、二面的な性格は「本性」とされる。
事件ののち隻を退いたが、玖吼理を扱う腕前は詩緒を遙かに凌ぐ。数百年に一度しか現れないというほどの才能を持っている詩緒と桐生さえも圧倒するという、隻として計り知れない素養を持つが、気付いている者は少ない。
恋愛面に関しては非常に奥手な様子を見せていたが、まひるの事件の後に、晴れて日々乃との交際を開始する。
やがて枸雅の血統の隻としての力を意識的に扱えるようになり、紫音から迦喪建角の隻の座を奪い、不可能と言われていた八咫烏モードへと瞬時に変容させた。
枸雅 詩緒(くが ウタオ)
声 - 福圓美里
匡平の実妹。現・玖吼理の隻。
真面目で優しいがプレッシャーに弱く、またドジで頭に血が上りやすい。村から脱走した阿幾を追って上京し、そのまま隻の修行がてら兄と共に史場家へ居候をする。
匡平を強く慕っている。日々乃にも懐いているが、匡平との関係をめぐり、どこかライバル視してもいる。玖吼理や桐生への思い入れも強く、彼らに関する際は、ときには匡平とでも衝突するほど。
胎児の頃から案山子と呼応した程の素質を持つが、阿幾の言うところでは匡平のおこぼれに過ぎない。前任の隻である匡平の高い実力を知る者からは、その適性を疑問視されることもある。とはいえ、匡平の指導や都会での連戦を経て、徐々に玖吼理を使いこなしている。
史場 日々乃(しば ヒビノ)
声 - 茅野愛衣
匡平と同じ学部生。長髪で巨乳の持ち主。一般人。
父子家庭に育ち、母性が強く物怖じしない性格で、異常事態への許容力が高い。
空守村の血筋に当たるが、匡平らと同居するまで村の伝統や秘密は知らなかった。枸雅兄妹の苦悩を知り、彼らを庇う立場から事態に深く関わっていく。
まひるの事件ののちに匡平への感情を自覚し、曖昧ながら交際を始める。
枸雅 阿幾(くが アキ)
声 - 木村良平
匡平の幼馴染み。白髪の青年。暗密刃の隻。
マイペースだが好戦的で、人を殺す事に抵抗が無い。千波野を巡る事件で座敷牢に幽閉されたが、匡平が村を出たことを知り、追いかける形で脱走する。
匡平の力に執着し、彼の前に度々現れては挑発を繰り返す。かつては隻としての力に固執しがちながら、匡平の良き友でもあった。
上述の事件の際に当時の隻・篤史から暗密刀の所有権を奪い、以降はそれを保持し続けている。しかし幽閉された際に暗密刃の力の一部が封印されてしまったため、その操作は「らしくない」と称されるほど不自然に悪い。本来の実力はとても高く、匡平と同じく案山子の能力を引き出せている数少ない人物。

空守村の住人[編集]

日向家[編集]

日向 勾司朗(ひゅうが コウシロウ)
声 - 村瀬克輝
阿幾捕縛のために上京してきた男。宇輪砲の隻。
サングラスと下唇のピアスが特徴。強面ながら、冷静な判断力を持った常識人。また既婚者にして愛妻家でもある。
日向家の有力後継者だが、確執のある枸雅家の匡平とも積極的に情報交換し、時には協力する。桐生の保護者も務め、彼にはよく慕われている。
宇輪砲の機能を活用した奇襲戦法を得意とするが、積極的な交戦は少なく、仲裁や補佐に回ることが多い。
日向 桐生(ひゅうが キリオ)[1]
声 - 小林由美子
詩緒の双子の弟。武未禍槌の隻。
生まれてすぐに枸雅家から日向家に渡され、奥の蔵で幽閉されながら育てられた。そのような特殊な生い立ちのために性格は屈折しているが、根は詩緒と同じく単純で熱くなりやすい。彼女とは対立しがちながら、内心でその身を案じることもある。
自身を幽閉した佐兵衛を酷く畏怖し、逆らうことができない。背には奥の蔵で刻まれた古傷を残している。
詩緒と同じく優れた隻の素養を持つとされ、実力では詩緒を上回る。
日向 まひる(ひゅうが まひる)
声 - 花澤香菜
匡平を恋い慕う少女。勾司朗のいとこで暁の実妹。禍津妃の隻。
可憐な風貌に反して傍若無人かつ自由奔放な性格で、極めて好戦的。幼少から継続して案山子を操るベテランであり、禍津妃の特殊な機能もあって優秀な隻とされる。
過去の天照素との戦いで匡平や阿幾と共闘し、命を救ってくれた匡平を「匡平様」と呼ぶ。
その匡平を追って上京、平城と行動をともにするが暴走し、その末に禍津妃を失う。
禍津妃が破壊された後は阿幾と行動を共にしていたが、村と桐生の事情を知り、武未禍槌の新たな隻となる。
日向 暁(ひゅうが アカツキ)
まひるの実兄。火官土の隻。
消極的で我侭だがマイペースな性格で、自分の立場に対して存外に冷静な見方をする。
次期当主争いで勾司朗に破れて以来、ニート生活を送っている。まひるからは絶縁を言い放たれるほど嫌われている。
引きこもってから案山子を動かしておらず、ブランクこそあるが、元は勾司朗の対立候補になるほどの有能な隻だった。
日向 佐兵衛(ひゅうが サヘイ)
声 - 柴田秀勝
日向家の現当主。隻眼の老人。
冷酷で自尊心の強いところがあり、目的のためには手段を選ばない。隻の経験は無いが、お社や案山子の力に関わることを誇りにしている。
終戦の折にアメリカへ案山子を売り込もうとするも一笑され、その時から鬱屈とした憎悪を溜め込み続けていた。
老齢となってから天照素を得たことで、桐生を喰わせてその力を利用する野望を抱き、密かに暗躍する。
綾女(アヤメ)
声 - 桑谷夏子
佐兵衛の側女。巫女装束に生気のない面持ちをした美女。
かつて借金のカタで日向に売られ、当時は佐兵衛を恨んだらしいが、今では「お館様」と呼び忠義を尽くす。
佐兵衛を止めようとした勾司朗を撃つが、一方で彼を運び出して治療するなど、素行には謎が多い。
きいちゃん
声 - 緒方恵美
勾司朗の妻。本名は不明。日向家に嫁に来て、独立領のように一軒家を建てることを認めさせたタマで、勾司朗が連れてきた桐生のこともすぐに受け入れた。
子どもを身籠り、桐生に良いお兄ちゃんになってくれるように言う。
日向 克彦(ひゅうが かつひこ)
勾司朗の実父で佐兵衛の息子。小太りの中年。有能な息子と野心的な父に挟まれ、その尻拭いに奔走させられる苦労人。

枸雅家[編集]

枸雅 紫音(くが シオン)
匡平らの従姉。眼鏡に黒い長髪の女性。迦喪建角の隻。
率直で物事に頓着しない性格で、歯に衣を着せない物言いをする。自身いわく「靄子よりは女っぽい」。
隻としての重圧を感じるでもなく、むしろその立場を楽しんでいる。匡平らが一度帰郷した折は、高空でのすれ違い事故を起こした。
迦喪建角を使いこなす実力者ではあるが、案山子の武装の乏しさが原因して、実戦では主力になれずにいる。
アニメでは最終回での予告カットのみの登場。
枸雅 蒼也(くが ソウヤ)
紫音の実兄。オールバックの長髪をした糸目の男。弥隈利の隻。
実直かつ厳格な性格で、事務能力と隻の力を併せ持つ重鎮。その反面、血筋や家の圧力に弱い質。父や祖父の陰謀に加担させられ、匡平と対立する。
枸雅 清方(くが キヨカタ)
声 - 千田光男
枸雅の現当主。眼鏡をかけた白髪の老人。匡平らの祖父。
冷静に振る舞うがその実プライドが高く、それでいて小市民的で狭量と称される。
かつて佐兵衛へ対抗しようとして大失態を犯し、逆に佐兵衛に多大な借りを作った。以来、佐兵衛をひどく恨んでいる。桐生を日向家に売った張本人。
枸雅 将征(くが マサユキ)
清方の側近。口ひげを蓄えた恰幅の良い中年。蒼也と紫音の実父。
野心的で自己中心的な性格。清方が佐兵衛への復讐に固執するのを良いことに、蒼也らに圧力をかけて日向家を潰し、権力を掌握しようとしている。
枸雅 泰之(くが ヤスユキ)
声 - 今村直樹
匡平らの実父。将征の弟で清方の息子。
意欲に乏しい陰気な性格で、枸雅家の圧力に抗うでもなく、ただ諦め従っている。
気骨を失ったのは、大学時代に本家の圧力で村に戻されて以来のこと。諦観に徹する人柄から、匡平からは嫌われている。
枸雅 日都美(くが ヒトミ)
声 - 谷口佳子
泰之の妻。切り揃えた短髪に和服の女性。穏健な常識人で、詩緒を愛し、匡平を嗜める一家の良心。酒豪である。
詩緒と桐生を出産する際に薬を盛られたため、桐生を奪われたという記憶が抜け落ちており、彼の存在そのものを知らない。
枸雅 篤史(くが アツシ)
声 - 三宅健太
故人。阿幾の異母兄。元・暗密刀の隻。
横暴で稚拙、自己中心的な性格。父の愛人の子でありながら暗密刀を継いだ阿幾を強く憎んでいた。
過去の天照素事件ののち、阿機に代わって暗密刀の隻となる。以後、それまでの鬱積を晴らすように阿幾に当たり、村内でも我が物顔で権力を振りかざした。
千波野には早くから目をつけていたが、相手にされなかったため、陰険な裏工作を繰り返して村から孤立させる。しかし高慢さによる度の過ぎた行動で誤って千波野を殺害してしまったことで阿幾の怒りに火を付けてしまい、暗密刀を奪われ、最期は自らの取り巻き達もろとも阿幾に惨殺される。

器師[編集]

杣木 靄子(そまき モヤコ)
声 - 高垣彩陽
匡平と阿幾の同窓生で幼馴染。現杣木家の代表格。
豪快で男勝りな性格で、オヤジ臭い。おじいちゃんの言葉を代弁するが、下品な発言も構わず大声で伝える。その名残か、日常生活でも自分の言葉として間々言い放つ。同級生の頃より、阿幾を密かに慕っている。
杣木 由良子(そまき ユラコ)
声 - 山口理恵
靄子の妹。詩緒を溺愛しており、勢い余って可愛がりすぎるため、彼女には避けられている。信頼感に乏しいが、器師としての実力に遜色は無い。
おじいちゃん
器師の頭領。本名は不明。靄子と由良子の祖父。声が小さく、靄子が代弁している。

その他[編集]

瀬能 千波野(せのう チハヤ)
声 - 鍋井まき子
故人。かつて空守村に赴任した女性教師。
快活明朗で子供好きな性格で、教師の理念に実直。明るい人柄と美貌から空守村でも目立った人物で、匡平の初恋の人となった。しかし、交際を強いてきた篤史を拒絶したことで陰湿な嫌がらせを受けるようになり、村内で孤立していった。それをきっかけに、同じく村から孤立していた阿幾との仲が深まっていくが、まもなく命を落とすこととなる。
阿幾と共にノォノという犬を育てていた。
平城 毅(ひらしろ タケシ)
声 - 堀内賢雄
新人国会議員。空守村の対外折衝を担う家柄出身。
前時代的な空守村を変えるべく、まひるや阿幾を取り込もうと暗躍する。だが久羽子の暴走で失敗、恭助の事情聴取で空守村の実態を教える。
下山(しもやま)
声 - 坪井智浩
平城の秘書。匡平、靄子らの同級生。
枸雅・日向家らの特権階級に劣等感を持ち、匡平らを嫌う。久羽子の策略で立場を失い、空守村への案内役にされる。

東京の住人[編集]

空張 久羽子(からはり クウコ)
声 - 沢城みゆき
日々乃の友人。眼鏡にオールバックの女性。元「真・科学部」部長。
破壊願望の強い快楽主義者で、世の中を退屈と断じ、それを破る非日常を探している。
玖吼理に助けられたのが切っ掛けで案山子の存在を知り、「面白みのある非日常」として独自に関わっていく。
極めて行動力に富み、望みを叶えるためなら手段を選ばない。盗聴器や改造スタンガンなどの装置を常備する。
空張 恭助(からはり キョウスケ)
声 - 桐本琢也
久羽子の実父。刑事
無遠慮な性格で、同僚や娘からも厄介がられている。独自の勘で案山子の存在を知り、匡平らを調査している。
史場 慎吾(しば シンゴ)
声 - 斧アツシ
日々乃の実父。喫茶店「メトネル」店長。
空守村出身者だが、日々乃には村の秘密を教えていなかった。阿幾の襲撃で住まいを失った匡平と詩緒に部屋を貸す。
下尾 透(しもお トオル)
空守村出身者を母に持つ少年。仙台に引っ越した。
母親が空守村を嫌ったため、村の事情や案山子などの事情を一切知らない。詩緒と親密になり、その理念を支える一因となった。
アニメには未登場。
スオー
声 - 仙台エリ
日々乃の大学の友人。匡平の日々乃への告白を二度に渡って邪魔をした。
東京でのストーリーやアニメ公式サイトに出番があるわりに、名はおろか姓の漢字表記すら不明の女性。
藤間(ふじま)
声 - 増田裕生
匡平の大学の友人。匡平の日々乃への告白を焚き付けた張本人。

案山子[編集]

玖吼理(ククリ)
隻:匡平 ⇒ 詩緒 ⇒ 匡平 ⇒ 詩緒(玖吼理改アサルト)⇒ 匡平 ⇒(阿幾が破壊)
こけしに似た白塗りの案山子。隻は詩緒だが、一時的に前任者でもある匡平がその座を奪うことがあった。名前の由来は菊理媛神(くくりひめのかみ)。
左右側頭部から伸びる腕は、数少ないマニピュレータを備えた設計。右手内部のナイフと、単眼から放つ光線が主な武器。
左手内部の「八咫鏡」は、相手のエネルギー攻撃を吸収して撃ち返す機能を持つが、それを使えるのは現状では匡平のみ。
天照素戦のために改修され、「玖吼理改アサルト」となった。
暗密刀(クラミツハ)
隻:阿幾 ⇒ 篤史 ⇒ 阿幾 ⇒(匡平が破壊)
丁の字に似た暗い紫色の案山子。名前の由来は闇御津羽神(くらみつはのかみ)。
巨大なを収納しており、戦時にはそれを腕代わりにして戦う。
阿機が座敷牢に入った際に、その力を封印されている。
宇輪砲(ウワヅツ)
隻:勾司朗
円柱状をした深緑の案山子。名前の由来は上筒之男命(うわつつのおみこと)。
「空間移動のタイムラグが無い」という特殊な機能を持ち、それを利用した奇襲攻撃を得意とする。
また攻撃の捕捉には、対象に宇輪砲の臭いをマーキングすることで視野外へも追撃できる。『百発百中の「宇輪砲」』の異名を持つ。
武未禍槌(タケミカヅチ)
隻:桐生 ⇒ まひる(武未禍槌デスサイズ)
発芽した植物に似た青色の案山子。名前の由来は建御雷命(たけみかづちのみこと)。
右側から伸びる細長い隻腕が特徴で、指は無く、小さな楔状パーツが伸縮する。
楔状パーツは放電機能があり、その出力は放射状からビーム状まで、自在に調整できる。
禍津妃(マガツヒ)
隻:まひる ⇒(匡平が破壊)
脚の無い人型に似た桃色の案山子。名前の由来は禍津日神(まがつひのかみ)。伸縮自在な爪のある両腕を持つ。
最大の特徴は、射出したワイヤーで括る範囲内において、他の案山子を行動不能にする「結界」を作る機能。
ただしワイヤーの中継点が必要なので、開けた空間では使えない欠点がある。
詩緒との戦いによって破損した結果、暴走。上京していた隻とその案山子たちによって完全に破壊され、三つ目の失われた案山子となる。
迦喪建角(カモタケツノ)
隻:紫音 ⇒ 匡平(八咫烏モード)
鳥型の案山子。名前の由来は賀茂建角身命(かもたけつぬみ)。
機敏な飛行機能を持つ反面、武装に乏しく、胸部から射出する2本のフック付きアンカーだけが唯一の戦闘手段。
それは「八咫烏モード」と呼ばれる戦闘形態を、あまりの操作難易度のために封印された結果でもある。
火官土(カグツチ)
隻:暁 ⇒(阿幾が破壊)
円盤形の案山子。名前の由来は火之迦具土神(ひのかぐつちのかみ)。
火力に秀で、強力なビーム弾を連発できる。また3つある砲塔のうち2つは分離・飛行する2体の子機を備え、本体と合わせた多角的な攻撃が可能。
ただし長く分離して撃ち続けると弾切れになり、本体に戻って燃料を補充する必要がある。
天照素(アマテラス)
隻:無し(自動)⇒(匡平が破壊)
かつて失われた案山子の片割れ。隻は無く、自立判断で動く。名前の由来は天照大神(あまてらすおおみかみ)。
脚を持つ唯一の案山子であり、4本脚と顎のような大砲は獣を思わせる。「人の心を喰らう」という特殊な機能により、隻を逆に取り込んで稼働する。
また強力な自己修復機能を持ち、かつて匡平・阿幾・まひるとの対峙で大破した後、数年で独自に回復した。
本編の数年前の大破後に佐兵衛が回収、その目的のために隠匿され、現代において桐生を取り込み暴走する。
匡平に再び破壊されかけるも、姿を変えて復活する。
本当の正体は「常絶」。能力に関しては後述。本物の天照素は過去に匡平に出会った時に破壊されている(その残骸をまひるが発見している)。
弥隈利(ミクマリ)
隻:蒼也 ⇒(匡平が破壊)
甲羅に角の柱があるような亀の形の案山子。火力に秀でている。
背の柱にエネルギーを溜めて強力な攻撃を放てるようだが、天照素に向ける前に匡平の操る迦喪建角に破壊される。名前の由来は水分神(みくまりのかみ)。
常絶(トコタチ)
隻:無し(自動)⇒ 桐生 ⇒ 無し(自動)⇒(阿幾が破壊)
天照素とともに失われた案山子。基本は球状の姿をしている。変幻自在の装甲を持ち、天照素のような巨大なものから日々乃などの人間大のものに変化できる。名前の由来は国之常立神(くにのとこたちのかみ)。
天照素の撃破後に本体を含んでいた部分が分離されており、山道に偶々いた日々乃をコピーした。

用語[編集]

空守村(からかみむら)
N県K郡に属する匡平らの故郷。案山子をめぐる因習に囚われた閉鎖的な村。
枸雅家・日向家が合議制で動かす「お社」により、案山子の管理や隻の選定・授与が行われる。
古くから続く案山子の力や両家の確執に基づく体制を嫌う者、村を出る者も多い。「国道が通っているのが奇跡」と称されるほどの僻地にある。
案山子(かかし)
人が意思の力で遠隔操作するからくり人形。8体が現存する。
「神様の抜け殻」とも呼ばれ、古くは外敵の撃退、近代では土木工事などに用いられた。隻となった人間の意思に呼応して稼働する。
多種多様な能力を持つが、操る隻の資質によっては使えないものもある。本作では今のところ匡平だけ。それぞれ日本神話の神々が名前の由来。
共通して「空間移動ができる」「単眼である」「脚が無い」という個性があるが、天照素は例外的に脚がある。
アニメ版では、岸監督の発案により主題歌を担当する石川智晶の作曲・発声による独特の起動音がそれぞれの案山子に設定されている[2]
隻(せき)
案山子を操る人間の総称。任命制の役職であり、空守村においては神職に近い。
素養は枸雅家・日向家にのみ受け継がれるため、隻も両家の者に限られる。任期は小学生以上、30歳前後までが慣習。
隻を交替する場合、主を書き換える儀式を要するが、枸雅家の一部の人間はそれ無しに案山子の所有権を奪う力を持つ。
作者によれば、名前の元ネタは『That's!イズミコ』から。
カムノチ
案山子の構成要素の一つ。空守村近隣の植物群から採れる樹脂の混合液。
植物群が持つ人の精神に働きかける特殊な性質を受け継ぎ、これを案山子の駆体に浸透される事で、隻の意思に呼応する能力が得られる。
禍津妃はこの力を遮断することで、隻と案山子のリンクを一時的に断つ機能を持つ。
枸雅家/日向家(くがけ/ひゅうがけ)
空守村の特権階級。隻の素養を持つ人間を輩出する。古くから空守村を支配しており、同時に両家間には根深い確執がある。

単行本[編集]

その他[編集]

テレビアニメ[編集]

2011年7月から同年9月まで、テレビ東京ほかにて放送された。全13話。

大子町立上岡小学校など茨城県各所でロケハンが行われたため、エンドカードには東日本大震災の被災地や被災者へ向けたメッセージが掲載されている[3]

オープニングアニメーションの原画は後藤圭二が単独で担当している。

スタッフ[編集]

主題歌[編集]

オープニングテーマ「不完全燃焼」(第1話 - 第6話、第8話 - 第13話)
作詞・作曲 - 石川智晶 / 編曲 - 西田マサラ / 歌 - 石川智晶
  • 第7話では未使用。
エンディングテーマ「スイッチが入ったら」(第1話 - 第6話、第8話 - 第13話)
作詞・作曲 - 石川智晶 / 編曲 - 西田マサラ / 歌 - 石川智晶
エンディングテーマ「夏の庭」(第7話)
作詞・作曲 - 石川智晶 / 編曲 - 西田マサラ / 歌 - 石川智晶

各話リスト[編集]

話数 サブタイトル 絵コンテ 演出 作画監督
第一話 神はきたりて 岸誠二
平井義通
菅原静貴 本橋秀之
東美帆
第二話 神様の特訓 平井義通 名村英敏 筆坂明規
小林利充
第三話 攻め来たるは… 後藤圭二 ふじいたかふみ 本橋秀之
東美帆
第四話 ヘルマ 西澤晋 小坂春女 本橋秀之
第五話 故郷へ… 篠原俊哉
第六話 空守村 後藤圭二 古谷田順久 青野厚司
第七話 追憶の肖像 大宙征基 菅原静貴 本橋秀之
第八話 神様の役割 平井義通 柳瀬雄之 舘崎大
第九話 因縁の渦 篠原俊哉 ふじいたかふみ 本橋秀之
第十話 美姫、繚乱 大宙征基 古谷田順久 才木康寛
中野圭哉
本橋秀之
第十一話 囚われの日々乃 後藤圭二 小坂春女 本橋秀之
第十二話 暴走 菅原静貴
第十三話 隻・枸雅匡平 後藤圭二 菅原静貴

放送局[編集]

放送地域 放送局 放送期間 放送日時 放送系列 備考
関東広域圏 テレビ東京 2011年7月5日 - 9月27日 火曜 25:30 - 26:00 テレビ東京系列 製作委員会参加
日本全域 AT-X 2011年7月6日 - 9月28日 水曜 11:00 - 11:30 CS放送 製作委員会参加
リピート放送あり
愛知県 テレビ愛知 2011年7月8日 - 9月30日 金曜 26:30 - 27:00 テレビ東京系列
大阪府 テレビ大阪 金曜 26:35 - 27:05
日本全域 ShowTime 2011年7月11日 - 10月3日 月曜 12:00 更新 ネット配信 第1話と最新話会員無料配信
バックナンバーは有料配信
ニコニコチャンネル 2011年7月17日 - 10月9日 日曜 24:00更新 第2話以降は有料配信

映像特典[編集]

Blu-ray Disc&DVD各巻に収録の短編新作映像。第4-6巻は公式サイトで募集された投票第1位のシーンを映像化。ただし、第5巻は神様ドォルズ講座のパペットで再現された。

スタッフ
  • 脚本 - 上江洲誠
  • 絵コンテ・演出 - 小坂春女
  • 作画監督 - 本橋秀之
  • 監督 - 岸誠二
  • 製作 - 案山子保存協会
  • アニメーション制作 - ブレインズ・ベース
  • ナレーション - 村瀬克輝(第1話)
各話リスト
話数 サブタイトル 登場キャラクター
1 ウタオトデート UTAO PLUS 枸雅詩緒、枸雅阿幾
2 日々乃が水着でトレーニング 〜神様ダイエット〜 史場日々乃、枸雅詩緒
3 まひるのプライベートレッスン 〜お嬢さま、もうやめて♥〜 日向まひる
4 詩緒がコスプレで撮影会 枸雅詩緒、史場日々乃
5 詩緒が水着で東京案内 枸雅詩緒、日向まひる
6 まひるが浴衣で花火大会 日向まひる、枸雅阿幾

モバイル配信[編集]

  • mixiコレクションにスキンサービスに詩緒と日々乃が登場した。
  • Android端末用に、登場人物が描かれた壁紙をタップすると出現する「玖吼理」を動かして遊べるギミックが搭載されたライブ壁紙が販売された。
  • 携帯電話端末用にきせかえが販売された。

出典[編集]

  1. ^ アニメEDテロップに基づく。
  2. ^ サントラ盤ライナーノーツの対談より。
  3. ^ アニメ「神様ドォルズ」が放送されます!!”. いばらきフィルムコミッション. 2013年8月17日閲覧。

外部リンク[編集]

テレビ東京 火曜25:30枠
前番組 番組名 次番組
神様ドォルズ