ダーク・ジェダイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

ダーク・ジェダイ(Dark Jedi)とは、『スター・ウォーズ・シリーズ』で使用される用語の一つ。映画六部作では登場せず、主にスピンオフ作品において使用されている。

一般的にはダークサイド(dark side、暗黒面)のフォースを操る邪悪なジェダイを指す。しかし、スター・ウォーズシリーズの主要な悪役である「シス」も、同様にダークサイドのフォースを操る存在のため、両者は混同されがちな用語である。

「ダーク・ジェダイ」と「シス」[編集]

映画六部作においては「ダーク・ジェダイ」と言う用語は使用されていない。そもそも「シス」と言う用語の意味も、映画旧三部作においてははっきりとは示されておらず、新三部作、あるいは新三部作公開前のスピンオフ作品において明確にされてきたものである(映画のノベライゼーションではダース・ベイダーは「シスの暗黒卿」の異名で呼ばれていたが、その由来は不明であった。パルパティーンもシス、あるいはダース・シディアスの名では呼ばれていなかった)。

スピンオフ作品の先駆け的存在であるティモシイ・ザーンも、当初の作品(『スローン三部作』)では、「シス」と言う用語ではなく、「ダーク・ジェダイ」の用語を用いており、パルパティーンやダース・ヴェイダーもその1人として認識されていた。

「シス」の意味が明確になってくるのはザーン以後のスピンオフ作品(ケヴィン・J・アンダーソンの『ジェダイ・アカデミー三部作』等)からであり、その後発表された映画新三部作において、公式に「シス」が悪役として登場した。しかし映画とスピンオフ作品は必ずしも連動しておらず、シスの起源や由来など、スピンオフ作品と映画の設定とでは、一部異なったり矛盾したりする面も見受けられる(この用語に限らず、他の様々な設定でも同様の現象が見られ、スピンオフ作品の作者たちは辻褄合わせに苦労している模様)。

このため、両者の区別はやや曖昧なものであり、明確な線引きがなされているとは言い難い。

「シス」との相違点[編集]

「ジェダイ」および「シス」と言う言葉は個人を指すだけでなく、それぞれが独自の教義を持った一つの組織を指す用語としても用いられる。このため、「ダーク・ジェダイ」はいずれの組織にも属さず、自己の利益のためにダークサイドのフォースを操る者(ジョルース・シボースなど)、あるいはシスの手足となって働くダークサイドの戦士(アサージ・ヴェントレスなど)である、と言う見方が一般的なようである。通常はジェダイ騎士からダークサイドへ転向した者を指すことが多いが(クローン大戦の勃発後、多くのジェダイがダークサイドに転向した)、シスではないものの、元々ダークサイドの訓練を受けてきた者もその中に含まれる(セドリス、イレク・イズマレンなどはこちらに属すると思われる)。

ダークサイドのフォースの使い手、と言う点ではシスとダーク・ジェダイは共通しているので、資格次第ではダーク・ジェダイの一部がシスとなり得る、と言う見方も成り立つ。例えば、『クローン大戦』に登場するアサージ・ヴェントレスは、「ダーク・ジェダイ」ではあるが、「シス」ではない、とされている。なぜなら、この時点における「シス」は原則2人までしかその存在を許されていないため(パルパティーンとドゥークー伯爵)、2人の内どちらか一方が欠けない限りは、ヴェントレスはシスにはなれないのである。

定義そのものが曖昧なため「シス」と「ダーク・ジェダイ」の力関係は一概には言えないところであるが、アサージ・ヴェントレスとドゥークー伯爵の関係を例に取ってみると、シスの方がやや格上のようである(ヴェントレスは強力なダーク・ジェダイではあるが、シスであるドゥークーに対しては手も足も出なかった)。理由としては、シスは独自の教義を持つれっきとした組織であり、個人で学ぶ者よりもダークサイドのパワーをより効果的に使用する方法を心得ている、と言う点にあると思われる。

やや単純な分け方ではあるが、独学で学ぶのがダーク・ジェダイ、正式な教育を受けたダーク・ジェダイのエリートがシス、と言う見方も出来るかもしれない(シスは狭義のダーク・ジェダイ、と言うことになる)。しかし、スピンオフ作品の中には「ジェダイ・アカデミー」ならぬダーク・ジェダイの訓練施設「シャドウ・アカデミー」なるものが出現しているものもあり、これまた両者の区別を不明確なものにしている。

概して「シス」が「ジェダイの天敵」「悪の組織」と言った、「悪役」としての具体的な位置づけを与えられているのに対し、「ダーク・ジェダイ」は単に「悪のジェダイ」と言うような、やや概念的、包括的な意味で使用される傾向にあるようだ。

尚、ルーク・スカイウォーカーの妻となるマラ・ジェイドも、かつては「皇帝の手」と呼ばれ、パルパティーンからフォースの訓練を受けていたので、ダーク・ジェダイの一人とされることもあるが、彼女自身はダークサイドに堕ちているわけではなく、厳密な意味ではダーク・ジェダイではない。ルークがスピンオフ小説『未来への展望』で語ったところによれば、仕える相手がシスであっても誰かのためにフォースを使うのはむしろライトサイドに属する行為と解釈することも可能なようである。

スピンオフ作品に登場する代表的なダーク・ジェダイ[編集]

関連項目[編集]