Yウイング

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

Yウィング(Y-Wing)はアメリカ映画『スター・ウォーズ・シリーズ』に登場する架空戦闘機である。

諸元[編集]

  • 全長:16メートル
  • 速度:2,700G、80MGLT、6SU/STP、時速1,000キロメートル(大気中)、操縦性基準50DPF
  • 操縦要員:1名、アストロメク・ドロイド一体

概要[編集]

Xウイング反乱同盟軍の戦闘機として使用されるまで、Yウィングはインコム社製Z-95ヘッドハンターと共に長らく同盟軍の主力戦闘機の地位に就いていた。Yウィングは大きく分けて2つの種類があり、1人乗りのBTL-A4型と、2人乗りの攻撃や爆撃に特化したBTL-S3型があり、前者のほうが圧倒的に多い。また前者は「ロングプローブ」の愛称で呼ばれている。

コーンセイヤー社の傑作機であるYウィングは旧式とされてからも非常に高い信頼性を誇り、機動性や速度は他の戦闘機よりは見劣りするものの、他の戦闘機には見られない攻撃力と防御力を誇っている。特に防御力においてはあらゆる戦闘機を凌駕するような強靭さを持ち、整備性のために装甲板がほとんど取り除かれてしまい、内部構造がむき出しとなった後でもなお、無類の打たれ強さを誇っている。
武装はコクピット前方にある2基のテイム&バック社製IX4レーザー・キャノン、コクピット・キャノピーの上部にあるアルメック社製SW4イオン・キャノン 2基、コクピットの裏側にあるアラキッド社製曲型プロトン魚雷発射管2門と、全てがコクピットの配置されている巨大な白いノーズコーンに装備されている。ちなみにBウイングが登場するまで、同盟軍で唯一のイオン・キャノン搭載機であった。これにより、Xウイング導入後も数々のミッションに使用された。
アルメック社製のSW4イオン・キャノンは360度回転が可能で、単座のBTL-A4型では照準コンピュータが自動的に捕捉した敵機の方向を向く、ということになっていたが、開発中にコンピュータが正常に作動しなかったため自動捕捉機能は取り除かれてしまった。現在の単座型Yウィングのイオン・キャノンは一応、手動での旋回が可能だが、自動追尾砲台としては機能していないため前方固定砲として運用されている。逆にBTL-S3型は砲手がイオン・キャノンを操作可能であり、自動ではないものの本来の役割を果たしている。
プロトン魚雷発射管2門の砲口は通常は装甲扉によって覆われており、パイロットやガンナーの射撃操作に連動して砲口が開き、ミサイルが発射される仕組みになっている。弾倉には最大8発のプロトン魚雷が搭載でき、一部では震盪ミサイルの搭載も可能だという。

銀河でも忘れかけられている事実だが、新造時のYウィングは機体全体が輝くようなボディ・シェルに覆われ、本来は流線型を描くフォルムを持つ機体としてデビューした。しかし、異常な量の内部配線に起因するそもそもの整備性の悪さに加えて、整備の度に頑丈で重い装甲板であるボディ・シェルを取り外さねばならないことに業を煮やした整備士達が導き出した結論は「ボディ・シェルを永久に取り払ってしまう」というものだった[1]。これが現在の機体フレームと配線がむき出しのYウィングである。そして、その装甲を取り払ってなおYウィングは凄まじい機体強度を持っているのは特筆に値するだろう。[2]また、同盟軍のYウィングはどれも数え切れないほどの修理と改造を繰り返しており、もはやスペックや部品、外見が一致しているものは一つとしてないとさえ言われている。さらに、骨董品レベルにまで消耗し、もはや使い物にならなくなってしまった機体のノーズコーンは、スノースピーダーを戦闘用に改造する際の装甲板に流用されるなど、同盟軍のYウィング利用の徹底ぶりは語り草となっている。

新たな同盟軍の攻撃機Bウイング、新共和国時代に登場したYウィングの後継機、Kウィングの登場などによってYウィングは徐々にその任務を奪われていったが、同盟軍が新共和国になってからもXウイングなどと共に主力戦闘機とされている。

主な戦績[編集]

ヤヴィンの戦い
デス・スター破壊のためにゴールド中隊の使用機として出撃。映像中では4機のYウイングを確認できるが、実際にはそれ以上の機体が出撃する。レッド5のルーク・スカイウォーカーがX-ウイングでデス・スターを破壊し、作戦自体は成功するが、Y-ウイングは帝国軍のTIEファイターに大半が撃墜され、生存者はキーヤン・ファーランダーの操縦するただ一機だけという結果に終わる。
エンドアの戦い
第2デス・スター破壊のためグレイ小隊が使用。うち1機が第2デス・スター内部に侵入している。細かい戦績は不明だが、ヤヴィンの戦いと比べると撃墜された機体は減少している。
ゲーム作品「スター・ウォーズ 出撃! ローグ中隊」での描写
高い攻撃力を見込まれて、惑星カイル2の帝国軍施設破壊作戦で使用されることとなる。しかし、作中ルークが「寝ぼけたハット族のよう」と語るほど速度の遅さが強調されており、エースパイロットであるウェッジでさえ不意打ちしてきたTIEインターセプターに、ほぼ無抵抗のまま撃墜され、帝国軍の捕虜となる。
次の出番は惑星サラストの帝国軍施設の破壊作戦だが、この帝国軍施設には追尾式ミサイル砲台が多数設置されており、速度の遅いY-ウイングでは振り切れないため、いくら防御力が高いといってもプレイヤーはこれまでにない苦戦を強いられることとなる。
その一方でイオンキャノンを装備しているため、惑星ジェラード5での輸送船の足止めミッションでは、輸送船の足止め役として大車輪の活躍をする(この時はプレイヤーはX-ウイングを操作する)。

脚注[編集]

  1. ^ 機体の整備の際にパネルを取り外すのは当然のことであり、帝国軍であれば特に苦も無く可能であった装甲パネル機体の整備だが、常に物資、設備、人員、時間の不足に泣き、宇宙を追われ続ける立場だった同盟軍にとって、Yウィングのボディ・シェルは持て余す装備であった。
  2. ^ 当然ながら、装甲パネルを全て取り付けた"本来のYウィング"の防御力は、もはや戦闘機とは思えない強力なものであった。