スノースピーダー

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スノースピーダー(Snowspeeder)は、映画スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』に登場する架空の乗り物。物語の主人公であるルーク・スカイウォーカーも搭乗した。

概要[編集]

正式名称は「インコム社製T-47 エアースピーダー」。スノースピーダーは元々民間用の乗用スピーダーであるエアースピーダーを戦力とするべく反乱軍が武装を取り付け、寒冷地対策を施した改造機である。 Xウイングなどの宇宙戦闘機とは違い、使用は地上に限られている。ホスの戦い反乱同盟軍ローグ中隊が当機を使用して戦闘に参加している。

二人乗りでパイロットは前向きに、砲手は後ろ向きに搭乗する。連動式のブラスターキャノンを2基、トゥ・ケーブルが発射可能なハープーン・ガン(撃ち砲)を1機搭載している。防御用として度重なる戦闘と酷使で修復不能となった宇宙戦闘機Yウイングから取り外した装甲カバーを取り付けており[1]、元々頑丈さに定評のあった機体を更に頑強にしている。このサイズのスピーダーにも搭載できるエネルギーシールド発生装置はあったのだが、装置自体の高価さ、小型ジェネレータのエネルギー分配と重量増、整備性悪化の観点から見送られており、機動性と厚い装甲で敵の砲火に耐えるコンセプトとなった。戦闘機と補給物資の慢性的な不足に悩む反乱同盟軍[2]では、このように民間の乗用メカを身近な物で戦闘用に改造する事例が数多くあったとされる。

作中の活躍[編集]

戦闘力を得て超小型の地上用軽戦闘機となったエアースピーダーは、パトロール、偵察から小規模な攻撃任務、またケーブルを使った物資の輸送等、戦闘から軽作業にと多岐にわたって活躍し、インコム社製らしい素直な操縦性と改造機にも関わらず良好な整備性から同盟軍パイロット、整備員達に大歓迎された。だがヤビンの秘密基地を失った反乱同盟軍の事情は一変する。落ち延びた氷の惑星ホスは想像を絶する極寒の地であった。その冷気は全てのメカニックの正常な稼動を許さず、同盟軍は手持ちの機体の寒冷地対策に追われることとなる。エアースピーダーも本来排熱のために設けられた機体後部のラジエーターを逆に熱を逃がさないように改造する必要があった。寒冷地用バリエーション、スノースピーダーの誕生である。この改造には手間取り、隕石調査の途中遭難したルーク・スカイウォーカーの捜索に未だ改造中であったスピーダーは使えず、ハン・ソロをはじめとする捜索隊は凍死の危険を覚悟で原住生物トーントーンで出動するしかなかった。しかし夜を徹したこの改造は成功し、翌朝捜索に飛び立ったローグ中隊のスノースピーダーは、消息を絶っていた同盟軍の英雄2人を無事発見する活躍を見せた。

しかしホスの秘密基地も帝国軍に発見されたと判断され、同盟軍はホスからの撤退と上陸してくる帝国軍の迎撃準備に入る。輸送船が限られているため全ての物資を撤退させる事はできない同盟軍は、宇宙空間では使えないスノースピーダーを迎撃部隊の主力として脱出の時間を稼ぎ、戦闘後は兵員とパイロットのみを回収する予定であった。 間もなくマキシミリアン・ヴィアーズ将軍率いる帝国軍地上戦闘部隊が降下し、ホスの戦いが始まった。進攻してくる帝国軍のAT-ATに対し、地上戦闘員が塹壕戦で反撃する上空をローグ中隊のスノースピーダーが出撃し、AT-ATに襲いかかった。 だが地上の重砲ですら跳ね返すAT-ATの厚い装甲にスノースピーダーのブラスターキャノンは全く歯が立たず、逆にAT-ATの強力な対空砲火にスノースピーダーの装甲板は耐える事ができなかった。すぐに戦況を理解したローグ中隊長のルークはデルタフォーメーションアタック[3]戦法とトゥ・ケーブルをAT-ATの脚部に絡ませて敵の進攻を止める指示を出すが、1機、また1機とスピーダー部隊は濃密な対空砲火の餌食となっていく。ルーク機も被弾し、後部座席で砲手を務めるダク・ラルターが戦死するという損害を受ける。だがついにウェッジ・アンティリーズの機体がAT-AT足元への接近に成功する。すかさずケーブルを発射して脚部を絡めとり、1機のAT-ATを前のめりに転倒させた。これを見た同盟軍地上部隊も反撃に移り突撃を敢行、一時的にではあるが帝国軍を押し返す活躍を見せた。 しかし、数に勝る帝国軍の猛攻は止まらず、ルーク機は被弾墜落、遂に基地内に帝国軍地上部隊が突入を開始した。防戦の限界と見たレイア・オーガナは全軍撤退の指令を出す。ローグ中隊は味方地上部隊の撤退を援護するため絶望的な反撃を繰り返し、多くの犠牲者を出した。ホスの秘密基地は陥落し、ここにホスの戦いは終結した。生き残ったスピーダー部隊はローグ中隊の集合地点に終結し各個に輸送艇で脱出、戦闘に参加したスノースピーダーの大多数の機体は放棄された。

なお、ハン・ソロは脱出直前までミレニアム・ファルコン号の整備(実質は修理であった)に追われていたためにスノースピーダーでの迎撃には参加していないが、彼の運び屋仲間でたまたまホスに立ち寄っていたダッシュ・レンダーがローグ中隊の手伝いとして当機に乗り込み戦闘に参加、無事生還している。

関連項目[編集]

  • Amazon Kindle - 形状が似ているため「スノースピーダー」と呼ばれることがある。

脚注[編集]

  1. ^ 民間機のため本来装備されていない射撃管制・照準装置等も同じくYウイングから流用されている。
  2. ^ かなり無理をして最新鋭戦闘機であるXウイングを運用していたため、他の機体に手間も資金もかけられないという事情があった。
  3. ^ 散開した複数の機体が同時に敵の一点を集中攻撃し、攻撃後にまた散開して敵の反撃をかわす