アナキン・スカイウォーカー

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アナキン・スカイウォーカー (Anakin Skywalker) は、映画スター・ウォーズ』シリーズに登場する架空の人物で、新3部作(エピソード1・2・3)の主人公。

目次

[編集] 人物


注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


[編集] ジェダイ騎士

「選ばれし者」と言われるだけあり、非常に強いフォースを持っている。フォースを生み出すミディ・クロリアンも、ヨーダを超える値を記録した。

また、ライトセーバーの扱いにも長けており、『エピソード2』では未熟だったが、『エピソード3』ではヨーダでさえ倒しきれなかったドゥークー伯爵を1人で倒した事から、その実力が窺える。実質、シリーズ総じてジェダイ最強の戦闘力の持ち主であるとジョージ・ルーカスも述べている。また、9歳の時に部品をより集めてC-3POを作れるほどメカニックに精通しており、宇宙戦闘機、宇宙船等の操縦の腕も超一流である。

しかし、善良で純粋な心を持っていると同時に、奴隷という抑圧された境遇にあった為か、生存への欲求や上昇志向も並外れており、これが強大な力を渇望する心へと繋がっている。

また、有り余る才能を持つ一方で、その激しい感情に駆られやすく、冷静な判断が取れないため、物事を性急に独力で解決しようとしたり、傲慢に陥りやすく、パルパティーンの様な奸智に長けた者に騙され易い要因になっている。そして、愛しい者への思い入れも激しい。最大の理解者で彼が其れまで最も愛していた母であるシミ・スカイウォーカーを危機を察知しつつもタスケン・レイダーの手から救い出せずに死なせてしまってからは、妻であるパドメ・アミダラを含む物に対する執着や失う事への恐怖を克服できないといった、ジェダイとして致命的な弱点を更に強めてしまった。

マスターとなるには年齢的に若かったこともあるが、これらの精神的脆さをジェダイマスター達に強く危惧され、数多くの功績を上げながらもジェダイマスターに昇進できず、ジェダイ・オーダーへの不信感を強めていく。さらに、親身に接してくれたパルパティーンからの誘惑、妻パドメの死を予知した夢から、さらなる力を求め、最終的にダークサイドに堕ちた。

スター・ウォーズのストーリーにおいて「真の主人公」とも呼べる存在であり、その有様はさながらアンチヒーロー的な部分が強かった。

[編集] 師弟関係

自分を見出したクワイ=ガン・ジンが急死したため、彼の弟子であったオビ=ワン・ケノービの弟子として修行を開始する。クローン大戦のさなか、パダワンを卒業してジェダイ騎士となったのち、アソーカ・タノを弟子に取る。一方でダークサイドに転向後は、ダース・シディアスに師事した。

[編集] 略歴・各作品での活躍

[編集] 新3部作(エピソード1-3)

スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナスでは、母シミ・スカイウォーカーと共にタトゥイーンでスクラップ屋の店主、ワトーの奴隷として暮らしていた。9歳にして危険なポッド・レースの選手であり、他の選手が才能溢れるエイリアンである中で唯一の人間であることを誇っていた。ジェダイ・マスタークワイ=ガン・ジンに見出され、自由の身となってジェダイのテストを受けるが、「未来が曇っている」として入門を断られる。しかし、クワイ=ガンの任務についてナブーに行き、ひょんなことからナブー・N-1スターファイターに乗って戦闘に参加、ナブーを侵略していた通商連合の司令船を爆破して、全てのドロイドを機能停止させ、見事にナブーを勝利に導いた。だが、謎のシス卿(ダース・モール)によってクワイ=ガンは殺され、その死後は彼の弟子であるオビ=ワン・ケノービの弟子として、ジェダイの修行を受ける事を認められ、オビ=ワンのパダワンとなる。


スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃では、幼少期から憧れていたパドメの護衛に就き、彼女と恋仲となる。これは、恋愛感情が執着を生み、不安、恐れ、嫉妬、憎悪といったダークサイドへ繋がるとされるジェダイの掟に反するものだった。ある晩、アナキンは母が死ぬ夢を見る。このアナキンの強力なフォースに裏打ちされた予知能力もまた、アナキンの運命を変転させる元となる。自分が予見した未来に平静で居られないアナキンがとった行動は(後のパドメの時と同様に)ことごとく裏目に出て、アナキンを更にダークサイドへ引き寄せる結果となる。アナキンはタトゥイーンへ急行し救出を図るが、母を死から救う事ができず、怒りに駆られた彼は母を拉致したタスケン達を皆殺しにしてしまう。この時感じた激しい怒りの感情や、アナキンの自立を認めようとしないオビ=ワンへの不満、そして大切な人を死から救いたいという強い力への渇望が、後に起きる悲劇へと繋がっていく。また、ジオノーシスでのドゥークー伯爵との戦闘ではオビ=ワンと共に挑んだものの、実力で勝るドゥークー伯爵に圧倒され、右腕を斬り落とされ敗れる。分離主義者との戦いの後、アナキンはジェダイの掟を破ってパドメと密かに結婚した。

クローン大戦が始まると、オビ=ワンと共に各地で共和国軍を勝利に導き、ジェダイ評議会に功績を認められ、弟子から騎士へと昇格する(もっとも、戦時だったため優秀な騎士を必要としていたのも昇格の一因である)。その後も単独で、或はかつてのマスター、オビ=ワンと共に分離主義者の侵攻に苦しむ多くの惑星を開放し続け、アナキンは何時しか人々から「恐れを知らない英雄」と呼ばれる様になった。


スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐では、コルサントの戦いにおいて、囚われたパルパティーン救出の為にオビ=ワンと共に独立星系連合の旗艦に突入し、そこでドゥークーと再戦する。クローン大戦の修羅場を幾度も潜り抜けてきたアナキンは、かつてよりも格段に強くなっており、絶妙な剣捌きでドゥークーを追い詰め、パルパティーンの強い命令から逡巡しながらもドゥークーを殺害する。アナキンはタスケンの時と同じく、無抵抗の者を殺すというジェダイとしての一線をまたも踏み越え、シスの道へと誘う罠に誘い込まれていく様を感じさせた。その戦闘後、帰還を喜び合う妻パドメから妊娠を告げられ、アナキンはこの上ない幸福に満たされる。しかし、そのパドメが出産によって死ぬという悪夢を見てしまい、彼女を死から救うための強大な力が欲しいという思いを募らせる。

悪夢のことをヨーダに相談し、「強い心を持て」との言葉をかけられるが、心の揺れを払拭できないアナキンに、パルパティーンはさらにその魔手を伸ばしていく。パルパティーンはアナキンに自分の私的なエージェントとして働いてくれと依頼し、ジェダイ評議会のメンバーになるよう推挙する。任期が過ぎてもクローン大戦の早期終結を理由に権力の座に居座るパルパティーンに不審の目を向け始めていたメイス・ウィンドゥ達評議員は、逆にアナキンにパルパティーンを監視するスパイの働きをさせる為、評議会への参入を認めるが、マスターへの昇格は認めなかった。アナキンは、これに屈辱を感じながらも渋々受け入れる。

その後オビ=ワンから、自分にパルパティーンへの逆スパイの役目が課せられている事を知らされる。自ら評議会入りを望んだわけではないだけに、不公平な扱いをしながら、「清廉潔白で共和国の為に尽くしている」とアナキンがすっかり信じ込んでいるパルパティーンへの信義に背く任務を担わせる評議会に強い不信感を抱く。

再度パルパティーンと会ったアナキンは、パルパティーンがアナキンの立場を見透かしているのを知り、また、シスの伝説と命の摂理すら覆す暗黒面の力の魅力を吹き込まれる。その後、グリーヴァス討伐へと向かうオビ=ワンを見送る際、オビ=ワンに忍耐も覚えろと諭され、それさえできれば「評議会」がおまえをマスターに推挙するのもそう遠くはないと励まされる。そしてフォースと共にあるようにと互いに言葉を掛け合ったのが、師弟、また友人同士として最後の会話になった。しかし、先の「評議会が推挙」の発言は、期せずしてオビ=ワン自身がアナキンを積極的にマスターに推挙していなかった事を自ら白状する不用意な発言となってしまった。

  • 小説版ではそれより前にメイスの疑問に答える形で、アナキンは強力で賢明でもあるが無私に乏しいという素行面の問題から、いわゆる偉大なジェダイになることは今後もありえないだろうと涙ながらに認めている。そして、アナキンはオビ=ワンのこの言葉の裏にあるものを鋭敏に感じ取ってしまい顔を曇らせた。
  • 劇場版では、このあたりのアナキンの葛藤を詳しく描いていなかったため、健闘をたたえ合った直後のオビ=ワンへの不信に満ちた態度の理由が分かりづらかったが、パドメを除けば最も親しい兄とも言えるオビ=ワンへの反感も増すことで(劇場版のカットされたシーンには、パルパティーンがオビ=ワンがどこかの女性元老議員と付き合っているとアナキンに吹き込み、彼への不信感を増大させるシーンがある)、アナキンは精神的孤立を深めていく。その後アナキンがパルパティーンに戦況の報告に行った時、パルパティーンは自ら暗黒卿である事を明かす。

パルパティーンは正体を明かしながら、ジェダイ評議会がアナキンの力を恐れてシスの秘密を隠している事や、ジェダイが私利私欲の為に銀河元老院を牛耳ろうとしている(確かにウィンドゥやヨーダ達は、シスを倒した後、一時的に元老院を統治下に置こうと画策していたが、これはあくまでシスの脅威が銀河から去り、健全な議会制民主主義が運営される様にする為の苦肉の策であった)事、シスとジェダイは解釈を変えれば同じ様な存在である事等の虚偽に満ちた言葉を巧みに並べ立て、さらに愛するパドメが死の運命にあり、自分ならそれを救う力を教えてやれると、暗黒面に誘い込む(この言葉から、アナキンの悪夢はパルパティーンがアナキンを動揺させて暗黒面に引き込み易くする為にフォースを使って見せていた可能性もある)。アナキンは起動したライトセーバーの光刃をパルパティーンに向けながらも、その言葉に動揺し、パルパティーン逮捕の為にウィンドゥに報告に行く。

アナキンはパルパティーン逮捕に同行を申し出るが、アナキンの心中の動揺を見抜いたウィンドゥは断り、会議室での待機を命じる。パルパティーンがシスであると知りながらも、自分の望む愛する妻を救う力が失われようとしていると思ったアナキンは、命令を無視して現場に急行する。そこで彼が目にしたのは、ウィンドゥが丸腰のパルパティーンを追い詰めている所だった。アナキンの力を欲していたパルパティーンは、必死に命乞いをする(無論、これはダークサイドにアナキンを引きずり込む為のパルパティーンの演技)彼に止めを刺そうとするウィンドゥの腕を激情に駆られて切り落とし、その後ウィンドゥは本性を表したパルパティーンの電撃攻撃で空の彼方へと吹き飛ばされ、意識を失い落下した。とうとう超えてはいけない最後の一線を越えてしまったアナキンは、パルパティーンに師弟の誓いを立てる事によって暗黒面に墜ち、ダース・ベイダーとなる。

シスの暗黒卿へと転向したアナキンは、最初の任務としてアポー指揮下の精鋭部隊501大隊を率いてジェダイ聖堂を襲撃。幼いパダワンを含むジェダイの騎士達を容赦なく殺害する「ジェダイ狩り」を行い、さらに辺境の惑星ムスタファーでは分離主義勢力の幹部たちを抹殺。「ジェダイの反乱」を口実に、皇帝に即位したパルパティーンが絶対権力を握った形で戦争を終結させた。そしてアナキンの元に真相を確かめる為にやって来たパドメに、皇帝をも倒し、二人で銀河をその手に握ろうと持ちかけ、いかに自らがシスの力の論理に魅了され、暗黒面に墜ちたかを見せ付けてしまった。もはやアナキンが以前とは全くの別人で、目的の為にはかつての同胞や、幼い子供すらもその手に掛ける凶人に変わり果ててしまっていたという事を知ってしまったパドメは大きな精神的ダメージを受け、死を口にする程深く絶望する。その時、隠れて同行していたオビ=ワンの姿を見つけて激昂したアナキンは、パドメをフォースグリップで締め上げ、生きる意思をほとんど失った状態でパドメを失神させる。これによりパドメは、医療ドロイドの診断によれば医学的には健康体でありながらも、精神的に衰弱し、出産の後に絶命した。

そして、ジェダイの責務として暗黒面に堕ちたアナキンを討たんとするオビ=ワンとの決闘が始まる。いつ果てるとも知れない、青と青のライトセーバーによる斬撃の応酬が暗い空の下、溶岩が流れ出る地表で繰り広げられた。ダークサイドの力を操り、戦いを圧倒的有利に進めていたアナキンだったが、地の利をとったオビ=ワンに対し、傲岸なまでの自信と焦りをもって攻撃を仕掛け、跳躍した瞬間、左腕と両足を斬り落とされ溶岩流の手前で地面に伏す。

「選ばれし者だったのに!」と悲嘆するオビ=ワンに、アナキンは悪鬼の如き形相で「あんたが憎い!」と大声で呪詛の言葉を吐きかける。やがて動けないアナキンを灼熱の溶岩が容赦なく包み、焼かれて悶え苦しむアナキンを正視に耐えないオビ=ワンは、足もとに転がっていたアナキンのライトセーバーを拾い、悲憤の想いのまま去る。しばらくしてから、フォースによってアナキンの危機を察知したパルパティーン皇帝が駆けつけた時、アナキンは全身を焼き尽くされながらも、恐るべき生命力で生き延びていた。その後、帝国リハビリテーション・センターに運び込まれたアナキンは、最新鋭の医療ドロイドによって機械の腕と脚、呼吸用マスクと人工肺(生命維持装置)を装着され、辛うじて一命を取り留めた。

身体の殆どをサイボーグ化して蘇ったアナキンは、パドメがまだ生きて自分の傍にいると思っていたが、皇帝の口からアナキン自らが彼女を死に追いやった事を告げられるに至り、自分が取り返しのつかない道を選んでしまったことに気づく。アナキンは、フォースで周囲にあった医療用ドロイドを全て破壊し、悔恨と絶望の雄叫びを上げた。ヨーダや皇帝をも凌駕するフォースを秘めていたはずのアナキンだったが、今となってはそれが精一杯の意思表示であった。アナキンには、もはや暗黒の機械人間ダース・ベイダーとして生きる道しか残されていなかった。

[編集] 旧3部作(エピソード4-6)

詳細は「ダース・ベイダー」を参照

皇帝となったパルパティーンの第一の側近として反乱同盟軍を弾圧、拘束したレイア姫の救出に現れた老オビ=ワンを倒す。ヤヴィンの戦いでは自ら戦闘機を操りルークと対決するものの、逆に要塞デス・スターを破壊され、その後帝国軍艦隊を率いてルーク一行を追い詰める。

ルークとの戦いの中で強力なフォースを感じ、息子である彼を皇帝追い落としの為に利用すべく、フォースの暗黒面に引きいれようとし、また、自分が父親だと明かした(『エピソード5』)。

しかし、ルークは父を改心させる望みを捨てておらず、あえて投降し皇帝の眼前で対決し、ベイダーは敗北する。そして皇帝の誘惑をも拒絶したルークの捨て身の説得に胸打たれ、善の心を取り戻し皇帝を倒した。この際、彼自身も皇帝の電撃により生命維持装置を破壊され、最後はルークの助力で漆黒のヘルメットとマスクを脱ぎ捨て、素顔で成長した息子の姿を確かめ、娘に遺言を残して世を去った。このとき、クワイ=ガン・ジンがかつて予測した選ばれし者(フォースにバランスをもたらす者:混迷を見せる光を排除し、その後闇を無くす事により)としての役目を果たしたとも言えよう。

後にフォースと一体化し、ルークの前にオビ=ワン・ケノービヨーダと共に姿を表し平和になった世界で喜びを表した。 暗黒面に堕ちたにも関わらず、再びジェダイに「帰還」したのである。


以上で物語・作品・登場人物に関する核心部分の記述は終わりです。


[編集] 配役(日本語吹き替え)

なお『エピソード6』のラストで霊体となった姿も、現在はヘイデンに差し替えられている。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク