ジョッキーベイビーズ

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第2回ジョッキーベイビーズ決勝大会のゴール前
2010年11月7日・東京競馬場にて

ジョッキーベイビーズは、2009年より日本中央競馬会(JRA)が主催する日本国内で開かれる子供たちによるポニー競馬競走のシリーズである。正式名は「全国ポニー競馬選手権」。

概要[編集]

日本中央競馬会が指定した全国数か所で夏休みを中心に行われる「子供たちのサマーステージ」と称されたポニーレースの地方予選大会各会場の上位入賞者を集め、11月初旬の日曜に東京競馬場芝コースホームストレッチ(直線)400mの距離で行われる「決勝大会」にて、ポニー競馬日本一を決めるイベントである。

乗馬普及や馬術振興・馬事文化発展の取り組みの一環として、乗馬に取り組む子供たちの励みや目標になるのを目的としている。[1][2]

出場資格は2012年度までは「小学校1年生~中学校1年生まで」となっていたが、2013年度から「(一部の地方予選大会は原則として)小学校4年生~中学校1年生まで」に変更された。これは競走面での安全性を考慮したもので、3年生以下についてはオープン参加という形で予選会に参加を認めている地区もある(北海道、関東、関西、九州大会が該当)が、決勝大会には参加できないため代表に選ばれる成績(予選大会優勝=地区代表出場権)を残しても代表にはなれず、2位以下の対象年齢の選手が繰り上がりで代表となる。

出走するポニー馬についても各牧場から事前に申し込み・登録する必要がある(ただし、決勝大会についてはJRAから馬事公苑に繫養されているポニー馬を用意し、出場騎手に貸与する)。出走馬の馬高は125cm以下のポニーとしている。

また地方予選大会への出場は人馬とも原則として1人(頭)1回とする(例:同一人のAさんが関東大会と関西大会に重複してエントリーすることはできない。及び関東大会でBさんが騎乗した馬を、関西大会でCさんが同じ馬で騎乗することもできない。地区によって出場可能な都道府県のエリア制限[3] [4]を敷いているものもある他、出場人馬とも開催に必要な人・頭数が足りず中止となった場合、別の地区大会へ斡旋させる場合もある[5])。

競走は騎乗する選手の保護者か所属する乗馬クラブ・スポーツ少年団の関係者が口取りを行い、スターターの旗振りの合図でスタートを行う(スターティングゲートは使用しない)。膠着(出遅れ)や、落馬などの事故が発生した場合であっても、再レースは一切行わない。またハンディキャップも一切ない。フライングなど、明らかにレースを妨害したものと認められた場合は審議を行い、競走失格とする場合もあるが異議申し立ては一切受けない。予選大会では同着が生じた場合は次のステップの進出者を決めるための抽選(くじ引き)を行う。

決勝大会は当日の東京競馬の全レース終了後に行われる。決勝らしくファンファーレは最高峰のGI音を使用する。

詳細[編集]

地区予選大会の主催者と大会名[編集]

2014年度のもの。[6]

地区 主催者・会場 予選大会のイベント名
浦河 日高育成牧場 「うらかわ馬フェスタ」・浦河競馬祭
札幌 札幌競馬場 札幌競馬場グランドオープンイベント
東北 福島競馬場 ジョッキーベイビーズ東北地区予選大会
関東 馬事公苑 愛馬の日
長野 長野県塩尻市高ボッチ高原
「高ボッチ高原観光草競馬大会実行委員会」
高ボッチ高原観光草競馬大会
東海 中京競馬場 秋の感謝祭in中京競馬場
関西 三木ホースランドパーク みっきぃーポニーレース
九州 宮崎育成牧場 馬に親しむ日

地区別の全国決勝大会出場者割り当て数遍歴[編集]

回(年度)
/地区予選大会
北海道 東北 関東 長野 東海 関西 九州 備考
浦河 札幌
1(2009) 2 - 2 2 - - 2 九州は「宮崎・鹿児島大会」
2(2010) 2 - 2 1 - 2 1 九州は「南九州大会」
関西大会新設
3(2011) 2 - 2 1 - 2 1  
4(2012) 2 1 2 1 - 1 1 東北大会新設
5(2013) 1 1 2 1 1 1 1 東海大会新設
年齢下限を(一部地区予選大会は原則として)小学4年生に引き上げ
6(2014) 1 1 1 1 1 1 1 1 北海道大会を「浦河大会」と「札幌大会」の2つに分割

第1回(2009年)[編集]

初年度の2009年は全国4か所で行われるポニー競馬の地方予選大会において代表各2人を選抜[7]。選抜方法は予選会場によって異なった。

予選大会

4会場で実施された。

決勝大会

11月8日東京競馬場の第4レース終了後の昼休みの時間に行われた。ポニーはJRA馬事公苑から貸与され、騎乗するポニーは抽選で決められた[8]。 この模様は優駿2月号(No.794)で2009年10大ニュースの1つとして取り上げられた。[9]

第1回優勝は北海道代表・小学校6年の男子。2位入選の長野代表・小学校2年の女子が優秀技術賞を受賞。JRAはこのイベントの開催について、「平成21年度経営目標の達成状況」において高く評価できるとしている。[10]

第2回(2010年)[編集]

JRAの平成22年度事業計画書には2010年度もジョッキーベイビーズが行われる予定と発表されてはいたが[11]6月28日に第2回ジョッキーベイビーズ開催を正式に発表がされた[12]。 予選の様子はグリーンチャンネルで放映された。  

予選大会

新たに関西大会を新設し5地区で予選大会を開催した。これにより決勝大会進出の地区別配分が変更になった。(北海道・関東・関西は2名ずつ、他1名ずつ)なお「宮崎・鹿児島大会」は「南九州大会」に名称を変更した。

決勝大会

11月7日に東京競馬場の第4レース終了後の昼休みの時間に行われた。グリーンチャンネルではWESTで生中継、EASTでは福島開催のために録画にて放映された。貸与馬は昨年の馬事公苑のみポニーから対象が広げられ、全国から集められたJRAの馬が使用された。[13]また、全員が調教鞍を使用した。

優勝は関東代表・中学1年の男子。3位入選の北海道代表・小学5年の女子に優秀技術賞が贈られた。グリーンチャンネル番組の「目指せ!ジョッキーベイビーズ2010」にて予選の模様が放映され、優駿11月号(No.803)でも特集が組まれた。[14]

第3回(2011年)[編集]

予選大会[15]

前年度と同じ5会場で実施された(「南九州大会」は「九州大会」に改称)。決勝大会出場者の割り振りは前回に同じ

  • 北海道:7月31日 日高育成牧場
  • 関東:9月23日 馬事公苑
  • 長野:8月6日 塩尻市・高ボッチ高原草競馬場
  • 関西:8月21日 三木ホースランドパーク
  • 九州:8月28日 宮崎育成牧場
決勝大会

11月5日、東京競馬場第4競走終了後の昼休みに行われ、関東地区代表の中学1年の女子が優勝。5着に入選した九州地区代表の小学4年の女子が優秀技術賞を受賞した。スターターは第2回決勝大会に優勝した少年が勤めた。[16]

第4回(2012年)[編集]

この年は長谷川町子美術館が協力し、「サザエさんも応援!!第4回ジョッキーベイビーズ」として開催された。新たに東北地区の予選大会が新設され、北海道と関東が2名ずつ、他1名ずつが決勝大会進出

予選大会[17]
決勝大会

11月4日の東京競馬場昼休みに予選大会を勝ち上がった8人が決勝大会進出。長野地区代表の小学校4年・9歳の男子が優勝し、北海道・関東以外の地区では初めての優勝となった。また6着だった関東地区代表の小学校2年生・7歳の男子には敢闘賞が贈呈された。この大会では前年度優勝の女子がスターターを勤めた[18]他、当日はサブタイトル(上述)にもあるサザエさんが応援ゲスト兼プレゼンターとして出演した。

第5回(2013年)[編集]

前年に引き続き長谷川町子記念館とのコラボレーションにより「サザエさんも応援!!第5回ジョッキーベイビーズ」として開催される。今回は東海地区予選を新設し7地区で予選大会が行われ関東地区は2人、それ以外は1人が地区代表として決勝大会に進出する。[19]

なお前述したとおり、今大会から参加できる学齢が従来の「小学1年生~中学1年生」から「(一部の地方予選大会は原則として)小学校4年生~中学校1年生まで」に改められた。

予選大会
決勝大会

11月3日の東京競馬場昼休みに予選大会を勝ち上がった8人が決勝大会進出。関東地区代表の中学1年・12歳の男子が優勝した。

第6回(2014年)[編集]

第6回大会は北海道ブロックの予選大会を2か所に分割し、従来「北海道大会」を開催してきた日高で行う「浦河大会」に加え、札幌競馬場で開催する「札幌大会」を新設。全国8ブロックで予選大会を開催し、各ブロック優勝者のみが決勝大会に進出。またその決勝大会も会期を1か月ほど繰り上げて行われることになった。[20]

また第4・5回に引き続き、長谷川町子美術館の協力を経て「サザエさんも応援!!第6回ジョッキーベイビーズ」として行われた[21]

予選大会
※札幌大会は札幌競馬場の全面改修工事完成記念のイベントとして施行。
決勝大会

10月12日の東京競馬場最終競走(第12競走)終了後に開催。[6]関西地区代表の13歳の男子が優勝した[22]

予選大会の詳細[編集]

基本的なパターンとしては、申込み人数に応じて予選大会の当日に1次予選レースを行い、その成績の上位4-6名程度によって地区代表決定レース(決勝レース)を行う。

但し、浦河地区大会では2レースを行い着順に応じた獲得ポイント制[23]によって優勝=出場権獲得者を決めたほか、札幌地区大会[24]、東北大会[4]では申し込みが多い場合、予選大会前日に乗馬技術(ただし審査に使用するのはポニーではなく乗馬用の馬)と、指定されたコースを1人(1頭)ずつ走り、そのタイムを計測するジムカーナによる予備審査(東北では乗馬技術審査合格者を対象にジムカーナ審査を実施)で本選に出場する4名程度を決定する方式がとられている。

予選大会終了後、表彰式が行われ、日本中央競馬会より全国大会出場権獲得の証として、招待状の目録パネルが手渡される。

決勝大会の詳細[編集]

決勝大会進出(参加)者は、前日に東京競馬場に集合する。本選での貸与馬を抽選したあと、打ち合わせやリハーサル等を行い、決められた宿舎で宿泊する。乗馬訓練には前日に約1時間が与えられ、大会当日にも時間が設けられる。[25][26] 

参加者が用意するものは白の乗馬キュロット、ブーツ、勝負服などで、他はすべて貸与されるが、乗馬用プロテクターは普段自分が使用しているものを持参しても構わない。また、勝負服については貸与も可能である。

出場者全員に出場記念メダルを贈呈される。その他に優勝者には優勝カップが、騎乗技術優秀者には優秀技術賞が贈られる。また関東地区代表を除いた各地区の代表騎手と保護者1名までに対し、会場までの遠征費・宿泊費を一部補助する仕組みも行っている。

出場者からの競馬学校進学[編集]

第1回大会に優勝した男子(合格当時15)は、その後2013年競馬学校騎手過程第32期生の試験に合格し、当大会出場者として史上初となる競馬学校進学を果たした[27][28]

脚注[編集]

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  1. ^ 平成21事業年度 事業報告書(JRA公式ウェブサイト)
  2. ^ 平成22年度 事業計画書(JRA公式ウェブサイト)
  3. ^ 例・東北大会においては東北地方新潟県に在住・在学(東日本大震災により県外に避難している本来の当該県在住・在学者も含む)している児童・生徒が対象
  4. ^ a b 第6回ジョッキーベイビーズ東北地区予選大会実施要項
  5. ^ 第6回ジョッキーベイビーズ東海地区予選大会実施要項 東海大会では「参加申込者が14人以上であれば抽選で出場者を決定、7名以下なら予選なしで決勝戦だけ開催。3名以下の場合はレース不成立とみなし開催しないが、その場合は希望者に長野大会への出場斡旋をすることもできる」とある
  6. ^ a b 平成26年度全国ポニー競馬選手権大会(第6回ジョッキーベイビーズ)実施要項(2014年6月9日 JRAリリース 同日閲覧)
  7. ^ 全国ポニー競馬選手権決勝レース「第1回ジョッキーベイビーズ」出場選手が決定(JRAニュース、2009年10月1日
  8. ^ 田中哲実 生産地だより 「第1回ジョッキーベイビーズ」その1(netkeiba.com、2009年11月11日
  9. ^ 優駿2月号 No.794(2010年1月25日発売)
  10. ^ 平成21年度経営目標の達成状況の評価
  11. ^ 平成22年度事業計画書p23には「平成21年度に引き続き、全国ポニー競馬選手権「ジョッキーベイビーズ」を開催し、乗馬に取り組むお子様にとって目標となる舞台を提供します。」と明記してある
  12. ^ 全国ポニー競馬選手権「第2回ジョッキーベイビーズ」開催! (JRAニュース・2010年6月28日)
  13. ^ 今年もやります!全国ポニー競馬選手権『第2回ジョッキーベイビーズ2010年10月25日優駿11月号(No.803)P53
  14. ^ 優駿11月号(No.803)2010年10月25日発売
  15. ^ 全国ポニー競馬選手権「第3回ジョッキーベイビーズ」開催!(2011年6月27日)
  16. ^ 第3回ジョッキーベイビーズの結果(2011年11月6日)
  17. ^ 全国ポニー競馬選手権「サザエさんも応援!!第4回ジョッキーベイビーズ」開催!(2012年6月25日)」
  18. ^ 「第4回ジョッキーベイビーズ」決勝大会の結果(2012年11月4日)
  19. ^ 全国ポニー競馬選手権「サザエさんも応援!!第5回ジョッキーベイビーズ」開催!
  20. ^ 全国ポニー競馬選手権「第6回ジョッキーベイビーズ」開催!(2014年6月9日JRAリリース 同日閲覧)全国ポニー競馬選手権ジョッキーベイビーズ(リリース発行先・発行日・閲覧日同左)
  21. ^ 「全国競馬選手権 サザエさんも応援!!第6回ジョッキーベイビーズの開催について」(2014年6月9日JRAリリース 10月23日閲覧)
  22. ^ 【ジョッキーベイビーズ】角田師の長男・大和君が優勝 - スポーツ報知、2014年10月13日閲覧
  23. ^ 2014年大会・北海道浦河地区予選大会
  24. ^ 2014年大会・北海道札幌地区予選大会
  25. ^ 「第1回ジョッキーベイビーズ」その1
  26. ^ 「第1回ジョッキーベイビーズ」その2
  27. ^ “競馬学校騎手課程、来年の入学内定者は女子1人含む7人”. 競馬実況Web. (2012年10月29日). http://keiba.radionikkei.jp/keiba/entry-223637.html 2014年5月6日閲覧。 
  28. ^ “あの「キムタク」君が競馬学校へ入学”. 日刊スポーツ. (2012年10月30日). http://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20121030-1039831.html 2014年5月6日閲覧。