クリスティン・スコット・トーマス

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デイム・クリスティン・スコット・トーマス
Dame Kristin Scott Thomas
Dame Kristin Scott Thomas
本名 Kristin Ann Scott Thomas
生年月日 (1960-05-24) 1960年5月24日(63歳)
出生地 イングランドの旗 イングランド コーンウォール州
国籍 イギリスの旗 イギリス
職業 女優
ジャンル 映画舞台
活動期間 1984年 -
配偶者 フランソワ・オリヴェン(1987年 - 2005年)
主な作品
フォー・ウェディング
ミッション:インポッシブル
イングリッシュ・ペイシェント
モンタナの風に抱かれて
ランダム・ハーツ
ゴスフォード・パーク
ずっとあなたを愛してる
サラの鍵
ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男
 
受賞
ヨーロッパ映画賞
女優賞
2008年ずっとあなたを愛してる
放送映画批評家協会賞
アンサンブル演技賞
2001年ゴスフォード・パーク
英国アカデミー賞
助演女優賞
1994年フォー・ウェディング
全米映画俳優組合賞
キャスト賞
2001年『ゴスフォード・パーク』
ローレンス・オリヴィエ賞
演劇主演女優賞
2008年かもめ
その他の賞
2003年にはOBE(大英帝国勲章第4位)、2015年にはDBE(大英帝国勲章第2位)に叙され、Dame(ディム)の称号を持つ。
備考
レジオン・ドヌール勲章(2005年
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デイム・クリスティン・スコット・トーマスDame Kristin Scott Thomas, DBE, 1960年5月24日 - )は、イギリス女優

来歴[編集]

イングランドコーンウォール州出身。実父も継父も飛行機のパイロットで、どちらも事故死している[1][2][3]ドーセットで過ごし、19歳でフランスに移った[4]。女優のセレナ・スコット・トーマスは妹。

映画初出演となった『プリンス/アンダー・ザ・チェリームーン』でいきなりラジー賞の最低助演女優賞にノミネートされてしまうなど、キャリアの初期では苦労が多かったが、その後、1994年公開の『フォー・ウェディング』で英国アカデミー賞助演女優賞を受賞。1996年公開の『イングリッシュ・ペイシェント』でアカデミー賞主演女優賞の候補となった。

ロンドンのセントラル・スクール・オブ・スピーチ&ドラマ及びパリの国立舞台芸術技術学院で学び、フランス語が堪能なため、自分が出演した作品のフランス語版を自ら吹き替えることもある。

2008年、アントン・チェーホフの『かもめ』でローレンス・オリヴィエ賞を受賞した。

2010年、第63回カンヌ国際映画祭のオープニングセレモニーの司会を務めることが決定した。

2014年2月、「今後、映画に出演することはない」と発表した。年齢を重ねるにしたがって、与えられる役の幅が狭まってきたことが主な理由である[5]。しかし、現在でも尚女優として活動している。

私生活[編集]

フランス人医師と結婚し、三児をもうけたが18年の結婚生活ののち離婚した。

シャーロット・ランプリングジェラール・ドパルデュージェーン・バーキンや『イングリッシュ・ペイシェント』で共演したジュリエット・ビノシュレイフ・ファインズとも親しい間柄である。

2003年にはOBE(大英帝国勲章第4位)、2015年にはDBE(大英帝国勲章第2位)に叙され、Dame(ディム)の称号を持つ他、2005年にレジオン・ドヌール勲章シュヴァリエを受章している。

主な出演作品[編集]

公開年 邦題
原題
役名 備考
1984 ミストラルの娘
Mistral's Daughter
ナンシー テレビ・ミニシリーズ
1985 プリンス/アンダー・ザ・チェリー・ムーン
Prince under the Cherry Moon
メアリー・シャロン
1988 ハンドフル・オブ・ダスト
A Handful of Dust
ブレンダ・ラスト
第十の男
The Tenth Man
テレサ テレビ映画
1990 スパイメーカー
The Secret Life of Ian Fleming
レダ テレビ映画
仕組まれた男
Leda St Gabriel
ケイト テレビ映画
1991 愛を止めないで
Aux yeux du monde
教師
1992 いまは涙を忘れて
Weep No More, My Lady
エリザベス テレビ映画
赤い航路
Bitter Moon
フィオナ
1994 フォー・ウェディング
Four Weddings and a Funeral
フィオナ 英国アカデミー賞助演女優賞 受賞
1995 リチャード三世
Richard III
レディ・アン
エンジェル&インセクト/背徳の館
Angels and Insects
マティ
1996 ガリバー/小人の国・大人の国
Gulliver's Travels
門衛 テレビ映画
ミッション:インポッシブル
Mission: Impossible
サラ・デイヴィス
イングリッシュ・ペイシェント
The English Patient
キャサリン アカデミー主演女優賞 ノミネート
1998 モンタナの風に抱かれて
The Horse Whisperer
アニー・マクレーン
1999 ランダム・ハーツ
Random Hearts
ケイ・チャンドラー
2000 真夜中の銃声
Up at the Villa
メアリー・パントン
2001 海辺の家
Life as a House
ロビン・キンボール
ゴスフォード・パーク
Gosford Park
シルヴィア・マッコードル夫人
2004 ルパン
Arsène Lupin
ジョセフィーヌ=カリオストロ伯爵夫人
2005 キーピング・ママ
Keepig Mum
グロリア・グッドフェロー
2006 唇を閉ざせ
Ne le dis à personne
ヘレン・パーキンス
2007 ライラの冒険 黄金の羅針盤
The Golden Compass
ステルマリア 声の出演
2008 ずっとあなたを愛してる
Il y a longtemps que je t'aime
ジュリエット・フォンテイン ヨーロッパ映画賞女優賞 受賞
ブーリン家の姉妹
The Other Boleyn Girl
エリザベス・ブーリン
ラルゴ・ウィンチ
Largo Winch
アン・ファーガソン
2009 お買いもの中毒な私!
Confessions of a Shopaholic
アレット・ネイラー
熟れた本能
Partir
スザンヌ
ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ
Nowhere Boy
ミミ・スミス
2010 ラブ・クライム 偽りの愛に溺れて
Crime d'amour
クリスティン
サラの鍵
Elle s'appelait Sarah
ジュリア・ジャーモンド
2011 砂漠でサーモン・フィッシング
Salmon Fishing in the Yemen
パトリシア・マクスウェル
イリュージョン
La femme du Vème
Margit
2012 ベラミ 愛を弄ぶ男
Bel Ami
ヴィルジニー・ルセ
危険なプロット
Dans la maison
ジャンヌ・ジェルマン
2013 オンリー・ゴッド
Only God Forgives
クリスタル
2014 パリ3区の遺産相続人
My Old Lady
クロエ・ジラール
2015 フランス組曲
Suite Française
アンジェリエ夫人 日本公開は2016年1月[6]
2017 ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男
Darkest Hour
クレメンティーン・チャーチル [7]
サリー・ポッターのパーティー
The Party
ジャネット
2018 トゥームレイダー ファースト・ミッション
Tomb Raider
アナ・ミラー
パリに見出されたピアニスト
Au bout des doigts
女伯爵
2020 レベッカ
Rebecca
ダンヴァース夫人
2022- 窓際のスパイ

Slow Horses

ダイアナ テレビシリーズ

参照[編集]

外部リンク[編集]