オレオ

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オレオ

オレオ (Oreo) は、ナビスコが製造・販売するサンドイッチ状のクッキーの商標。白色の甘いクリームを、2つの円形をしたチョコレートクッキーで挟んである。

オレオは1912年の発売以来4900億個以上が販売されており、20世紀中最も売れたクッキーである[1]

アメリカ合衆国では、牛乳に浸して食べたり、クッキーを二枚に分離し、クリームをなめてからクッキーを食べるという食べ方がよく知られている。

日本においてはヤマザキナビスコが製造販売を行っている。

目次

[編集] 歴史

オレオは1912年2月にナビスコ株式会社によって、主に英国市場に向けて発売された。 ナビスコはこれまでの英国のビスケットはあまりに普通すぎると考えていたのだった[2]。 元来、オレオは小山の形をしていて、2つの味(レモンメレンゲ味とクリーム味)が販売されていた。 購買者からクッキーが見えるようにガラス蓋の付いた、新奇なブリキ缶入りで、1ポンドあたり30セントで発売された。

もっと新しいデザインのオレオが1916年に導入され、2つの味のうちクリーム味の方がはるかに人気が高かったので、ナビスコは1920年代にレモンメレンゲ味の生産を中止した。 現在のオレオはウィリアム・A・ターニアーによって1952年に開発され、このときナビスコロゴが加えられた[2]

オレオという名前の起源には諸説ある。 フランス語で黄金を意味する"Or"から来た(初期の包装は金色だったから)とか、ギリシア語で山や丘を意味する'Oreo'が起源だ(初期のオレオは小山の形をしていたから)と言われる。 この他、クリーム(cream)の中の"re"がチョコレート(chocolate)の中の2つの"O"の間に「はさみ込まれた」とか、あるいは単語が「単に音の感じがすてきな旋律的な組み合わせみたいだから」という説もある。

オレオは、1908年にサンシャイン社が開発し生産した「ハイドロックス」クッキーに非常に類似しているため、オレオはサンシャインからアイデアを盗んだという憶測を呼んだ。 ハイドロックス・クッキーは何年間もオレオに市場占有率で負け続け、1996年に撤退した [3] が、しかしその3年後にドロクシー(Droxies)の名で再登場した。

なお、黒いクッキーで白いクリームを挟んだ外観から、「黒人でありながら白人のようにふるまう人」に対する皮肉の意味でこの商品名が使われる例がみられる。

[編集] 生産

消費者関係の準監督キム・マクミラーの発言によれば、オレオクッキーを作るのには2段階のプロセスがある。 基盤となるクッキー生地は、長さ300フィートオーブンの入口で回転式型抜き機によって円形のクッキーの形に成型される。 主な成分は、砂糖(アメリカ合衆国では、後に高果糖コーンシロップに置き替えられた)、オランダ産ココアと 、外部の供給元から購入された純粋なチョコレートリキュール、そしてナビスコの製粉所で製粉された小麦粉を含む。 [要出典]

[編集] 製品の種類

オレオは最初に開発されて以来、クリームフィリングを挟む2枚のチョコレートクッキーという伝統的なものだけではなく、多くの異なったバラエティーが生産された。 以下の一覧は特に著名な、最近のタイプの一部である[4]

  • オレオ・ウェハー・スティック……クリームフィリングの入った、長いウエハーススティックで、そして外側がチョコレートに覆われている。これは他のバラエティーと比べてクリームの味が少ない。
  • ウッオー・オレオ……バニラ味のウエハースとチョコレート味のクリームで出来ている、「逆」オレオ。
  • ゴールデン・オレオ……バニラのクリームフィリングでバニラのクッキーを包んでいる。
  • ミニ・オレオ……普通のオレオの一口サイズのバージョン。
  • ダブル・デライト・オレオ(1987年発売)……2種類のフィリングを挟んだチョコレートクッキー。ピーナッツバター&チョコレート、ミント&クリーム、コーヒー&クリームなどの組み合わせがある。
  • フレーバー・オレオ……ピーナッツバター、チョコレート、ミント、キャラメルイチゴミルクセーキ味など、それぞれ一種類のフィリングを挟んだクッキーの数種類の詰め合わせ。
  • ダブル・スタッフ・オレオ(1975年開発)……白いクリームフィリングが標準の2倍入っている。
  • ビッグ・スタッフ・オレオ(1989年開発)……標準的なオレオの数倍のサイズがある。[5][6]1個単位で販売され、1個当たり316カロリーと13グラム脂肪分を含んでいた[7]。1991年に生産中止された。
  • ホワイト・ファッジ・オレオとミルクチョコレート・オレオ……それぞれ白いファッジまたはチョコレートの層で覆われている。
  • 100カロリーパック・オレオ(カナダではオレオ・シンセーションズ)はクリームフィリングを含んでいないミニチュアの、薄い八角形のオレオで、100カロリーごとに袋詰めされている。
  • 春頃、ハロウィーンおよびクリスマスシーズンには、それぞれの休日を表す色(それぞれ黄色、オレンジ色、そして赤)の色付きフロスティングが付いた限定版ダブル・スタッフ・オレオが生産される。

これら多様なオレオの多くは組み合わせて生産される。 例えば、「ミントで包まれたチョコレートファッジ」、「ダブル・スタッフ・チョコレートクリーム」など。

[編集] 派生商品

  • ジェロー・オレオ・プディング……底と上部がチョコレート味で真ん中がバニラ味の、ジェロー(Jell-O)ブランドのプディング
  • オレオ・インスタント・プディング……またの名をクッキーアンドクリーム。本物のクッキーとインスタントのバニラプディングが箱詰めになったもの。
  • レモン味のフィリングを挟んだオレオは1920年代まで販売されていた。いくつかのノーブランドのメーカーから似たようなクッキーが発売されている。
  • オレオ・オーズという名前のシリアル食品が存在した。サングラスを着けたクリーム人間の絵が箱に描いてある。
  • イタリアではオレオに似た「リンゴ」(Ringo)と呼ばれるクッキーがパヴェジ社(Pavesi)により製造されている。
  • ブラジルでは、オレオとほとんど同じ「ネグレスコ」(Negresco)と呼ばれるクッキーがネスレによって生産されている。
  • オレオ・アイスクリーム。 これは合衆国ではブライヤーズ、グッドヒューモア、クロンダイク、カナダではネスレによってライセンス生産されている。以下のようなフレーバーがある:
    • オレオ・アイスクリーム(バニラアイスに砕いたオレオクッキーを混ぜたもの)
    • オレオ・アイスクリーム・サンドイッチ(特大のオレオウェハーで上記のアイスを挟んだもの)
    • オレオ・アイスクリーム・バー(上記のアイスが入ったチョコレートアイスバー)
    • ミント・オレオ・アイスクリーム(ミントアイスにオレオクッキーを混ぜたもの)
    • マクドナルドマックフルーリーのように、ファーストフードレストランにはオレオ味のデザートやミルクセーキを出すところが多い。
  • イージーベーク・オレオ・ミックス(オレオクッキーをトッピングにし、マシュマロフィリングを加えたチョコレートケーキの素)

[編集] トランス飽和脂肪酸

2003年5月13日に弁護士スティ―ヴン・ジョセフは、クッキーに水素化した、あるいは部分的に水素化した油脂(トランス脂肪酸)を使った罪でナビスコを告発して提訴した。 ナビスコが水素化油脂を代わりの油脂に取り替えることを検討したので、この訴訟は取り下げられた。 ジョセフは、この問題に注意を喚起するために提訴したことを認め、自分の行動は成功していると思うと述べた。 2006年1月の時点で、伝統的なオレオの生産にはもはや水素化油脂は使われていない[8]。 他のバリエーションのオレオは、完全には水素化油脂が排除されていないかもしれない。

[編集] 菓子の材料としてのオレオ

アメリカ合衆国では、オレオクッキーは他の菓子の素材や飾りとして使われることが多い[9]。 オレオクッキーを入れたミルクセーキは人気が高く、またファンネルケーキのように揚げ衣を付けて油で揚げた「揚げオレオ」が、祭りで売られていることがある[10]。 また、高級アイスクリームの一種として、チョコサンドクッキーの砕片を混ぜ込んだバニラアイス「クッキーアンドクリーム」が作り出された[11]。 しかしながら、クッキーアンドクリームに入っているのが本物のナビスコオレオクッキーかどうかは定かでない。オレオクッキーに類似した多くのクッキーの総称として「オレオ」という名称が用いられることがあるため、代用品として機能上同一なドロクシーや数知れない「ノーブランド」のナビスコ以外のブランドのチョコレートサンドクッキーが入っているかもしれない。

  • カップ・オ・ダートあるいは土プディング……プディングの上に砕いたオレオを乗せて土に見立てている。「土」のイメージを強調するためにグミでできたミミズを乗せることもある。この場合は「ワーム・アンド・ダート」と呼ばれる[12]
  • 揚げホットオレオ……主に祭りで見られる。甘く味の付いた衣を付けて油で揚げ、粉砂糖を振りかけたもの。

[編集] 大衆文化におけるオレオ

オレオはアメリカ合衆国の大衆文化に頻繁に登場する。

  • "Weird Al"・ヤンコビックの歌『The White Stuff』は「オレオの真ん中に入っている」クリームについての歌である。これはニュー・キッズ・オン・ザ・ブロックによる『You Got It (The Right Stuff)』をもじっている。
  • 1976年の映画『スター誕生』のリメイクで、バーブラ・ストライサンドが演じた白人の歌手は、『ザ・オレオズ』として知られる(2人のアフリカ系アメリカ人、ベネッタ・フィールズとクライディー・キングによって演じられる)ボーカリストに両側を挾まれている。
  • 『ポピュラー・サイエンス』というWeb サイトはオレオを燃料とするロケットについての記事を持っている。
  • マット・グレイニングの漫画『フューチュラマ』ではオレオが何度も登場する。
    • 『Insane in the Mainframe(メインフレームの狂気)』:フライはロボット精神病院で、ディスクがオレオでない限り彼の中に手荒に押しまれるのを我慢することができないし、もしそれがオレオであるなら口に押し込むべきだと述べる。
    • 『Birdbot of Ice-Catraz(アイスカトラズの鳥ロボット)』: フライはオレオ製造マシンでオレオを作るために、丸いチョコウェハースとクリームで一杯の箱を買う(しかし結局真ん中のクリームだけ舐めてチョコウェハースを捨ててしまう)。
  • ザ・シンプソンズ』のエピソード『ヘルター・シェルター』で、一家がヴィクトリア時代のショーに行って、マージが1895年以前に製造された製品を買おうとする。彼女が買おうとする製品のひとつがオレオである。それをアプーは(オレオが1912年まで大衆にリリースされなかったけれども)オレオは1896年に発明されたからという理由で買うことを拒否する。
  • 『ザ・シンプソンズ』のエピソード『カートリッジファミリー』で、モーは「きずものオレオの大袋」を持ってシンプソン家に立ち寄る。
  • ファミリー・ガイ』のエピソード『Fore Father』で、ピーターはクリスにオレオを食べる方法を教えようとして、クッキーをねじり切って中のクリームをなめる。しかしクリスは自分の頭にクッキーを叩きつけて壊し、椅子から転げ落ちる。
  • 9期以降の『マッドTV!』Spishakのコマーシャルで、パパ(アリエス・スピアーズ)はオレオの板を食べながら、彼の息子のおもちゃの自動車を彼の自動車に付けようとする。
  • DCコミックスの1980年代の漫画シリーズ『ジャスティスリーグ・インターナショナル』で、作者の一人キース・ギッフェンマーシアン・マンハンターにオレオ好きという設定を与えた。これは後に他の著者によって受け継がれた。『マーシアン・マンハンター #24』(2000年11月)では、これが危険な依存症であることになり、クッキーの名前は「チョコス」(Chocos)に変えられる。『ヤング・スーパーマン』では食べかけのオレオの発見によってマーシアン・マンハンターの登場が予告される。
  • ワーナー・ブラザーズ製作のテレビドラマ「セブンス・ヘヴン」第10シーズンの終わり近くで、双子は自分の部屋でミニ冷蔵庫を使って「オレオ・バー」を開業し、そして親類にその秘密を共有する気にさせる。
  • サウス・パーク」の第8シーズンのエピソード『カートマンの信じがたい才能』で、カートマンの見た幻視の1つが、誰かがダブル・スタッフ・オレオをクリームが片側に残るように分解し、それからもう1つのクリーム付きウエハースを付けてクアドループル・スタッフ・オレオを作るというものだ。
  • 映画『ラウンダーズ』で、ポーカーテーブルでマット・デイモンポーカーの相手をしている 「テディKGB」は、彼がオレオを二つに分ける方法が彼のポーカーの手を知る手がかりになっている。
  • 映画『リーサル・ウェポン』で、メル・ギブソンは彼のトレーラーにパッツィ・ケンジットを乗せ、彼女のチリコンカーンに砕いたオレオを乗せたいかどうか尋ねる(チリコンカーンには普通クラッカーを砕いてのせるため)。
  • サタデー・ナイト・ライブ』 の1990年~1991年の放送(第16シーズン)で、教会の懺悔室の女性(ジュリア・スウィーニー)が、彼女の罪を告白しているハンサムな司祭(頻繁に進行役をしていたアレック・ボールドウィンが演じる)に片思いするスケッチがある。その中で、女性がダイエット中にオレオを一箱食べたと告白する(司祭はそれは罪ではないと指摘するけれども)。 それから2人は共にオレオが好きであると告白し、彼女がミルクにオレオを浸すのが好きだと認めると、司祭が低い誘惑的な声で「クッキーをめくって開き、そして中のクリームをなめる」のが好きだと認める(そこで女性が性的絶頂に至ったようなため息をつく)。
  • 映画『ビッグ』で、トム・ハンクスがオレオを分けて白いクリームを食べ、残りを捨てるのを見ることができる(子供に人気のある食べ方である)。
  • 映画『ダーティファイター』で、クリント・イーストウッドのお供のオランウータンのクライドはオレオが大好きだった。
  • 映画『ファミリー・ゲーム/双子の天使』の1998年のリメイクで、ホーリーとアニーは共にオレオにピーナッツバターを付けて食べるのが好きだ。
  • フレンズ』のエピソード「The One with the Girl from Poughkeepsie(邦題:ロスは遠距離恋愛がお好き)」で、ジョーイは自分の口に15個のオレオを詰め込む。

[編集]

  1. ^ Toops, Diane: Top 10 power brands, Retrieved on June 07, 2007
  2. ^ a b http://www.inventhelp.com/Newsletter/2006_10/cookie_month.asp
  3. ^ Lukas, Paul. "Oreos to Hydrox: Resistance Is Futile." Business 2.0 March 1999
  4. ^ http://www.kraft.com/100/innovations/oreoprod.html
  5. ^ Oreo Madness
  6. ^ Friedman, Marty. "Sizing up - and down - new product opportunities", Prepared Foods, November 1989.
  7. ^ Oreo Sandwiches Big Stuf.
  8. ^ http://www.bantransfats.com/theoreocase.html
  9. ^ http://www.kraftfoodingredients.com/Products/OreoProducts?catid=3&prodid=8
  10. ^ http://www.wchstv.com/gmarecipes/deepfriedoreos.shtml
  11. ^ http://www.calorie-count.com/calories/item/52466.html
  12. ^ http://www.kraftfoods.com/recipes/EspeciallyforKids/Desserts/OREOSandDirtCups.html

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

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