いとしのレイラ
『いとしのレイラ』(原題:Layla)は、アメリカのロックバンド、デレク・アンド・ザ・ドミノスのアルバム『いとしのレイラ(原題:Layla and Other Assorted Love Songs)』のタイトル曲。作詞・作曲は、エリック・クラプトンとジム・ゴードン。シングルはビルボード誌で、1972年8月5日に週間ランキング最高位の第10位を獲得。ビルボード誌1972年年間ランキングでは第84位。
『ローリング・ストーン(Rolling Stone)』誌が選んだ「オールタイム・グレイテスト・ソング500」と「オールタイム・グレイテスト・ギター・ソング100」に於いて、それぞれ27位[1]と13位[2]にランクイン。
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解説 [編集]
クリーム解散後(1970年)、エリック・クラプトンはデレク・アンド・ザ・ドミノスで活動時に発表した。
序盤はギターリフから始まり、激しいスライドギター演奏の前半とピアノを軸にした穏やかな演奏の終盤という対照的な2つのパートで構成されている。オープニングから鳴り渡る7音からなるリフは、アルバート・キングの「As the Years Go Passing By」の歌メロディを取り入れたものである。
この曲は、クラプトンが親友ジョージ・ハリスンの妻パティ・ボイドに恋をしてしまい、その私的感情から生まれた曲。歌詞の内容も、当時のクラプトンの悩み苦しんでいる気持ちが前面に押し出されている。
プロデューサーにはトム・ダウド、スライドギターでデュアン・オールマンも参加し、個性を発揮。クラプトンとバトルのような演奏を繰り広げていたと言う。この頃からクラプトンのギタースタイル、音楽の方向性や私生活などでも変化が起きており、この曲は一種のターニングポイントになっている。
アルバム自体は、発売当時評判が悪く、イギリスのチャートでも振るわなかったが、その後発売された「ロングバージョン」は全英米で10位と大ヒットし、その後もチャートを振るわせた。
日本でもクラプトンの代表曲の一つとして有名である。クラプトンのライブでも演奏され、他にもアンプラグドバージョンなど、様々なバージョンが存在する。
作詞および前半の作曲をクラプトン、後半をゴードンが作曲したと言われる。ゴードンがスタジオレコーディングの空き時間に、自身のソロアルバムに入れる為に準備していたこの曲をピアノで演奏していると、それをクラプトンが聴きレイラの後半部分に使いたいと申し出たのが始まり。しかし、BS-TBSで放送された「SONG TO SOUL ~永遠の一曲~」の中で、元メンバーであるボビー・ウィットロックが後半部について「あれはジムが恋人のリタから盗んだものだ。クレジットにはリタとジムの共作と書かれるべきだった」と語っている。この時に作曲されたピアノの旋律は、リタの姉であるブッカーT&プリシラのプリシラが歌う「タイム」で聴くことができる。
ちなみに「レイラ」とは、ペルシャに古くから伝わる詩『ライラとマジュヌーン』に於いて、主人公に狂おしいまでに惚れられる美女「ライラ」に由来。
楽曲の構造 [編集]
本稿では、オリジナル・バージョンの楽曲の構造について述べる。
前述したとおり、この曲は前半のギター・リフが印象的なヴォーカル・パートと後半のピアノ・イントロが印象的なインストゥルメンタル・パートの2部構成になっている。
なお、ピッチは一般的なA=440Hzよりかなり高く、A=約460Hzである。
イントロはキーDmで、2小節のコードパターンを繰り返し、その上に印象的な2小節のリフが乗る。 このリフは、チョーキング、ハンマリング・オン、プリング・オフといったフィンガリング・テクニックが使われており、レガートな奏法を得意とするクラプトンのエッセンスが凝縮されている。
Aメロに入ると半音下のC#m(E)に転調する。この半音下への転調パターンは非常にユニークである。 この8小節のパートでは、歌メロと同時進行するようなオブリガート・フレーズが常時鳴らされている。
サビでは、イントロと同様のコード進行・リフが使われている。
このAメロ・サビという進行を数回繰り返した後、デュアン・オールマンのソロ・パートへ続く。 このソロパートも、イントロと同様のコード進行である。 オールマンのソロは、スライドを使ったもので、29フレット相当の超ハイ・ポジションの音を使ったフレーズが聴かれる。
収録作品 [編集]
LP/CD [編集]
- いとしのレイラ - 1970年
- ベスト・オブ・エリック・クラプトン
- BEST OF
- アンプラクド~アコースティック・クラプトン
- ワン・モア・カー、ワン・モア・ライダー~ライヴ・イン・LA 2001
※『いとしのレイラ』はデレク・アンド・ザ・ドミノス名義。それ以外全てエリック・クラプトン名義のアルバム
VIDEO [編集]
- ライヴ・イン・ハイド・パーク
- アンプラグド~アコースティック・クラプトン
- クロスロード・コンサート
- ワン・モア・カー、ワン・モア・ライダー~ライヴ・イン・LA 2001
- DVDコレクション
※全てエリック・クラプトン名義のビデオ
脚注 [編集]
関連項目 [編集]
- エリック・クラプトン
- ジョージ・ハリスン - ビートルズのメンバー。クラプトンの親友。この曲のモデルとなったクラプトンの元妻パティの最初の夫。
- 三菱自動車 - かつてCMに於いて使用されたことがある。
- スライドギター - この曲で、デュアン・オールマンが使用した奏法。
- NANA - 登場人物の1人である芹澤レイラの名前は、この曲名に因んだというエピソードが紹介されている。
- 濱中治 - 東京ヤクルトスワローズの外野手。打席登場曲として使用。
- コブクロ - 2010年に配信限定シングルとしてリリース。ペプシネックスのCMに起用された。また、カバーアルバム『ALL COVERS BEST』にも収録された。