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; 倉橋 陽菜乃(くらはし ひなの)
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: 天真爛漫で明るい性格の女性徒。男子の「クラスで気になる女子ランキング」は第3位。
: 天真爛漫で明るい性格の女性徒。男子の「クラスで気になる女子ランキング」は第3位。
: 生き物が好きで生物関連の知識が豊富。
: 生き物が好きで生物関連の知識が豊富。ナイフケースをデコるなど美術センスも高い
; 潮田 渚(しおた なぎさ)
; 潮田 渚(しおた なぎさ)
: 声 - [[山本希望]](VOMIC版)/ [[東山奈央]](JSAT2013版)
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; 矢田桃花(やだ とうか)
; 矢田桃花(やだ とうか)
: ポニーテールの女生徒。男子の「クラスで気になる女子ランキング」は第2位。巨乳
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: イリーナの仕事の話を一番よく聞いているので、接待術や交渉術に長けている。それを将来の役に立てようとしている
: イリーナの仕事の話を一番よく聞いているので、接待術や交渉術に長けている。それを将来の役に立てようとしている。
; 吉田 大成(よしだ たいせい)
; 吉田 大成(よしだ たいせい)
: E組におけるいじめっ子で寺坂の取り巻きの1人。粗野な性格で、[[ドレッドヘア]]の髪型をしている。
: E組におけるいじめっ子で寺坂の取り巻きの1人。粗野な性格で、[[ドレッドヘア]]の髪型をしている。

2013年11月14日 (木) 07:49時点における版

暗殺教室
ジャンル ブラックコメディ少年漫画
教師漫画風刺漫画
漫画
作者 松井優征
出版社 集英社
掲載誌 週刊少年ジャンプ
レーベル ジャンプ・コミックス
発表号 2012年31号 - 連載中
巻数 既刊6巻(2013年10月現在)
ラジオドラマ:VOMIC
原作 松井優征
放送局 テレビ東京
番組 サキよみジャンBANG!
収録時間 3分
話数 全8話
テンプレート - ノート

暗殺教室』(あんさつきょうしつ)は、松井優征による日本漫画作品。『週刊少年ジャンプ』(集英社2012年31号より連載中。

概要

作風としては『魔人探偵脳噛ネウロ』の系統を継承した少年漫画。テーマが「暗殺」と「主人公の担任教師を殺すこと」であり、他の漫画とは一風変わったコメディ漫画でもある。話数カウントは「第○話」で、サブタイトルは毎回「○○の時間」となっている。

松井によると、「この作品の着想は、第1話2〜3ページ目の“生徒が一斉に先生に銃を突きつけるシーン”が思い浮かんだことから」だという。思い浮かんだ後は、そのシーンが成り立つための世界設定やキャラクターを当てはめていった。「離れ校舎のE組」という設定も、「前述のシーンが周囲の目などがある大きな校舎の中では成立しづらいので、『周囲の目がない離れ的な校舎が望ましい、それに合った設定は…』という流れで考えて自然に決まっていった」などと語っている[1]

2012年11月2日には単行本1巻が発売され、それを記念して同日から56時間の殺せんせーによるジャンプ公式サイトのジャックが行われた[2]。また、テレビ東京系の集英社ジャンプ系列誌の情報番組『サキよみ ジャンBANG!』2012年11月9日放送分の「今週のテーマ」で取り上げられ[3]、登場キャラクターの殺せんせーの「食」をテーマに、世界の珍しい料理の紹介や作中で出てきた食べ物に関するゲームについて放送された[4]

2013年7月に、アニメ化が発表された。「ジャンプスーパーアニメツアー2013」にて上映予定[5]。また、OVAを付録した限定版コミックの発売を予定している。

あらすじ

ある日突然、進学校「椚ヶ丘中学校」の落ちこぼれ組・3年E組の元に政府の人間と、どう見ても人間ではない謎の生物がやって来た。マッハ20で空を飛び、の7割を破壊し常時三日月の状態としてしまう危険な生物は「来年3月までに自分を殺せなければ地球を破壊する」ことを宣言。そして、何故か「椚ヶ丘中学校3年E組」の担任教師となることを希望した。

政府は最後の手段としていくつかのルールを設けつつ、3年E組の生徒に「謎の生物の暗殺」を依頼。最初は戸惑う生徒たちだったが、「成功報酬100億」のために殺る気を出す。その生物=殺せんせー(ころせんせー)の存在とその目的を把握しているのは、日本をはじめ各国の首脳陣といったほんの一部の人間のみで、「殺せんせーの存在や殺せんせーの暗殺に携わっていることを、第三者へ絶対に口外してはならない。口外した場合は“記憶消去処理”を施される」、「殺せんせーは、3年E組の生徒に危害を加えてはいけない。但し、その家族友人は対象外」というルールのもとに生徒たちは殺せんせーを様々な手段で暗殺しようと試みるが、いつも殺せんせーの素早く謎に満ちた行動で阻止され、逆に殺せんせーによる手入れを受けることになってしまう。

しかし、いざ授業が始まってみると、暗殺を狙う者たちと狙われる者という異常な状況ながら、多くの生徒たちは殺せんせーの指導とお手入れによって、この暗殺教室を楽しみ、今までの学校中から差別された底辺学級としてではない前向きな学校生活を送るようになっていく。その一方、生徒の他にも殺せんせーを暗殺するために、世界中から暗殺者が送り込まれてくるのだった。

登場人物

の項はVOMIC版 / ジャンプスーパーアニメツアー2013版の順。

主人公

殺せんせー(ころせんせー)
- 小野坂昌也 / 関智一
本作の主人公。丸顔で何本もの触手を持つ正体不明の生物。報酬100億円の暗殺対象となっている。本人は「名乗るような名前はない」と語っているが、後述の通り「殺すことができない先生」という意味で、生徒からは「殺せんせー」と呼ばれるようになった。笑い声は「ヌルフフフ」。「にゅやッ!」という独特の奇声を発することがある。初登校時には宇宙人と生徒から言われもしたが、本人は「生まれも育ちも地球」であり、人工的に作られた生物であると語っている。
見た目だけで言うならタコに近く、自身もタコをネタにしたギャグを持っている。授業中はアカデミックドレスを着用。外見からは判断がつかないが男性らしく、彼の弟を名乗るイトナからは「兄さん」と呼ばれており、巨乳好きで女子大生と仲良くなる妄想をするなど、成人男性のような性的嗜好をしている。
顔色は作者曰く「完全フリー」で、普通の時は黄色、相手を舐めてかかっているときは黄と緑の縞模様、生徒の回答が正解なら明るい朱色、間違いなら暗い紫色、ド怒りの時は真っ黒など感情によって変化し、一部分の色を変えて○や×などの記号や数字、人間の顔を表示することもできる。皮膚は粘液で覆われており、周囲の衝撃から身を守ったり、ネバネバにして動きを止めるのに使われる等、用途は多岐に渡る。
移動速度は最高マッハ20キロメートル毎時換算で約24,500km/h)で、どんなに精密な作業も一瞬のうちにやってのけてしまうことが可能。普段は見えないが鼻と耳もあり、目と鼻と耳の穴の位置は地図記号茶畑、または約物の「(ゆえに/すなわち)」のように並んでいる。
劇毒物を飲んでも表情や顔の形が変わるのみで死にはせず、鉛の銃弾を受けても体内で全て溶かしてしまう。国が開発した対先生用の特殊な材質のナイフやBB弾で触手でダメージを与えることが可能だが、数秒で再生・回復する。月に一度脱皮し、抜け殻は奥の手として囮や防護壁などに利用される。しかしこの再生や脱皮はかなりのエネルギーを消耗するため、その直後は動きが鈍くなる。また、「マッハ風圧や特殊な圧力光線を浴びると体がダイラタント挙動を起こす」、「水分を含むと身体がふやけ動きが鈍くなる(そのためカナヅチ)」、「触手を破壊されるとスピードが落ちる」などの弱点が存在する。ボールペンやマグカップを咀嚼している場面もあるが、基本的には食べるものは人間と同じで、美味しいものを求めて休み時間にマッハ20で世界中を飛び回る事もある。
普段の物腰は柔らかく、生徒達に対しても敬語で話し1人1人への気遣いも見せる。全教科の知識があり、授業も分かりやすく生徒それぞれに合わせた問題を作れる。ただし、体育は人間に合わないため不評であった。ちなみに泳げない。「自分は絶対に殺されない」という自信を持っているものの、ドジを踏むことも多く、そのような時の反応速度は人並みになる。趣味は暗殺者への報復としての「手入れ」で、対象は人の心身・物品にまでおよび、暗殺決行中に攻撃を避けながら手入れすることも度々ある。E組生徒に対しては立派な暗殺者になるための教育も兼ねている場合もあり、基本的に寛容だが卑劣な行為や命を顧みない危険を冒す者に対しては顔の色が真っ黒に変化して激怒し、ドスのきいた声色で忠告する。一時期、暗殺報酬のみを見越して、学習意欲を欠きはじめたE組生徒達の卑屈な言動と態度に呆れ、まず学生としての一義を軽んじるものに暗殺の資格なしとして、E組を見捨てようとしたこともある。
月の7割を爆破して常時三日月の状態にした上、1年後に地球を爆破すると宣言している。ある女性との約束で椚ヶ丘中学校3年E組の担任を受け持つ。学校から支払われる教師としての給与のみで生活しており、前述の食へのこだわりや生徒らに対する「手入れ」により金欠状態になることがある。

E組生徒

男子15名、女子13名の計28名で構成される。
赤羽 業(あかばね カルマ)
声 - 島﨑信長(VOMIC版)/ 岡本信彦(JSAT2013版)
フランクな性格をした少年。作品開始時には暴力事件などを起こし、停学となっていた。渚と3年間同じクラスであるためかとても仲が良く、彼と行動を共にしていることが多い。誕生日は12月25日
根は善良な優等生だが、己の「正義」を優先するため、他人とぶつかり合うことが多い。喧嘩の腕っ節も強く、暴力的な高校生を倒すほどである他、頭が切れ器用なため、「凶器やだまし討ちの基礎なら群を抜いている」と渚に評されている。また、イトナからは「クラスで自分以外の生徒の中では一番強い」と言われている。作中で初めて殺せんせーにダメージを与えた人物。
元々素行不良でありながら、成績は優秀なため元担任の大野からも認められていた。しかしE組の生徒を他クラスの暴力行為から救ったことで大野から掌を返すように責められ、彼の保身のためにE組に落とされた。その出来事から「生きていてもその人の全てに絶望すれば、自分にとってその人は死んだも同然」と考えるようになり、同時に教師の存在を不信感から見下すようになった。そのため殺せんせーについても命以上に、社会的精神的に「教師として殺したい」と願いあらゆる手を使って殺そうとし、最終的には崖から身を投げながら殺せんせーを狙うも、殺せんせーの驚異的な能力と教師としての責任感に救われ、殺せんせーに「健康的でさわやかな殺意」と評される明るい表情を見せるようになった。また、出題範囲通知外の設問が含まれる定期テストで学園内4位の成績(その内、数学は100点)を取った後も、「暗殺に従事している方が楽しい」という理由からE組に在籍を望んだ。
磯貝 悠馬(いそがい ゆうま)
E組の学級委員を務める生徒の1人でクラスのまとめ役。度胸と動体視力もクラス屈指であり野球部の進藤を翻弄した。クラスメートからの評価もイケメンで何でもできる、嫌味なところがないなど非の打ちどころがない。ナイフ術の成績の男子一位。射撃の成績は2位。アホ毛があり彼の体調パロメータらしく体調が悪いとしんなりする。前原と仲が良く行動を共にすることが多い。
将来の目標はフェアトレードビジネス
岡島 大河(おかじま たいが)
丸坊主カットの男子生徒。自他共に認めるエロ大王であり、その手の話題には敏感である。巨乳好き。
将来の目標はフォトグラファー
岡野 ひなた(おかの ひなた)
ショートカットの女生徒。元体操部であり暗殺訓練でも意表をついた動きができる。ナイフ術の成績は片岡と並び女子一位。
奥田 愛美(おくだ まなみ)
眼鏡をかけた三つ編みの女生徒。クラスメートにも常に丁寧な口調で接する。純朴で素直すぎる性格のため、嘘がつけず騙されやすい。誕生日は11月7日
自ら水酸化ナトリウム酢酸タリウム王水等の劇薬を生成できるほど化学の才能に非常に長けているが、その他の科目、特に国語が非常に苦手でE組に落とされた。「せんせーを騙すため、ひいては将来的に理科の才能を活かすためにも、人に物事を効果的に伝えるための国語力を身につけること」という殺せんせーの指導を受ける。指導以降、クラスメイトとの親交関係を深めるようになり、「怪しげな薬とか作れそう」という理由からカルマに好感を持たれている。
片岡 メグ(かたおか メグ)
声 - 福原綾香(VOMIC版)
責任感と統率力がある少女。E組の学級委員を務める生徒の1人。球技大会ではその統率力で女子チームを引っ張った。文武両道で人望が厚く男前なことから、「イケメンのメグ」を略して「イケメグ」というあだ名を持つ。ナイフ術の成績は岡野と並び女子一位。誕生日は6月15日
前年の夏頃、泳ぎを教えていた同級生の多川心菜が、練習を怠ったため海で溺れて救助されるという事態に見舞われる。その一件で彼女から逆恨みされ償いとして勉強の手伝いを強要させられることになり、それが続いている間に自身の方が苦手科目をこじらせてしまいE組に流された。その後も心菜に勉強の手伝いをさせられていたが、殺せんせーのお蔭で彼女を突き放す決断を下すことができた。
将来の目標はキャビンアテンダントお姫様だっこにあこがれているが、それを人に話すとする方と勘違いされ体を預けてくるらしい。
茅野 カエデ(かやの カエデ)
声 - 大地葉(VOMIC版)/ 竹達彩奈(JSAT2013版)
E組担任教師に「殺せんせー」のニックネームを付けた少女。普段はツーサイドアップのような髪型をしている。渚とは席が隣同士ということもあってか仲が良い。誕生日は1月9日
貧乳であることに強いコンプレックスを抱いているため、巨乳の女が大嫌いで、目の前にいると気を散らしてしまうほど激しい憎悪の念を抱いている。また水泳に強い苦手意識を持っている。大のスイーツ好きで、お菓子に詳しい。
神崎 有希子(かんざき ゆきこ)
声 - 佐藤利奈(JSAT2013版)
清楚な雰囲気をした黒髪ロングの美少女。E組きってのマドンナで、男女ともに支持されている。おしとやかな笑顔が特徴。男子の「クラスで気になる女子ランキング」は第1位。下記の経緯からゲームに関しては滅法強く、成績も比較的優秀である。男運は悪く、父を含む男からの災難に遭うことが多い。誕生日は3月3日
かつては成績優秀な生徒だったが、虚栄心が強い父からのプレッシャーに耐え兼ね、2年生時の夏休みに姿を変えてゲーセンでの遊びに没頭し、その結果E組に流された。その後も「肩書き」に縛られていたが、修学旅行のトラブルから殺せんせーの救助を受け、素の自分を大切にする術を身に着ける。それ以降、介護士を志すため、進路を巡り弁護士になることを望んでいた父と喧嘩したり、暴力的圧力に負けずに鷹岡の授業を真っ向から拒絶したりと、かなり胆の据わった一面も見せるようになった。
中間テストではクラス女子2位になっている。
木村 正義(きむら まさよし)
ぼさぼさの黒髪の男子生徒。E組一の俊足の持ち主。
倉橋 陽菜乃(くらはし ひなの)
天真爛漫で明るい性格の女性徒。男子の「クラスで気になる女子ランキング」は第3位。
生き物が好きで生物関連の知識が豊富。ナイフケースをデコるなど美術センスも高い。
潮田 渚(しおた なぎさ)
声 - 山本希望(VOMIC版)/ 東山奈央(JSAT2013版)
本作において狂言回しの役割を担っている中性的な男子。短めのツインテールのような髪型をしている。ド草食で人当たりの良い性格。身長が低いことを気にしている。殺せんせーを暗殺する過程で観察力を養い、常に殺せんせーの特徴や弱点をメモしている。誕生日は7月20日
勉強に付いていけなかったことからE組に落とされるが、それ以上に元同級生達や元担任の大野から掌を返すように見下されたことにショックを受けた。E組になったコンプレックスから自分の命すら軽視していたが、殺せんせーへの自爆テロ未遂を経て、そのコンプレックスは以前よりは少なくなった。
見た目は華奢な印象をかもす細身で小柄な体系をしており、力もあまり強くないが、「殺気を隠し、自然な体運びで対象に近付く才能」、「殺気で相手を怯ませる才能」、「『本番』に物怖じしない才能」など暗殺の才能に非常に長けている。見た目が弱そうなことも、相手を油断させ、上記の才能が発揮されるのに役立っている。
菅谷 創介(すがや そうすけ)
手先が器用な三白眼の少年。絵や造形の腕が群を抜いており、変装グッズの製作やメヘンディ英語版などが得意。殺せんせーの付け鼻の改良も行った。
2年生の時に芸術面で悪目立ちしたことが原因で素行不良扱いされ、もともと成績不振であったことも合わせE組に流された。殺せんせーの対応に満足しており、殺せんせーが入ってきた後に得たE組の「自由」を楽しむようになる。
杉野 友人(すぎの ともひと)
声 - 本城雄太郎(JSAT2013版)
元野球部の投手の少年。球速は早くはないが、カーブ、スライダー、チェンジアップが得意。野球以外の特技にイラストを描くのが得意。渚の親友でもあり、彼と共に行動することが多い。誕生日は8月23日
E組に落とされる前後の経験から投手としての自分に自信が持てなかったが、ニューヨークにスポーツ観戦に行って来た殺せんせーの触手を張った指導のお陰で再び野球に前向きになる。後に市のクラブチームに入団しており、野球自体は続けている。
竹林 考太郎(たけばやし こうたろう)
線の細い眼鏡を掛けている男子生徒。
冷静沈着で物事を分析することに長けている。二次元が好き。
千葉 龍之介(ちば りゅうのすけ)
前髪で目が隠れている男子生徒。クラスメートは誰も目を見たことがなく親すらもしばらく目を見ていないらしい。
E組きっての狙撃手(スナイパー)であり射撃の成績は男子一位。烏間曰く、空間計算に長けている。
寺坂 竜馬(てらさか りょうま)
声 - 小池謙一(VOMIC版)
E組におけるいじめっ子で、粗暴な性格をした刈り上げの少年。勉強の成績は悪く授業態度も不真面目で、E組における不遇な境遇から脱出したいと願っている。殺せんせーに対し反抗的な態度を示す数少ない生徒でもある。誕生日は4月10日
渚に強要して自爆テロをさせることで暗殺を図ったが失敗し、その手段の卑劣さにより殺せんせーの怒りを買った。その後は村松と吉田共々暗殺に対して消極的になっているが、体格の良さや行動力により、烏間からは意欲さえ出せば戦力になると評価されている。またイトナからは「馬力や体格こそ勝っているが、ビジョンや勝利への意志、手段、情熱が無いのでカルマより弱い」と評されている。不得意科目が多いため、中間試験前には特別授業「NARUTO」を受講させられた。
小学生の頃から典型的なガキ大将で、体格の良さと粗暴さで弱者を支配し、自分のステータスを保っていた。しかし椚ヶ丘中学校に入学してからはそのやり方が通用しなくなりクラスでも孤立し自身の存在の小ささに絶望。E組に落とされてから再び支配欲を取り戻すものの、超生物である殺せんせーにまたしてもその野望を砕かれたため、E組の中でも浮いた存在になった。その心理をシロに利用され、殺せんせー暗殺にクラスメイトを巻き込ませてしまう。その直後カルマに「自分は悪くない」と言い訳をするも、彼の鉄拳制裁を受け叱責されたことで深く後悔しながら改心し、カルマと共闘して殺せんせーの援護に向かい見事な戦術でイトナとシロを撤退させ、結果的にクラスメイトとも打ち解けるようになった。
中村 莉桜(なかむら りお)
さばさばした性格の茶髪の女生徒。英語の成績が非常によく妨害があったはずの中間テストで11位、期末では1位を取っている。
狭間綺羅久(はざま きらら)
目つきの悪い黒髪のウェーブヘアの少女。陰気で無愛想な性格をしている。
寺坂達のグループとつるむことが多い。
速水 凛香(はやみ りんか)
ウェーブのセミロングの女生徒。夏服に変わってから髪をしばるようになった。
射撃術女子一位。手先の正確さと動体視力のバランスが良く、動く標的を仕留める事に優れる。烏間に兵士(ソルジャー)と評される。
原寿美鈴(はら すみれ)
ふくよかな体型の女生徒。本人いわく動けるデブ。
体型通り食べることが好きらしく重箱の弁当箱を持ってきている。家庭科の授業では村松との料理バトルを繰り広げたらしい。
不破優月(ふわ ゆづき)
ボブカットの女生徒。律の名付け親。 父、兄と三代続くジャンプっ子である。漫画を描く技術も高いらしい。 ジャンプだけでなくサンデーマガジンにも精通しており探偵ものが好きなようである。それに影響され観察眼が非常に高くリゾート回では自分たちを狙っている殺し屋の正体を見破った。好きな言葉は友情、特殊能力、勝利。
前原 陽斗(まえはら ひろと)
髪を明るくした爽やかな美少年。行動派のイケメンでもあり、スポーツも万能なため、女子からモテる。その一方、かなりのマセガキで、E組に落とされた境遇を甘んじて受け入れるなど、極めて大人びた一面も見せる。ナイフ術成績の男子第二位。磯貝と仲が良く行動を共にすることが多い。
過去にC組の土屋果穂と付き合っていたが、E組に落ちた事を理由に彼女から見切りをつけられ、生徒会議長の瀬尾と二股をかけられていた。それを知った時も彼女からE組の件を理由に逆に見下された上、瀬尾とその友人達に足蹴にされてしまい、「人は皆こうなのか」と悲しみ落ち込んだ。しかし、その翌日E組の生徒たちと共に果穂と瀬尾に報復を仕掛けた後、殺せんせーから励まされ考えを改める。その後は自身も他校の女子と二股をかけていたことが判明し、殺せんせーやクラスメイトを呆れさせた。
三村航輝(みむら こうき)
マッシュルームカットの男子生徒。 校舎裏でのエアギターが趣味。殺せんせー曰くノリノリだったらしい。
村松 拓也(むらまつ たくや)
E組におけるいじめっ子で寺坂の取り巻きの1人。軽い性格をしている。
寺坂の自爆テロ策に乗り、同様に殺せんせーの怒りを買った。その後は寺坂と同じく暗殺に対して消極的になっているが、体格が良いことから「やる気を出せば大きな戦力になる」と烏間に評されている。後に寺坂に黙って殺せんせーの勉強の補習を受けたことで全国模試の成績が上がり、反抗心は薄れた。男子一料理がうまく、家庭科の授業中に原と火花を散らした。
矢田桃花(やだ とうか)
ポニーテールの女生徒。男子の「クラスで気になる女子ランキング」は第2位。巨乳
イリーナの仕事の話を一番よく聞いているので、接待術や交渉術に長けている。それを将来の役に立てようとしている。
吉田 大成(よしだ たいせい)
E組におけるいじめっ子で寺坂の取り巻きの1人。粗野な性格で、ドレッドヘアの髪型をしている。
寺坂の自爆テロ策に乗り、同様に殺せんせーの怒りを買った。その後は寺坂と同じく暗殺に対して消極的になっているが、体格が良いことから「やる気を出せば大きな戦力になる」と烏間に評されている。バイクに強い関心を持っており、殺せんせーとバイク友達になったことで反抗心は薄れた。
律(りつ) / 自律思考固定砲台(じりつしこうこていほうだい)
ノルウェーからE組に送られてきた暗殺目的の転校生。本体は機械でありながら、れっきとした「生徒」として登録されている。愛称は「律」。
劇中で描かれたフリチョフ・ナンセン級フリゲートを始め世界中の科学・軍事技術を集めて作られた人工知能を搭載している新型兵器で、等身大の黒い直方体の胴体を持ち、正面にあるモニターには、両サイドの長い房を結んだミドルヘアの美少女の顔が映され、人間とも自由に会話ができる。特殊なプラスチックを体内で自在に成形する機能があり、多数の銃火器を成形して攻撃し、そのデータを基に自らを改造して進化していく。「固定砲台」であるがゆえに本体は教室から動けないが、クラスメイトたちの携帯に自分の端末であるモバイル律ダウンロードさせることで、間接的ではあるが外出は可能。防寒着やチアガール、スクール水着など、イベントに応じて頻繁に着替える。
当初は「殺せんせーを殺す」ことしかプログラムされておらず、授業中でもかまわず暗殺を実行しようとしてクラス全体に迷惑をかけたため、厄介者扱いされ寺坂によって縛られてしまうが、殺せんせーからE組での暗殺を成功させるには他の生徒たちとの協調が必要不可欠であることを諭され、生徒たちと協調するための機能を付けるために殺せんせーの手で様々な改造を施され、クラスに溶け込んでいく。後日、開発者の手で強制的に元の状態に戻されたかに見えたが、殺せんせーの手で最初に組み込まれていた「生徒たちと協調するためのプログラム」だけは自らの意志でバックアップしており、機械でも人間と同じ自我を持つ生徒であると認定されて、E組の正式な仲間として迎え入れられた。
律の替え玉(仮称)
律のネット授業を受けた女子。期末テストで人工知能である律のテスト参加を理事長が認めなかったため、烏間が彼と交渉した上で彼女のテストを受ける代役として連れてきた。律の髪形のかつらをかぶっているのを除けば、ふくれた頬ににきびの鼻といった律とは似ても似つかぬ顔付きをしている。
堀部 イトナ(ほりべ イトナ)
律に続き、暗殺目的でE組に送り込まれた転校生。「殺せんせーの弟」を名乗る謎の少年。力は非常に強い一方で知能は低く、普段はシロの指示に従って行動し、無表情かつ無機質な言動で話す。
「この世で自分より強いものだけを殺す」ことをインプットされており、基本的には自分より弱い者には手を出さないが、歯向かうものなどは例外。殺せんせーと同様、甘党で巨乳好き。勉強と負けることが大嫌い。当初は律とコンビを組み殺せんせーを暗殺するプランが立てられていたが、調整に時間がかかったことと、イトナが強すぎて律が足手まといになることから、単独での暗殺にプランが変更されたという。
自身の髪の毛が殺せんせーと同じ触手になっており、これを自在に操ることで雨の中を濡れずに歩くことも可能。また身体能力も強化されており、マッハで移動する殺せんせーを目で追うことが出来る。怒りが頂点に達し暴走すると触手が黒く染まり、辺りを所構わず破壊するようになる。シロが殺せんせーの弱点をついて弱らせ、イトナが攻撃するという戦法をとることが多いが、イトナの弱点も殺せんせーのそれと全く同じであるため、殺せんせーやE組の生徒にその戦法を逆用され、敗北することもある。
シロと共にE組へ乗り込み殺せんせーと戦い計算された戦術で追い詰めるが、殺せんせーの反撃を受け敗北、それに激怒して暴走し校舎を破壊してしまい、シロによって止められ教育し直すためとして休学することとなった。その後は戦いに敗北した反省点を踏まえたシロの綿密な育成計画を受けてより強力に調整されたため、以前と比べて目や触手である髪形が変わるという外見の変化が見られた。寺坂との裏工作で殺せんせー暗殺の準備を進め、決行当日、シロに騙された寺坂によって、クラスメイト達全員が危険な目にさらされ、それにより生徒達を救出する過程でハンデを負った殺せんせーを追い詰めた。しかし、騙されたことに怒った寺坂やクラスメイト達からの反撃を受けて作戦は失敗し、再びシロと共に撤退していった。

E組教師

烏間 惟臣(からすま ただおみ)
声 - 鳥海浩輔 / 諏訪部順一
防衛省臨時特務部所属の男性。E組に殺せんせーを担任として連れてきた人物であり、殺せんせーの監視とE組や暗殺者との調整やバックアップやフォローを行なっている。28歳[6]。誕生日は8月15日
教員免許を持っており、途中からE組の副担任になったが、公としては担任である。担当科目は体育。授業では暗殺の基礎を教える。生徒達からは「烏間先生」と呼ばれている。堅物で常に厳しい表情をしているが、整った容姿をしているため女生徒からは「カッコいい」と評されている。E組における暗殺、教育双方に於いて異常な事態に対するツッコミ役に回ることが多い。殺せんせーを名前で呼ぶことはなく、「おまえ」やその場に合わせた呼び名で呼ぶことが多い。
陸上自衛隊第一空挺団→総合情報部→臨時特務部という経歴を持つ戦闘のプロであり[6]、殺せんせーには通用しないものの本作の人間キャラの中ではトップクラスの格闘能力を持つ。殺せんせーの暗殺の任務が最優先ながらも、生徒達にはなるべく普通の学生生活を送ってもらいたいと考えており、国からの命令とE組の環境との板挟みになることもある。冷たい印象を持たれがちな一方で生徒との関係は良好で信頼されており、生徒からの誘いには乗ることもある。
イリーナ・イェラビッチ
声 - 浅野真澄 / 堀江由衣
殺せんせーを暗殺するために教師という名目で派遣された腕利きの暗殺者。世界を股に掛け、8年間で計11件の暗殺を成功させているという。20歳。身長170cm、体重50kg、スリーサイズはB97 W60 H91[7]。誕生日は10月10日
スラブ系の金髪女性で、日本語も含めて10ヶ国の外国語を操る語学力を持ち、妖艶な美貌とスタイルを武器にターゲットやその周辺人物と親密な関係になり、至近距離で殺害する暗殺を得意とする。しかし、格闘能力はそれほど高くなく、得意の色仕掛けが通用しない相手の前ではほとんど無力になってしまうのが弱点。怒るとデリンジャーを構える癖がある。
最初は生徒達をターゲットを殺すためだけの駒だと思って冷たく当たっていたが、殺せんせーに作戦を見破られて暗殺に失敗し、烏間に諭されてからは態度を改める。それ以後は生徒達との仲は縮まりつつあるものの、授業内容を始め、コミュニケーション手段は自身が得意とするところのお色気中心である。生徒達からは苗字を省略する形で「ビッチ先生」と呼ばれ、そのままこの呼称は定着してしまい、当初は嫌がっていたのだが、慣れてきたのか徐々に気にする素振りは見せなくなっている。
担当科目は英語だが、受験のための英語は殺せんせーに任せているため、実用向きの英会話を教えている。生徒との仲を気にしている節があり、生徒との関係は実年齢が近いこともあってか姉や友人に近く、軽口を叩かれては怒り出すという子供染みた面を見せることも多い。前述の通り色仕掛けによる交渉術を得意とするため、そちらのテクニックを教わっている女子生徒もいる。その一方で金持ちばかり殺してきたために庶民的な感覚とは極めてかけ離れており、周囲から浮いた行動を取ることもしばしばある。なお、語学力や暗殺術は生来の才能ではなく本人の努力の賜物であり、E組赴任後も対殺せんせー用の自主訓練を行っている。

本舎の生徒

田中 信太(たなか のぶた)
本舎の生徒で渚の元同級生。そばかすが特徴の小太りの男子生徒。高田共々、事あるごとにE組に落ちた渚に嫌味を言っていじめているが、当の渚や別のE組生徒からの反撃でほとんど失敗している。
高田 長助(たかだ ちょうすけ)
本舎の生徒で渚の元同級生。眼鏡をかけた細身の男子生徒。田中共々、事あるごとにE組に落ちた渚に嫌味を言っていじめているが、当の渚や別のE組生徒からの反撃でほとんど失敗している。
土屋 果穂(つちや かほ)
本舎のC組に所属する女子生徒。過去に陽斗と付き合っていたが、E組に落ちた陽斗に見切りを付けており、本舎の生徒会員の瀬尾と付き合い、当初は二股をかけていたが、二股を知られたことをきっかけに豹変し陽斗を手酷く振った。しかし、その現場を見ていた殺せんせーとE組の生徒達から報復を受けて大恥をかかされ、その際に瀬尾とあさましく争って彼とは別れることになり、別の本舎の男子に狙いを定めることとなった。
進藤 一考(しんどう かずたか)
本舎のA組に所属する男子生徒。野球部の主将にしてエース。杉野の旧友で、彼からエースのポジションを奪った張本人。体育会系なスポーツマンらしく熱血で爽やかな性格だが、根底ではやはり理事長の洗脳を受けており、E組に落ちた杉野を見下している。持ち球はストレートカーブのみだが、140km/h台を誇る豪速球を投げるため、ほぼストレートだけでエースに上り詰めた実力者。
球技大会の「余興」でE組と対決するが、暗殺のための訓練を応用したE組の連続バントプレーに翻弄されてしまう。直後、監督が理事長に交代し、洗脳に近い指導で一時的に勢いを盛り返すことに成功するが、打者目前まで迫るE組の前進守備に思うように力が出せず、結果的に敗北する。試合後、杉野とは打ち解け合い、笑顔で雪辱を誓った。期末テスト期間中には杉野らE組のことを心配し、棘のある言い方ではあるがA組に気をつけるよう警告した。またその際、五英傑を説明するときにはナレーション口調になり、期末テスト直前ではその状況のナレーションもやるなど、コミカルな一面を見せた。
多川 心菜(たがわ ここな)
本舎の女子生徒でメグの元同級生。前年の夏頃、当時のクラスメイトであったメグに頼んで泳ぎを教えてもらうも、反復練習を嫌いたった一回のトレーニングを受けただけで練習に行かなくなり、その結果海で溺れて救助沙汰にまでなるという悲惨な目に遭う。以後メグをその一件の原因として逆恨みするようになり、償いとして頻繁に呼び出しては自分の勉強の手伝いをさせ、そのために彼女がE組に流された後もそれを続けていた。しかしそれを見かねた殺せんせーによって夢の中と思わせられた上でE組専用のプールへ連れて行かれ、水泳の猛特訓を受けたことで見事に泳げるようになり、メグとも決別することになった。

五英傑

テストでの順位も常に上位に入る程の天才である生徒5人組。成績優秀者が選りすぐられた特進クラスA組では音頭を取る中心メンバーとなっている。

浅野 学秀(あさの がくしゅう)
本舎のA組の生徒で椚ヶ丘中学の生徒会長。理事長の一人息子でもある。全国模試一位の秀才で中間試験でも学年1位であった。表向きは爽やかな優等生を演じており周囲からの信頼も厚いが、本性は傲岸不遜で腹黒い戦略と支配欲を巡らせており、実の父である理事長さえも自分が支配しようと企んでいる。
荒木 鉄平(あらき てっぺい)
本舎のA組の生徒で放送部部長。中間試験総合2位。マスコミ志望。小太りの眼鏡男子。普段は気さくで親切な好青年だが、E組のことは見下しており、公衆の面前でE組に嫌味を入り混ぜた嫌がらせを行っている。
榊原 蓮(さかきばら れん)
本舎のA組の生徒で生徒会書記。中間試験総合3位。女子生徒にはナンパ口調で接するフェミニスト。文才があり、人文系コンクールを総ナメにしている。
小山 夏彦(こやま なつひこ)
本舎のA組の生徒で生物部部長。中間試験総合5位。かなり下劣な性格で、厚眼鏡と下品な笑い方が特徴。1年の頃は寺坂と同じクラスであり、当時は成績がクラスで最下位だった彼の事を見下していた。中間試験で自分から4位を奪い取ったカルマに対抗心を抱いている。
瀬尾 智也(せお ともや)
本舎のA組の生徒で生徒会議長。中間試験総合6位。底意地の悪い性格で口も悪いが、LAに住んでいたことがあり語学力に優れている。C組の土屋果穂と付き合っていたが、同じく彼女と付き合っていた陽斗を荒木達と共に足蹴にしたため、その現場を見ていた殺せんせーとE組の生徒達から報復を受けて大恥をかかされ、その際に果穂とあさましく争って彼女と破局した。

学園関係者

浅野 學峯(あさの がくほう)
声 - 石川英郎(VOMIC版)
椚ヶ丘中学校理事長を務める理知的な男性。徹底的な合理主義をもって創立10年でこの学校を全国指折りの優秀校にした敏腕経営者。浅野学秀の父親でもあるが、学秀とは互いに支配しようとするなど、親子の概念がないほど険悪で狂気じみた関係になっている。
表向きは柔和な対人態度であり、生徒を励ますような言動も示しているが、その一方で人を畏怖させる冷徹な威圧感を放っており、校内関係者の中には彼に怯える者も少なくない。この二面性を巧みに使い分けることで、短時間で勉学の知識を叩きこんだり、運動性能を向上させるなど教育者としても非常に高い技術を持っている。自身が掲げている「E組の生徒をあくまで差別に相応しい対象として存在させる」という合理的運営方法のためには手段を選ばない。とはいえあくまで教育理念を優先しているため、結果的にE組の利益となるような行動にも躊躇はないが、その場合も自身の支配性の優位は崩さない。
殺せんせーの出自の事情に関する意味深な発言を投げている。また、そのことについて口止めされていることを仄めかす発言もしている。殺せんせーによるE組の諸事情を黙認しつつ、間接的にE組への嫌がらせを行っている。
大野(おおの)
椚ヶ丘中学校の3年D組担任の男性教師で、自己中心的な事なかれ主義者。渚やカルマを問題のある生徒と見下してE組に落とした張本人でもあり、E組に対しても傲慢な態度を取っている。
寺井 清(てらい きよし)
椚ヶ丘中学校の野球部顧問を務める男性教師。球技大会でE組相手に圧勝すると予想していたが、E組の予想外の善戦に驚く。その直後、それを見かねてやってきた理事長の威圧感に泡を吹くほど気圧され、強制退場させられた。

学外関係者および暗殺者

烏間 惟臣(からすま ただおみ)
烏間 惟臣」の項を参照。
レッドアイ
声 - 三木眞一郎(JSAT2013版)
サングラスをかけた長身の男性。腕利きの狙撃手で、中東の砂嵐の中でも2km先の標的を仕留められるという実力の持ち主。彼の持つ銃のスコープに映った標的が血で赤く染まらないことはなかったという噂から、「レッドアイ」の通称で呼ばれている。暗殺歴は8年、過去の殺害人数は35人。
烏間からの依頼により、京都の修学旅行中に殺せんせーを暗殺しようとするが、いずれも失敗してしまい、殺せんせーの言動にキレのあるツッコミを残している。その後、狙撃を見破り接触してきた殺せんせーとの会話で殺せんせーの教師らしさを知り、自身の無力さを認めて任務を辞退。その後は一人で京都観光を楽しむことにした。
ロヴロ
「殺し屋屋」と呼ばれる初老の男性。イリーナの師匠であり、E組の暗殺者として彼女を日本政府に斡旋した人物でもある。
かつては凄腕の暗殺者として名を馳せたが、現在は自身の後継者となる若手の暗殺者たちを育成し、彼らを斡旋することで利益を得ている。現在は暗殺家業を引退しているとはいえ、その実力は侮れるものではなく、弟子のイリーナを簡単にねじ伏せるほどの格闘能力を誇っている。
E組での教師生活に馴染んでしまったイリーナを見かねて彼女を連れ戻しに来たが、「E組での暗殺は彼女こそ適任」と主張する殺せんせーの提案により、烏間を標的にイリーナと模擬暗殺の勝負をさせられることになる。最初は彼が圧倒的優勢と見られていたが、予想を上回った烏間の実力を見せつけられ、手を負傷したこともあり殺すのは不可能と判断しイリーナよりも先に脱落した。その後、殺せんせーを殺すための訓練で烏間に不意打ちを食らわせたイリーナの成長を認め、彼女がE組に残ることを許可した。
シロ
堀部イトナの保護者を名乗り、全身白ずくめの装束に白覆面をしている謎の人物。本名や素顔は不明。
非常に狡猾で悪知恵がはたらき、目的を果たすためなら平気で生徒を巻き添えにする非情な人物。その一方で警戒心が強く、作戦が失敗した場合には速やかに撤退する、潔い面も持つ。E組の生徒たちが全く知らされていない殺せんせーの様々な弱点や攻略法を知っており、殺せんせーの体にダイラタント挙動を生じさせて動きを鈍らせる圧力光線を放つ小型の銃や麻酔銃などの秘密兵器を白装束の中に仕込んでいる。
イトナの転校初日、殺せんせーと戦うイトナをサポートし、巧妙な作戦と上記の秘密兵器で殺せんせーを追い詰めるが、イトナが殺せんせーとの勝負に負け暴走したため、イトナを麻酔銃で眠らせその場で休学を申込み、彼と共に姿を消した。その後は戦いに負けた反省点を踏まえイトナに綿密な育成計画を施して彼を強化し、寺坂を金で買収してプールの破壊や薬剤の散布などの裏工作を行い、殺せんせー暗殺の準備を着々と進めていた。決行当日、寺坂に嘘の作戦を教えて彼を利用し、クラスメイト達全員を危険な目に巻き込んだ上でイトナを使い殺せんせーを追い詰めた。しかし、騙されたことに怒った寺坂やクラスメイト達からの反撃を受けて作戦は失敗し、再びイトナと共に撤退していった。
鷹岡 明(たかおか あきら)
烏間の補任としてE組に赴任してきた防衛省特務部所属の男性。甘党のぽっちゃり体型で、表向きは温和でお人好しな態度を装っているが、本性は極めて暴力的かつ凶悪な人物。舌を出す癖がある。
教育方針は「恐怖(ムチ)9割、愛情(アメ)1割」で、表向きは部下や生徒たちを「家族」に喩えるも、自身は独裁的な「父親」として振る舞い、逆らう者には徹底的に制裁を加える。この教育方針に基づく訓練により短期間で忠実な精鋭を育ててきた実績を持つが、その性格ゆえ同じ防衛省の者からも極めて異常な危険人物と見られている。烏間の空挺部隊時代の同期で、自分よりも優秀だった烏間に対抗心を持っていた。烏間ほどではないが体術の心得もあり、ナイフを持った素人を素手で返り討ちにできる程度の実力はある。
当初はE組の生徒たちにも友好的に接していたが、自分のやり方に異を唱えた生徒に暴行するなど、恐るべき本性を表す。生徒達を完全に服従させるため、烏間が選んだ生徒との勝負を提案。渚と勝負をすることになり、渚を侮って油断していたが、渚の予想外の才能に翻弄されあっけなく敗北する。さらに烏間に力負けしたことで暴力教師としての存在意義を完全に失い、浅野の手で解雇された。

その他

リュウキ
とある不良高の男子生徒で、典型的な不良グループのリーダー格。「エリート」に関しては敵愾心を持っており、数々の悪行を行ったため犯罪なれしている。修学旅行にて観光していた渚達を襲撃し、有希子とカエデを拉致して性犯罪を企てるが、そこに駆け付けた殺せんせーと渚達に制裁され失敗した。

用語

椚ヶ丘中学校(くぬぎがおかちゅうがっこう)
東京にある学校法人椚ヶ丘学園が設立した名だたる進学校の私立中学校偏差値は66。「くぬどん」というマスコットキャラクターがいる。
椚ヶ丘高校(くぬぎがおかこうこう)
椚ヶ丘中学校が付属する私立高等学校。偏差値は71。椚ヶ丘中学校の生徒は椚ヶ丘高校へ無試験で進学できるが、E組生の進学は許されていない。
3年E組(さんねんいーぐみ)/3-E
正式名称は「椚ヶ丘中学校特別強化クラス」。成績と素行不良者で構成される落ちこぼれクラス。本舎から離れた山の上の隔離校舎。椚ヶ丘中学校の古びた旧校舎で、学食もなく、トイレも汚く、劣悪な環境で勉強させられる上、部活動への参加も禁止され、学校行事も低待遇での参加となる。このことから「エンドのE組」と呼ばれている。E組の生徒達は本舎の生徒や教師から見下されて、いじめや嫌がらせを公然とされているが、「校内での物理的心理的な差別状況を作り出すことによって『成績が落ちるとE組に落とされる』という危機感を与えることを目的としており、落ちまいと頑張るという合理的な仕組みの学校」と作中で説明されている。3-E落ちしても良好な成績を修め、元の担任がクラス復帰を許可すれば本舎に戻ることも可能とされているものの、条件達成を阻む環境となっているため、実現は非常に困難。E組に流された生徒達は殺せんせーが来るまで、あまり前向きな学園生活を送っていなかった。
対先生物質(たいせんせいぶっしつ )
国が開発した特殊素材。人間には無害だが、殺せんせーに対しては触れただけで細胞を溶かし、ダメージを与える事ができる。ナイフとBB弾がE組生徒に支給されており、ナイフはゴムのように柔らかい。またナイフを細かく切り刻む、BB弾を粉末状にするなどしても効果は失われない。シロはこれを繊維として用いた白装束を着用している。ちなみにこの素材は殺せんせーの細胞(触手)に対して有効なため、同じ触手を持つイトナにも同様の効果がある。

評価

売上・発行部数

1巻の初版は30万部だったが、わずか半年でヒットの指標とされる累計発行部数100万部を超えた。メディアミックスなしでの累計100万部突破は異例とされている。

シリーズ累計の発行部数は4巻発売の時点で360万部[8]。6巻の初版は100万部を突破している[9]

受賞・ノミネート・ランキング

書誌情報

表紙は全て殺せんせーの顔のアップで、顔色と表情は各巻にて異なり、カバー裏に顔色の解説と触手語録(古今東西の格言に触手を絡めたパロディ)が書かれている。

ラジオドラマ(VOMIC)

ジャンプ専門情報番組「サキよみ ジャンBANG!」にて、2013年1月に原作第1話[15]、2013年6月に原作第12話から第14話にあたるストーリーが放送され、2013年2月から集英社ヴォイスコミックステーションサイト「VOMIC」で配信。

関連項目

脚注

  1. ^ 『日経エンタテインメント!』「現場に聞いた! 面白マンガBEST15」内インタビュー。日経BP社、2013年3月号。
  2. ^ コミックナタリー |「暗殺教室」殺せんせーがジャンプサイトを56時間ジャック
  3. ^ テレビ東京|あにてれ|サキよみ ジャンBANG!今週のテーマ 2012年11月20日閲覧。
  4. ^ コミックナタリー |松井優征がジャンプ番組出演、激レア料理を食べ歩く 2012年11月20日閲覧。
  5. ^ 「暗殺教室」アニメ化、高速で動くヌルヌル触手を映像で”. コミックナタリー. 2013年7月21日閲覧。
  6. ^ a b 1巻プロフィールより。
  7. ^ 4巻プロフィールより。
  8. ^ 4巻初版の帯
  9. ^ 週刊少年ジャンプ2013年44号3頁
  10. ^ マンガ大賞2013ノミネート作品発表 2013年1月21日閲覧。
  11. ^ 毎日新聞デジタル | マンガ大賞 :「暗殺教室」「俺物語!!」など11作品がノミネート | 2013年01月21日 2013年1月21日閲覧。
  12. ^ マンガ大賞2013 |【速報】マンガ大賞2013決定!プレスリリース配信! | 2013年03月21日 2013年3月27日閲覧。
  13. ^ 日販「全国書店員が選んだおすすめコミック2013」発表
  14. ^ 書店員が選ぶランキングに暗殺教室、テラフォ、野崎くん
  15. ^ 松井優征「暗殺教室」VOMIC化、殺せんせー役は小野坂昌也”. コミックナタリー. 2013年1月5日閲覧。
  16. ^ コミックナタリー | 夢コラボ!暗殺教室・殺せんせーと斉木楠雄が袋とじで対決

以下の出典は『集英社BOOK NAVI』(集英社)内のページ。書誌情報の発売日の出典としている。

外部リンク