「1974年のオールスターゲーム (日本プロ野球)」の版間の差分

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全セ監督・川上にとっては現役・監督として最後のオールスターゲームになった。対する全パ監督の野村は、選手兼任監督の球宴出場で20年ぶり2人目の快挙であった(この時監督業に専念している[[1964年のオールスターゲーム (日本プロ野球)|1964年]]に全パを率いた[[埼玉西武ライオンズ|西鉄]]・[[中西太]]監督も選手兼任だった)。
全セ監督・川上にとっては現役・監督として最後のオールスターゲームになった。対する全パ監督の野村は、選手兼任監督の球宴出場で20年ぶり2人目の快挙であった(この時監督業に専念している[[1964年のオールスターゲーム (日本プロ野球)|1964年]]に全パを率いた[[埼玉西武ライオンズ|西鉄]]・[[中西太]]監督も選手兼任だった)。

本シリーズは第1戦が[[7月20日]]、第2戦が[[7月21日]]の予定だったが、第1戦は雨天中止になり、2戦とも1日ずれての試合になった。


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== [[プロ野球中継|テレビ・ラジオ中継]] ==
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=== [[放映権 (日本プロ野球)|テレビ中継]] ===
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*第1戦:[[7月21日]]
*第1戦:[[7月21日]]([[日曜日]])
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:*'''[[日本テレビ放送網|日本テレビ]]''' 実況:[[越智正典]] 解説:[[青田昇]] ゲスト解説:[[土井正三]](巨人)
:*'''[[日本テレビ放送網|日本テレビ]]''' 実況:[[越智正典]] 解説:[[青田昇]] ゲスト解説:[[土井正三]](巨人)
::日本ハム主管ながら、[[テレビ朝日|NETテレビ]]でなく日本テレビでの放送となったのは、この当時、NETテレビが日本ハム主催ゲームの放映権をほとんど行使せず、日本テレビ・[[フジテレビジョン|フジテレビ]]・[[テレビ東京|東京12チャンネル]]に譲渡していたため。
::日本ハム主管ながら、[[テレビ朝日|NETテレビ]]でなく日本テレビでの放送となったのは、この当時、NETテレビが日本ハム主催ゲームの放映権をほとんど行使せず、日本テレビ・[[フジテレビジョン|フジテレビ]]・[[テレビ東京|東京12チャンネル]]に譲渡していたため。
::放送枠は7月20日の予定では19:00 - 20:55だったが、雨天中止により1日ずれ、更に日曜ニュース枠が18:00開始の『[[NNN日曜夕刊]]』になっているために、18:30 - 20:55に拡大、これにより、18:30の『[[NOWヒットパレード]]』、19:00の『[[全日本歌謡選手権]]』([[讀賣テレビ放送|読売テレビ]]制作)、19:30の『[[侍ジャイアンツ]]』(読売テレビ制作)、20:00の『[[われら青春!]]』の4本が休止になった。なお日曜18:30枠番組は、1972年まで『[[光子の窓]]』『[[シャボン玉ホリデー]]』(因みに1973年はドキュメンタリー『[[ナブ号の世界動物探検]]』)といった人気番組が編成されており、開始時刻が早まったとはいえ、日曜18:30枠番組が休止になったのは初である。
*第2戦:[[7月22日]]
*第2戦:[[7月22日]]([[月曜日]])
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:*'''[[朝日放送]]'''≪[[TBSテレビ|TBS]]系列≫ 実況:[[植草貞夫]] 解説:[[皆川睦雄]] ゲスト解説:[[水原茂]]、[[西本幸雄]]([[大阪近鉄バファローズ|近鉄]][[プロ野球監督|監督]])<br />
::通常、[[阪急西宮スタジアム|阪急西宮球場]]からの中継は主管球団の[[阪急電鉄|阪急]]本体の資本が入った[[関西テレビ放送|関西テレビ]]≪[[フジテレビジョン|フジ]]系列≫に[[放映権 (日本プロ野球)|放映権]]が与えられるが、この試合に関しては[[TBSテレビ|TBS]]([[朝日放送]])系列が放映権を獲得した。
::通常、[[阪急西宮スタジアム|阪急西宮球場]]からの中継は主管球団の[[阪急電鉄|阪急]]本体の資本が入った[[関西テレビ放送|関西テレビ]]≪[[フジテレビジョン|フジ]]系列≫に[[放映権 (日本プロ野球)|放映権]]が与えられるが、この試合に関しては[[TBSテレビ|TBS]]([[朝日放送]])系列が放映権を獲得した。
::朝日放送は、翌[[1975年]][[3月31日]]付けで[[テレビ朝日|NETテレビ]]系列へ[[ネットチェンジ#大阪準キー局「腸捻転」の解消|ネットチェンジ]]したため、TBS系列として最後のオールスター戦中継となった。
::朝日放送は、翌[[1975年]][[3月31日]]付けで[[テレビ朝日|NETテレビ]]系列へ[[ネットチェンジ#大阪準キー局「腸捻転」の解消|ネットチェンジ]]したため、TBS系列として最後のオールスター戦中継となった。
::放送枠は19:00 - 20:55で、19:00の『[[YKKアワー キックボクシング中継]]』、19:30の『[[ブラザー劇場]] [[若い!先生]]』、20:00の『[[ナショナル劇場]] [[水戸黄門 (第1-13部)|水戸黄門・第5部]]』の3本が休止。移動日である月曜放送の『キックボクシング中継』『ブラザー劇場』『ナショナル劇場』の休止は非常に珍しく、『水戸黄門』に至っては、[[1969年]][[8月]]開始以来5年目にして初の休止となった。
*第3戦:[[7月23日]]
*第3戦:[[7月23日]]([[火曜日]]
:*'''[[広島ホームテレビ]]'''≪日本テレビ系列≫ 実況:[[浅見源司郎]] 解説:[[別当薫]]、[[村山実]] ゲスト解説:[[山本一義]]([[広島東洋カープ|広島]])
:*'''[[広島ホームテレビ]]'''≪日本テレビ系列≫ 実況:[[浅見源司郎]] 解説:[[別当薫]]、[[村山実]] ゲスト解説:[[山本一義]]([[広島東洋カープ|広島]])
:*'''[[広島テレビ放送|広島テレビ]]'''≪[[フジテレビジョン|フジテレビ]]系列≫ 実況:[[小森山国夫]] 解説:[[吉田義男]]、[[土井淳]] ゲスト解説:[[森永勝也]](広島監督)<br />
:*'''[[広島テレビ放送|広島テレビ]]'''≪[[フジテレビジョン|フジテレビ]]系列≫ 実況:[[小森山国夫]] 解説:[[吉田義男]]、[[土井淳]] ゲスト解説:[[森永勝也]](広島監督)<br />

2012年10月10日 (水) 11:43時点における版

1974年オールスターゲーム (日本プロ野球)

概要

前年、貫禄の日本シリーズ9連覇を達成した読売ジャイアンツ川上哲治監督が全セ(オールセントラル・リーグ)を率い、選手兼任監督としてパ・リーグを制覇した南海ホークス野村克也監督が全パ(オールパシフィック・リーグ)を率いた。

前年秋の第4次中東戦争以降、原油価格の高騰により全世界に巻き起こったオイルショックの影響はプロ野球界も及んだ。そのひとつが電力使用制限で延長短縮などの措置に加え、19:00だったナイトゲーム試合開始時刻がこの年から18:00/18:30に早められた。オールスターも例外ではなく、18:30(場合によっては18:00)試合開始に改められた。

全セ監督・川上にとっては現役・監督として最後のオールスターゲームになった。対する全パ監督の野村は、選手兼任監督の球宴出場で20年ぶり2人目の快挙であった(この時監督業に専念している1964年に全パを率いた西鉄中西太監督も選手兼任だった)。

本シリーズは第1戦が7月20日、第2戦が7月21日の予定だったが、第1戦は雨天中止になり、2戦とも1日ずれての試合になった。

試合結果

第1戦

7月21日 後楽園球場 開始18:32(試合時間:2時間13分) 観衆数/46,160人

全セ 1 0 1 0 0 0 0 0 0 2
全パ 0 0 1 0 0 0 0 0 2x 3

(セ) 堀内恒夫読売ジャイアンツ)、平松政次横浜ベイスターズ)、●松岡弘ヤクルトスワローズ)-田淵幸一阪神タイガース
(パ) 木樽正明ロッテオリオンズ)、新美敏日本ハムファイターズ)、村田兆治(ロッテオリオンズ)、○山田久志阪急ブレーブス)-村上公康(ロッテオリオンズ)、中沢伸二(阪急ブレーブス)、野村克也南海ホークス
MVP 高井保弘(阪急ブレーブス)

プロ野球審判員] パ露崎元弥球審) セ岡田功、パ久喜勲、セ丸山博塁審) パ中川透、セ柏木敏夫外審

第2戦

7月22日 阪急西宮球場 開始18:31(試合時間:2時間2分) 観衆数/24,101人

全セ 0 0 0 3 0 0 0 0 0 3
全パ 0 0 0 2 0 2 2 0 X 6

(セ) 江夏(神)、古沢(神)、●松本幸)、星野仙(中) -田淵
(パ) 江本(南)、神部(近)、○太田(近)、山田 -中沢、村上、野村
MVP 福本豊(急)

[審判] セ竹元(球) パ中川透、セ丸山、パ久喜(塁)、セ柏木、パ吉田(外)

第3戦

7月23日 広島市民球場 開始18:32(試合時間:2時間14分) 観衆数/25,924人

全パ 0 0 0 0 0 0 0 1 0 1
全セ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

(セ) 加藤初)、山内新(南)、○新美、S村田(ロ)-村上
(パ) 金城)、浅野(ヤ)、関本(巨)、●外木場(広)-田淵、大矢(ヤ)
MVP 張本勲(日)

[審判] パ吉田(球) セ柏木、パ中川透、セ岡田和(塁) パ露崎、セ竹元(外)

テレビ・ラジオ中継

テレビ中継

日本ハム主管ながら、NETテレビでなく日本テレビでの放送となったのは、この当時、NETテレビが日本ハム主催ゲームの放映権をほとんど行使せず、日本テレビ・フジテレビ東京12チャンネルに譲渡していたため。
放送枠は7月20日の予定では19:00 - 20:55だったが、雨天中止により1日ずれ、更に日曜ニュース枠が18:00開始の『NNN日曜夕刊』になっているために、18:30 - 20:55に拡大、これにより、18:30の『NOWヒットパレード』、19:00の『全日本歌謡選手権』(読売テレビ制作)、19:30の『侍ジャイアンツ』(読売テレビ制作)、20:00の『われら青春!』の4本が休止になった。なお日曜18:30枠番組は、1972年まで『光子の窓』『シャボン玉ホリデー』(因みに1973年はドキュメンタリー『ナブ号の世界動物探検』)といった人気番組が編成されており、開始時刻が早まったとはいえ、日曜18:30枠番組が休止になったのは初である。
通常、阪急西宮球場からの中継は主管球団の阪急本体の資本が入った関西テレビフジ系列≫に放映権が与えられるが、この試合に関してはTBS朝日放送)系列が放映権を獲得した。
朝日放送は、翌1975年3月31日付けでNETテレビ系列へネットチェンジしたため、TBS系列として最後のオールスター戦中継となった。
放送枠は19:00 - 20:55で、19:00の『YKKアワー キックボクシング中継』、19:30の『ブラザー劇場 若い!先生』、20:00の『ナショナル劇場 水戸黄門・第5部』の3本が休止。移動日である月曜放送の『キックボクシング中継』『ブラザー劇場』『ナショナル劇場』の休止は非常に珍しく、『水戸黄門』に至っては、1969年8月開始以来5年目にして初の休止となった。
本来、広島ホームテレビNET(現・テレビ朝日)系列(ANN)であるが、広島テレビが1975年9月30日まで日本テレビ系列(NNN/NNS)とフジテレビ系列(FNN/FNS)のクロスネットだったためにこのような放送形態となった(当該日はHTVがフジ系の番組を送り、UHTは日テレ系の放送を行う曜日だった。)。10月1日にフジ系列のテレビ新広島が開局し、広島テレビは日テレ系列におさまった。

ラジオ中継

関連項目

外部リンク