「ネオジオポケット」の版間の差分
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2008年10月10日 (金) 19:42時点における版
メーカー | SNK |
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種別 | 携帯型ゲーム機 |
発売日 | 1998年10月28日 |
対応メディア | ロムカセット |
次世代ハードウェア | ネオジオポケットカラー |
ネオジオポケット(NEOGEO POCKET)とは、SNKが1998年10月28日に発売した携帯型ゲーム機。略称「NGP」「ネオポケ」。
ここでは、画面表示がモノクロの初代機について主に解説する(後述する上位互換機を含めた全体的な事項はここで取り扱う)。1999年3月19日に販売された上位互換機「ネオジオポケットカラー(NGPC)」及び1999年10月21日に販売された小型・廉価版の「(NEW)ネオジオポケットカラー」については、ネオジオポケットカラーを参照。
概要
対戦格闘ゲームの雄だったSNKが生み出しただけあって、ゲームタイトルも対戦型格闘ゲームが中心だった。一般のゲーム機の十字キーに相当する部分はメカニカルスイッチを利用したジョイスティックで、コマンドの入力しやすさや親指への負担軽減に一役買っていた。 このことで、通産省のグッドデザイン賞を受賞している。
内蔵ソフトを搭載しており、ROMカセットを挿入せずに本体電源を入れることで内蔵ソフトが立ち上がる仕様であった。その中に時計・カレンダー機能があり、アラーム機能(セットしておくと、指定時間に自動的に電源がONになる)も有していた。時計・カレンダー機能はROMカセットのソフトウェアからも使用でき、一部のソフトでは特定の時間や日付に遊ぶことで通常とは異なる動作をさせるなどの利用がされていた。
ボディカラーは多種多様に用意され、カーボン柄や迷彩柄など複数の色を使ったタイプや、中身が透けて見えるスケルトンタイプも存在した。
本体中央部の液晶ディスプレイはモノクロ8階調であった。
1999年3月19日に販売された上位機種「ネオジオポケットカラー(1999年10月21日に発売された小型・廉価版も含む)」専用のソフトは本機では動作させることはできない。ただし、全く動かないというわけではなく、ソフト側にネオジオポケットカラーでの動作を促すメッセージが入っている場合は、それが表示されるようになっている。なお、モノクロ版とカラー版の双方に対応したソフトも存在する。
対応ソフトの大半はSNKから発売された。同社の他も、ADKや夢工房といったネオジオ系列のメーカーがソフト開発を担当した。ソフト数は少ないが、カプコンやセガ等の競合他社もサードパーティとして参入していた。また、ソフトの発売には至らなかったものの、SCEも参入の意思を表明していた。
売り上げ面では苦戦したとはいえ、かなり良質なソフトが揃っていた。ファンの要望に応えるべく、対戦格闘ゲームのほかに、脱衣麻雀やパチンコ・パチスロのシミュレーターなど、「BOY」向けではない大人のためのソフトも充実していた。
経緯
モノクロ版はゲームボーイカラーの1週間後に発売されたためにほとんど売れず、上位機種であるカラーシリーズに至ってもモノクロ版発売の5ヶ月後というあまりにも短すぎるインターバルで発売されたために、モノクロ版の売れ行きの悪さそれ自体がSNKを大赤字転落に追いやる原因となった、といういわゆる「逆アタリショック」が発生している。
CMで「I'm not BOY. 誰だってBOYを捨てるときがくる」という挑戦的なキャッチコピーを打ちだし、ゲームボーイとの差別化を図ろうとしたが、認知度はいまひとつで、一般層へ浸透している「携帯ゲーム機=ゲームボーイ」という認識は変えられなかった。SNKのアルゼによる買収後は、サミーの関わっていたワンダースワンとの、アルゼVSサミー代理戦争の様相を見せたが、結局は共倒れになってしまった。SNK倒産後、知的財産や在庫などが競売にかけられたが、高性能ゆえに将来性のあるゲームボーイアドバンスの存在のため、ネオジオポケットやそのタイトルに関する権利には買い手が付かなかった。このため、SNKプレイモアではネオジオポケットを扱っていない。
仕様
ネオジオポケット
- CPU - 16ビット(東芝製TLCS-900/Hコア 最大クロック周波数6.144MHz)+8ビット(Z80相当品 クロック周波数3.072MHz/サウンド用)
- 色数・解像度 - モノクロ8階調 160ドット×152ライン
- スプライト - 8×8ドット、3色+透明1色、512枚同時表示
- サウンド - 矩形波3ch+ノイズ1ch
- メディア - ROMカセット
- 電源 - 単4乾電池×2本+リチウムボタン電池CR2032(バックアップ用)×1個
- 連続動作時間 - 約20時間
- 外部端子
- 5ピンコネクター(本体上面右寄りに配置、通信ケーブル等用)
- ステレオヘッドホン端子
- ACアダプター端子
- 操作系 - 8方向ジョイスティック、A・Bボタン、OPTIONボタン、電源ボタン、音量調節つまみ
- 内蔵ソフト - 占い、時計・アラーム機能、各種設定機能
- 価格 - 7,800円
内蔵ソフト
カートリッジを挿さずに電源を入れると、以下の機能が利用できる。
- カレンダー
- 世界時計
- 星占い
- アラーム
- 設定
- 言語(日本語・英語)
- モノクロ対応ソフトの表示色(ネオジオポケットカラーのみ)
- 日時
カラーバリエーション
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その他
当時の売れ残り在庫はプライズゲームの景品として販売された(800円以下であることは確実なので、完全な投売りであった)。またアルゼ開発のプライズゲーム PP-AA01 CP-AA02の設定変更用のコントローラーとして使われるなど転用も行われた。
本機は海外でも発売されており、ファームウェアの設定に日本語と英語の切り替えがある。 また、ハードの解析や自作プログラムの開発を趣味とする者にとっては、すでに遊び尽くされた感のあったゲームボーイシリーズに代わる格好の材料であり、海外の一部で盛んに解析や開発が行われていた。
限定版として、ネオジオポケットカラー・阪神タイガースバージョンが存在する。クリアブラックとイエローの2色で虎縞を表現していた。阪神が1999年のシーズン開始当初、非常に好調だったことから発売されたが、直後から負けが込むようになり、たちまち順位を落としていった。
周辺機器
-
専用カートリッジ
-
通信ケーブル
-
ドリームキャスト
接続ケーブル
- 通信ケーブル
- 本体上面の5ピンコネクターに接続して使用する。2人での対戦が可能。
- 無線ユニット
- 5ピンコネクターに接続、本体上面に固定して使用する。ぶら下げる形状のアンテナが付いている。電波の届く範囲は半径10メートル程度で、理論的には最大64人まで通信可能。対応ソフトは限られ、対戦格闘ゲームなどの即応性が要求されるソフトには使用できない。
- ACアダプタ
- 専用端子に接続する。モノクロ・カラーとも同じものが使用可能。
- 充電式バッテリー
- ロゴ入りの単3ニッケル水素二次電池。バッテリー単体のほか、充電器とのセット販売もあり。本機用とされていたが特別な仕様ではなく、他の機器にも流用可能。モノクロ用の単4充電式電池は、純正品としては発売されていない。
- ドリームキャスト接続ケーブル
- 本体上面の5ピンコネクターに接続して使用。
主なソフト
- KOFシリーズほか、デフォルメした同社の対戦格闘もの
- メタルスラッグシリーズ
- コットン -FANTASTIC NIGHT DREAMS COTTON-
- パチスロアルゼ王国
- スーパーリアル麻雀 プレミアムコレクション
- SNK VS. CAPCOMシリーズ