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清水沢駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
清水沢駅
駅舎(2017年7月)
しみずさわ
Shimizusawa
Y22 南清水沢 (1.5 km)
(6.6 km) 鹿ノ谷 Y24
地図
所在地 北海道夕張市清水沢三丁目
北緯42度59分53.77秒 東経142度0分26.23秒 / 北緯42.9982694度 東経142.0072861度 / 42.9982694; 142.0072861座標: 北緯42度59分53.77秒 東経142度0分26.23秒 / 北緯42.9982694度 東経142.0072861度 / 42.9982694; 142.0072861
駅番号 Y23
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
日本貨物鉄道(JR貨物)
所属路線 石勝線(夕張支線)
キロ程 8.2 km(新夕張起点)
電報略号 シミ
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
乗車人員
-統計年度-
12人/日(降車客含まず)
-2014年-
開業年月日 1897年明治30年)2月16日[1]
廃止年月日 2019年平成31年)4月1日
備考 路線廃止に伴う廃駅
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清水沢駅
しみずさわ
Shimizusawa
(4.1 km) 遠幌
所属事業者 三菱石炭鉱業
所属路線 大夕張鉄道線
開業年月日 1911年明治44年)6月1日
廃止年月日 1987年昭和62年)7月22日
備考 路線廃止に伴う廃駅
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清水沢駅(しみずさわえき)は、かつて北海道夕張市清水沢3丁目にあった北海道旅客鉄道(JR北海道)・日本貨物鉄道(JR貨物)石勝線(夕張支線)・三菱石炭鉱業大夕張鉄道線廃駅)である。電報略号シミ事務管理コードは▲132105[2]駅番号Y23

概要

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かつては石炭を運ぶ貨物列車が多く往来し、三菱大夕張炭鉱南大夕張炭鉱から石炭を運び出す三菱石炭鉱業大夕張鉄道線との結節点として栄えたが、炭鉱の閉山により石炭輸送は廃止され、廃止時は旅客列車のみが発着していた。

新夕張駅 - 当駅間は北海道最後のタブレット閉塞方式の鉄道路線で、日本国内でも数少なくなった腕木式信号機が使われていた。2004年(平成16年)3月7日限りで交換設備は廃止され、北海道からタブレット閉塞と腕木式信号機は同時に姿を消した[3]

交換設備廃止後も日曜・祝日を除く毎日7時10分から14時まで駅員1人を配置していたが、2015年(平成27年)10月1日に無人駅となった[4]

2019年の石勝線夕張支線廃止とともに廃駅[新聞 1]2022年11月に駅舎解体工事が始まった(石勝線夕張支線沿線の駅舎としては最初の解体工事)[新聞 1]

歴史

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1976年の夕張線(当時)の清水沢駅と周囲約1 km×1.5 km範囲。上が夕張方面。下が紅葉山方面及び右上へ向けて大カーブを切る三菱石炭鉱業大夕張鉄道南大夕張方面(上)及び北炭清水沢炭鉱の石炭積み込み線(下)。ホームは夕張に向かって右側にある駅舎に接する大夕張鉄道の単式ホーム1面1線と、間に4本の留置線を挟んで夕張線用の島式ホーム1面2線が長い跨線橋で連絡するという、国鉄側が駅舎から遠い一風変わった配線になっている。大夕張鉄道のカーブの下には転車台が残されている。北炭の積み込み施設は沼ノ沢の夕張新炭鉱に先立つ1980年の閉山後暫くして解体された。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

年表

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駅名の由来

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志幌加別川をまたぐ橋梁付近に清水の湧くところがあり、「清水の沢」と呼ばれていたことからの命名とされる[7]

廃止時の駅構造

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単式ホーム1面1線を持つ地上駅であった。交換を行っていた時代は島式ホーム1面2線であった。廃止時は旧2番のりば(旧下り線)を使用していた[8]。ホームと駅舎との間に跨線橋があったが現存しない。駅舎のあたりと線路の向こう側との間に、歩道橋があった。

新夕張駅管理の無人駅であった。長らく新夕張駅所属の在勤駅員が配置されていた。当駅で交換を行っていた頃は、運転を取り扱う当務駅長が終日、出改札を行う営業担当が平日・土曜の日中のみ配置されていた。運転取扱廃止後は営業担当社員のみ配置。窓口営業時間は7時10分 - 14時00分(日曜・祝日休み)であった。みどりの窓口は当初から設置されていなかった。自動券売機が一時期設置され、その中で三菱石炭鉱業大夕張鉄道線の乗車券も販売していたが、有人時代末期は撤去された。

三菱石炭鉱業大夕張鉄道線(石勝線夕張支線の島式ホームから側線群を挟み、駅舎に面したホーム、0番のりば発着[8])のほか、北炭清水沢炭鉱専用側線も接続して多数の側線を有していた[注釈 1]

駅舎は2022年11月からの工事で解体されることになった[新聞 1]

利用状況

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乗車人員の推移は下記のとおりであった。

年度 乗車人員 出典
年間
(百人)
1日平均
(人)
1964年(昭和39年) 2,600 [新聞 2]
2000年(平成12年) 175 50 [9]
2001年(平成13年) 164 50
2002年(平成14年) 117 30
2003年(平成15年) 128 40
2004年(平成16年) 88 20
2005年(平成17年) 80 20
2006年(平成18年) 77 20 [10]
2007年(平成19年) 73 20
2014年(平成26年) 12 [新聞 2]

駅周辺

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1940年代までは農業地帯であったが、その後炭鉱開発により発展した。かつては東部の大夕張地区との接点でもあり賑わった。

隣の駅

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北海道旅客鉄道(JR北海道)
石勝線(夕張支線)
南清水沢駅 (Y22) - 清水沢駅 (Y23) - 鹿ノ谷駅 (Y24)
三菱石炭鉱業
大夕張鉄道線
清水沢駅 (Y23) - (新清水沢駅) - 遠幌駅

脚注

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注釈

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  1. ^ 小学館『国鉄全線各駅停車・1 北海道690駅』97頁からは、大夕張鉄道線の0番線と石勝線の1番線の間に側線が4本あるのが読み取れる。

出典

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  1. ^ a b c d e f 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 24号 石勝線・千歳線・札沼線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2009年12月27日、14-15頁。 
  2. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、227頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362022年12月10日閲覧 
  3. ^ a b 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '04年版』ジェー・アール・アール、2004年7月1日、184頁。ISBN 4-88283-125-2 
  4. ^ 清水沢駅の無人化に対する対応について(案) - 平成27年度第2回夕張市地域交通協議会資料
  5. ^ a b 夕張市史編さん委員会 編『改訂増補 夕張市史 下巻夕張市、1981年3月1日、288頁。doi:10.11501/9570406https://dl.ndl.go.jp/pid/9570406/1/160 
  6. ^ 当初は貨物駅で、1901年に旅客取扱い開始とする説もあり。
  7. ^ 札幌鉄道局 編『駅名の起源』北彊民族研究会、1939年。NDLJP:1029473 
  8. ^ a b 小学館『国鉄全線各駅停車・1 北海道690駅』p.97
  9. ^ 10 運輸・通信” (PDF). 夕張市の統計書(平成18年版)第9号. 夕張市. p. 73 (2006年). 2018年2月8日閲覧。
  10. ^ 10 運輸・通信” (PDF). 夕張市の統計書(平成21年版)第10号. 夕張市. p. 84 (2006年). 2018年2月8日閲覧。
  11. ^ 2019年4月1日ダイヤ改正のお知らせ”. 夕張鉄道 (2019年3月25日). 2019年4月2日閲覧。

報道発表資料

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  1. ^ 石勝線「楓駅」営業終了に伴う臨時列車の運転について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2004年2月25日。オリジナルの2005年3月7日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20050307211752/https://www.jrhokkaido.co.jp/press/2003/040225.pdf2014年7月5日閲覧 
  2. ^ 駅等の窓口業務終了について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道株式会社、2015年9月18日。オリジナルの2018年12月17日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20181217090036/http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2015/150918-1.pdf2015年9月18日閲覧 
  3. ^ 石勝線(新夕張・夕張間)の鉄業事業廃止届の提出について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道株式会社、2018年3月26日。オリジナルの2018年8月31日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20180830155441/http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2018/180326-1.pdf2018年8月31日閲覧 

新聞記事

[編集]
  1. ^ a b c 清水沢駅舎とお別れ 炭都夕張の象徴 老朽化、解体始まる”. 北海道新聞. 2022年11月16日閲覧。
  2. ^ a b “夕張・清水沢駅120歳 16日に誕生日祝おう 「歴史を後世に」” (日本語). 北海道新聞. どうしんウェブ/電子版(道央) (北海道新聞社). (2017年2月12日). オリジナルの2017年2月14日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20170214130327/http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/doo/1-0367882.html 2017年2月14日閲覧。 

参考文献

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  • 奥山道紀・赤城英昭 『三菱鉱業大夕張鉄道』 ネコ・パブリッシング〈RM LIBRARY 47〉、2003年、ISBN 4777050025

関連項目

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外部リンク

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