ワンダーウォール
「ワンダーウォール」 | ||||||||||||||||
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オアシス の シングル | ||||||||||||||||
初出アルバム『モーニング・グローリー』 | ||||||||||||||||
B面 |
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リリース | ||||||||||||||||
規格 | ||||||||||||||||
録音 | 1995年5月 | |||||||||||||||
ジャンル | ブリットポップ[1] | |||||||||||||||
時間 | ||||||||||||||||
レーベル | ||||||||||||||||
作詞・作曲 | ノエル・ギャラガー | |||||||||||||||
プロデュース |
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ゴールドディスク | ||||||||||||||||
後述を参照 | ||||||||||||||||
チャート最高順位 | ||||||||||||||||
後述を参照 | ||||||||||||||||
オアシス シングル 年表 | ||||||||||||||||
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「ワンダーウォール」(Wonderwall)は、イギリスのロックバンド、オアシスの楽曲である。1995年10月2日にクリエイション・レコーズから発売されたアルバム『モーニング・グローリー』に収録された楽曲で、作詞作曲はノエル・ギャラガーによるもの。2002年にノエルは、本作の歌詞について「自分を救ってくれる架空の友人について歌ったもの」と明かしている[2]。
本作は1995年10月30日にアルバムから第3弾シングルとしてリカットされ、日本盤は同年11月23日にEpic/Sony Recordsからリリースされた。オーストラリアとニュージーランドのシングルチャートで首位[3][4]、全英シングルチャートとアイルランドのシングルチャートで2位[5][6]、カナダのシングルチャートで5位[7]、アメリカのBillboard Hot 100で8位[8]を獲得した。シングルは、英国レコード産業協会から4×プラチナ[9]、アメリカレコード協会からゴールド認定[10]を受けた。
2013年にオーストラリアのラジオ局Triple Jが発表した「Triple J Hottest 100 of the Past 20 Years, 2013」では1位に選出され[11]、ライアン・アダムスやキャット・パワー、ブラッド・メルドーなど多数のアーティストによってカバーされた[12]。2020年10月には、Spotifyの再生回数が90年代の楽曲として初めて10億回を突破した[13]。
背景
[編集]本作は当初「Wishing Stone」というタイトルの楽曲で、1996年のNME誌のインタビューで、ノエルは本作について(当時の彼女でのちに妻となった)メグ・マシューズに向けて書いたものであると話していた[14][15]。その後2001年にノエルとメグが離婚して以降は、メグに向けた歌であることを否定し、「自分を救ってくれる架空の友人について歌ったもの。」としている[2]。現行のタイトルは、ジョージ・ハリスンのソロ・アルバム『不思議の壁』(Wonderwall Music)にインスパイアされたもの[16]。
本作は、アルバム『モーニング・グローリー』のレコーディング・セッションが行われていた1995年5月に、ウェールズにあるロックフィールド・スタジオでレコーディングされた。オーウェン・モリスは、ノエルと共に半日かけて曲の制作を行い、ブリックウォールを駆使して音を増強させた[17]。なお、リード・ボーカルはノエルが「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」のリードを務める関係から、リアム・ギャラガーが務めた[15]。
「ワンダーウォール」は、F♯ minorで書かれており、穏やかなダンスグルーヴをもたせた普通拍子で構成されている。なお、本作におけるリアムの声域は、E3からF♯4となっている[18]。
ミュージック・ビデオ
[編集]本作のミュージック・ビデオは、ジョアンナ・バウティスタによって考案され、1995年9月30日にUnit 217Bで撮影されたもの。監督はナイジェル・ディック。撮影当時、ベーシストのポール・ "ギグジー" ・マッギーガンが神経衰弱によりバンドを一時的に脱退していたため、代役としてスコット・マクロードが他のメンバー4人と共に出演した[19]。このミュージック・ビデオは、ブリット・アワード1996の最優秀ブリティッシュ・ビデオ賞を受賞した。
なお、ミュージック・ビデオは2種類が制作されており、そのうちの一つがYouTubeのVEVOチャンネルで公開されて再生回数3億5800万回、もう一つがオアシスの公式チャンネルで公開されて再生回数2億5700万回を突破した。
アートワーク
[編集]本作のアートワークは、ルネ・マグリットの絵画に触発されたものでマイケル・スペンサー・ジョーンズによってプリムローズ・ヒルで撮影された写真が使用された。なお、フレームを持っている手は、アートディレクターのブライアン・キャノンの手。フレームの中に入っている女性は、クリエイション・レコーズのスタッフであるアニータ・ヘリエットで[20]、当初はノエルがフレームを持ち、そのフレームの中にリアムが入るというアイデアが挙がっていた[21]。
演奏
[編集]- リアム・ギャラガー - ボーカル、タンバリン
- ノエル・ギャラガー - アコースティック・ギター、エレクトリック・ギター、ピアノ、ベース
- ポール・ "ギグジー" ・マッギーガン - メロトロン、アコースティック・ギター
- アラン・ホワイト - ドラム
シングル収録曲(オアシス版)
[編集]全作詞・作曲: ノエル・ギャラガー。 | |||
# | タイトル | 編曲 | 時間 |
---|---|---|---|
1. | 「ワンダーウォール」(Wonderwall) | ||
2. | 「ラウンド・アー・ウェイ」(Round Are Way) |
| |
3. | 「ザ・スワンプ・ソング」(The Swamp Song) | ||
4. | 「ザ・マスタープラン」(The Masterplan) |
| |
合計時間: |
- 「ザ・スワンプ・ソング」と「ザ・マスタープラン」は1998年に発売された裏ベストアルバム『ザ・マスタープラン』にも収録された。
# | タイトル | 作詞・作曲 | 編曲 | 時間 |
---|---|---|---|---|
1. | 「ワンダーウォール」(Wonderwall) | ノエル・ギャラガー | ||
2. | 「ラウンド・アー・ウェイ」(Round Are Way) | ノエル・ギャラガー |
| |
3. | 「トーク・トゥナイト」(Talk Tonight) | ノエル・ギャラガー | ||
4. | 「ロッキンチェアー」(Rockin' Chair) | ノエル・ギャラガー | ||
5. | 「アイ・アム・ザ・ウォルラス」(I Am the Walrus (Live Glasgow Cathouse June 1994)) | レノン=マッカートニー | ||
合計時間: |
全作詞・作曲: ノエル・ギャラガー。 | ||
# | タイトル | 時間 |
---|---|---|
1. | 「Wonderwall (Album Version)」 | |
2. | 「Round Are Way」 | |
合計時間: |
全作詞・作曲: ノエル・ギャラガー。 | ||
# | タイトル | 時間 |
---|---|---|
1. | 「Wonderwall」 | |
2. | 「Round Are Way」 | |
3. | 「The Swamp Song」 | |
合計時間: |
全作詞・作曲: ノエル・ギャラガー。 | ||
# | タイトル | 時間 |
---|---|---|
1. | 「Wonderwall」 | |
2. | 「Round Are Way」 | |
3. | 「Wonderwall」 | |
4. | 「Round Are Way」 | |
合計時間: |
全作詞・作曲: ノエル・ギャラガー。 | ||
# | タイトル | 時間 |
---|---|---|
1. | 「Wonderwall」 | |
2. | 「Round Are Way」 | |
3. | 「Talk Tonight」 | |
4. | 「Wonderwall」 | |
5. | 「Round Are Way」 | |
6. | 「Talk Tonight」 | |
合計時間: |
チャート成績(オアシス版)
[編集]週間チャート
[編集]年間チャート
[編集]チャート (1995年) | 順位 |
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アイスランド (Íslenski Listinn Topp 40)[50] | 28 |
スウェーデン (Sverigetopplistan)[51] | 82 |
イギリス (Official Charts Company)[52] | 10 |
チャート (1996年) | 順位 |
---|---|
オーストラリア (ARIA)[53] | 19 |
ベルギー (Ultratop 50 Flanders)[54] | 37 |
ベルギー (Ultratop 50 Wallonia)[55] | 38 |
カナダ (RPM)[56] | 26 |
カナダ ロック/アルタナティヴ (RPM)[57] | 2 |
ヨーロッパ (Eurochart Hot 100)[58] | 31 |
ドイツ (Official German Charts)[59] | 80 |
オランダ (Dutch Top 40)[60] | 52 |
オランダ (Single Top 100)[61] | 98 |
ニュージーランド (Recorded Music NZ)[62] | 29 |
スウェーデン (Sverigetopplistan)[63] | 90 |
イギリス (Official Charts Company)[64][65] | 51 |
全米 Billboard Hot 100[66] | 56 |
チャート (2018年) | 順位 |
---|---|
ポルトガル (AFP)[67] | 168 |
チャート (2019年) | 順位 |
---|---|
ポルトガル (AFP)[68] | 177 |
チャート (2021年) | 順位 |
---|---|
イギリス (OCC)[69] | 76 |
チャート (2022年) | 順位 |
---|---|
イギリス (OCC)[70] | 80 |
年代末チャート
[編集]チャート (2010年 - 2019年) | 順位 |
---|---|
イギリス (Official Charts Company)[71] | 78 |
認定(オアシス版)
[編集]国/地域 | 認定 | 認定/売上数 |
---|---|---|
オーストラリア (ARIA)[72] | 8× Platinum | 560,000 |
イタリア (FIMI)[73] | 2× Platinum | 100,000* |
メキシコ (AMPROFON)[74] | Gold | 30,000* |
ニュージーランド (RMNZ)[75] | Gold | 5,000* |
ノルウェー (IFPI Norway)[76] | Gold | |
イギリス (BPI)[9] | 4× Platinum | 1,995,940[77] |
アメリカ合衆国 (RIAA)[10] | Gold | 500,000^ |
* 認定のみに基づく売上数 |
カバー・バージョン
[編集]マイク・フラワーズ・ポップスによるカバー
[編集]「ワンダーウォール」 | ||||||||
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マイク・フラワーズ・ポップス の シングル | ||||||||
初出アルバム『グルーヴィー・プレイズ』 | ||||||||
B面 |
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リリース | ||||||||
ジャンル | イージーリスニング | |||||||
時間 | ||||||||
レーベル | ロンドン・レコード | |||||||
作詞・作曲 | ノエル・ギャラガー | |||||||
プロデュース |
| |||||||
ゴールドディスク | ||||||||
後述を参照 | ||||||||
チャート最高順位 | ||||||||
後述を参照 | ||||||||
マイク・フラワーズ・ポップス シングル 年表 | ||||||||
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マイク・フラワーズ・ポップスによるカバー・バージョンは、オアシスによるオリジナル・バージョンが発売された2か月後に、1作目のシングルとして発売された。このカバー・バージョンは、全英シングルチャートで最高位2位を獲得[78]するなどのヒットを記録した。
BBCラジオ1でこのカバー・バージョンが初めてオンエアされた際に、ノエル・ギャラガーは「『ワンダーウォールのオリジナル・バージョン』を見つけたよ」と冗談めかして紹介した[注釈 1]。
2008年にトータル・ギター誌が発表した「世界のワーストカバー曲」ランキングで、マイク・フラワーズ・ポップスによるカバー・バージョンが5位にランクインした[79]。
シングル収録曲(マイク・フラワーズ・ポップス版)
[編集]# | タイトル | 作詞・作曲 | 時間 |
---|---|---|---|
1. | 「ワンダーウォール」(Wonderwall) | ノエル・ギャラガー | |
2. | 「サン・オブ・ゴッド」(Son Of God) | マイク・ロバーツ | |
3. | 「メモリー・マンのテーマ」(Theme From Memory Man) | マイク・ロバーツ | |
合計時間: |
チャート成績(マイク・フラワーズ・ポップス版)
[編集]チャート (1995年 - 1996年) | 最高位 |
---|---|
オーストラリア (ARIA)[80] | 48 |
デンマーク (IFPI)[81] | 5 |
オランダ (Single Top 100)[82] | 40 |
ヨーロッパ (Eurochart Hot 100)[83] | 8 |
アイスランド (Íslenski listinn Topp 40)[84] | 18 |
アイルランド (IRMA)[33] | 10
|
ニュージーランド (Recorded Music NZ)[85] | 1 |
ノルウェー (VG-lista)[86] | 13 |
スコットランド (Official Charts Company)[87] | 1 |
スウェーデン (Sverigetopplistan)[88] | 5 |
UK シングルス (OCC)[78] | 2 |
チャート (1995年) | 順位 |
---|---|
UK Singles (Official Charts Company)[89] | 47 |
認定(マイク・フラワーズ・ポップス版)
[編集]国/地域 | 認定 | 認定/売上数 |
---|---|---|
イギリス (BPI)[90] | Silver | 200,000^ |
^ 認定のみに基づく出荷枚数 |
他のアーティストによるカバー・バージョン
[編集]ライアン・アダムスは、2001年にカバー・バージョンを発表し、2003年に発売したEP『Love Is Hell pt. 1』に収録した。このEPについてノエル・ギャラガーは賞賛しており、アダムスによるカバー・バージョンについて「ライアン・アダムスだけが、この曲を正しく理解している」と語っている[91]。
ポール・アンカは、2005年に発売したアルバム『Rock Swings』にカバー・バージョンを収録。アンカによるカバー・バージョンは、2018年の平昌オリンピックでフィギュアスケート選手のパウル・フェンツによって競技中のBGMとして使用した[92]。
ジェイ・Zは、2008年にグラストンベリー・フェスティバルにラッパーが出演することを批判したノエル・ギャラガーへの言及とする「Jockin' Jay-Z」[93]を歌唱する際に、しばしば観客に「ワンダーウォール」を歌わせている。ゲム・アーチャーは、ジェイ・Zのこの行動を「8歳の少女のようだ」と評している[94]。
また、アメリカのDJであるパーティ・ベンは、2004年に本作とグリーン・デイの「ブールヴァード・オブ・ブロークン・ドリームス[注釈 2]」をマッシュアップした「Boulevard of Broken Songs」、ニール・シチェレガは本作をサンプリングした「Wndrwll」と「Wallspin」を発表している[97][98]。
出典
[編集]注釈
[編集]- ^ 2006年に発売された『ストップ・ザ・クロックス』(スペシャルBOXエディション)に収録の「ロック・ザ・ボックス」でも確認できる。
- ^ 「ブールヴァード・オブ・ブロークン・ドリームス」は、「ワンダーウォール」との類似点があることを指摘されており、ノエル・ギャラガーは「グリーン・デイが『ワンダーウォール』を盗んだ」「聴いてみれば、まったく同じアレンジだと言うことがわかる。どうせ盗むなら、俺が死ぬまで待て。それが礼儀というものだ」と批判している[95][96]。
出典
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外部リンク
[編集]- Wonderwall - Geniusの歌詞ページ