沙田瑞紀

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マスダミズキ
別名 沙田瑞紀、miida
生誕 (1991-03-12) 1991年3月12日(33歳)
出身地 日本の旗 日本千葉県
学歴 千葉県立柏井高等学校卒業後、大学進学
ジャンル オルタナティヴ・ロックエレクトロ
職業 音楽家
担当楽器 ギター
活動期間 2007年 - 2019年:ねごと
2019年 - :miida
公式サイト miida official website
ねごと official website

沙田 瑞紀(マスダミズキ、1991年3月12日 - )は、日本の音楽家であり、miidaとして活動。バンドねごとのギタリスト・コンポーザーで、作詞・作曲・ほぼ全曲の編曲を担当。千葉県出身。B型。夫はOKAMOTO'Sのギタリスト・オカモトコウキ。

来歴[編集]

ねごと[編集]

2006年、ねごとの前身となるバンドを蒼山(ボーカル)、沙田(ギター)、澤村(ドラム)で結成。当時は沙田のみが違う高校であったため、沙田は友人の姉から制服を借りて、蒼山、澤村の通う高校に遊びに行っていた[1]

2007年8月、音楽性の違いから沙田がバンドを脱退。その後、そのバンドは一旦解散する。10月7日、沙田から蒼山と澤村に、沙田の幼稚園からの幼馴染みである藤咲をベースに加えた編成でのバンド再結成の誘いのメールを送り、ねごとが結成される[2]

2018年2月3日OKAMOTO'Sのギタリスト・オカモトコウキとの結婚を発表[3]

2019年7月20日にねごとが解散[4]

miida[編集]

ねごと解散後の2019年10月4日、eckeやSYMBOLのドラマーでもあるsugawaraとユニット・miidaを結成し、初ライブ「first show」を下北沢GARAGEにて開催。現在はソニー・ミュージックアーティスツを離れ、インディーズで活動している。[5]

2020年2月10日にsugawaraが脱退し、miidaは沙田のソロ・プロジェクトとなった。[6]

2020年8月26日、初のCD音源作品となる、1stミニアルバム『utopia』をリリース。

2022年8月24日、1stフルアルバム『miida』をリリース。

人物・エピソード[編集]

ギタリストでありながらコンポーザートラックメーカーであり、初期からねごとの楽曲はまず沙田がトラックを制作し、次に蒼山が詞と曲をつけながら制作していくスタイルであったが、3rdアルバムVISION』の制作からは蒼山の弾き語りのデモ音源からトラックを制作していくことも多くなった。

作詞に関しては、2012年に発表されたシングル楽曲「Lightdentity」からnegoto名義でメンバー全員が作詞に参加するようになり、沙田も「100」などから中心となって作詞も行うようになった[7]ミニアルバム“Z”OOM』に収録された「Dreamin'」から沙田が単独名義で作詞するようになった。

レーベルの先輩である電気グルーヴとの交流もあり、クラブミュージックに造詣が深く、シングルに自身の楽曲のリミックスを手がけたものをカップリングとして収録するほか、2014年ごろからDJを始めており、ソロDJとしてイベントにも多数出演している。

元々ねごとの音源においてプログラミングを担当していたが、4thアルバム『ETERNALBEAT』のツアーからはライブでシンセサイザーを演奏するようになり、シングル楽曲「DANCER IN THE HANABIRA」のミュージックビデオではギターを持ちながらシンセサイザーを弾く様子が収められている。

モデル小谷実由インスタグラムで知り合ってから親交が深く、生年月日(1991年3月12日)が同じというエピソードがある(同じくバンド同士で交流があるOKAMOTO'Sハマ・オカモトも同じ生年月日である)。

使用機材[編集]

エレキギター[編集]

  • Fender Japan Jazzmaster JM66 VWH
    • ブリッジ部分がムスタングのものと交換されている[8]
  • Fender Japan Jazzmaster 3-Color Sunburst
  • Fender Japan Mustang MG69 Old Candy-Apple Red
  • Fender Japan Jazzmaster JM/HO NAT
  • ZEMATIS Disc Front
    • 2016年からレコーディング、ライブで使用。
  • Fender Japan Made in Japan Hybrid 50s Stratocaster
    • 2018年からライブで使用[9]

エフェクター[編集]

  • T-REX Alberta
  • T-REX Tremonti
  • Roger Mayer ROCKET FUZZ
  • RuzaEffects DankyDrive
  • RuzaEffects RAT2 Sleeping Mouse Mod
  • TC Electronic Nova Reverb

ギターアンプ[編集]

  • Mojave Ampworks Scorpion
  • Marshall JCM800
  • VOX AC30

作品[編集]

シングル[編集]

発売日 タイトル 規格品番 備考
miida and The Department
1st 2021年8月9日 wind and sea/Magic hour CD-R 会場限定盤

デジタルシングル[編集]

配信日 タイトル 初収録アルバム
miida
1st 2019年11月15日 grapefruit moon utopia
2nd 2019年12月20日 Blue
3rd 2020年2月14日 wagon
4th 2020年3月20日 good morning
5th 2021年5月19日 Continue miida
6th 2021年7月28日 melt night
7th 2021年12月1日 Trash into The Sea
8th 2022年6月15日 be true?
miida and The Department
1st 2021年3月3日 wind and sea -
2nd 2021年5月5日 Magic hour
3rd 2021年9月22日 gimme love (feat. Wez Atlas)
4th 2024年1月24日 Escape

ミニアルバム[編集]

発売日 タイトル 規格品番
1st 2020年8月26日 utopia MCD-01007

フルアルバム[編集]

発売日 タイトル 規格品番
1st 2022年8月24日 miida MCD-02012

音源集[編集]

発売日 タイトル 規格品番 備考
1st 2022年2月27日 Acoustic Vol.1 CD-R 会場限定盤
2nd 途中 Vol.1 CD-R 会場限定盤
3rd 2023年7月26日 途中 Vol.2 CD-R 会場限定盤

未発表曲[編集]

タイトル
empty
HOPE
Lady
taxi

リミックス[編集]

配信日 タイトル
miida and The Department
1st 2020年12月25日 utopia (The Department Remix)
ねごと
1st 2017年12月13日 Mizuki Masuda Remixes

参加作品[編集]

アーティスト 楽曲 初出 備考
沙田瑞紀
ドレスコーズ jiji 『オーディション』
キングレコード2015年10月21日
ギタリストとして参加。
マリーにくちづけ ラジオオンエア限定
2016年4月27日オンエア開始)
FM802のラジオ限定トリビュート企画
THE YELLOW MONKEY×FM802 ラジヲカラ ウロコ」
に参加。
The Department Distance (feat. simoryo, Mizuki Masuda) 『Distance』
(2020年5月4日)
ドネイションシングルに賛同・参加。
miida
JunIzawa Trash into The Sea 『Trash into The Sea』
(FRIENDSHIP.、2022年6月1日)
JunIzawaによるリアレンジ。
MAXINE Kinda Wanna 『Kinda Wanna』
(MAXINE Records、2023年1月18日)
コラボシングル。
Tokimeki Records 灯火 (feat. miida) 『灯火 (feat. miida)』
(Namy& Records、2023年2月1日)
ボーカルを担当。
倉品翔 ふたりは夏雲 (feat. miida) 『ふたりは夏雲 (feat. miida)』
(DOBEATU、2023年8月2日)
ボーカルを担当。
leift Peel (feat. miida) 『Peel (feat. miida)』
(MuLogica、2023年8月16日)
ボーカルを担当。
miida and The Department
宇宙まお SHIOSAI 『SHIOSAI』
(Studio KiKi、2021年5月26日)
リアレンジを担当。
MO ODORENAI 『MO ODORENAI』
(Studio KiKi、2021年6月30日)
リアレンジを担当。
ミノタウロス あんたがたどこさ(from Studio KiKi ver.) 『あんたがたどこさ(from Studio KiKi ver.)』
(SUPERNORMAL、2021年10月20日)
アレンジを担当。
恋のチンチン電車(from Studio KiKi ver.) 『恋のチンチン電車(from Studio KiKi ver.)』
(SUPERNORMAL、2021年10月27日)
アレンジを担当。
今際の際で(from Studio KiKi ver.) 『今際の際で(from Studio KiKi ver.)』
(SUPERNORMAL、2021年11月3日)
アレンジを担当。
Funkindustry You Got To Love Me (miida and The Department Remix) 『You Got To Love Me (miida and The Department Remix)』
(Original Tape Records、2021年12月17日)
リミックスを担当。
YAJICO GIRL 街の中で (with miida and The Department) 『街の中で (with miida and The Department)』
(MASH A&R、2022年3月9日)
アレンジを担当。
FIVE (with miida and The Department) 『FIVE (with miida and The Department)』
(MASH A&R、2022年3月23日)
アレンジを担当。
IN-KYA in Canada Fender Girl (with miida and The Department) 『Fender Girl (with miida and The Department)』
(slugger PRODUCTION、2022年4月13日)
アレンジを担当。
Magic hour (with IN-KYA in Canada) 『Magic hour (with IN-KYA in Canada)』
(KiKi Records、2022年4月26日)
IN-KYA in Canadaによるリアレンジ。
Lafuzin Magic hour (feat. Lafuzin) 『Magic hour (feat. Lafuzin)』
(DOBEATU、2023年7月26日)
2ヶ月連続コラボリリース第1弾。
ランチタイム・ラブ (feat. miida and The Department) 『ランチタイム・ラブ (feat. miida and The Department)』
(DOBEATU、2023年8月23日)
2ヶ月連続コラボリリース第2弾。

楽曲提供[編集]

アーティスト 楽曲 初出 備考
ひめキュンフルーツ缶 Life Is All Right! 『脳天ドロップ』
徳間ジャパンコミュニケーションズ、2017年2月15日)
作詞・作曲を担当。
岡本真依ソロ楽曲。
SCANDAL 窓を開けたら 『HONEY』
エピックレコードジャパン、2018年2月14日)
編曲を担当。
トライシグナル 夜空に浮かぶ逆さまジェリーフィッシュ 『Calling you』
(2021年7月17日)
編曲を担当。
iiyu begin again 『begin again』
(Iiyu、2022年3月16日)
編曲を担当。
brand new days 『brand new days』
(Iiyu、2022年4月13日)
編曲を担当。
It's over. 『It's over.』
(Iiyu、2022年5月11日)
編曲を担当。
宇宙まお This is me 『Far away from』
(TAMAGO SOUND、2023年9月13日)
編曲を担当。

映像作品[編集]

タイトル 備考
ねごと - 3rd ALBUM「VISION」 -digest- edited by Mizuki Masuda アルバムダイジェスト映像を制作。

ミュージックビデオ[編集]

発表年 曲名 監督
2020年 utopia 前川まりな
2021年 wind and sea 沙田瑞紀
Magic hour 沙田瑞紀
Continue 沙田瑞紀
melt night 沙田瑞紀

出演[編集]

miida[編集]

ライブ[編集]

ライブゲスト[編集]

DJ[編集]

雑誌[編集]

連載[編集]

  • MUSICA(FACT)「MEGA MEGA DISC REVIEW」 - ディスクレビュー寄稿
  • GiGSシンコーミュージック、2015年6月号 - 2016年5月号)「プロが直伝!初心者講座」 - ギター講座連載

脚注[編集]

  1. ^ 音楽と人 (10 2010). “ねごとインタビュー”. 音楽と人 第4巻 (第11号): PP.100-105. 
  2. ^ 日本テレビハッピーMusic」2013年1月26日放送分より
  3. ^ “ねごとを応援していただいている皆様へ”. ねごと OFFICIAL WEB SITE. (2018年2月3日). http://www.negoto.com/news-detail.html#491096 2018年2月3日閲覧。 
  4. ^ ファンの皆様へねごと”. Sony Music. 2021年6月6日閲覧。
  5. ^ 1曲1曲大切に届けたい ――miidaが作るライフワークとしての音楽”. ONE TONGUE MAGAZINE. 2022年2月13日閲覧。
  6. ^ 【重要】sugawara脱退のお知らせ”. miida official site. 2022年2月13日閲覧。
  7. ^ “100!ひゃく?百、momo。”. ねごと「ねごとのねごと。」. (2012年11月1日). https://blog.excite.co.jp/negotoblog/18625729/ 2018年10月4日閲覧。 
  8. ^ シンコーミュージック (2010年11月号). GiGS 第22巻 (第16号): PP.74-76. 
  9. ^ “Negoto - Fender”. Fender - フェンダー公式サイト. (2018年3月2日). https://shop.fender.com/ja-JP/report-negoto-march-2018 2018年3月9日閲覧。 
  10. ^ Inc, Natasha. “ex.ねごと蒼山幸子と沙田瑞紀がそれぞれ新プロジェクト始動”. 音楽ナタリー. 2020年10月11日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]