高山祭

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高山祭
Takayama Festival
屋台
屋台
イベントの種類 祭り
正式名称 春の山王祭
秋の八幡祭
開催時期 4月、10月
会場 岐阜県高山市

高山祭(たかやままつり)は、岐阜県高山市で毎年開催される、4月1415日日枝神社例祭「春の山王祭[1]と、10月910日櫻山八幡宮例祭「秋の八幡祭」の総称である[2]

京都市祇園祭、埼玉県秩父市秩父夜祭と並んで日本三大曳山祭の1つに数えられる。また、京都市祇園祭、埼玉県秩父市秩父夜祭と並んで日本三大美祭とされる。

1960年昭和35年)6月9日に「高山祭屋台」23台が重要有形民俗文化財に、1979年(昭和54年)2月3日に「高山祭の屋台行事」が重要無形民俗文化財に指定された。同じ行事に関連して、国の重要有形民俗文化財・重要無形民俗文化財の両方の指定対象となっているものは日本全国で5例のみで、その内の1例である。さらに、平成28年12月1日、エチオピアのアディスアベバで開催されていたユネスコ無形文化遺産条約第11回政府間委員会において、「高山祭の屋台行事」を含む日本の「山・鉾・屋台行事」のユネスコ無形文化遺産代表一覧の記載(ユネスコ無形文化遺産登録)が決定した。

屋台[編集]

山車」や「曳山」のことを、高山など中部地方の一部では「屋台」と呼ぶ。

祭の屋台は、各町内の屋台蔵に保管されている。高山市内を歩くと、いたるところで正面に大きな扉のついた白壁の土蔵のような建物を見かける。祭以外の時は、この屋台蔵で大切に保管される。祭の際は屋台蔵から引き出され、神社前などに引き揃えられる。なお装飾が施された貴重な文化財であるため、雨天及び降雨が予想される場合には引き揃えは行われず各屋台蔵で待機となる。

秋の八幡祭の屋台は交代で屋台会館に移され、祭の期間以外は一般客に公開されている。この屋台会館は、櫻山八幡神社の境内にある。

高山祭屋台は「動く陽明門」とも呼ばれ国の重要有形民俗文化財である。

春の山王祭[編集]

神楽台(かぐらたい)[編集]

上一之町上組。

  • 古くから山王祭の神楽、獅子舞を主管していた屋台。構造は、屋根無し、太鼓昇降、四輪外御所車。文化2年、荷車形から現在の四輪形の屋台になり、その後嘉永7年、明治26年、昭和50年、平成7年に修理が行われている。

三番叟(さんばそう)[編集]

上一之町中組。

  • 神楽台に続き巡行する屋台。創建当時は「恩雀(おんじゃく)」と呼ばれていた。構造は非常に質素であり、屋根有り、恩雀が1対、宝玉付き。中央には欄干があり、波模様が素木で彫刻されている。

麒麟台(きりんたい)[編集]

上一之町下組。

  • 創建年は不詳。天明4年(1784年)の火災で一度焼け、文化3年(1806年)に再建。再建当時は「鉄輪(かんなわ)」の名で知られていた。その後「よしの静(よしのしずか)」に改名し、さらにその後「麒麟台」になる。豪華な外見で、台名の示す通り、屋根飾りとして一対の麒麟を乗せ、中段、上段の木鼻にも麒麟の彫刻がある。下段の彫刻は、谷口与鹿作「唐子群遊彫刻」。屋台彫刻中の逸品である。

石橋台(しゃっきょうたい)[編集]

上二之町上組。

  • 現在の屋台は慶応元年(1865年)に完成したものである。美女のからくりが付いていて、石橋台の知名度が高い理由である。中段には鳳凰、獅子、龍の彫刻がある。

五台山(ごだいさん)[編集]

上二之町中組。

鳳凰台(ほうおうたい)[編集]

上二之町下組。

恵比須台(えびすたい)[編集]

上三之町上組。

龍神台(りゅうじんたい)[編集]

上三之町下組。

  • からくりあり。

崑崗台(こんごうたい)[編集]

片原町。

琴高台(きんこうたい)[編集]

本町1丁目。

大国台(だいこくたい)[編集]

上川原町。

青龍台(せいりゅうたい)[編集]

川原町。

秋の八幡祭[編集]

神楽台(かぐらたい)[編集]

八幡町・桜町。

布袋台(ほていたい)[編集]

下一之町上組。

  • からくりあり。

金鳳台(きんぽうたい)[編集]

下一之町中組。

大八台(だいはちたい)[編集]

下一之町下組。

鳩峯車(きゅうほうしゃ)[編集]

下二之町上組。

神馬台(じんまたい)[編集]

下二之町中組。

仙人台(せんにんたい)[編集]

下三之町上組。

行神台(ぎょうじんたい)[編集]

下三之町中組。

宝珠台(ほうじゅたい)[編集]

下三之町下組。

豊明台(ほうめいたい)[編集]

大新町1丁目。

鳳凰台(ほうおうたい)[編集]

大新町1丁目・2丁目・3丁目

その他の屋台[編集]

東山白山神社及び飛騨総社にも各1台の屋台がある。

  • 東山白山神社 神楽台(鉄砲町)
    • 1847年弘化4年)建造
    • 屋根はなく、上段には金色の鳳凰が翼を広げて乗る、黒塗りの丸枠が取り付けられており、そこに大太鼓が吊るされている。
  • 飛騨総社 神楽台(神田町2丁目)
    • 1850年嘉永5年)建造
    • 4つ柱の屋根があり、その下に極彩色の大太鼓が吊るされている。

両神社の祭とも屋台は出るが、高山祭には含まれない。両屋台は1959年(昭和34年)3月10日に、岐阜県の重要有形民俗文化財に指定されている。

題材にした作品[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 「年中行事事典」p455 1958年(昭和33年)5月23日初版発行 西角井正慶編 東京堂出版
  2. ^ 高山市観光課「高山祭|高山市観光情報」

参考文献[編集]

  • 『高山祭の屋台』(高山市観光課)1974年(昭和49年)4月13日発行

関連項目[編集]

 

外部リンク[編集]