闇狩人

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闇狩人
ジャンル 現代劇殺人暗殺者ピカレスク
漫画
作者 坂口いく
出版社 集英社
掲載誌 月刊少年ジャンプ
レーベル ジャンプ・コミックス
発表号 1987年12月号 - 1990年3月号
巻数 6巻+外伝1巻
話数 全24話+外伝3話
漫画:我竜京介 PUBLIC FILE
作者 坂口いく
出版社 フロム出版
掲載誌 単行本書き下ろし
レーベル ベル・コミックス→ LE COMICS
発行日 1993年12月31日
発売日 1993年11月
巻数 全1巻
話数 2話
漫画:闇狩人異伝 Dの軌跡
作者 坂口いく
出版社 集英社
掲載誌 ジャンプオリジナル
レーベル ジャンプコミックス
発表号 1994年1月号 - 1995年2月号
巻数 全1巻
話数 全3話
漫画:新 闇狩人
原作・原案など 坂口いく
作画 細川真義
出版社 スクウェア・エニックス
掲載誌 月刊ビッグガンガン
レーベル ビッグガンガンコミックス
発表号 2016年4月号 - 2017年7月号
巻数 全3巻
話数 全14話
その他 物語は後継作である『闇狩人Δ』へ継続
漫画:闇狩人Δ
原作・原案など 坂口いく
作画 細川真義
出版社 ホーム社
掲載サイト Z
発表号 2017年9月8日 -
舞台演劇:闇狩人

演劇作品。該当節を参照。

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闇狩人』(やみかりうど)は、坂口いくによる日本のストーリー漫画。および同作に端を発して発表されている一連のシリーズ作品の総称。

なお、本項目においては同作を主軸に置いて執筆された『我竜京介 PUBLIC FILE』(がりゅうきょうすけ パブリックファイル)『闇狩人異伝 -Dの軌跡-』(やみかりうど いでん ディーのきせき)『新 闇狩人』(しん やみかりうど)などの関連する作品についても記述する。

作品概説[編集]

『我竜京介 PUBLIC FILE』に関しては後節を参照。

作品発表時の現代社会を舞台として、法で裁くことのできない悪人たちを、その被害に遭った者たちの恨みの声を受けて人知れず暗殺する殺人代行者である「闇狩人」の活躍を描いたピカレスクロマン。必殺シリーズに似たコンセプトを持つ作品であるが、実際、作者の坂口が同シリーズに影響を受け、そのリスペクトの元に執筆したオマージュ作品という面がある。そのため作者自身が単行本1巻にて「坂口いくの必殺シリーズ」[1]と書いている。

また本作の特徴として「死んだ者の復讐のためとはいえ、その相手の死を望んで殺害を依頼することは、他ならぬ依頼者が愛した者を奪った殺人者と同じ者に堕ちることである」(違法であろうが合法であろうが人を殺すことを望む者は殺人を行う者と同じである)という思想がシリーズ作に一貫して訴えられている[2]

闇狩人[編集]

月刊少年ジャンプ』(集英社)において、1987年12月号に読みきりとして『闇狩人(ダークハンター)』と言うタイトルで初登場の後、1988年2月号から1990年3月号の間連載。それに合わせ、タイトルの読み方が「やみかりうど」に変わる。基本的には1話完結形式だが、数話にまたがるエピソードもある。バブル景気受験戦争積木くずし家庭崩壊の発端)の時代を背景に、表の顔は高校生、裏の顔は法で裁けぬ悪を殺す秘密の稼業・闇狩人である間 武士の活躍を中心に描いているが、のち連載が続くにつれて主人公以外の闇狩人も登場する半群像劇となっていった。

連載終了後、本編とは切り離された別の闇狩人の物語である『闇狩人 -蛍-』、間が闇の世界に戻る出来事を描いた『闇狩人 家族の肖像』、幕末を舞台に「人を斬れぬ剣客」間源之介を主人公とした『無名の剣』(むみょうのけん)が描かれている。なお『無名の剣』は後にホーム社(集英社の関連出版社)の漫画雑誌「コミック時代活劇」に連載された『新選組隊外記 無名の剣』のプロトタイプでもある。

闇狩人本編に関しては2016年に舞台(戯曲演劇)化され上演された(舞台に関しては後述)。また後述する『闇狩人Δ』の連載に先行する形で同作と同じくホーム社のウェブコミックサイト『Z』にて2017年8月25日より『闇狩人 SELECTION 最終改訂版』として本シリーズより著者自身が自薦するストーリーの配信が行われている。なお、この配信については場合によって著者自身による配信時現在の時代や表現に合わせた加筆修正が行われている。

闇狩人異伝 Dの軌跡[編集]

『月刊少年ジャンプ』の増刊号である『ジャンプオリジナル』に1994年1月号、同年9月号、1995年2月号と3回にわたり単発のシリーズ読切作として掲載された作品。幼いころの不慮の事故によりPTSDを患い心を閉ざしたことが原因で、人との関りを拒絶し自身の生への執着を失い、その果てに闇の世界に足を踏み入れてしまった高校生である飛高大悟を主人公としたシリーズ。最終章において本編にも登場した我竜京介が「本職の闇狩人の代表」として登場している。これは本作の設定に『我竜京介 PUBLIC FILE』とのリンクがあるため[3]。単行本収録にあたっては作品の冒頭と最後に、物語のイメージとして宮沢賢治の詩が一部引用されている。冒頭に引用されたのが『無声慟哭』の冒頭と終盤の抜粋を結合させたものであり、最後に引用されたのが『青森挽歌』の終盤の抜粋。これらの抜粋はちくま文庫の『宮沢賢治全集』からとられている。

新 闇狩人 / 闇狩人Δ[編集]

『Dの軌跡』終了後、20年近くの空白期間を置いて発表されたシリーズ。現実世界と同様、初作のシリーズとなる『闇狩人』から20年以上の時が過ぎた、混迷する現代(2010年代)を舞台に、女子高生の闇狩人である士堂瑠璃の活躍と、その周囲の人々を描いた一連のシリーズ。『Dの軌跡』と同様に前シリーズ作から主人公交代が行われているものの、第一シリーズ主人公である間武士などに代表される『闇狩人』の登場人物や縁者が引き続き主要登場人物としてスピンインしており、初作シリーズからの実質上の続編となっている。

まず『新 闇狩人』として『月刊ビッグガンガン』(スクウェア・エニックス)において、2016年4月号から2017年7月号まで連載された。単行本は雑誌刊行元から出されたビッグガンガンコミックスより全3巻。「The lazuline rope 」(意:瑠璃のロープ)のサブタイトルがついている。この作品においては坂口いくは漫画原作者として関わっているため、前作より継承されるコンセプトの監修、新規のストーリープロットおよび絵コンテまでを受け持ち、それを元に細川真義が作画を担当する作品となっている。

『新 闇狩人』単行本においては初版発行の書籍帯において、第1巻では浅田弘幸[4]から、第2巻ではタカヒロ[5]から、それぞれ激励・推薦の言葉を貰っている。

前述の通り『新 闇狩人』としては2017年7月号で連載を終了したが、その直後にスクウェア・エニックス社から出された最終単行本となる3巻の初版書籍帯において、ホーム社のウェブコミックサイトである『Z』にて新規シリーズ作の連載が行われる事が告知された。

その上で告知通りウェブコミックサイト『Z』において、2017年の9月8日更新分より新シリーズ作である『闇狩人Δ』(やみかりうど デルタ)が開始された。なお、主人公は前シリーズから引き続き士堂瑠璃が務めており、作画も同様に細川が継続して手掛けている。そのため『闇狩人Δ』は実質上『新 闇狩人』から地続きとなる続編となっている。

闇狩人とは[編集]

法で裁けぬ人の恨みを、被害者・遺族に代わって裁く「殺人代行者」。報酬金額は決まっておらず、額で見る者もいれば、恨みの正当性や無念さを重視し、金額にはこだわらない者もいるなど様々。組織だって動く者と単独で依頼を受ける者がいるが、本作で登場する闇狩人はほとんど後者。また、そのために「闇狩人」同士でも立場や主義によって行動を異にしていることも多いため、必ずしも一枚岩の存在ではなく、場合によっては対立や殺し合う立場になることもある。ただし個々の相互利益の調整を行っている闇狩人も存在し、そうした闇狩人は自然発生的に地域毎の管轄(縄張り)を持っており他の闇狩人から「(担当地域の)元締め」と呼ばれることもある。

主な登場人物[編集]

※「演」は舞台作品キャスト。

本編の闇狩人[編集]

間 武士(はざま たけし)
演 - 高杉真宙[6]
普段は漫画家志望の冴えない高校生だが、実は凄腕の闇狩人。ステンレス製の定規丸ペン[7]を武器とする。連載最終話で一度闇狩人を引退する。その後、浪人しながら描き上げた作品で受賞し大学への進学も果たすが、行きがかりの義理から闇狩人に復帰した。
ステンレス製の定規については、当初は先端のエッジを利用して突き刺すための武器だった。しかし将棋一派編の途中で定規の角を破損した際に日本刀のような形に研ぎ直され、側面のエッジを利用して斬ることもできるようになった。日本刀剣術を応用して扱っているらしい(幼い武士が血まみれの日本刀を持っている回想シーンがある)。丸ペンでは相手のつぼを突き神経麻痺させたり、投げつけてへの一撃で絶命させるなどの技術を持つ。
闇の仕事で結構な収入があるようだが、なぜか貧乏している。
仕事の際には非情に徹し、相手が女子、少年、命乞いをする相手でも殺しているが、自身のトラブルの巻き添えになった子供の遺品を懐に入れ、頼み料として仇を討ったり、元から死ぬつもりで自分の正体を見た頼み人を見逃したりと、情に流されることもある。
なお、キャラクター名の由来はブラック・ジャックの本名「間 黒男」からである。
『新 闇狩人』においては彼を思わせる人物が、我竜京介に似た風貌の人物とともに第1話における解説の1コマに登場する。同作における彼については該当する後節にて述べる。
我竜 京介(がりゅう きょうすけ)
演 - 横浜流星[6]
けん玉の部分がワイヤーになっていて、剣先も鋭く尖らせてある)を武器にする闇狩人。表稼業はトレジャーハンターと自称するが、謎の多い唯我独尊の男。作者曰く、金も力もある色男[8]
トレジャーハンターとしての活躍は、ACT.19(5巻収録)と、彼が主役を務める『我竜京介PUBLIC FILE(フロム出版)』で語られている。
金銭に関してはがめつく、依頼の再交渉で返金せずに済みホッとしたり、殺した相手の財布を漁ったりするなどセコい面もある。また時に品の無い下ネタを語るなど、多少品性に問題のある描写もある。しかし、それを補って余りある美貌と実力、さらにはそれに裏打ちされた自信を持ち、上記の唯我独尊的態度はそれゆえのものである。
のち『闇狩人異伝 Dの軌跡』にも第3話にて登場。闇狩人として大悟を導き、闇の世界から足を洗わせた。
『新 闇狩人』においては彼を思わせる人物が、間に似た風貌の人物とともに第1話における解説の1コマに登場する。
陣内 力(じんない ちから)
演 - 荒井敦史[6]
故郷で家族を虐殺されたことから、京都の鬼姫事件に関わり、そこで間らと出会う。その後上京してホームレスとして生活し、探偵まがいのことなどをして日銭を稼いでいたようだが、漫画家志望の青年が殺された事件で頼み料を受け取り闇狩人となる。
鬼神流空手の達人で徒手(素手)での格闘が基本だが、水に濡らした手拭いを用い、相手の顔を叩いて目を眩ましたり、相手の顔や手に巻きつけて動きを封じ手元に手繰り寄せるなど、補助的な武器とする。
作者曰く「一番素直だが、出てくると話が暗い」とのこと。実は名前だけならば連載初期の第5話より登場している[9]
三枝 将(さえぐさ しょう)
演 - 鈴木勝大[6]
超人気歌手だが、鋼鉄カッターのギターピックを武器とする闇狩人としての顔も持つ。主に芸能界における依頼を受ける。
ピックは一部を折り曲げて軌道に変化がつくようにして投げつけたり、手指の間に挟んで斬りつけたりする。立ち向かってくる相手に対しては動きのリズムを読み、その隙を突く。陣内との初対面・対決時には、ピック投げは返り血を浴びたくないから使うだけで、接近戦が専門だと話している。
闇狩人稼業は「歌で食えるようになって一時引退」していたが、芸能界の恨みつらみを目の当たりにして復帰する。
軽薄なようにみえて意外と義理堅い。いわく「守れない約束はしない主義」。
アイドル歌手の恋人がいる。
『新 闇狩人』のINTERSECTION編ではかつての「仕事」の血縁者から標的として狙われる。詳しくは後述。

本編の一般人[編集]

美崎 ユキエ(みさき ユキエ)
間の下宿先である美崎下宿館の娘であり、間の同級生でもある。いわゆるスケ番で腕っ節も非常に強く、いつも子分の女生徒2人とつるんでおり、不良仲間をはじめ顔が広い。
間の正体は知らず、ほのかに想いを寄せているが、間の言動にイラ立って殴りつけることが多い。大学進学後はモテているらしいが、本人は間一筋で「漫画家だったら下宿の大家しながらでも出来るよな」と言っている。
キャラクターデザインの由来はドラマ『スケバン刑事II』に登場するビー玉のお京こと中村京子から。
オッサン
本作の初期に登場していたホームレス。肌着シャツにボロボロのジャケットを羽織り、同様にボロのチューリップハットを被って無精髭が伸び放題となっている年配の男性。闇狩人として行動している間に情報を提供したり、また闇狩人への依頼者と間への仲介をしたりと、間にとっては良い相棒だった。
将棋一派編にて情報収集の動きを一派に悟られて、彼らに「始末」される。その際に通りすがりの子どもも、巻き添えとなった。

本編長編の主要人物[編集]

将棋一派[編集]

本編ACT.7から9『無言劇』編将棋一派編)に登場する闇狩人の一派。報酬のみを重視して恨みの正当性を度外視し「筋の通らない恨みも晴らす」ことを主眼とした闇狩人の一派。相手の殺害に手段を択ばず、関係の無い一般市民の巻き添えも辞さない危険な一派であり、同時に全国の闇狩人を強制的に傘下に収めようとして、方針に反する闇狩人に対する粛清を始めたために間らと対立する。組織における上位の人間は将棋のコマを通り名としている。誘いに乗った一番下っ端の闇狩人を「歩」とし、以降はコマ名の通りのランク制となっている。

香(かおり / 香車)
五寸釘を手裏剣のように投擲して目標を殺す闇狩人。ショートボブの女性。
桂(けい / 桂馬)
ブーメラン状の手鎌を用い、投擲によって目標を殺す闇狩人。パーマヘアの女性。
金と銀(きんとぎん)
それぞれ金髪と銀髪を持つ双子の闇狩人。猛虎爪つきの手甲を武器とし、トリッキーな動きで相手を翻弄する戦闘スタイルを持つ。
飛車(ひしゃ)
伸縮性の短槍を武器に持つ青年。根っからのシリアルキラー。お化け屋敷で我竜京介と対峙する。
角(かく)
三節棍になる鉄パイプを武器に戦うガタイのいい男性。間をミラーハウスに追い込んで翻弄する。
天王寺(てんのうじ / 王将)
長刀を武器とする将棋一派の統括役。そのため「王将」を名乗る天王寺こそが一派の親玉と目されていた。が、実は天王寺も「王将」というコマに過ぎず元締めは別に存在し、最後にはその「元締め」に用済みとされて始末された。
季士はるか(きし はるか / 棋士)
将棋一派に狙われた、として間の元に身を寄せた年若く見える見習いの女性闇狩人。
実は将棋一派の元締めである棋士の座にある者。自身の父が闇狩人に殺されたことをきっかけとして、闇狩人に恨みを持ち復讐を果たすことを目的として騒動を仕掛けた。自身の経験から「筋が通らなくても恨みは恨み。晴らして何が悪い」という、開き直りを悪化させた危険思想を持っている。だが、その思想を間に「その結果、君自身と同じ悲しみを持つ人間を増やし続けている」(本来、悲しまなくてもよい人間を悲しみの底に突き落とし続けている)と指摘されて心に揺らぎを生じさせる。
不可視かつ切断機能のあるワイヤーに結ばれたチャクラムを投擲して敵を刻む戦闘スタイルの持ち主。

応仁寺[編集]

本編ACT.11から13『京に哭く鬼』編に登場する京都嵐山に在する新興宗教の寺。通称・鬼寺。憎しみを捨てることを教義として鬼を「憎しみを持つ人の写し身を見せて下さる鏡」として本尊に祀る。しかし、その裏では地元暴力団・刃和会を檀家(バック)に持ち、その寄進によって薬物による人体増強を研究。その成果として製剤された特殊な薬(一時的に身体能力は飛躍的に向上するが理性が壊れ殺戮本能に支配される)を世間一般に流通させることをたくらむ。元は京介が受けた依頼だったが、修学旅行中の間が巻き込まれる。そして陣内力の仇敵でもある。

しのぶ / 鬼姫(おにひめ)
応仁寺の管理人を名乗る、同寺の実質上のトップ。清楚に見える聖職者の裏で「人を鬼に変える薬」を開発させ、鉄砲玉用の薬として刃和会に卸している。
実は陣内力とは同郷。彼の父を陥れた上で故郷の村を廃村にまで追い込んだ企みを描き、そして成功させた人物。だがその一方で、実は村そのものに「みんなのため」との美名の下で母と弟を謀殺された過去を持ち、陣内の父と廃村の一件はその復讐のためだった。
実は敷島の度重なる人体強化実験の被検体でもあり、その基礎体力は本作に登場する「鬼」すらも超える。ゆえに先述した企みの成功もあいまって自らを「選ばれた者」と信じ「人には誰にも憎しみが宿り、自分はそれを開放するため鬼より遣わされた。ゆえに、薬を撒くことでそれを世の人々に知らしめる」と豪語する。
敷島(しきしま)
応仁寺の下部組織である研究所「敷島バイオセンター」の所長。外道な考えから学会を追われた所を鬼姫に拾われた過去を持ち、自らの研究に理解を示してくれた鬼姫を慕っている。
件の「人を鬼に変える薬」の開発者。

皇コンツェルン[編集]

本編最終章『Let it be』に登場する巨大コングロマリッド。金と癒着で政府要人や代議士の人脈に食い込み、国を喰い物にして利益を貪る、社会的にも多大な影響を持つ大企業。自身の企業活動の邪魔になる人物の排除を行う暗殺要員として間たちに目をつけ「自分たちの仕事を受けないならば存在を社会にばらす」と脅しをかけてきた。と同時に自社が請け負う空港開発において航空事故を装い、開発反対派と航空機の乗客を含めた何百人もの人間を「国のため」という「正義」の元に抹殺。だが、その全ては間らへのデモンストレーション[10]のためだけにやらかしたことだった。結果、その行動は間らの怒りを買い、そして激突することとなる。

皇 静馬(すめらぎ しずま)
演 - 丸山敦史[6]
皇コンツェルンを率いる若き社長。
かつて海外留学の際に、ある傭兵部隊に所属して「力こそが全て」という思想を持つに至る。のち部下を引き連れて闇の中での暴虐の果てに富と権力を手に入れて皇コンツェルンを立ち上げて利益を貪る。そうした思想を持つがゆえに、一般市民の生活を鼻で笑い「価値の無い弱者」と切り捨てる人物で、自分たちのみの利益のためならば、他者を殺すことも、あるいは死ぬより酷い目に遭わすことも厭わない本作内トップクラスの富と権力を持つ外道。

外伝の主要登場人物[編集]

工藤 大介(くどう だいすけ)
外伝『主人公。自由気ままな出張専門の闇狩人。30歳(作品発表当時)。趣味の釣り(疑似餌を自作するほどのオタクぶりを披露)を応用した技(仕事専用のハリを使っての絞首と、蛍を模した疑似餌を使った頚動脈切断)を披露している。
間 源之介(はざま げんのすけ)
コンセプトの共通する関連作である『無名の剣』の主人公。幕末期に生きた無名の流浪人。元は大藩の剣術指南役だったが、藩の面子をかけた御前試合に駆り出され、やむなく相手を斬り殺してしまう。結果、試合相手の身内の運命を狂わせた[11]ことを気に病み、人を斬れなくなってしまった。以降は名のある剣士を相手に往来で立ち合いを挑み、勝ちを譲ることで相手から金銭を要求する、ゆすりまがいな仕事をして生きている。かつての試合相手の身内に対して、自らの稼いだ金を毎月、送金している。
『無名の剣』読切版では坂本龍馬と機知を得て、かなり親しい知り合いになる。しかし用心棒として雇われた先の幕府御用商人を介し、同じく用心棒の浪人であった久野とともに龍馬の暗殺を指示され、渡世の義理から龍馬を狙いつつも彼を逃がす事に成功する。だが、それが久野の暴走を招き、のちに彼の龍馬暗殺を誘発させてしまう。その責任から龍馬と親しかった女性、お葉より「頼み金」を預かって久野の両腕を斬り飛ばし、彼の「剣士としての命」を奪った。
『無名の剣』連載版では新選組と関わりながら幕末を生き、のちに剣士から研師に転職した。
『無名の剣』は『闇狩人』との関連性は表立って語られてはいないが、源之介の顔は、間武士に瓜二つとして描かれている。

Dの軌跡の主要登場人物[編集]

全主要キャラ中唯一、年齢が明記されている。
飛高 大悟(ひだか だいご)
異伝『Dの軌跡』の主人公。高校生。体術などの心得は無いが、生まれつき反射神経や動体視力などが人よりも優れている。「理論上最強のバイク」D4型を駆り、戦場でも使える専用スーツで正体を隠す「一夜限りの闇狩人[12]」。
幼いころの落石事故で両親を一度に亡くして以来、自分の死にさえ恐怖を感じないほど感情が麻痺している。
桂木 詩乃(かつらぎ しの)
異伝『Dの軌跡』ヒロイン。大悟の同級生。恋人が殺され、悲嘆して後追い自殺しようとしていたのを大悟に止められ、波多に彼の過去を聞かされる。のち波多が一件に巻き込まれて死亡したことで、彼の遺志であった「大悟に笑顔を取り戻させたい」という願いを実行に移すために接近。大悟は拒絶するものの、結局は大吾に接近していたことがあだとなり、のちに大悟と永田重工の間に巻き起こった最後の戦いに巻き込まれる。大悟に助けられた後、決着をつけようと決戦の場に赴く彼に「待っている」と伝えたことで、大悟に「待つ人がいる」ことを自覚させ、彼を闇の世界から光の元へと引き戻した。
波多(はた)
大悟の幼馴染でありクラスメイト。バイクが趣味でルーレット族に興じている人物でもある。幼馴染ではあるが、大悟の両親の事故以降は、大吾自身が孤児として地元から離れていったために疎遠となっており、クラスメイトになったことで再会を果たした。そのため大悟の幼いころの事情を知る人物でもある。大悟からは避けられているが、本人は大悟のことを心からの親友と思っていて、いつも気にかけている。幼いころは大悟より「コウちゃん」と呼ばれていた。第2話で不良同士の抗争に巻き込まれ、事情を知り遅れて駆け付けた大悟の目の前で死亡してしまう。
立花藤次郎(たちばな とうじろう)
バイクメーカー立花技研工業の会長。あらゆるレースレギュレーションに対応しながらも、既存のあらゆるオートバイの性能を凌駕する「史上最強のバイク」と、それを駆る者の安全性を完全確保した「あらゆる危機下でも生命を確保できるレーススーツ」を夢に見て開発をし続けた技術者。大悟が乗るD4の開発者。
本人は、あくまでも自身の夢を追い続けていただけだったが、その研究を兵器メーカーの永田重工に着目され、知らぬうちに担当技術者をヘッドハンティングされてしまい、レーススーツの技術を軍事強化服の基礎技術として利用されそうになる。それに感づいたがために永田重工のエージェントに殺害されるも、死の間際、自分を見つけた大悟にD型とその全てを託し、大悟が駆るD型のエンジン音に「自分の夢が叶った」と確信し満足の元で逝ってしまう。そのため大悟を「一夜限りの闇狩人」にした人物でもある。
永田滉一(ながた こういち)
兵器メーカー永田重工の社長子息。常に他人を虫けらのように感じ、その傷つく様や命を失う様に対して、自らの万能性を感じプライドを充足させるという外道この上ない高校生。取り巻きに金と武器をバラ巻いて傅かせ、進学校の不良グループのトップに立っていた。詩乃の彼氏と波多を自らの手で殺し、その報復として大悟に誅殺される。その際、大悟に「他人は愛さなくても自分だけは愛してたようだな」と指摘された。
永田(ながた)社長
永田重工の社長。滉一の父親。息子の死に際して調査の果てに大悟の存在を知り、彼をあぶりだすため子飼いの暗殺者たちに、大吾の同級生や行きつけの店の店長など大吾の周囲の一般市民たちを無差別に殺戮させた。息子に対しては単に息子の敵討ちというのではなく「あのバカ息子に会社は継げない」と評価した上で「他人に壊されるなら自分が壊すべきだった」と、人間的な親子関係ではない愛玩動物扱いにしていた(大吾に対しての復讐は、親子の情によるものではなく、自分のモノを他人に壊されたことに対する報復でしかなかった)ことを認めたうえで「自分も他人には壊させない」と、大悟を巻き添えにした大量の爆薬を用いた爆死による自殺を目論む。

新 闇狩人および闇狩人Δの主要登場人物[編集]

士堂 瑠璃(しどう るり)
南町学園高等学校2年4組に在籍している女子高生。眼鏡とB91cmでFカップの巨乳が特徴。漫画家志望で月例賞投稿などに邁進しているが、それ以外の夢を持っておらず、未来に対してはある種の諦観すら抱いている節がある。漫画家「あいだたけし」の大ファンで担任の美崎から紹介の話があった時には「私、生きててよかった」と涙すら流して喜ぶほど。
読唇術など時折、謎の特技を見せることがある。実家がかつてサーカス団を経営しており(彼女が中学生の時に父親が亡くなったのを機に畳んだ)部屋に写真が飾ってある他、幼いころは前座幕間で曲芸を披露していたためかなりの身軽。母親は彼女が幼少時に離婚届けを置いて家を出ており[13]実質「母親に捨てられた」形になっている。この経験から、いわゆる「親子の情」に対しては幻想であるかのような意識と強い猜疑を抱いている節がある。
その正体は現代に生きる「闇狩人」の一人。兄と小泉の仕事に巻き込まれて闇狩人となった。本来は兄らの事情による臨時の闇狩人であったが、のちに続けていくことになる。
『新闇狩人』最終回で母親と「闇狩人(瑠璃)と、そのターゲット(母)」として再会する事となった。秋月によると父親の違う弟妹(性別不明)が2人存在する。瑠璃自身は母を自らの手で殺す事で自身の過去にケリをつけるつもりだったが、状況を慮った秋月と間によって阻止され達成は叶わなかった。
尖端の墨入れクチバシを鋭利に研いだカラス口を武器としており、これで人体の急所を刺突することで相手を絶命に至らしめる戦闘スタイルの持ち主。
ひそかにシリーズ初となる主人公側の女性闇狩人[14]である。
杉崎 将子(すぎさき しょうこ)
瑠璃の同級生の一人。今時のギャルで、どこか思考がお気楽かつ刹那的な人物。情にはとても厚い。歌が特技でカラオケではプロ級の腕前を持つ。のちに三枝将の娘である事が明かされた[15]。だが父の「裏の顔」は当然、知らされてはいない。
佐原しのぶ(さはら しのぶ)
瑠璃の同級生の一人。本好きで図書館司書を目指しているクールな優等生。美奈子同様に暴力団の抗争に巻き込まれるが、鞄に入れていた本に流れ弾が当たって助かる。
今野 美奈子(こんの みなこ)
瑠璃の同級生の一人。イルカ好きで、将来は水族館の飼育員を目指していた。暴力団の抗争に巻き込まれて流れ弾が当たって死亡。今わの際に闇狩人への依頼(自身の敵討ち)を瑠璃たちに託す。
美崎(みさき)先生
瑠璃たち2年4組の担任。クセのある生徒たちに囲まれながらも持ち前の度胸と根性で切り抜けるパワフルな女教師。婚期に悩む諦めの悪い37歳。結婚関係の話が出るとキレる。第4話で瑠璃を自身の実家に住む漫画家「あいだ たけし」に「あいだの漫画のファンでアシスタント志望者」として紹介する。
このことで前作のヒロインである美崎ユキエ本人であることが伺える。実家は四階建てのマンション「メゾン美崎」に建て替えている。
あいだ たけし / 間 武士(はざま たけし)
第4話から登場するプロの漫画家。「あいだ たけし」はペンネーム。士堂瑠璃が大ファンの漫画家で美崎先生の実家が管理するマンション「メゾン美崎」の一室に住んでいる。居住室は賃貸ではなく買い上げ。瑠璃が中学一年生の時に「音使いのハル」という作品を連載、現在は「ゴッドロワイヤル」という漫画を月刊誌で連載していた。美崎により瑠璃を紹介され彼女の漫画を評価した上で弟子(アルバイトのアシスタント)に取る。
第4話で『闇狩人』(第一シリーズ)主人公である「間武士」と同一人物であることが早々に明かされた。経緯は不明だが[16]、美崎ユキエと結婚せずに本人達曰く「知り合い」、岩井曰く「高校時代からの腐れ縁」としての関係を続けている。
闇の(闇狩人として)仕事は「開店休業中」と称し、秋月に復帰を促されても漫画家として収入が本人曰く「男一人なんとか食っていける」程度である上、様々な技術が発展した今の時代に犯罪をする人間は本当の馬鹿という考えを持っていたため断っていた。が、「ゴッドロワイヤル」の単行本の売れ行きが芳しくないことから打ち切りの憂き目に遭い、(主にローン支払いのため)INTERSECTION編より闇狩人として復帰する。
秋月から「新人」の存在は聞いているがそれが自分のアシスタントである瑠璃とはお互い知らずにいた。ただし、のちに彼女の使うカラス口に違和感を覚えていた事が明かされる。『新闇狩人』最終回において、瑠璃が依頼で母親を殺すのを阻止する目的で秋月から「新人」の正体を明かされて瑠璃が闇狩人である事を知る。そして秋月の依頼を受けて「表も裏も面倒を見る」覚悟の元、瑠璃の母親を彼女の眼前で殺害した事で互いの正体を知り、その際に瑠璃に対して「どんな経緯であれ、親殺しは結構残る」[17]と諭した。瑠璃に対しては同時に「許せなけりゃ、いつでも殺しに来い」と宣言しているが、彼女とはその後も漫画家とアシスタントとして関係を継続している。
秋月(あきつき)
瑠璃に闇狩人としての仕事を仲介している「つなぎ屋」。怜悧で端整な顔立ちをした男性。現職の弁護士でもあるが、元々は検察側で検事をしていたという変わり種。弁護士としての責務を果たした上で弁護対象者が正確に裁かれることを望んでいる。
闇狩人の「つなぎ屋」としては瑠璃の後見人やトレーナーのような立場にもあり、その立場から『新闇狩人』最終回においては瑠璃の「親殺し」を看過できず、間に瑠璃の正体を明かして緊急の依頼を出した。
岩井(いわい)
間のメインアシスタント。秋から新連載が決まり独り立ち間近。
駿河 修(するが しゅう)
S県麻比木町出身のホームレス。『新 闇狩人』第11話より登場。同町において町の風習から外れて無体を成す者を、町の「裏の掟」によって祭りの「事故」に見せかけて誅を下す家の末裔のひとり。地元では酒屋の配達のバイトなどをしていた。ボクサー志望者だがプロテストには合格できず、それでも夢を諦めきれずに追うため上京。だが故郷から長距離をバイクで飛ばしたために熱中症になり、そのまま現地のホームレスたちに助けられて彼らと共に過ごす事となった。ホームレス仲間のひとりである「ゴンさん」の恨みを晴らすため、自ら闇狩人を名乗り「始末」に乗り出すが相手は何人もの闇狩人を返り討ちにしていた常習の快楽殺人者であったために追い詰められ、最終的に瑠璃と秋月に助けられる。自らの拳そのものを凶器として急所を殴打してダメージを与える、近接戦闘が得意なタイプ。
士堂 誠(しどう まこと)
瑠璃の実兄。父親がなくなった跡の彼女の唯一の家族だった。
地方に住んでいたころから「ピエロ」の名で闇狩人の仕事をこなしていたが、上京してすぐの6月に交通事故に遭い頸椎断絶される。当時の依頼を小泉に引き継ぐため情報を瑠璃に仲介したことが彼女を闇の世界へ入り込むきっかけとなった。依頼を小泉が終わらせた(実際は3人中2人は瑠璃が行った)という報告を聞き安心したのか夏の終わり(作中の1年前)に息を引き取った。
小泉(こいずみ)
誠と顔なじみの闇狩人。初老の男性で表の顔は大舟生命の営業マン。武器を使用せず体術のみでのスタイルだったようだ。
誠の依頼を引き継ぎ3人組の始末をしていたが、2人目の現場に瑠璃がついて来てしまったため気が逸れ相手に反撃されてしまう。相手はさらに瑠璃を痛めつけようとしたため死にたくなければ殺せと彼女に言い放つ。さらに人を殺して動揺した瑠璃に「君は奴の首に掛かったロープを引いただけ」「自分達は死刑台のロープ」「死刑執行のボタンを押すか否かは遺族が決めればいい」と諭した。依頼内容が書かれた手帳を燃やすよう彼女に指示をした上で立ち去らせ、彼女の血を隠すのも兼ねてわざと大量出血させ、誠と秋月に詫びながら死んだ。
誠と共に瑠璃が闇狩人として生きるきっかけおよびその思想に影響を与えた人物。
三枝 将(さえぐさ しょう)
現役トップミュージシャンで元闇狩人。第1シリーズの三枝と同一人物だが短髪となっている。
18年前に結婚を機に「人を殺り続ける手で子どもは育てられない」と闇狩人を引退したが、13年前にある切実な依頼を受けて「仕事」を果たしほぼ同時期に離婚。妻との間に女の子を一人設けている。離婚したとはいえ、現在も娘との関係は良好。
その「仕事」の相手の遺族が様々な殺し屋に依頼したことから常に狙われる身となるが護身用のピックで片目のみ潰して追い払っていた。武士にもその依頼が来たため彼と再会する。
我竜京介(がりゅう きょうすけ)
登場予定だったが移籍のために登場できず『新闇狩人』三巻における坂口担当の書き下ろしページで「不甲斐ねェ!」との文句と共に原作者(坂口いく)を蹴り付けた。雑誌連載が続けば近く京介の話になったはずだったが、移籍に伴う制約(まずは新規読者のために一話完結の物語を一定期間継続してほしい、とサイト運営側から要望を出されている)のために、しばらく出番がお預けになっている事が明かされている[18]

我竜京介 PUBLIC FILE[編集]

上記の通り、闇狩人の一人である我竜京介の『表の顔』である、トレジャーハンティングを主題とした漫画作品。フロム出版のコミックレーベル「ベルコミックス」より、1993年12月31日に初版発行。後に東京三世社「LE-COMICS」レーベルに移管された。レーベルおよび出版社故に現在では18禁扱いとしている書店[19]もあるが、本作は(少なくとも発刊当時の基準においては)18禁作品ではない。作品内容は描き下ろしで、出版における企画と制作を編集会社であるペーパーハウスが受け持った。評価によっては続編を企画する可能性もあったようだが、結局はこの1冊で完結している。全2話。

PUBLIC FILE あらすじ[編集]

我竜京介。とある資産家に雇われ、その研究仮説をもとに遺跡を探索調査するトレジャーハンター。しかし彼の行く先には、ある時には宝を巡り、ある時には古代の遺産に伴う失われた技術を狙い、様々なキナ臭い陰謀がつきまとう。京介は歴史の真実と資産家よりの報酬、さらには大きなスリルを得るために、それら陰謀を排し戦う。その向こうにあるものは、果たしていかなる「真実」か。

PUBLIC FILEの登場人物[編集]

我竜京介(がりゅう きょうすけ)
上記参照。けん玉を武器に操るスゴ腕のトレジャーハンター。
教授(センセイ)
京介の依頼人。歴史異説の研究を行っている資産家の考古学者で、その研究におけるフィールドワークと証拠品の蒐集を京介に依頼している。秘書にセーラー服ナースバニーガールコスプレをさせることが趣味で京介いわく「ヘンタイジジイ」である。
井原かつみ(いはら かつみ)
第1話『白き花に入りし者』のヒロイン。東北の田舎に住むショートボブの女子高生で家は父子家庭の農家。東京へ冬季の出稼ぎに出た父親が、トラブルによって帰らぬ人となったために、その遺骨を引き取り帰宅したところで、自身の家が家探しされて荒らされていた現場を見て、事件に巻き込まれる。実は父親の死には「義経の遺産」が関わっていたといい、そのために京介のトレジャーハントに同行することになる。
加藤(かとう)
第1話『白き花に入りし者』に登場する敵の一人で暴力団関東鬼龍会に所属しているヤクザ。部下のチンピラを2人ほど引き連れている。かつみの父の知る「義経の遺産」を狙って拷問の末に殺してしまい、次策としてかつみを狙い拉致するも、京介の横槍が入り対立することになる。実は大手不動産会社である光興産の下請けとして動いていた。
平(たいら)
第1話『白き花に入りし者』に登場する敵の一人。光興産渉外四課(トラブルにおける荒事および違法脱法処理を専門とする課)に所属するチームリーダーで部下を2人引き連れている。東京に出稼ぎにきた、かつみの父より居酒屋での話のネタとして、義経の遺産の話を聞きつけてバブル景気崩壊時において目減りした会社の資産の穴埋めのために、これを狙う。
源義経(みなもとのよしつね)
第1話『白き花に入りし者』に登場。本作では「白き我が花に入りし者、黒に染まらん」の言葉を残し、それが財宝伝説となったとされている。同話の最後で「魂転の外法」という転生の秘術によって魂を自らが持つ刀に封じ、自らの寄る辺となる肉体を探し続け、これを乗っ取ることを画策していたことが判明する。
安重(あんじゅう)
第2話『いつかその日まで』に登場。お寺の嫡子で、実家を継ぐために高野山で修行している見習い僧。修業に入って、まだ日が浅く俗世に彼女を置いてきている。だが彼女のほうが我慢しきれずに高野山にやってきてしまい、その彼女と逢引して家に帰るよう説得する最中、京介と出会い成り行きで彼に協力することになる。彼女からは「ヤックン」と呼ばれている。
岸田智子(きしだ さとこ)
第2話『いつかその日まで』のヒロイン。安重の彼女。彼氏に会えない鬱積から禁を破って高野山に押しかけてきた少女。安重と共に京介と出会い、騒動に巻き込まれる。
星海上人(せいかいしょうにん)
安土桃山時代に高野山で即身仏として入定したと言われる人物。元は和歌山県の砂浜に遭難漂流者として流れ着いた人物と言われるが、人よりも優れた知恵を持っていたとも言われ様々な謎に包まれている。
西住(さいじゅう)
かつて修業の孤独に耐えかねた西行の手により反魂の術を用いて創られた人造人間。だが、その出来は西行にとっては満足のいくものではなく、我に返った西行によって高野山の奥に打ち捨てられた。知性やコミュニケーション能力は弱いが、皆無というわけでもなく人の善意と悪意くらいは感じ分けられるようでもある。ただ、害意のある者には一切の容赦がない。のちに星海上人に拾われ、彼の優れた知性によって心を通わせ、上人の入定地の番人として行動するようになる。
その体組成は現代科学においても破壊が困難な攻撃耐性に優れた素体であり、そのために米国特殊部隊に狙われてしまう。のちに米軍がモニタリングした西住の体組成データが『Dの軌跡』主人公・飛高大悟の愛用するライダースーツの素材へと転用されている。
カイル
高野山に西住を狙ってやってきた米国国防総省のエージェント。そのために駐日米軍の部隊を秘密裏に指揮しており、軍での階級は少佐相当。のちに安重と智子を人質にとって京介に西住捕獲の協力という「取引」を持ち掛ける。

舞台[編集]

同名タイトルの舞台化作品が、2016年に天王洲銀河劇場北九州芸術劇場大ホール、森ノ宮ピロティホールで上演。脚本は鈴木哲也、演出は深作健太、制作・主催は日本テレビ[6]

キャスト[編集]

各シリーズの単行本[編集]

『闇狩人』本編単行本[編集]

全冊、集英社ジャンプコミックスより発刊。

  1. 闇の世界より…[20]ISBN 4-08-871321-4
  2. 無言劇[21]ISBN 4-08-871322-2
  3. 京に哭く鬼(ISBN 4-08-871323-0
  4. 夢の途中[22]ISBN 4-08-871324-9
  5. 闇の記憶(ISBN 4-08-871325-7
  6. Let it be(ISBN 4-08-871326-5

各種外伝の単行本[編集]

集英社ジャンプコミックスより発刊。『無名の剣』のみ集英社ホームリミックスより発刊。

  1. 坂口いく短編集 ALBUM 3「闇狩人-家族の肖像-」[23]ISBN 4-08-871550-0
  2. 闇狩人異伝 Dの軌跡(ISBN 4-08-871322-2
  3. 新選組隊外記 無名の剣(ISBN 4-8342-4156-4

我竜京介 PUBLIC FILE 単行本[編集]

フロム出版社ベルコミックスより発刊。のち同社の再編により東京三世社ル・コミックスにレーベル移管。

  1. 我竜京介 PUBLIC FILE(ISBN 4-938752-07-7

新 闇狩人 単行本[編集]

備考[編集]

  1. ^ 単行本カバー折り返し参照
  2. ^ 本作連載当初は間自身が「世の中には人を殺せる人間と殺せない人間がいる」と述べ(JC単行本Vol 1、ACT 1 p.9)時に依頼人に「あんたまでやつらと同じ人殺しになる必要はない」とするシーン(JC単行本Vol.2、ACT 5、p.14)があるなど依頼者を殺人者と同等とみなす描写は少ないが、無言劇編で「人を殺した父を闇狩人に殺され、その復讐のために自ら闇狩人となり、闇狩人の殺戮に手を染める」というキャラクターが登場し、さらに京に哭く鬼編において「人はきっかけがあれば普通の人間だってどんな親しい人でも殺すことができる」というセリフが(敵側の言葉だが)出てくるなど、連載中後期よりこうした思想が見え隠れするようになり、『Dの軌跡』では大吾の言葉として「たのんだヤツだって人殺しと同じなんだぞ! 」(『Dの軌跡』P.91)という表現が折に触れて明確に成されるようになり、『新 闇狩人』では第1話から明確にその方針が打ち出されるなど、同様のメッセージはシリーズ作の各所に出ている。
  3. ^ 単行本『闇狩人異伝 Dの軌跡』P.120 参照
  4. ^ 浅田は『闇狩人』が連載されていた当時、同じく『月刊少年ジャンプ』にて『BADだねヨシオくん!』を連載しており、坂口とは同時期に同雑誌で連載を持っていたライバルにして仕事仲間という「同時期に同じ釜(雑誌)の飯を食った」間柄であり現在でも多少の交流がある。
  5. ^ 同じ『ビッグガンガン』誌にて、同傾向作品である『アカメが斬る! 零』を手掛けている。(ただし『闇狩人』は現代劇で『アカメが斬る!』はダークファンタジー)
  6. ^ a b c d e f アクション現代劇「闇狩人」舞台化!高杉真宙と横浜流星が待望の共演”. コミックナタリー (2016年1月6日). 2016年1月6日閲覧。
  7. ^ 『新 闇狩人』の第2巻坂口の後書きによると、当初はカラス口を設定していたのだが地味でマイナーだったため変更したとのこと。カラス口は後に士堂瑠璃の武器として利用されている。
  8. ^ 短編集『闇狩人 家族の肖像』P.126
  9. ^ JC単行本2巻 p.24
  10. ^ 間らへ向けた「我々は小さな目的のためでも、これだけの大きな犠牲者を簡単に出すことができるぞ(だから我々に逆らうと、お前たちの周囲のもっと多くの人々を不幸に貶めて虐殺してみせるぞ)」というメッセージ。
  11. ^ 試合相手の家を断絶させてしまったばかりか、相手の妻と娘も武士の身分を剥奪されて、卑しい身分として遊郭に売り飛ばされてしまった。
  12. ^ 金銭を代償としたのは最初のバイク会社会長の一件のみで、他の殺しは(闇狩人の主旨からすると)単なる報復と障害排除。
  13. ^ 実母を間男に奪われた。母親は「幸せになりに行く」と語って瑠璃に離婚届を預けて去っていった。
  14. ^ 敵側の闇狩人としてならば上記した、前作における将棋一派の香、桂、季士はるか、などがいる。
  15. ^ 『新 闇狩人』ACT.10(第3巻 p.41)より
  16. ^ 三枝との会話で「殺人の時効もなくなったし、俺はとても家庭を持つ気になんねー」とつぶやいている。
  17. ^ 作内では間を置いた後に「らしいぜ」と伝聞であるように語っているが、第一シリーズで語られた内容および該当の場面で断言の後に間を置いた状態で付け足しの言葉で「らしいぜ」と言葉を発している事から「親殺しは結構残る」というのは間自身の実体験である可能性が伺え、瑠璃の目の前で彼女の親殺しを阻止したのも、瑠璃に対して「結構残る」思いをさせたくないという考えからのもの、とも取れる。
  18. ^ sakaguchiikuのツイート (905911462824075264)
  19. ^ Amazon社など。
  20. ^ 裏表紙の右3分の1の塗りつぶし部分に表紙と同じ高層ビルの夜景の写真が入る。
  21. ^ この巻よりカバー上の四本線がなくなる。
  22. ^ この巻よりカバーでの「闇狩人」ロゴが変わる。
  23. ^ 扱い上は同作者の『がんばればHERO』『100%』に続く『坂口いく短編集』の第3巻。そのため既記単行本のシリーズ(続刊)としては扱われない。

外部リンク[編集]