王将フードサービス

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株式会社王将フードサービス
Ohsho Food Service Corporation
Ohsho Food Service.jpg
王将フードサービス本社
種類 株式会社
市場情報
東証1部 9936
本社所在地 日本の旗 日本
607-8307
京都府京都市山科区西野山射庭ノ上町237番地
本店所在地 607-8307
京都府京都市山科区西野山射庭ノ上町294番地の1
設立 1974年昭和49年) 7月3日
(株式会社王将チェーン)
業種 小売業
法人番号 3130001012441
事業内容 外食産業
代表者 代表取締役社長 渡辺直人[1]
資本金 81.7億円
(2017年3月31日現在)
売上高 750.8億円(2017年3月期)
営業利益 54.9億円(2017年3月期)
純利益 38.4億円(2017年3月期)
純資産 438.3億円(2017年3月期)
総資産 647.3億円(2017年3月期)
従業員数 1,962名(5962名※1)(2017年3月31日現在)
決算期 3月31日
主要株主 アサヒビール 8.81%
ジャパンフードビジネス 6.01%
アリアケジャパン 4.72%
日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 4.24%
加藤梅子 2.62%
加藤ひろみ 2.58%
日本トラスティ・サービス信託銀行(信託口) 2.52%
BBH FOR FIDELITY LOW-PRICED STOCK FUND 2.31%
公益財団法人加藤朝雄国際奨学財団 2.26%
(2016年3月31日現在)[2]
関係する人物 大東隆行
外部リンク http://www.ohsho.co.jp/
特記事項:※1.括弧内はパートタイム等の臨時従業員数を記載。各種経営指標は2017年3月期
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餃子の王将四条大宮店(直営1号店)
京都府京都市中京区
直営1号店の記念碑(同上)

株式会社王将フードサービス(おうしょうフードサービス、: Ohsho Food Service Corporation)は、中華料理チェーン店餃子の王将を経営する会社である。東証一部:9936。

沿革[編集]

    • 12月19日 - 大分県へ進出し、直営1号店(クロスモール大分店)を大分市に出店。
  • 2014年(平成26年)
    • 11月13日 - 茨城県へ進出し、直営1号店(水戸さくら通り店)を水戸市に出店。
  • 2016年(平成28年)
    • 3月 - 子会社であった王将餃子(大連)餐飲有限公司を清算結了。

新人研修制度[編集]

2013年まで[3]スパルタ教育的とも評される[4][5]内部研修が行われていた。

テレビでの紹介、反響[編集]

具体的には山中の施設で外界と隔離され、社訓を覚える、3分間のスピーチで絶叫する、オリジナルの体操といった審査項目に合格しなければ卒業できないというもので[4][5]、王将フードサービスではこれを当時「時代に逆行するのではないかと捉えられるが、をされる機会が少ない若者を学生気分から脱却させるために必要な内容だ」とした[6]。その様子が日本テレビ「TheサンデーNEXT2010年(平成22年)4月11日の放送で紹介された際には[4][5][7]、ゲストコメンテーターの弁護士・北村晴男は自身の高校時代の野球の部活経験と照らし合わせ「眠っている魂を引き出す」と絶賛[要高次出典]。さらに「感動した」という内容の投書が新聞に複数寄せられ掲載された[8]一方で、ネット上では研修の内容に対し「ブラック企業」などを想起させるなどといった否定的なコメントも[4][5][7] J-CASTによると多勢を占め[5]、実際に同社はこの方針で上手く行っているのだから、研修について部外者がとやかく言うべきではない、といった趣旨の意見も寄せられている一方、不当な厳しさは真の意味での人材育成に結びつかないという批判もあるなど、議論を呼んだ[4]。この放送に対する反響に対して同社も公式コメントを発表したが[6][5]、そのコメントの内容にも「社会って怖い」のような批判的なコメントや苦言を含む賛否が寄せられた[7]。王将フードサービスの新入社員教育を批判的に取り上げたダイヤモンド社の記事に対して、中には「育ててもらえるのをありがたく思え」といった同社を擁護する意見もあったというが、多くは社員教育に対して批判的なものであったという[9]

王将フードサービスの売上高は2010年(平成22年)6月に2年11か月ぶりの前年割れを記録するまでは増収を続けており[10][11]、2010年3月期決算時点では9年連続となる過去最高益を更新し、売上高も7年連続の増収となったことが発表されている[12]。番組放送後に発表された2010年4月期の決算でも前年同月比を上回る過去最高益を記録しており[13]、こうした売り上げの向上は同社の料理の質や接客サービスが年々向上していることを示している[12](専ら、研修の成果かどうかは不明)。ただし恒に順調に来たのではなく、2000年頃にはゴルフ場開発など、本業以外の投資への失敗により経営危機にあったとされる。その後2002年に、社長に就任した大東隆行が営業本部長を兼務し、現場の立て直しと、前述の本業とは無関係の関連事業からの撤退を断行して一年で黒字化に成功[14]している。大東は「自分を切磋琢磨しなければ研修にならない。愛情を持って育てたいからこそ厳しく指導している」と主張しており、実際厳しい研修を終えた後にはハワイでの楽しい研修が待っている、こまかい心遣いがあるから厳しい研修にも耐えられるのであり、この厳しい研修制度が功を奏し従業員から次々と新しいサービスや商品が提案されているとしている[15]

社長交代、取りやめ[編集]

前述の事件の影響により、渡辺直人常務が2013年に社長となった。渡辺もかつては研修で教官を務めていたが[4][16]、批判をきっかけに同年をもって「スパルタ研修」を取りやめた[3][16]

「真剣な気持ちを持たせることが顧客満足につながるという思い」のもと行っており、番組放送後に受けた批判は予想外だったという。「誤解を招いては会社だけでなく社員や顧客、取引先にとってもマイナスになる」と考え、廃止したとしている。2016年現在、新入社員向けには挨拶やマナーの講座が、店長・副店長に昇格するためには座学による研修がある[3]

不祥事[編集]

  • 2012年11月、餃子の王将の大阪府寝屋川市内の店舗で、客の40歳代の女性が、床にこぼれていた油で滑り足を骨折。女性は、滑る原因となった油が、調理場から飛び散ったものであるとし、「インターネットなどで滑りやすさが指摘されていたのに、店は予防措置を怠った」などとして、大阪地方裁判所に提訴。その後2015年3月6日付で、王将フードサービス側が女性に解決金100万円を支払う帰途で和解が成立[17]
  • 2013年12月、社員とパート従業員に対し実際の労働時間に見合った残業手当を支給していないとして、京都下労働基準監督署から是正勧告を受けた。王将フードサービスは2014年7月、社員とパート従業員計923名に対し、合計2億5500万円分の賃金の未払いがあったと発表。2013年7月から2014年2月までの間、全国の直営店で残業時間を適正に管理せず、残業手当の一部を支給していなかったという。未払い分は同月中に支払うといい、その費用を2014年4~6月期に計上した[18]
  • 2014年9月25日、大阪市内の同社フランチャイズ店舗において、中国人6人を不法就労させていたことが明らかとなり、大阪府警察はこのフランチャイズ店を運営する企業の代表者を入管難民法違反容疑で逮捕した[19][20]
  • 2016年3月29日王将社長射殺事件を受けて同社と暴力団などの反社会勢力との関係を調査していた第三者委員会が、1990年代半ばから同社が10年近く特定の企業グループに200億円もの金額を流出させていたことを明らかにした報告書を公表した。射殺事件との関連は不明。同社は前社長射殺前の2013年11月の時点で詳細を取りまとめていたが公表していなかった。報告書の公表時点では、現在の経営陣と反社会勢力との確認されなかったとのことである[21]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 代表取締役の異動に関するお知らせ (PDF) 王将フードサービスプレスリリース 2013年12月19日付
  2. ^ 第42期有価証券報告書”. 株式会社王将フードサービス (2016年6月28日). 2016年11月26日閲覧。
  3. ^ a b c 早川麗; 大淵将一; 石森ゆう太 (2016年1月25日). “「ブラック」決別の時 王将フード 「スパルタ」研修に批判 渡辺直人社長 労働集約の時代は終わった”. 日経MJ (日本経済新聞社): p. 1 
  4. ^ a b c d e f “餃子の王将「スパルタ新人研修」やりすぎなのか”. J-CAST会社ウォッチ (ジェイ・キャスト). (2010年4月14日). http://www.j-cast.com/kaisha/2010/04/14064474.html 2010年5月2日閲覧。 
  5. ^ a b c d e f “新入社員「スパルタ研修」に批判 「餃子の王将」が釈明文掲載”. J-CAST会社ウォッチ (ジェイ・キャスト). (2010年4月27日). http://www.j-cast.com/2010/04/27065521.html 2010年5月4日閲覧。 
  6. ^ a b 弊社新入社員研修について”. 餃子の王将. 2010年5月1日閲覧。
  7. ^ a b c “「餃子の王将」の新人研修にネットで反響、公式コメントにもまた賛否両論”. ITmedia News (ITmedia). (2010年4月28日). http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1004/28/news079.html 2010年5月1日閲覧。 
  8. ^ 放送塔”. 読売新聞 (読売新聞社). (2010年4月24日) 
  9. ^ 間杉俊彦 (2010年6月7日). “若手をつぶす?“スパルタ式”新入社員研修 「厳しさ」と「理不尽さ」の曖昧な境界線”. ダイヤモンド・オンライン. ダイヤモンド社. 2010年6月15日閲覧。
  10. ^ “「餃子の王将」、6月売上高が前年割れ 35カ月ぶり”. asahi.com (朝日新聞社). (2010年7月12日). http://www.asahi.com/business/update/0712/OSK201007120214.html 2010年7月21日閲覧。 
  11. ^ “「餃子の王将」も息切れ 6月既存店売上高2年11カ月ぶりマイナス”. MSN産経ニュース (産経新聞社). (2010年7月12日). http://sankei.jp.msn.com/economy/business/100712/biz1007121209004-n1.htm 2010年7月21日閲覧。 
  12. ^ a b “絶好調「餃子の王将」成功の秘訣 ファミレスにない「出来立て」「手作り感」”. J-CASTニュース (ジェイ・キャスト). (2010年5月25日). http://www.j-cast.com/2010/05/25066938.html 2010年6月2日閲覧。 
  13. ^ “王将4月期決算”. 餃子の王将. http://www.ohsho.co.jp/company/pdf/getsuji_201004.pdf 2010年6月6日閲覧。 
  14. ^ 日経キーワード重要500 2011年度版
  15. ^ 飯泉梓 (2010年7月5日). “地獄からの34か月間増収”. 日経ビジネス (日経BP社). 
  16. ^ a b “電通事件の衝撃(2)コストではなく投資だ”. 日本経済新聞朝刊 (日本経済新聞社): p. 2. (2016年12月1日). http://www.nikkei.com/article/DGKKZO10145220R01C16A2EA1000/ 2016年12月2日閲覧。 
  17. ^ 油で転び骨折…「王将」客に100万円払い和解 読売新聞 2015年4月8日
  18. ^ 王将フード、賃金2億5500万円未払い 労基署が是正勧告京都新聞』2014年7月14日
  19. ^ 中国人不法就労、「餃子の王将」でも産経新聞』 2014年9月26日
  20. ^ 本日の一部報道に関するお知らせ 王将フードサービスニュースリリース 2014年9月26日
  21. ^ 「餃子の王将」200億円流出 特定経営者と不適切取引 - 東京新聞(2016年3月29日閲覧)

外部リンク[編集]