猪本健太郎

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猪本 健太郎
Hawks68-Inomoto.jpg
2015年7月1日 福岡ヤフオク!ドームにて 
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 熊本県熊本市
生年月日 (1990-12-23) 1990年12月23日(25歳)
身長
体重
182 cm
96 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 一塁手
プロ入り 2008年 育成選手ドラフト4位
初出場 2014年7月29日
年俸 650万円(2016年)
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

猪本 健太郎(いのもと けんたろう、1990年12月23日 - )は、熊本県熊本市出身のプロ野球選手内野手)。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

熊本市立飽田中学校の3年生だった2005年に、井手らっきょが同市内に開校した野球スクールプロフェッショナル・ベースボール・アカデミーへ、1期生として入校した[1]

鎮西高校への進学後は、1年生の夏から捕手としてスタメンに起用。1年生の秋から、正捕手を務めながら、クリーンナップの一角を担った。3年生だった2008年には、立岡宗一郎などと強打のチームを形成した[2]が、春の県大会準決勝で熊本国府高等学校に敗退。夏の県大会でも、準々決勝で熊本県立済々黌高等学校に敗れ[3][4]たため、春夏共に甲子園球場での全国大会へ出場できなかった。

2008年の育成ドラフト会議で、福岡ソフトバンクホークスから4巡目で指名。育成選手として入団した。なお、入団時のポジションは捕手で、背番号は125

ソフトバンク時代[編集]

2009年
主に三軍戦へ出場していたが、ウエスタン・リーグ公式戦にも14試合に出場。わずか18打席で3打点を挙げた。その一方で、シーズン終了後の11月には、左手尺側根伸筋腱脱臼の手術を受けている[1]
2010年
7月22日フレッシュオールスターゲーム長崎ビッグNスタジアム)に、ウエスタン・リーグ選抜の「9番・捕手」としてスタメンで出場。イースタン・リーグ選抜の戸村健次東北楽天ゴールデンイーグルス)からソロ本塁打を放った[5]ことによって、育成選手では同ゲーム史上初の本塁打を記録したほか、優秀選手賞に選ばれた[1][6]
ウエスタン・リーグ公式戦には44試合に出場。前年より打席数を101、打点を14にまで増やしたが、打率.168、1本塁打という成績に終わった。
2011年
ウエスタン・リーグ公式戦では11試合の出場にとどまったが、18打数で2本塁打を放った。
2012年
ウエスタン・リーグ公式戦39試合に出場。打率.228ながら、4本塁打、11打点を記録した。チームのリーグ優勝で迎えた千葉ロッテマリーンズとのファーム日本選手権10月6日松山坊っちゃんスタジアム)では、9回裏にいったん代打に起用されたが、ロッテの投手交代に合わせて代打を送られた[7]
シーズン終了後の10月31日に、育成選手に関するNPBの規約に沿って、自由契約選手として公示[8]11月10日に、育成選手としての契約を改めて結んだ[9]
2013年
ウエスタン・リーグ公式戦86試合に出場。リーグ2位の14本塁打を記録する[10]とともに、チームのリーグ2連覇に貢献した。登録上のポジションである捕手に起用されたのは5試合のみで、一塁手として54試合、外野手として8試合に出場[11]東京ヤクルトスワローズとのファーム日本選手権(10月6日宮崎サンマリンスタジアム)にも「6番・一塁手」としてスタメンに起用されたが、3打数無安打に終わった[12]
シーズン終了後の11月21日支配下登録選手へ移行したこと[13]を機に、背番号を125から68に変更。その直後から台湾ウィンターリーグへ派遣されると、日本チームの「4番・一塁手」として、21試合で2本塁打、19打点(いずれもリーグトップ)、打率.344という好成績を残した[14]
2014年
7月29日の対楽天戦(郡山総合運動場開成山野球場)9回表1死2塁から、明石健志の代打として一軍デビュー。長谷部康平から一軍初安打を放った[15]が、一軍公式戦ではこの試合に出場しただけでシーズンを終えた。
ウエスタン・リーグ公式戦には102試合に出場。17本塁打で最多本塁打者(本塁打王)のタイトルを獲得した[16]ほか、64打点(リーグ2位)、打率.300(リーグ5位)という好成績で[17]、チームのリーグ3連覇に貢献した。登録上のポジションが捕手でありながら、公式戦では捕手に起用されることはなく、86試合で一塁の守備に就いた[18]。なお、ロッテとのファーム日本選手権(10月4日・宮崎)でも、「6番・一塁手」としてスタメンに起用。9回表の第4打席で、香月良仁からソロ本塁打を放った[19]
2015年
登録上のポジションを内野手に変更[20]。一軍公式戦にも代打で2試合に出場したが、いずれも無安打に終わった。
ウエスタン・リーグ公式戦には92試合に出場。16本塁打、53打点(いずれもリーグ2位)、打率.292(リーグ3位)を記録するなど、チームのリーグ4連覇に貢献した。讀賣ジャイアンツ(巨人)とのファーム日本選手権(10月3日・宮崎)では、「6番・指名打者」としてスタメンに起用されると、3打数1安打を記録している[21]
2016年
ウエスタン・リーグ公式戦には91試合に出場。打率は.30461で、チームメイトの塚田正義(.30466)と僅差の2位であった。また、チームメイトの江川智晃と並んで、リーグ4位の11本塁打を記録。リーグ史上初の同一チーム5連覇に貢献した。ただし、シーズン中の8月に左手親指靱帯の修復手術を受けた[22]ため、巨人とのファーム日本選手権(10月1日・宮崎)には出場していない[23]
一軍公式戦には、自己最多の5試合に出場。10打席に立ったが、8打数無安打5三振に終わった。10月22日に、球団から戦力外通告を受けた[24]。12月2日、自由契約公示された[25]

ソフトバンク退団後[編集]

前述の手術を受けた左手の親指がフルスイングに支障のない状態まで回復した[22]ことを背景に、NPB他球団での現役続行を希望。2016年11月15日から17日までは、柴田講平(前阪神タイガース)・三家和真石川ミリオンスターズ、いずれも外野手)と共に、千葉ロッテ秋季キャンプの入団テストへ参加した[26]

選手としての特徴[編集]

高校時代は通算31本塁打を記録し、両翼99mの熊本県藤崎台球場場外弾3本を放つ長打力を買われてプロ入りした[1]。ウエスタン・リーグ公式戦でも6年通算で726打数38本塁打と19.1打数に1本のペースで本塁打を放っている(2014年シーズン終了時)。

高校時代は遠投105メートルと肩も強かった[27]

守備では、2010年まで捕手としてウエスタン・リーグ公式戦に出場。2011年から一塁手にも起用されると、2012年以降は主に一塁を守った。2012年と2013年には、左翼手として通算8試合出場している。ちなみに、2016年までの一軍公式戦では、守備に就く機会がなかった。

人物[編集]

井手らっきょが開校したプロフェッショナル・ベースボール・アカデミー初のプロ野球選手である[1]

高倉健のファンであり、本拠地で流れる登場曲を「唐獅子牡丹」にした[1]

明るい性格の持ち主で、ソフトバンクから戦力外通告を受けた直後の取材にも、「これ(取材の成果)はYahoo!ニュースに載りますか? 最後なんで、載せて下さいよ」という言葉で応じていた[28]

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2014 ソフトバンク 1 1 1 0 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1.000 1.000 1.000 2.000
2015 2 2 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 .000 .000 .000 .000
NPB:2年 3 3 3 0 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 .333 .333 .333 .667
  • 2015年度シーズン終了時

記録[編集]

背番号[編集]

  • 125 (2009年 - 2013年)
  • 68 (2014年 - 2016年)

登場曲[編集]

  • 「唐獅子牡丹」高倉健(2014年 - 2015年)
  • 「男なら」高倉健(2016年 - )

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f 井手らっきょ野球塾出身…猪本“育成初”本塁打 2010年7月23日スポニチ
  2. ^ asahi.com(朝日新聞社):高校野球 熊本大会見どころ - 第90回全国高校野球選手権記念大会
  3. ^ asahi.com:高校野球「鎮西(熊本)」 - 試合結果一覧
  4. ^ 全国高校野球選手権熊本大会(2008年) 朝日新聞デジタル
  5. ^ 2010年度フレッシュオールスター・ゲーム 試合結果
  6. ^ プロ野球フレッシュオールスターゲーム2010 表彰選手
  7. ^ 2012年度ファーム日本選手権 試合結果
  8. ^ 2012年度 自由契約選手(育成選手)”. 日本野球機構オフィシャルサイト (2012年10月31日). 2012年11月1日閲覧。
  9. ^ 育成選手契約締結のお知らせ”. 福岡ソフトバンクホークス (2012年11月10日). 2012年11月13日閲覧。
  10. ^ 2013年度 ウエスタン・リーグ 【本塁打】 リーダーズ(打撃部門)
  11. ^ 2013年度 福岡ソフトバンクホークス 個人守備成績(ウエスタン・リーグ)
  12. ^ 2013年度ファーム日本選手権 試合結果
  13. ^ 支配下選手契約についてソフトバンク球団公式サイト 2013年11月21日配信
  14. ^ ソフトB猪本4番2冠 台湾から帰国 2013年12月24日 日刊スポーツ
  15. ^ ソフトバンク・猪本、プロ初打席で初安打「一発を狙っていた」 2014年7月29日スポニチ
  16. ^ NPB AWARDS 2014 supported by リポビタンD
  17. ^ 2014年度 ウエスタン・リーグ リーダーズ(打撃部門)
  18. ^ 2014年度 福岡ソフトバンクホークス 個人守備成績(ウエスタン・リーグ)
  19. ^ 2014年度ファーム日本選手権 試合結果
  20. ^ 選手名鑑 | 福岡ソフトバンクホークス オフィシャルサイト 2015年1月14日閲覧。
  21. ^ 2015年度ファーム日本選手権 試合結果
  22. ^ a b ロッテ ソフトバンク戦力外の猪本がテスト参加 井出らっきょ“門下生””. スポーツニッポン (2016年11月16日). 2016年11月17日閲覧。
  23. ^ 2016年度ファーム日本選手権 試合結果
  24. ^ 来季契約について| 福岡ソフトバンクホークス オフィシャルサイト 2016年10月23日閲覧。
  25. ^ 自由契約選手|2016年度公示”. NPB.jp 日本野球機構 (2016年12月2日). 2016年12月3日閲覧。
  26. ^ ロッテ15日から阪神戦力外の柴田ら3人をテスト”. 日刊スポーツ (2016年11月13日). 2016年11月14日閲覧。
  27. ^ 猪本「らっきょさんに恩返ししたい」…ソフトバンク育成4位 2008年11月6日スポーツ報知(リンク切れ)
  28. ^ ソフトバンク猪本が戦力外通告 鷹の「唐獅子牡丹」 2016年10月22日日刊スポーツ。実際には、この記事がYahoo!ニュースにも転載されている。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]