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「カワセミ」の版間の差分

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{{出典の明記|date=2012年5月17日 (木) 09:08 (UTC)}}
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[[ファイル:20100905カワセミin柿田川湧水.jpg |thumb|300px|[[柿田川]]湧水の枯れ木にとまるカワセミ<br/>([[静岡県]][[清水町 (静岡県)|清水町]])]]


'''カワセミ'''('''川蝉'''、'''翡翠'''、'''翡翆''''''魚狗'''、学名:''Alcedo atthis'')は、ブッポウソウ目カワセミ科に分類される[[鳥類|鳥]]。[[水辺]]に生息する[[小鳥]]で、鮮やかな[[水色]]の体色と長い[[くちばし|嘴]]が特徴で、古くは'''ソニドリ'''('''鴗'''〈「立」偏に「鳥」〉)、'''ヒスイ'''、'''青い宝石'''と呼ばれることもある。
'''カワセミ'''('''翡翠'''<ref name=nameAbe>{{Cite book|和書 |author=安部直哉 |year=2008 |title=山溪名前図鑑 野鳥の名前 |publisher=[[山と溪谷社]] |isbn=978-4-635-07017-1 |page=111}}</ref>、翡翆、魚狗<ref name=yamakeiTakano>{{Cite book|和書 |editor=高野伸二 |year=1985 |title=山溪カラー名鑑 日本の野鳥 |publisher=山と溪谷社 |isbn=ISBN 4-635-09018-3 |pages=362-363}}</ref>、川蟬<ref name=yamakeiTakano/>、学名:''Alcedo atthis'')は、[[ブッポウソウ目]][[カワセミ科]][[カワセミ属]]に分類される[[鳥類|鳥]]の一種。[[水辺]]に生息する[[小鳥]]で、鮮やかな[[水色]]の体色と長い[[くちばし]]が特徴で、'''[[ヒスイ]]'''、'''青い[[宝石]]'''、古くは'''ソニドリ'''('''鴗'''〈「立」偏に「鳥」〉)と呼ばれることもある。


== 名称 ==
== 分布 ==
[[ファイル:Alcedo atthis -range map-2-cp.png|thumb|250px|'''カワセミの分布域'''<br />{{Color box|yellow}} 繁殖地 {{Color box|blue}} 越冬地 {{Color box|green}} 周年生息地]][[ヨーロッパ]]と[[インド]]、[[東南アジア]]にかけて分布し、広い分布域の中でいくつかの[[亜種]]に分かれている<ref name="IUCN" /><ref name="山溪ハンディ図鑑7 日本の野鳥 (2006)、396-397頁" />。暖かい地方では定住するが、高緯度地方のものは冬には暖かい地域に移動する。[[日本]]では亜種カワセミ ''A. a. bengalensis'' ({{AU|Gmelin}}, 1788) が生息し、[[北海道]]で[[渡り鳥#いろいろな渡り鳥|夏鳥]]だが、ほかの地域では1年中見ることができる([[留鳥]])<ref name="ひと目でわかる野鳥 (2010)、150頁" />。
カワセミの「セミ」は古名の「ソニ」が「ソビ」に変化し、それが転じて「セミ」となった。その「ソニ」の「ニ」は土の意味で、ソニ(青土)からきた。また、近縁の「[[アカショウビン]]」などの[[ショウビン亜科|ショウビン]]もこの「ソニ」から来た。


== 形態 ==
カワセミは、それを表す(読む)漢字が沢山ある。川蝉、翡翠、魚狗、水狗、魚虎、魚師、鴗など<ref name="何でも読める難読漢字辞典">三省堂編修所 『何でも読める難読漢字辞典』 株式会社三省堂 1995年9月10日初版発行 ISBN 4385135916</ref>があり、川蝉は[[セミ]]とは関係がなく、「カワセミ」の音を当てた漢字、魚狗、水狗、魚虎、魚師などの漢字はカワセミが巧みに魚を捕らえる様子から来た。
全長は17 [[センチメートル|cm]]ほどで<ref name="山溪ハンディ図鑑7 日本の野鳥 (2006)、396-397頁">{{Cite book|和書 |author=叶内拓哉、安部直哉 |date=2006-10-01 |title=山溪ハンディ図鑑7 日本の野鳥 |publisher=[[山と渓谷#山と溪谷社|山と溪谷社]] |isbn=4635070077 |edition=第2版 |pages=396-397}}</ref><ref name="ひと目でわかる野鳥 (2010)、150頁">{{Cite book|和書 |editor=中川雄三(監修) |date=2010-01 |title=ひと目でわかる野鳥 |publisher=成美堂出版 |isbn=978-4415305325 |pages=150}}</ref><ref name=fgTakano>{{Cite book|和書 |author=高野伸二 |date=2007 |title=フィールドガイド 日本の野鳥 増補改訂版 |publisher=[[日本野鳥の会]] |isbn=978-4-931150-41-6 |pages=208-209}}</ref>
、[[スズメ]]よりも大きいが<ref name=550iozawa>{{Cite book|和書 |author=五百沢日丸 |date=2004 |title=日本の鳥550 山野の鳥 増補改訂版 |publisher=[[文一総合出版]] |isbn=4-8299-0165-9 |pages=108-109}}</ref>、長いくちばし(嘴峰長3.3-4.3 cm<ref name=Takano81>{{Cite book|和書 |author=高野伸二 |date=1981 |title=カラー写真による 日本産鳥類図鑑 |publisher=[[学校法人東海大学出版会|東海大学出版会]] |page=317}}</ref>)のため体はスズメほどの大きさ<ref name=Takano83>高野伸二 『野鳥識別ハンドブック』改訂版、日本野鳥の会、1983年、206-207頁。</ref>。日本のカワセミ科のなかでは最小種となる<ref name=fgTakano/>。[[翼幅|翼開長]]は約25 cm<ref name="ひと目でわかる野鳥 (2010)、150頁" />。くちばしが長くて、頭が大きく<ref name=fgTakano/>、頸、尾、足は短い。オスのくちばしは黒いが、メスは下のくちばしが赤いのでオスと区別できる<ref name=maki590>真木広造、大西敏一 『日本の野鳥590』、[[平凡社]]、2000年、383頁。ISBN 4-582-54230-1。</ref>。また、若干メスよりオスの方が色鮮やかである<ref name=550iozawa/><ref name=BD138>文一総合出版編集部編 『BIRDER』 第12巻第7号(通巻138号)、文一総合出版、1998年7月、10-11頁、20-22頁、27-39頁。</ref>。[[新幹線500系電車|500系新幹線]]のノースデザインはカワセミのくちばしを[[モチーフ]]としている<ref name="ひと目でわかる野鳥 (2010)、150頁" />。頭、頬、背中は青く、頭は[[鱗]]のような模様がある。喉と耳の辺りが白く、胸と腹と眼の前後は橙色。足は赤い<ref name=fgTakano/>。幼鳥は全体に黒っぽく、光沢が少ない<ref name="山溪ハンディ図鑑7 日本の野鳥 (2006)、396-397頁" />。


カワセミの青色は[[色素]]によるものではなく、[[羽毛]]にある微細構造により光の加減で青く見える<ref name="ひと目でわかる野鳥 (2010)、150頁" />。これを[[構造色]]といい<ref name="ひと目でわかる野鳥 (2010)、150頁" /><ref name=BD210>文一総合出版編集部編 『BIRDER』 第18巻第7号(通巻210号)、文一総合出版、2004年7月、28-31頁、44-47頁。</ref>、シャボン玉がさまざまな色に見えるのと同じ原理。この美しい外見から「渓流の宝石」などと呼ばれる。特に両翼の間からのぞく背中の水色は鮮やかで、光の当たり方によっては[[緑色]]にも見える。漢字表記が[[翡翠|ヒスイ]]と同じなのはこのためである。
==形態==
<gallery widths="150">
体長は17cmほどで、[[スズメ]]ほどの大きさ。くちばしが長く、頭が大きく、首、尾、足は短い。くちばしは黒いが、メスは下のくちばしが赤いのでオスと区別できる。また、若干雌より雄の方が色鮮やかである。頭、頬、背中は青く、頭は[[鱗]]のような模様がある。のどと耳の辺りが白く、胸と腹と眼の前後は橙色。足は赤い。カワセミは本来は青くなく、光の加減で青く見える。これを[[構造色]]といい、シャボン玉がさまざまな色に見えるのと同じ原理。
ファイル:Kingfisher India.jpg|メスは下のくちばしが赤い
この美しい外見から「渓流の宝石」などと呼ばれる。特に両翼の間からのぞく背中の水色は鮮やかで、光の当たり方によっては[[緑色]]にも見える。
<!-- ファイル:Alcedo atthis head 001.jpg|頭部 -->
漢字表記が[[翡翠|ヒスイ]]と同じなのはこのためである。
ファイル:Alcedo atthis-8b.jpg|幼鳥
ファイル:Alcedo atthis 3494.jpg|[[飛翔]]
</gallery>


==分布==
== 生態 ==
[[海岸]]や[[川]]、[[湖]]、[[池]]などの水辺に生息し、[[公園]]の池など[[都市]]部にもあらわれる。川ではヤマセミよりも下流に生息するが、一部では混在する<ref name="ひと目でわかる野鳥 (2010)、150頁" />。飛ぶときは水面近くを速く直線的に飛び、このときに「チッツー!」「チー!」と鳴き声(古い[[自転車]]の[[ブレーキ]]音とも形容される)を挙げることが多い<ref name="ひと目でわかる野鳥 (2010)、150頁" />。
[[ヨーロッパ]]と[[インド]]、[[東南アジア]]にかけて分布し、広い分布域の中でいくつかの[[亜種]]に分かれている。暖かい地方では定住するが、高緯度地方のものは冬には暖かい地域に移動する。[[日本]]では亜種''A. a. bengalensis'' が生息し、[[北海道]]で[[夏鳥]]だが、ほかの地域では1年中見ることができる。


採餌するときは水辺の石や枝の上から水中に飛び込んで、[[魚類]]や[[水生昆虫]]をくちばしでとらえる。[[エビ]]や[[カエル]]なども捕食する<ref name="ひと目でわかる野鳥 (2010)、150頁" />。ときには空中でホバリング(滞空飛行)しながら飛び込むこともある。水中に潜るときは目からゴーグル状のもの(瞬膜)を出し水中でも的確に獲物を捕らえることが出来る。また、水中に深く潜るときはいったん高く飛び上がってから潜る個体も存在する。捕獲後は再び石や枝に戻ってえものをくわえ直し、頭から呑みこむ。大きな獲物は足場に数回叩きつけ、骨を砕いてから呑みこむ<ref name="山溪ハンディ図鑑7 日本の野鳥 (2006)、396-397頁" />。消化出来なかったものは[[ペリット]]として口から吐き出す<ref name="ひと目でわかる野鳥 (2010)、150頁" />。足場は特定の石や枝を使う事が多く、周囲が[[糞]]で白くなっていることが多い。ゴーグル状のものは地上にいるときでも時々見ることが出来る。
== 亜種 ==
<gallery widths="150">
* ''Alcedo atthis atthis'' (Linnaeus, 1758)
ファイル:Kawasemi 06f1033cs.jpg|[[東高根森林公園]]周辺に生息
* ''Alcedo atthis bengalensis'' Gmelin, 1788
ファイル:Eisvogel mit Beute.jpg|小魚を捕食する
* ''Alcedo atthis floresiana'' Sharpe, 1892
ファイル:Kawasemi 06p2494s.jpg|[[ザリガニ]]を捕らえ、丸呑みする
* ''Alcedo atthis hispidoides'' Lesson, 1837
</gallery>
* ''Alcedo atthis ispida'' Linnaeus, 1758
* ''Alcedo atthis salomonensis'' Rothschild & Hartert, 1905
* ''Alcedo atthis taprobana'' O. Kleinschmidt, 1894

==生態==
[[海岸]]や[[川]]、[[湖]]、[[池]]などの水辺に生息し、[[公園]]の池など[[都市]]部にもあらわれる。飛ぶときは水面近くを速く直線的に飛び、このときに「チッツー!」「チー!」と鳴き声(古い自転車のブレーキ音とも形容される)を挙げることが多い。

採餌するときは水辺の石や枝の上から水中に飛び込んで、[[魚類]]や[[水生昆虫]]をくちばしでとらえる。ときには空中でホバリング(滞空飛行)しながら飛び込むこともある。水中に潜るときは目からゴーグル状のもの(瞬膜)を出し水中でも的確に獲物を捕らえることが出来る。また、水中に深く潜るときはいったん高く飛び上がってから潜る個体も存在する。捕獲後は再び石や枝に戻ってえものをくわえ直し、頭から呑みこむ。大きな獲物は足場に数回叩きつけ、殺してから呑みこむ。消化出来なかったものは[[ペリット]]として口から吐き出す。足場は特定の石や枝を使う事が多く、周囲が[[糞]]で白くなっていることが多い。ゴーグル状のものは地上にいるときでも時々見ることが出来る。


繁殖期にはオスがメスへ獲物を[[贈り物|プレゼント]]する「求愛給餌」がみられる。つがいになると親鳥は垂直な土手に巣穴をつくる。最初は垂直の土手に向かって突撃し、足場ができた所でくちばしと足を使って50cm - 90cmほどもある横穴を掘る。穴の一番奥はふくらんでおり、ここに3- 4個の卵を産む。 
繁殖期にはオスがメスへ獲物を[[贈り物|プレゼント]]する[[コアジサシ]]と同様な[[求愛給餌]]」がみられる。つがいになると親鳥は垂直な土手に[[]]穴をつくる。最初は垂直の土手に向かって突撃し、足場ができた所でくちばしと足を使って50-90 cmほどもある横穴を掘る。穴の一番奥はふくらんでおり、ここに3-4個の[[]]を産む。 


卵からかえったヒナは親鳥から給餌をうけながら成長し、羽毛が生え揃うと巣立ちする。せまい巣穴の中は当然ヒナの糞で汚れるが、ヒナに生えてくる羽毛は鞘をかぶっており、巣立ちのときまで羽毛が汚れないようになっている。若鳥は胸の橙色と足に褐色味がある。
卵からかえったヒナは親鳥から給餌をうけながら成長し、羽毛が生え揃うと巣立ちする。せまい巣穴の中は当然ヒナの糞で汚れるが、ヒナに生えてくる羽毛は鞘をかぶっており、巣立ちのときまで羽毛が汚れないようになっている。若鳥は胸の橙色と足に褐色味がある。


非繁殖期は[[縄張り]]意識が強く、1羽で行動する。水上を飛んだり、えさ場が見渡せる枝や石の上で休む姿がみられる。
非繁殖期は[[縄張り]]意識が強く、1羽で行動する。水上を飛んだり、えさ場が見渡せる枝や石の上で休む姿がみられる。
<gallery widths="150">

ファイル:Alcedo atthis 3 (Bohuš Číčel).jpg|求愛給餌(左がオス、右がメス)
== 保護 ==
ファイル:Alcedo atthis 1 (Bohuš Číčel).jpg|交尾(上がオス、下がメス)
日本のカワセミは河川の護岸が進むと巣にできる場所を失い20世紀に著しく減少した。
ファイル:Alcedoatthiseggs.JPG|卵

[[1992年]]度(平成4年度)から北海道[[旭川市]]で[[石狩川]]にかかる[[秋月橋]]付近に、カワセミが巣穴を掘り進むための入り口の穴をあけた護岸ブロックが設置され、効果があった<ref>[http://www.as.hkd.mlit.go.jp/asriver/index.html 国土交通省北海道開発局旭川建設開発部旭川河川事務所]「[http://www.as.hkd.mlit.go.jp/asriver/02jigyou/01tisui/ags.html 魚・鳥・人にやさしい川づくり]」、2011年12月。</ref>。以後、カワセミ営巣ブロックが日本の各地に設けられた。

==ギャラリー==
{{commons|Alcedo atthis}}
<gallery>
画像:Alcedo_atthis_1_(Marek_Szczepanek).jpg|
画像:Alcedo_atthis_2_(Marek_Szczepanek).jpg|魚を捕らえたカワセミ
画像:Alcedo_atthis_3_(Marek_Szczepanek).jpg|
画像:wiki-kawasemi1.jpg|
画像:Alcedo atthis 3494.jpg|カワセミの[[飛翔]]
画像:Kawasemi 06p2494s.jpg|[[ザリガニ]]を捕らえ、丸呑みするカワセミ
画像:Kawasemi 06f1033cs.jpg|カワセミ ([[東高根森林公園]])
画像:Martin perscatore.jpg|カワセミ ([[イタリア]])
画像:Alcedo atthis head 001.jpg|カワセミの頭部
画像:カワセミ 雄.jpg|カワセミの雄
画像:カワセミ 雌.jpg|カワセミの雌
</gallery>
</gallery>


==その他==
== 名称 ==
カワセミは「川に棲むセミ」の意で、この「セミ」は古名の「ソニ」が「ソビ」に変化し、それが転じて「セミ」となった<ref name=nameAbe/>。その「ソニ」の「ニ」は土の意味で、ソニ(青土)からきた。また、近縁の「[[アカショウビン]]」などの[[ショウビン亜科|ショウビン]]もこの「ソニ」から来た。
[[宝石]]の[[ヒスイ]]はこの鳥の羽の色に由来して名付けられた。漢字の「'''翡翠'''」は、カワセミ、ヒスイどちらとも読める。


カワセミは、それを表す(読む)漢字が沢山ある。川蝉、翡翠、魚狗、水狗、魚虎、魚師、鴗など<ref name="何でも読める難読漢字辞典">三省堂編修所 『何でも読める難読漢字辞典』 株式会社三省堂 1995年9月10日初版発行 ISBN 4385135916</ref>があり、川蝉は[[セミ]]とは関係がなく、「カワセミ」の音を当てた漢字。魚狗、水狗、魚虎、魚師などの漢字はカワセミが巧みに魚を捕らえる様子から来た。
また、[[アカショウビン]]などの「ショウビン」はカワセミの古語で、これも同じ「翡翠」を当てる。「翡」は赤い羽、「翠」は青い羽を指しているとも、「翡」はオス、「翠」はメスを指しているともいわれている。<!--これは昔の中国ではアカショウビンとカワセミがおなじ鳥だと思われていたためである。アカショウビンのほうが大きいためオスとされ赤の「翡」を、カワセミには青の「翠」の字をあてたと考えられている。-- 生息域・食性が全く異なる両者を同一視することは考えにくい。誤情報と思われる。 -->


== 亜種 ==
紀宮清子内親王(現・[[黒田清子]])が[[山階鳥類研究所]]で研究を担当しているのは「カワセミ」である。カワセミに対する思い入れが強く、[[宮内庁]]職員文化祭に「川瀬美子」(かわせ・みこ)の名前で手芸作品を出品したことがある。
以下の亜種に分類される<ref name="ITIS" />。

* ''Alcedo atthis atthis'' (Linnaeus, 1758)
[[天野月|天野月子]]のシングル『[[翡翠 (天野月子)|翡翠]]』の別バージョン「翡翠 ~スリムType~」にはカワセミのギミック(擬声音)が使われている。
* ''Alcedo atthis bengalensis'' ({{AU|Gmelin}}, 1788) - 亜種カワセミ、日本に生息

* ''Alcedo atthis floresiana'' ({{AU|Sharpe,}} 1892)
[[ギリシア神話]]には、一国の国王でもあった夫[[ケーユクス]]を海難事故で失った女性[[アルキュオネー]]が、死んだ夫と共に姿をカワセミへと変え、2羽でつがいを組んでその後も仲良く暮らし続けたという話が存在する。
* ''Alcedo atthis hispidoides'' ({{AU|Lesson}}, 1837)
* ''Alcedo atthis ispida'' (Linnaeus, 1758)
* ''Alcedo atthis salomonensis'' ({{AU|Rothschild}} & {{AU|Hartert}}, 1905)
* ''Alcedo atthis taprobana'' ({{AU|O. Kleinschmidt}}, 1894)


== Sibley分類体系上の位置 ==
== Sibley分類体系上の位置 ==
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}}
}}


== 種の保全状況評価 ==
 
[[国際自然保護連合]](IUCN)により、[[レッドリスト]]の[[軽度懸念]](LC)の指定を受けている<ref name="IUCN" />。


日本では1960-70年代に河川の護岸が[[コンクリート]]化にされるに伴い、土壁の垂直面の巣にできる場所を失い、都市周辺で著しく減少した<ref name="ひと目でわかる野鳥 (2010)、150頁" />。1980年代に東京都で徐々に見られるようになり、90年代には都市部にも戻って来た<ref name="散歩で楽しむ野鳥の本 (2008)">{{Cite book|和書 |author=大橋 弘一、Naturally |date=2008-10-21 |title=散歩で楽しむ野鳥の本(街中篇) |publisher=山と溪谷社 |isbn=978-4635596206 |pages=12-13}}</ref>。[[清流]]のある環境に生息することから、[[環境問題|環境汚染]]のバロメータとされている<ref name="kofu">{{Cite web |url=http://www.city.kofu.yamanashi.jp/senior/bunkazai/001.html |title=カワセミ |publisher=甲府市 |accessdate=2012-11-26}}</ref>。[[1992年]]度(平成4年度)から北海道[[旭川市]]で[[石狩川]]にかかる[[秋月橋]]付近に、カワセミが巣穴を掘り進むための入り口の穴をあけた護岸ブロックが設置され、効果があった<ref>[http://www.as.hkd.mlit.go.jp/asriver/index.html 国土交通省北海道開発局旭川建設開発部旭川河川事務所]「[http://www.as.hkd.mlit.go.jp/asriver/02jigyou/01tisui/ags.html 魚・鳥・人にやさしい川づくり]」、2011年12月。</ref>。以後、カワセミ営巣ブロックが日本の各地に設けられた。都市環境に適応して、護岸の水抜きパイプの穴を巣に利用することがある<ref name="ひと目でわかる野鳥 (2010)、150頁" /><ref name="散歩で楽しむ野鳥の本 (2008)" />。
==保全状況評価==
{{LC}}


日本では以下の[[都道府県]]により、レッドリストの指定を受けている<ref name="jpnrdb">{{Cite web |url=http://jpnrdb.com/search.php?mode=map&q=02160010290 |title=日本のレッドデータ検索システム「カワセミ」 |publisher=(エンビジョン環境保全事務局)|accessdate=2012-11-26}} - 「都道府県指定状況を一覧表で表示」をクリックすると、出典元の各都道府県のレッドデータブックのカテゴリー名が一覧表示される。</ref>。
==自治体の鳥==
* 絶滅危惧II類 - [[東京都]]区部(北多摩、南多摩、西多摩は準絶滅危惧)
以下の市町村が「自治体の鳥」に定めている。
* 要保護生物(C) - [[千葉県]](環境省の絶滅危惧II類相当)<ref>{{Cite web |url=http://www.bdcchiba.jp/endangered/rdb-a/rdb-2011re/rdb-201104tori.pdf |title=千葉県レッドデータブック動物編(2011年改訂版) |publisher=千葉県 |format=PDF |pages=107 |date=2011 |accessdate=2012-11-26}}</ref><!--、[[千葉市]]では「C要保護生物」(環境省の絶滅危惧II類相当)<ref>{{Cite web |url=http://www.city.chiba.jp/env/redlist/redlist.pdf |title=千葉市の保護上重要な野生生物-千葉市レッドリスト- |publisher=千葉市 |format=PDF |pages=45 |date=2004-05 |accessdate=2012-11-26}}</ref> -->
*[[北海道]][[恵庭市]]
* 準絶滅危惧 - [[大阪府]]<ref>{{Cite web |url=http://www.epcc.pref.osaka.jp/biodiv/files/reddata/animal/87.html |title=大阪府における保護上重要な野生生物-大阪府レッドデータブック-・カワセミ |publisher=大阪府 |date=2000-03 |accessdate=2012-11-26}}</ref>、[[鳥取県]]<ref>{{Cite web |url=http://www.pref.tottori.lg.jp/secure/311860/www_pref_tottori_lg_jp_secure_281886_a-08.pdf |title=レッドデータブックとっとり (動物) |publisher=鳥取県 |format=PDF |pages=63 |date=2002 |accessdate=2012-11-26}}</ref>、[[高知県]]、[[沖縄県]]<ref>{{Cite web |url=http://www.pref.okinawa.lg.jp/site/kankyo/shizenhogo/hogo/documents/tyourui-shusei.pdf |title=改訂版 レッドデータおきなわ-動物編- |publisher=鳥取県 |format=PDF |pages=89 |date=2005 |accessdate=2012-11-26}}</ref>
*[[秋田県]][[大仙市]]
* 希少種 - [[富山県]]、[[奈良県]](環境省の準絶滅危惧相当)
*[[福島県]][[須賀川市]]
* Dランク - [[岩手県]]
*[[茨城県]][[常陸太田市]]・[[取手市]]
* 地域個体群 - [[埼玉県]]<ref>{{Cite web |url=http://www.pref.saitama.lg.jp/uploaded/attachment/351262.pdf |title=埼玉県レッドデータブック2008 動物編 |publisher=埼玉県 |format=PDF |pages=99 |date=2008 |accessdate=2012-11-26}}</ref>
*[[埼玉県]][[日高市]]・[[富士見市]]
*[[東京都]][[町田市]]・[[日野市]]・[[小金井市]]
*[[神奈川県]][[綾瀬市]]・[[藤沢市]]
*[[山梨県]][[甲府市]]
*[[岐阜県]][[関市]]
*[[岐阜県]][[北方町]]
*[[静岡県]][[静岡市]]・[[三島市]]
*[[滋賀県]][[甲賀市]]
*[[京都府]][[宇治市]]
*[[大阪府]][[枚方市]]
*[[岡山県]][[倉敷市]]
*[[福岡県]][[うきは市]]
*福岡県[[那珂川町 (福岡県)|那珂川町]] - [[コミュニティバス]]にも「[[かわせみ (バス)|かわせみ]]」の名を冠している。
*[[宮崎県]][[日南市]]


== その他 ==
==登場する作品==
[[ファイル:A willow and a Indian kingfisher by Watanabe Gentai.jpg|150px|サムネイル|右||[[渡辺玄対]]『柳に翡翠図』<br />[[江戸時代]]中期]]
*[[宮沢賢治]]「[[やまなし]]」
[[宝石]]の[[ヒスイ]]はこの鳥の羽の色に由来して名付けられた。漢字の「'''翡翠'''」は、カワセミ、ヒスイどちらとも読める。


また、[[アカショウビン]]などの「ショウビン」はカワセミの古語で、これも同じ「翡翠」を当てる。「翡」は赤い羽、「翠」は青い羽を指しているとも、「翡」はオス、「翠」はメスを指しているともいわれている。<!--これは昔の中国ではアカショウビンとカワセミがおなじ鳥だと思われていたためである。アカショウビンのほうが大きいためオスとされ赤の「翡」を、カワセミには青の「翠」の字をあてたと考えられている。-- 生息域・食性が全く異なる両者を同一視することは考えにくい。誤情報と思われる。 -->
==関連した商品==

紀宮清子内親王(現・[[黒田清子]])が[[山階鳥類研究所]]で研究を担当しているのは「カワセミ」である。カワセミに対する思い入れが強く、[[宮内庁]]職員文化祭に「川瀬美子」(かわせ・みこ)の名前で手芸作品を出品したことがある。

[[天野月|天野月子]]のシングル『[[翡翠 (天野月子)|翡翠]]』の別バージョン「翡翠 ~スリムType~」にはカワセミのギミック(擬声音)が使われている。

[[ギリシア神話]]には、一国の国王でもあった夫[[ケーユクス]]を海難事故で失った女性[[アルキュオネー]]が、死んだ夫と共に姿をカワセミへと変え、2羽でつがいを組んでその後も仲良く暮らし続けたという話が存在する。

[[豊橋総合動植物公園]]が1987年にカワセミの[[繁殖賞]]を受賞した。
=== 登場する作品 ===
* 『柳に翡翠図』([[渡辺玄対]]、[[江戸時代]]中期)
* [[宮沢賢治]]「[[やまなし]]」
* 第49回([[2010年]])[[高橋五山賞]]特別賞 - 「アリとバッタとカワセミ」([[イ・スジン]])
=== 関連した商品 ===
*[[三菱自動車]] [[RVR]] テーマカラーは「カワセミブルーメタリック」
*[[三菱自動車]] [[RVR]] テーマカラーは「カワセミブルーメタリック」
*[[物書堂]] [[かわせみ]] Mac OS X用日本語入力プログラム。

== 自治体指定の鳥 ==
日本では多数の市町村で、「自治体の鳥」の指定を受けている。(括弧表記)はかつて存在していた自治体。
=== 北海道 ===
* [[恵庭市]]
=== 東北地方 ===
* [[秋田県]][[大仙市]]
* [[福島県]][[須賀川市]]
=== 関東地方 ===
* [[茨城県]][[常陸太田市]]、[[取手市]]、([[北相馬郡]][[藤代町]])
* ([[栃木県]][[今市市]]、[[那須郡]][[馬頭町]])
* [[埼玉県]][[日高市]]、[[富士見市]]、[[比企郡]][[ときがわ町]]([[玉川村 (埼玉県)|玉川村]])、[[秩父郡]][[横瀬町]]
* [[東京都]][[町田市]]、[[日野市]]、[[小金井市]]
[[ファイル:カワセミ 雄.jpg|thumb|200px|オス、[[神奈川県]][[大和市]]にて]]
[[ファイル:カワセミ 雌.jpg|thumb|200px|メス、神奈川県[[横浜市]]にて]]
* [[神奈川県]][[綾瀬市]]、[[藤沢市]]、[[愛甲郡]][[愛川町]]
=== 中部地方 ===
* ([[新潟県]][[刈羽郡]][[高柳町]])
* ([[石川県]][[鹿島郡 (石川県)|鹿島郡]][[中島町 (石川県)|中島町]])
* [[山梨県]][[甲府市]]<ref name="kofu" />
* [[岐阜県]][[関市]]、[[本巣郡]][[北方町]]、(本巣郡[[巣南町]])
* [[静岡県]][[静岡市]]、[[三島市]]、[[周智郡]][[森町 (静岡県)|森町]]
=== 近畿地方 ===
* [[滋賀県]][[甲賀市]]
* [[京都府]][[宇治市]]、([[船井郡]][[園部町]])
* [[奈良県]][[吉野郡]][[下北山村]]
* [[大阪府]][[枚方市]]
=== 中国地方 ===
* [[鳥取県]][[東伯郡]][[琴浦町]]
* ([[島根県]][[邑智郡]][[邑智町]])
* [[岡山県]][[倉敷市]]、[[和気郡]][[佐伯町 (岡山県)|佐伯町]]
* ([[広島県]][[比婆郡]][[比和町]])
* ([[山口県]][[玖珂郡]][[由宇町]])
=== 四国地方 ===
* [[徳島県]][[吉野川市]]
* ([[愛媛県]][[上浮穴郡]][[美川村 (愛媛県)|美川村]])
* [[高知県]][[四万十市]]([[幡多郡]][[西土佐村]])、[[須崎市]]、([[土佐郡]][[土佐山村]])
=== 九州地方 ===
* [[福岡県]][[うきは市]]、[[遠賀郡]][[岡垣町]]、[[高岡郡]][[佐川町]]、[[那珂川町 (福岡県)|那珂川町]]([[コミュニティバス]]にも「[[かわせみ (バス)|かわせみ]]」の名を冠している。)、([[浮羽郡]][[浮羽町]])
* [[熊本県]][[八代市]]、[[球磨郡]][[球磨村]]、([[本渡市]])
* [[宮崎県]][[日南市]]

== メディア ==
=== 書籍 ===
* {{Cite book|和書 |author=矢野亮 |date=1996-04 |title=帰ってきたカワセミ―都心での子育て プロポーズから巣立ちまで |publisher=[[地人書館]] |isbn=4805205121}}
* {{Cite book|和書 |author=BIRDER編集部 |date=2008-05-17 |title=華麗なる水辺のハンター カワセミ・ヤマセミ・アカショウビン |series=BIRDER SPECIAL |publisher=[[文一総合出版]] |isbn=978-4829910122}}
* {{Cite book|和書 |author=矢野亮 |date=2009-10 |title=カワセミの子育て―自然教育園での繁殖生態と保護飼育 |publisher=地人書館 |isbn=978-4805208144}}
* {{Cite book|和書 |author=峯岸信之 |date=2010-03-25 |title=カワセミからのラヴレター |publisher=[[幻冬舎ルネッサンス]] |isbn=978-4779005794}}
=== 絵本 ===
* {{Cite book|和書 |author=リダ フォシェ |translator=いしいももこ |date=2003-07 |title=かわせみのマルタン |publisher=[[童話館出版]] |isbn=4887500475}}
=== 写真集 ===
* {{Cite book|和書 |author=嶋田忠 |date=2008-11 |title=カワセミ―青い鳥見つけた |series=日本の野鳥 |publisher=[[新日本出版社]] |isbn=978-4406051811}} - 第15回([[2009年]])[[日本絵本賞]]
* {{Cite book|和書 |author=福田啓人 |date=2009-10 |title=カワセミ―ある日、カワセミに出会いました。 |publisher=[[雷鳥社]] |isbn=978-4844135333 }} - 第1回(2009年)ハイフォトアワードグランプリ受賞
* {{Cite book|和書 |author=宇治野憲治、廣瀬博 |date=2010-02 |title=清流の宝石カワセミ―廣瀬博写真集 |publisher=[[コスミック出版]] |isbn=978-4774790435}}
=== テレビ番組 ===
* 『みどりの地球 カワセミがもどってきた』 [[NHK教育テレビジョン|NHK教育テレビ]]、1985年6月25日放送<ref>{{Cite web |url=http://nhk.jp/chronicle/?B10001200998506250130117 |title=NHKアーカイブス保存番組詳細「みどりの地球 カワセミがもどってきた」(1985年6月25日放送) |publisher=[[日本放送協会|NHK]] |accessdate=2011-12-22}}</ref>
* 『野鳥百景 カワセミ[[多摩川]]』 [[NHK衛星第2テレビジョン|NHKBS2]]、1996年4月1日放送<ref>{{Cite web |url=http://nhk.jp/chronicle/?B10001200999604010130243 |title=NHKアーカイブス保存番組詳細「野鳥百景カワセミ多摩川」(1996年4月1日放送) |publisher=NHK |accessdate=2011-12-22}}</ref>
* 『ふるさと自然発見 青い宝石・カワセミに魅せられて ~北海道旭川市・江丹別~』 [[NHK総合テレビジョン|NHK総合テレビ]]、1997年6月21日放送<ref>{{Cite web |url=http://nhk.jp/chronicle/?B10001200999706210130130 |title=NHKアーカイブス保存番組詳細「ふるさと自然発見 青い宝石・カワセミに魅せられて ~北海道旭川市・江丹別~」(1997年6月21日放送) |publisher=NHK |accessdate=2011-12-22}}</ref>
* 『カメラマン嶋田忠 野生の瞬間に挑む カワセミ 最古の森にきらめく』 [[ハイビジョン特集|ハイビジョンスペシャル]][[NHKデジタル衛星ハイビジョン|NHKデジタルBS Hi]]、2004年3月23日放送<ref>{{Cite web |url=http://nhk.jp/chronicle/?B10002200090403240030139 |title=NHKアーカイブス保存番組詳細「ハイビジョンスペシャル カメラマン嶋田忠 野生の瞬間に挑む カワセミ 最古の森にきらめく」(2004年3月23日放送) |publisher=NHK |accessdate=2011-12-22}}</ref>
* 『東京へ進出中! 清流の宝石カワセミ』 [[ダーウィンが来た! 〜生きもの新伝説〜]](第94回)、NHK総合テレビ、2012年11月18日放送<ref>{{Cite web |url=http://cgi2.nhk.or.jp/darwin/broadcasting/detail.cgi?sp=p294 |title=東京へ進出中! 清流の宝石カワセミ(2012年11月18日放送) |publisher=NHK |accessdate=2012-11-26}}</ref>
* 『カワセミ、[[クロツグミ]]、[[ライチョウ]]』 野鳥JAPAN(第8回)、[[テレビ東京]]<ref>{{Cite web |url=http://www.bs-j.co.jp/bird/naiyou/naiyou08.html |title=野鳥JAPAN(第8回)カワセミ、クロツグミ、ライチョウ |publisher=テレビ東京 |accessdate=2012-11-26}}</ref>


== 出典 ==
== 出典・参考文献 ==
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{{Reflist}}
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==外部リンク==
==外部リンク==
{{wikispecies|Alcedo atthis}}
{{Commons&cat|Alcedo atthis|Alcedo atthis}}
* [http://www.birdfan.net/pg/kind/ord15/fam1500/spe150006/ カワセミ] ([[日本野鳥の会]])
* [http://www.kingfisher.jp/ カワセミ王国]
* [http://www.kingfisher.jp/ カワセミ王国]


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[[sv:Kungsfiskare]]
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[[tr:Bayağı yalıçapkını]]
[[uk:Рибалочка]]
[[uk:Рибалочка]]

2012年12月21日 (金) 18:42時点における版

カワセミ
カワセミ(オス) Alcedo atthis
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: ブッポウソウ目 Coraciiformes
: カワセミ科 Alcedinidae
亜科 : カワセミ亜科 Alcedininae
: カワセミ属 Alcedo
: カワセミ A. atthis
学名
Alcedo atthis
Linnaeus, 1758
和名
カワセミ
英名
European Kingfisher
Common Kingfisher
[2]
亜種
  • 詳細は本文の亜種を参照

カワセミ翡翠[3]、翡翆、魚狗[4]、川蟬[4]、学名:Alcedo atthis)は、ブッポウソウ目カワセミ科カワセミ属に分類されるの一種。水辺に生息する小鳥で、鮮やかな水色の体色と長いくちばしが特徴で、ヒスイ青い宝石、古くはソニドリ(〈「立」偏に「鳥」〉)と呼ばれることもある。

分布

カワセミの分布域
  繁殖地   越冬地   周年生息地

ヨーロッパインド東南アジアにかけて分布し、広い分布域の中でいくつかの亜種に分かれている[1][5]。暖かい地方では定住するが、高緯度地方のものは冬には暖かい地域に移動する。日本では亜種カワセミ A. a. bengalensis (Gmelin, 1788) が生息し、北海道夏鳥だが、ほかの地域では1年中見ることができる(留鳥[6]

形態

全長は17 cmほどで[5][6][7]スズメよりも大きいが[8]、長いくちばし(嘴峰長3.3-4.3 cm[9])のため体はスズメほどの大きさ[10]。日本のカワセミ科のなかでは最小種となる[7]翼開長は約25 cm[6]。くちばしが長くて、頭が大きく[7]、頸、尾、足は短い。オスのくちばしは黒いが、メスは下のくちばしが赤いのでオスと区別できる[11]。また、若干メスよりオスの方が色鮮やかである[8][12]500系新幹線のノースデザインはカワセミのくちばしをモチーフとしている[6]。頭、頬、背中は青く、頭はのような模様がある。喉と耳の辺りが白く、胸と腹と眼の前後は橙色。足は赤い[7]。幼鳥は全体に黒っぽく、光沢が少ない[5]

カワセミの青色は色素によるものではなく、羽毛にある微細構造により光の加減で青く見える[6]。これを構造色といい[6][13]、シャボン玉がさまざまな色に見えるのと同じ原理。この美しい外見から「渓流の宝石」などと呼ばれる。特に両翼の間からのぞく背中の水色は鮮やかで、光の当たり方によっては緑色にも見える。漢字表記がヒスイと同じなのはこのためである。

生態

海岸などの水辺に生息し、公園の池など都市部にもあらわれる。川ではヤマセミよりも下流に生息するが、一部では混在する[6]。飛ぶときは水面近くを速く直線的に飛び、このときに「チッツー!」「チー!」と鳴き声(古い自転車ブレーキ音とも形容される)を挙げることが多い[6]

採餌するときは水辺の石や枝の上から水中に飛び込んで、魚類水生昆虫をくちばしでとらえる。エビカエルなども捕食する[6]。ときには空中でホバリング(滞空飛行)しながら飛び込むこともある。水中に潜るときは目からゴーグル状のもの(瞬膜)を出し水中でも的確に獲物を捕らえることが出来る。また、水中に深く潜るときはいったん高く飛び上がってから潜る個体も存在する。捕獲後は再び石や枝に戻ってえものをくわえ直し、頭から呑みこむ。大きな獲物は足場に数回叩きつけ、骨を砕いてから呑みこむ[5]。消化出来なかったものはペリットとして口から吐き出す[6]。足場は特定の石や枝を使う事が多く、周囲がで白くなっていることが多い。ゴーグル状のものは地上にいるときでも時々見ることが出来る。

繁殖期にはオスがメスへ獲物をプレゼントするコアジサシと同様な「求愛給餌」がみられる。つがいになると親鳥は垂直な土手に穴をつくる。最初は垂直の土手に向かって突撃し、足場ができた所でくちばしと足を使って50-90 cmほどもある横穴を掘る。穴の一番奥はふくらんでおり、ここに3-4個のを産む。 

卵からかえったヒナは親鳥から給餌をうけながら成長し、羽毛が生え揃うと巣立ちする。せまい巣穴の中は当然ヒナの糞で汚れるが、ヒナに生えてくる羽毛は鞘をかぶっており、巣立ちのときまで羽毛が汚れないようになっている。若鳥は胸の橙色と足に褐色味がある。

非繁殖期は縄張り意識が強く、1羽で行動する。水上を飛んだり、えさ場が見渡せる枝や石の上で休む姿がみられる。

名称

カワセミは「川に棲むセミ」の意で、この「セミ」は古名の「ソニ」が「ソビ」に変化し、それが転じて「セミ」となった[3]。その「ソニ」の「ニ」は土の意味で、ソニ(青土)からきた。また、近縁の「アカショウビン」などのショウビンもこの「ソニ」から来た。

カワセミは、それを表す(読む)漢字が沢山ある。川蝉、翡翠、魚狗、水狗、魚虎、魚師、鴗など[14]があり、川蝉はセミとは関係がなく、「カワセミ」の音を当てた漢字。魚狗、水狗、魚虎、魚師などの漢字はカワセミが巧みに魚を捕らえる様子から来た。

亜種

以下の亜種に分類される[2]

  • Alcedo atthis atthis (Linnaeus, 1758)
  • Alcedo atthis bengalensis (Gmelin, 1788) - 亜種カワセミ、日本に生息
  • Alcedo atthis floresiana (Sharpe, 1892)
  • Alcedo atthis hispidoides (Lesson, 1837)
  • Alcedo atthis ispida (Linnaeus, 1758)
  • Alcedo atthis salomonensis (Rothschild & Hartert, 1905)
  • Alcedo atthis taprobana (O. Kleinschmidt, 1894)

Sibley分類体系上の位置

シブリー・アールキスト鳥類分類
カワセミ下目 Alcedinides
カワセミ小目 Alcedinida

種の保全状況評価

国際自然保護連合(IUCN)により、レッドリスト軽度懸念(LC)の指定を受けている[1]

日本では1960-70年代に河川の護岸がコンクリート化にされるに伴い、土壁の垂直面の巣にできる場所を失い、都市周辺で著しく減少した[6]。1980年代に東京都で徐々に見られるようになり、90年代には都市部にも戻って来た[15]清流のある環境に生息することから、環境汚染のバロメータとされている[16]1992年度(平成4年度)から北海道旭川市石狩川にかかる秋月橋付近に、カワセミが巣穴を掘り進むための入り口の穴をあけた護岸ブロックが設置され、効果があった[17]。以後、カワセミ営巣ブロックが日本の各地に設けられた。都市環境に適応して、護岸の水抜きパイプの穴を巣に利用することがある[6][15]

日本では以下の都道府県により、レッドリストの指定を受けている[18]

その他

渡辺玄対『柳に翡翠図』
江戸時代中期

宝石ヒスイはこの鳥の羽の色に由来して名付けられた。漢字の「翡翠」は、カワセミ、ヒスイどちらとも読める。

また、アカショウビンなどの「ショウビン」はカワセミの古語で、これも同じ「翡翠」を当てる。「翡」は赤い羽、「翠」は青い羽を指しているとも、「翡」はオス、「翠」はメスを指しているともいわれている。

紀宮清子内親王(現・黒田清子)が山階鳥類研究所で研究を担当しているのは「カワセミ」である。カワセミに対する思い入れが強く、宮内庁職員文化祭に「川瀬美子」(かわせ・みこ)の名前で手芸作品を出品したことがある。

天野月子のシングル『翡翠』の別バージョン「翡翠 ~スリムType~」にはカワセミのギミック(擬声音)が使われている。

ギリシア神話には、一国の国王でもあった夫ケーユクスを海難事故で失った女性アルキュオネーが、死んだ夫と共に姿をカワセミへと変え、2羽でつがいを組んでその後も仲良く暮らし続けたという話が存在する。

豊橋総合動植物公園が1987年にカワセミの繁殖賞を受賞した。

登場する作品

関連した商品

自治体指定の鳥

日本では多数の市町村で、「自治体の鳥」の指定を受けている。(括弧表記)はかつて存在していた自治体。

北海道

東北地方

関東地方

オス、神奈川県大和市にて
メス、神奈川県横浜市にて

中部地方

近畿地方

中国地方

四国地方

九州地方

メディア

書籍

  • 矢野亮『帰ってきたカワセミ―都心での子育て プロポーズから巣立ちまで』地人書館、1996年4月。ISBN 4805205121 
  • BIRDER編集部『華麗なる水辺のハンター カワセミ・ヤマセミ・アカショウビン』文一総合出版〈BIRDER SPECIAL〉、2008年5月17日。ISBN 978-4829910122 
  • 矢野亮『カワセミの子育て―自然教育園での繁殖生態と保護飼育』地人書館、2009年10月。ISBN 978-4805208144 
  • 峯岸信之『カワセミからのラヴレター』幻冬舎ルネッサンス、2010年3月25日。ISBN 978-4779005794 

絵本

写真集

テレビ番組

出典・参考文献

  1. ^ a b c Alcedo atthis in IUCN Red List of Threatened Species. Version 2012.2.” (英語). 国際自然保護連合(IUCN). 2012年11月26日閲覧。
  2. ^ a b Alcedo atthis (Linnaeus, 1758)” (英語). ITIS. 2012年11月26日閲覧。
  3. ^ a b 安部直哉『山溪名前図鑑 野鳥の名前』山と溪谷社、2008年、111頁。ISBN 978-4-635-07017-1 
  4. ^ a b 高野伸二 編『山溪カラー名鑑 日本の野鳥』山と溪谷社、1985年、362-363頁。ISBN ISBN 4-635-09018-3{{ISBN2}}のパラメータエラー: 無効なISBNです。 
  5. ^ a b c d 叶内拓哉、安部直哉『山溪ハンディ図鑑7 日本の野鳥』(第2版)山と溪谷社、2006年10月1日、396-397頁。ISBN 4635070077 
  6. ^ a b c d e f g h i j k l 中川雄三(監修) 編『ひと目でわかる野鳥』成美堂出版、2010年1月、150頁。ISBN 978-4415305325 
  7. ^ a b c d 高野伸二『フィールドガイド 日本の野鳥 増補改訂版』日本野鳥の会、2007年、208-209頁。ISBN 978-4-931150-41-6 
  8. ^ a b 五百沢日丸『日本の鳥550 山野の鳥 増補改訂版』文一総合出版、2004年、108-109頁。ISBN 4-8299-0165-9 
  9. ^ 高野伸二『カラー写真による 日本産鳥類図鑑』東海大学出版会、1981年、317頁。 
  10. ^ 高野伸二 『野鳥識別ハンドブック』改訂版、日本野鳥の会、1983年、206-207頁。
  11. ^ 真木広造、大西敏一 『日本の野鳥590』、平凡社、2000年、383頁。ISBN 4-582-54230-1
  12. ^ 文一総合出版編集部編 『BIRDER』 第12巻第7号(通巻138号)、文一総合出版、1998年7月、10-11頁、20-22頁、27-39頁。
  13. ^ 文一総合出版編集部編 『BIRDER』 第18巻第7号(通巻210号)、文一総合出版、2004年7月、28-31頁、44-47頁。
  14. ^ 三省堂編修所 『何でも読める難読漢字辞典』 株式会社三省堂 1995年9月10日初版発行 ISBN 4385135916
  15. ^ a b 大橋 弘一、Naturally『散歩で楽しむ野鳥の本(街中篇)』山と溪谷社、2008年10月21日、12-13頁。ISBN 978-4635596206 
  16. ^ a b カワセミ”. 甲府市. 2012年11月26日閲覧。
  17. ^ 国土交通省北海道開発局旭川建設開発部旭川河川事務所魚・鳥・人にやさしい川づくり」、2011年12月。
  18. ^ 日本のレッドデータ検索システム「カワセミ」”. (エンビジョン環境保全事務局). 2012年11月26日閲覧。 - 「都道府県指定状況を一覧表で表示」をクリックすると、出典元の各都道府県のレッドデータブックのカテゴリー名が一覧表示される。
  19. ^ 千葉県レッドデータブック動物編(2011年改訂版)” (PDF). 千葉県. pp. 107 (2011年). 2012年11月26日閲覧。
  20. ^ 大阪府における保護上重要な野生生物-大阪府レッドデータブック-・カワセミ”. 大阪府 (2000年3月). 2012年11月26日閲覧。
  21. ^ レッドデータブックとっとり (動物)” (PDF). 鳥取県. pp. 63 (2002年). 2012年11月26日閲覧。
  22. ^ 改訂版 レッドデータおきなわ-動物編-” (PDF). 鳥取県. pp. 89 (2005年). 2012年11月26日閲覧。
  23. ^ 埼玉県レッドデータブック2008 動物編” (PDF). 埼玉県. pp. 99 (2008年). 2012年11月26日閲覧。
  24. ^ NHKアーカイブス保存番組詳細「みどりの地球 カワセミがもどってきた」(1985年6月25日放送)”. NHK. 2011年12月22日閲覧。
  25. ^ NHKアーカイブス保存番組詳細「野鳥百景カワセミ多摩川」(1996年4月1日放送)”. NHK. 2011年12月22日閲覧。
  26. ^ NHKアーカイブス保存番組詳細「ふるさと自然発見 青い宝石・カワセミに魅せられて ~北海道旭川市・江丹別~」(1997年6月21日放送)”. NHK. 2011年12月22日閲覧。
  27. ^ NHKアーカイブス保存番組詳細「ハイビジョンスペシャル カメラマン嶋田忠 野生の瞬間に挑む カワセミ 最古の森にきらめく」(2004年3月23日放送)”. NHK. 2011年12月22日閲覧。
  28. ^ 東京へ進出中! 清流の宝石カワセミ(2012年11月18日放送)”. NHK. 2012年11月26日閲覧。
  29. ^ 野鳥JAPAN(第8回)カワセミ、クロツグミ、ライチョウ”. テレビ東京. 2012年11月26日閲覧。

外部リンク

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