日本野鳥の会
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| 団体種類 | 公益財団法人 |
|---|---|
| 設立 | 1934年3月11日 |
| 所在地 |
東京都品川区西五反田3丁目9番23号丸和ビル 北緯35度37分36.51秒東経139度42分59.28秒座標: 北緯35度37分36.51秒 東経139度42分59.28秒 |
| 法人番号 | 1010705001646 |
| 起源 | 日本野鳥之会 |
| 主要人物 | 会長 柳生 博 |
| 活動地域 |
|
| 主眼 | 自然にあるがままの野鳥に接して楽しむ機会を設け、また野鳥に関する科学的な知識及びその適正な保護思想を普及すると共に自然環境を保全し、国民の間に自然尊重の精神を培い、もって人間性豊かな社会の発展に資すること |
| 活動内容 |
野鳥を中心とした自然保護活動 野鳥等の調査研究活動 他 |
| ウェブサイト | http://www.wbsj.org/ |
公益財団法人日本野鳥の会(にほんやちょうのかい、英: Wild Bird Society of Japan)は、野鳥の保護と調査研究、自然環境の保護を目的として創立された会員制の財団法人。
バード・ウォッチングの会(探鳥会)などを開いて自然の尊さを啓蒙し、サンクチュアリや野鳥保護区の制定に尽力している。会誌として『野鳥』を年11回、一般向けにフリーマガジン『Toriino』を年に4回発刊している。
歴史[編集]
1934年、中西悟堂、黒田長礼、北原白秋、鷹司家、戸川秋骨、金田一春彦、窪田空穂、竹友藻風、柳田國男、内田清之助らを設立発起人に、「日本野鳥之会」として創立。初探鳥は裾野市。会誌『野鳥』は、大正から昭和初期にかけ、歴史、民俗、考古学関係の名著を多数世に送り出した岡書院店主、岡茂雄が、最初は固辞したものの、中西の懇請を容れる形で編集と刊行作業の実務を担った。1934年(昭和9年)5月の創刊号から1935年(昭和10年)9月まで、岡が山岳関係の書籍を扱った梓書房の名義で出版されていた。岡によれば、創刊当初は「野鳥(やちょう)」と言う言葉が知られておらず、「のどり」と読む人が多かったと言う(岡1974)。
1970年に財団法人化され、2009年に創立75周年を迎えた。
2009年現在の本部は東京都品川区西五反田3丁目9番23号、会員・サポーターは5万1千人。全国の都道府県に計90の支部がある。
2011年4月1日、公益法人制度改革に伴い、公益財団法人に移行。
| 氏名 | 在職期間 | |
|---|---|---|
| 1 | 中西悟堂 | 1934年 - |
| 2 | 山下静一 | 1981年 - |
| 3 | 黒田長久 | 1990年 - |
| 4 | 小杉隆 | 2001年 - |
| 5 | 柳生博 | 2004年 - 現職 |
主要事業[編集]
自然保護事業[編集]
- 絶滅のおそれがあるタンチョウとシマフクロウを主な対象として、土地の購入または所有者との協定などによる野鳥保護区の設置を1986年から継続している。2008年度には、タンチョウ2つがいが繁殖する湿原352ha、シマフクロウが生息する森林15haを購入した。これまでに北海道東部を中心に国内の自然保護団体としては最大の全国28ヶ所、面積約2,600haを設置している。
- 2009年度からは、この野鳥保護区でシマフクロウが営巣できる原生的森林を復元し、同時に森林炭素吸収量(カーボンオフセット)を実現するプロジェクトに着手している。
- 創立75周年を機に、2009年度より絶滅のおそれがあるカンムリウミスズメを守る取り組みに着手した。2009年4月には伊豆諸島三宅島の大野原島で営巣地への上陸調査を行い、15年ぶりに繁殖を確認している。
- IBA基準生息地の保全では、国際的に重要な鳥類等を指標にした重要度の基準(IBA基準)を満たした国内での野鳥の重要な生息地(IBA基準生息地)167カ所をリストアップし公表している。
- 鳥類に悪影響の懸念される風力発電施設建設計画に対して、事業者や関係機関などへ建設計画の変更や希少鳥類の衝突防止策を求めている。2008年度には、建設時の環境影響評価に関する調査手法のマニュアルを、野鳥保護資料集第24集として発行した。またヨーロッパの事例を同第25集として発行した。
- 2003年から環境省の「重要生態系監視モニタリング推進事業」(通称:モニタリングサイト1000)の森林・草原の鳥類調査を受託している。これまでに全国で306か所の調査を終え、繁殖期の森林の鳥ではウグイス、シジュウカラ、ヒヨドリ、コゲラが80%以上の森林に出現するとの結果が出た。
普及事業[編集]
- 子供たちの環境保全活動体験の場として、小学4年生〜中学3年生とその保護者を対象に、当会の野鳥保護区で「子供ワークキャンプ・シマフクロウの森を育てよう」を開催した。また、子供向けの小冊子「野鳥のせかいへのパスポート」を無償で1万5千部配布した。
- シマフクロウの生態や、保護の大切さを伝える小冊子「こんばんはシマフクロウ」を20,000部作成し、無償配布を行った。
- ホームページ内にオンライン野鳥図鑑としても使用できるコンテンツを作成し、300種以上を掲載した。また携帯サイトも開設し、野外でも野鳥図鑑が検索できるようにしている。
- 2008年度改訂した「フィールドガイド日本の野鳥」の「拡大蔵書版」を新たに発行した。
- 全国11ヶ所のサンクチュアリにおいて、約27万人の来訪者を受け入れ、普及活動を行っている。その中で、25,520人に対して、633回の観察会などのプログラムを提供した。
財務状況[編集]
2008年度の収入、支出額は次のとおり。
- 事業活動収入 853,799千円
- 主な内訳
- 会費収入 159,392千円
- 寄付金収入 145,907千円
- 事業収入 524,059千円
- 補助金等収入 11,110千円
- 主な内訳
- 事業活動支出 802,538千円
- 主な内訳
- 自然保護事業費支出 27,609千円
- 普及事業費支出 130,391千円
- 受託事業費支出 95,090千円
- 物品販売事業費支出 134,728千円
- 事業運営管理費支出 372,809千円
- 管理費支出 23,319千円
- 主な内訳
豆知識[編集]
- 1994年に放送された三共胃腸薬のCMで「日本胃腸の会」というパロディが放映された。
- NHK紅白歌合戦で観客が紅、白どちらに挙手したか人数を数える役を受け持っているという印象が強いが、実際に日本野鳥の会が担当したのは1981年から1985年と1992年の6回のみで、1993年から2002年の10回と2013年からは麻布大学野鳥研究部が数えていた。(なお2003〜2012年は機械集計を採用したので人力集計自体が行われなかったが、2013年の紅白では11年ぶりに麻布大学野鳥研究部による人力集計が復活した)
- 一般に、各種野鳥保護団体のことを「野鳥の会」と認識するケースがあり、財団法人日本野鳥の会といわゆる「野鳥の会」が混同されることも多い。なお、財団法人日本野鳥の会の各支部は、厳密には法人格のない任意団体である。
- 2012年5月現在、常勤理事で普及室主任研究員の安西英明は、NHKラジオ第1「ラジオあさいちばん」において「季節の野鳥(AM5:20〜5:30頃)」に出演している。その番組では身近な野鳥をはじめ、三宅島、井の頭公園など、時に、ある地域に重点を置いて野鳥に関する話を聞ける。
参考文献[編集]
- 岡茂雄「『野鳥』創刊のお手伝いとそれから」『本屋風情』平凡社、1974年、208〜218頁。
- 財団法人日本野鳥の会 平成20年度事業報告
- 財団法人日本野鳥の会 平成21年度事業計画
- 財団法人日本野鳥の会 平成22年度事業計画・予算
- 財団法人日本野鳥の会 平成22年度事業報告
- 財団法人日本野鳥の会 平成22年度決算
- 公益財団法人日本野鳥の会 平成23年度事業計画・予算
- 公益財団法人日本野鳥の会 平成23年度事業報告
- 公益財団法人日本野鳥の会 平成23年度決算
- 公益財団法人日本野鳥の会 平成24年度事業計画・予算
- 日本野鳥の会『野鳥』2009年4月号、7月号、8月号
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 公益財団法人日本野鳥の会
- BIRD FAN 日本野鳥の会
- 日本野鳥の会ツバメ (@wbsj_tsubame) - Twitter