湖東三山パーキングエリア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
湖東三山パーキングエリア
湖東三山スマートインターチェンジ
上り線側施設(2013年10月)
所属路線 E1 名神高速道路
IC番号 28-2
本線標識の表記 湖東三山
起点からの距離 (上り線)424.6km
(下り線)424.3 km(東京IC起点)
多賀SA/SIC (6.3 km)
(10.0 km) 八日市IC
供用開始日 1964年昭和39年)4月12日 (PA)
2013年平成25年)10月21日[1][2](SIC)
通行台数 4,497台/日(2018年度)[3]
スマートIC 24時間
所在地 529-1202
滋賀県愛知郡愛荘町松尾寺
北緯35度9分49.46秒 東経136度16分30.32秒 / 北緯35.1637389度 東経136.2750889度 / 35.1637389; 136.2750889座標: 北緯35度9分49.46秒 東経136度16分30.32秒 / 北緯35.1637389度 東経136.2750889度 / 35.1637389; 136.2750889
備考 2013年10月21日、秦荘PAから名称変更
テンプレートを表示

湖東三山パーキングエリア(ことうさんざんパーキングエリア)は、滋賀県愛知郡愛荘町松尾寺にある名神高速道路パーキングエリア (PA) である。湖東三山スマートインターチェンジが併設されている。

2013年10月21日に湖東三山スマートインターチェンジ (SIC) の開設[1][2]にあわせて秦荘パーキングエリア(はたしょうパーキングエリア)から名称変更された[4]。また、名神高速道路で中日本高速道路(NEXCO中日本)が管轄するサービスエリア・パーキングエリアでは最西端となっている。

道路[編集]

施設[編集]

上下線とも、売店は設置されていない(売店のない休憩施設は他に羽島PAが存在する)。

上り線(名古屋・福井方面)[編集]

下り線(大阪方面)[編集]

  • 駐車場
    • 大型 29台
    • 小型 45台
  • トイレ
    • 男性 大3(和式1・洋式2)・小8
    • 女性 12(和式3・洋式9)
      • 同伴の男児用 1
    • 車椅子用 1
  • バス停留所
  • 自動販売機

湖東三山スマートインターチェンジ[編集]

スマートICの出口(上り線)
スマートICの入口(国道307号との交差点)

湖東三山スマートインターチェンジ(ことうさんざんスマートインターチェンジ)は、当PAに併設されるスマートインターチェンジである[5]

概要[編集]

滋賀県が2009年3月13日に当スマートインターチェンジおよび蒲生スマートインターチェンジの実施計画書を中日本高速道路(NEXCO中日本)・西日本高速道路(NEXCO西日本)に提出し、2009年6月30日国土交通大臣が建設を許可した。総事業費は約18億8,000万円で、このうち県の負担は約5億円である。2030年の予想利用台数は1,800台。名神高速道路では初めて、滋賀県内では初めてのスマートインターチェンジである[1]

利用対象車はETC車載器を搭載した全車種で、利用時間は24時間、上下線共に出入可能である。ただし、スマートインターチェンジの上り線入口および下り線出口を通行した場合は、パーキングエリアの施設は利用できない[6]

なお、許可申請時は「秦荘スマートインターチェンジ」の名称であったが、かねてより誘致活動を行っていた地元[7]の要望[8] により現在の名称になった。また、当スマートインターチェンジはインターチェンジ間の距離が名神高速道路で最長 (21.3km) となっている彦根IC - 八日市ICに設置されている。

湖東三山スマートインターチェンジの出入口には情報発信施設「湖東三山館あいしょう」があり地元の特産品などが販売されている[9]

2009年8月30日に実施された第45回衆議院議員総選挙では民主党が滋賀県内の小選挙区ですべての小選挙区を独占するなど圧勝、滋賀2区では民主党候補の田島一成が小選挙区初勝利をおさめ、国会議員として当スマートインターチェンジを誘致・推進した自民党候補の藤井勇治[10]が落選(比例復活当選)した。田島は、選挙戦中にはスマートインター事業は継続すると主張していたが[11]、選挙後は、民主党がマニフェスト高速道路の無料化を掲げていたことから、ETC設備の設置が必要となるスマートインターチェンジとしての整備計画の見直しを示唆し、事業継続が危ぶまれた[12]。結局建設中止の命令が出ることなく、計画通り着工された[13]

沿革[編集]

「湖東三山IC建設促進期成同盟会」が設置した看板(国道307号脇)
  • 1975年6月 : 県および秦荘町などにより「秦荘インターチェンジ設置促進協議会」が組織され、調査および陳情などの活動が開始される[14][7]
  • 2003年 : 彦根市・愛知郡・犬上郡の1市7町(当時)により「(仮称)湖東三山インターチェンジ建設促進期成同盟会」が組織される[14][7]
  • 2009年3月13日 : 滋賀県が当スマートインターチェンジの実施計画書をNEXCO中日本に提出する。
  • 2009年6月30日 : 国土交通省が建設を許可する。
  • 2009年12月25日 : 起工式を10時より挙行し、着工する。
  • 2013年10月21日 : 16時より供用を開始する[15]
  • 2013年12月27日 : 「湖東三山インターチェンジ建設促進期成同盟会」が解散された[7]

接続道路[編集]

秦荘バスストップ[編集]

日本道路交通史上最長の交通渋滞[編集]

1995年(平成7年)12月27日に当PA(当時の名称は秦荘PA)付近を先頭に発生した下り線の渋滞は、日本道路交通史上最長の交通渋滞とされる[16]。雪による通行止めを原因として渋滞が発生、渋滞は東名高速道路赤塚PA付近まで154kmに及び、解消まで23時間を要したという。

[編集]

E1 名神高速道路
(27-1)米原JCT - (28)彦根IC - (28-1)多賀SA/スマートIC - (28-2)湖東三山PA/SIC - (29)八日市IC - 黒丸PA/スマートIC(スマートICは事業中) - (29-1)蒲生スマートIC

脚注[編集]

  1. ^ a b c “渋滞緩和に期待!?スマートIC「蒲生」が12月22日、滋賀・名神高速に開通”. 産経WEST. (2013年11月8日). https://www.sankei.com/article/20131108-F6TH6IML65IDNBJTIOBLQ3557U/ 2021年1月23日閲覧。 
  2. ^ a b スマートインターチェンジ開通箇所” (PDF). 国土交通省道路局 (2020年10月23日). 2021年1月23日閲覧。
  3. ^ 滋賀県統計書 平成30年度(2018年度) 高速道路インターチェンジ別出入交通量” (PDF). 滋賀県総合企画部統計課 (2020年3月13日). 2021年1月23日閲覧。
  4. ^ 湖東三山スマートインターチェンジの開通について[リンク切れ] - 滋賀県(2013年8月27日公開)
  5. ^ 平成20年度当初予算 資料編 (PDF) - 滋賀県(土木交通部)
  6. ^ “NEXCO中日本、名神高速全線開通50周年を記念したイベントをSA/PA 3カ所で実施”. トラベルWatch. (2015年7月6日). https://travel.watch.impress.co.jp/docs/news/710255.html 2021年1月23日閲覧。 
  7. ^ a b c d 苦節38年 悲願達成 湖東三山SIC 10月21日開通 - 滋賀報知新聞(2013年9月4日付、同年10月22日閲覧)
  8. ^ 名神に二つのスマートIC 愛荘と東近江 国交相が認可[リンク切れ] - 京都新聞(7月1日付朝刊)
  9. ^ 愛荘くるり - 愛荘町農林商工課、2022年8月8日閲覧。
  10. ^ 湖東三山スマートインター早期着工 =金子一義国土交通大臣に要請 藤井衆院議員と地元建設促進期成同盟会=(滋賀報知新聞2011年4月5日付、2013年10月22日閲覧)
  11. ^ 【09総選挙 滋賀ニュース】選挙区を行く<2区>”. 中日新聞 (2009年8月26日). 2013年10月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年1月23日閲覧。
  12. ^ “彦愛犬の首長が民主・田島議員にIC設置で陳情”. 滋賀彦根新聞. (2011年9月8日). http://shigahikone.blogspot.com/2009/09/blog-post_08.html 2013年10月22日閲覧。 
  13. ^ “湖東三山スマートIC着工へ 政権交代も事業継続”. 滋賀彦根新聞. (2011年12月22日). http://shigahikone.blogspot.com/2009/12/blog-post_22.html 2013年10月22日閲覧。 
  14. ^ a b 湖東三山スマートインターチェンジ - 愛荘町(2013年10月22日閲覧)
  15. ^ 10月21日(月)から名神高速道路 湖東三山スマートICがご利用いただけます - NEXCO中日本(2013年8月27日付)
  16. ^ “日本で史上最長の渋滞は154km 解消までに23時間を要した”. マイナビニュース. (2013年8月14日). https://news.mynavi.jp/article/20130814-a105/ 2019年4月30日閲覧。 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]