東北ローカル線パス

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東北ローカル線パス(とうほくローカルせんパス)は、2014年まで東日本旅客鉄道(JR東日本)が発売し、東北地方内のJR東日本とそれに所在する私鉄第三セクター鉄道事業者(一部事業者を除く)にて利用できた、フリーパス型の特別企画乗車券(トクトクきっぷ)である。

東北ローカル線パス(2014年秋冬期間)

概要[編集]

JR東日本と東北の私鉄・第三セクター鉄道10社を合わせて11事業者(総営業キロ:3,601.8㎞)に及ぶ広範囲を網羅する企画きっぷとなっていた。

内容[編集]

利用期間中に指定された連続する3日間(金・土・日曜日あるいは土・日・月曜日のいずれか)において、フリーエリア内にて普通列車快速列車に限り、有効期間内なら何回でも乗り降りできる(新幹線を含む特急急行では利用できなかった。ただし、秋田内陸縦貫鉄道線内で運行される急行もりよし号については、本パスとは別に急行券を購入すれば利用可能だった)。

フリーエリア[編集]

乗車券が最後に発売されていた2014年10月の時点では、2011年3月11日に発生した東日本大震災に伴い、被災による運転線区運行見合わせ区間が存在したため、当該見合わせ区間については本パスを利用できなかった(ただし代行バスを運転している区間については本パスを利用することができた)[1]

※:本パスでは、津軽鉄道仙台市地下鉄仙台空港鉄道は利用できない(利用する場合には、別途乗車券が必要)。

過去に利用できたフリーエリア[編集]

利用期間[編集]

2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
  • 2月1日4月15日の間のうち、指定された連続する3日間(金曜日〜日曜日の間あるいは土曜日〜月曜日のいずれか)。
    (発売期間:1月31日4月13日
  • 6月1日7月29日の間のうち、指定された連続する3日間(金曜日〜日曜日の間あるいは土曜日〜月曜日のいずれか)。
    (発売期間:5月31日7月27日
  • 9月13日11月25日の間のうち、指定された連続する3日間(金曜日〜日曜日の間あるいは土曜日〜月曜日のいずれか)。
    (発売期間:9月12日11月23日
2014年
  • 2月1日3月31日の間のうち、指定された連続する3日間(金曜日〜日曜日の間あるいは土曜日〜月曜日のいずれか)。
    (発売期間:1月31日3月29日
  • 10月10日12月22日の間のうち、指定された連続する3日間(金曜日〜日曜日の間あるいは土曜日〜月曜日のいずれか)。
    (発売期間:10月9日12月20日

価格[編集]

2014年10月現在

  • 大人:6,170円
  • 子供:3,080円

発売箇所[編集]

  • フリーエリア内のJR東日本みどりの窓口指定席券売機びゅうプラザ/駅旅行センター・主要旅行会社にて
    ※:エリア内の私鉄・第三セクター鉄道各社の窓口では一切発売しない。ただし、エリア内の鉄道会社が経営するJR券取扱いの旅行代理店は可能。

なお、水沢江刺駅など当該駅からの当パスの利用ができない新幹線単独駅の指定席券売機でも発売を行っている。

その他[編集]

  • 新幹線、特急列車、急行列車を利用する場合は、特急券・急行券のほか、別途乗車券が必要となる(急行もりよし号を除く)。
    • ただし2011年2月期発売より、新青森 - 青森相互間を運行する特急・急行列車については、当該相互間のみの利用に限り、本パスのみで同列車の普通車自由席に乗車できる[3]
  • 普通・快速列車の普通車指定席、あるいはグリーン車自由席を利用する場合は、指定席券あるいは普通列車グリーン券が必要。
  • 自動改札機は利用できないため、必ず係員のいる通路を利用する。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 夏シーズンに初の設定!!涼しい初夏の東北をローカル線で旅しよう!「東北ローカル線パス」を発売します! (PDF, JR東日本仙台支社によるリリース(2011年6月17日発表)) (2011年9月26日時点のアーカイブ
  2. ^ 東北をローカル線で旅しよう!「東北ローカル線パス」を発売します! (PDF, JR東日本秋田支社によるリリース(2012年1月23日発表))
  3. ^ 冬から初春にかけての東北をローカル線で旅しよう!「東北ローカル線パス」の発売について (PDF, JR東日本仙台支社によるリリース(2011年1月27日発表)) (2013年6月20日時点のアーカイブ

外部リンク[編集]