弘南鉄道大鰐線

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大鰐線
大鰐線を走る6000系電車
大鰐線を走る6000系電車。
津軽大沢 - 松木平間にて撮影。(2006年)
概要
起終点 起点:大鰐駅
終点:中央弘前駅
駅数 14駅
運営
開業 1952年1月26日 (1952-01-26)
所有者 弘前電気鉄道
弘南鉄道
使用車両 弘南鉄道#車両を参照
路線諸元
路線総延長 13.9 km (8.6 mi)
軌間 1,067 mm (3 ft 6 in)
電化 直流1,500 V 架空電車線方式
路線図
Konan Railway Linemap.svg
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停車場・施設・接続路線
STR
JR東奥羽本線
0.0 大鰐駅 / 大鰐温泉駅
BHF STR
0.9 宿川原駅
BHF STR
2.2 鯖石駅
BHF STR
3.0 石川プール前駅
WBRÜCKE STR
平川
BHF STR
4.4 石川駅
STRrg HSTq KRZo STRrf
石川駅 (JR)
STR BHF
5.7 義塾高校前駅
STR BHF
6.7 津軽大沢駅
STR BHF
8.4 松木平駅
STR BHF
9.3 小栗山駅
STR BHF
10.0 千年駅
STR BHF
11.3 聖愛中高前駅
STRlg STR BHF
12.0 弘前学院大前駅
HST STR STR
弘前東高前駅 弘南線
STR STR BHF
13.1 弘高下駅
STR
弘前駅
STR KBHFe
13.9 中央弘前駅

河川は主なものを記載

大鰐線(おおわにせん)は、青森県南津軽郡大鰐町大鰐駅から青森県弘前市中央弘前駅を結ぶ弘南鉄道鉄道路線

弘前電気鉄道によって開業した弘前市近郊輸送を担う路線だが、弘前電気鉄道設立当初は三菱電機による地方電気鉄道システムのデモンストレーション路線としての性格も併せ持っていた。

路線データ[編集]

  • 路線距離(営業キロ):13.9 km
  • 軌間:1067 mm
  • 駅数:14駅(起終点駅含む)
  • 複線区間:なし(全線単線
  • 電化区間:全線電化(直流1500 V)
  • 閉塞方式:自動閉塞式
  • 交換可能駅:6(大鰐、鯖石、石川、津軽大沢、千年、弘前学院大前)

歴史[編集]

  • 1952年(昭和27年)1月26日 弘前電気鉄道が大鰐 - 中央弘前間を開業。
  • 1970年(昭和45年)10月1日 弘南鉄道に譲渡。同社の大鰐線となる。貨物営業廃止。
  • 1972年(昭和47年)11月 津軽大沢駅構内に津軽大沢車両検修所(車庫検修所)を開設。弘前電気鉄道時代より使用していた西弘前車庫(西弘前駅、現・弘前学院大前駅構内)を廃止。
  • 1973年(昭和48年)12月1日 城南駅開業。
  • 1976年(昭和51年)10月2日 自動閉塞化。
  • 1981年(昭和56年)10月1日 快速列車の運行を開始。
  • 1986年(昭和61年)4月1日 弘南大鰐駅を大鰐駅に、新石川駅を石川駅に、津軽千年駅を千年駅に改称。
  • 1987年(昭和62年)11月1日 義塾高校前駅開業。
  • 1991年(平成3年)10月1日 ワンマン運転開始。
  • 2000年(平成12年)4月1日 昼間において千年 - 中央弘前間に区間列車を設定。同区間を20分間隔、大鰐 - 千年間を40分間隔に。さらに、利用者が少ない18時から20時の時間帯も40分間隔に変更。
  • 2002年(平成14年)
    • 4月1日 昼間の運行間隔を60分間隔に変更。千年 - 中央弘前間の区間列車廃止。
    • 10月1日 石川プール前駅開業。
  • 2003年(平成15年)11月1日 自動列車停止装置 (ATS) 使用開始。
  • 2006年(平成18年)
    • 11月1日 快速列車運行廃止。
    • 12月15日 昼間の運転間隔を30・60分間隔から45分に変更し、3往復減便。
  • 2007年(平成19年)7月28日 石川 - 義塾高校前間の石川陸橋改修のため、同区間運休。10月23日まで石川 - 津軽大沢間でバス代行輸送を実施。
  • 2008年(平成20年)9月1日 城南駅を聖愛中高前駅に、西弘前駅を弘前学院大前駅に改称。
  • 2009年(平成21年)11月9日 午前の列車の一部ダイヤを変更および夕方帯に1往復増便し17:30 - 19:30の時間帯は40分間隔で運行。
  • 2011年(平成23年)12月1日 津軽大沢駅が駅員無配置駅となる。

運行形態[編集]

すべて各駅に停車する普通列車である。運転間隔は朝は30分間隔、日中以降は60分間隔で、6時から21時台の運行である。2009年3月31日までは朝30分間隔、その他45分間隔で、中央弘前発は22時まであった。

沿線学校の休校日を除く平日朝には快速列車が運転されていた。当初の停車駅は上り・下りともに「中央弘前 - 西弘前 - 千年 - 津軽大沢 - 石川 - 大鰐」であったが、やがて方面別に停車駅が変更され、2006年11月1日のダイヤ改正で廃止された。

2006年10月31日までの快速停車駅
下り - 大鰐→石川→津軽大沢→千年→西弘前(現、弘前学院大前)→中央弘前
上り - 中央弘前→西弘前→城南→千年→津軽大沢→義塾高校前→石川→大鰐

車両[編集]

大鰐線では、元東急6000系の6000系電車と、元東急7000系7000系電車が使用されている。

2016年4月8日から9月末まで、一部の車両がアニメ『ふらいんぐうぃっち』のラッピング車両となって運行された[1]。「ふらいんぐうぃっち#テレビアニメ」も参照。

利用状況[編集]

輸送実績[編集]

大鰐線の近年の輸送実績を下表に記す。輸送量は減少している。 表中、輸送人員の単位は万人。輸送人員は年度での値。表中、最高値を赤色で、最高値を記録した年度以降の最低値を青色で、最高値を記録した年度以前の最低値を緑色で表記している。

収入実績[編集]

大鰐線の近年の収入実績を下表に記す。旅客運賃収入は減少している。 表中、収入の単位は千円。数値は年度での値。表中、最高値を赤色で、最高値を記録した年度以降の最低値を青色で、最高値を記録した年度以前の最低値を緑色で表記している。

施設[編集]

橋梁[編集]

  • 石川 - 義塾高校前間の石川陸橋は、JR奥羽本線の直上を横断する線内唯一の跨線橋(下路プレートガーダー橋)。老朽化に伴い、2007年(平成19年)7月 - 10月にかけて同区間を運休し、総工費5,300万円をかけて改修工事を行った。工事期間は石川 - 津軽大沢間で代行バスを運行した。なお、総工費のうち4,200万円は沿線自治体が助成し、工事はJR東日本に委託している。

駅一覧[編集]

  • 線路(全線単線) … ◇:列車交換可、|:列車交換不可
  • 全駅青森県内に所在
駅名 駅間キロ 営業キロ 接続路線 線路 所在地
大鰐駅 - 0.0 東日本旅客鉄道:奥羽本線大鰐温泉駅 南津軽郡大鰐町
宿川原駅 0.9 0.9  
鯖石駅 1.3 2.2  
石川プール前駅 0.8 3.0   弘前市
石川駅 1.4 4.4  
義塾高校前駅 1.3 5.7  
津軽大沢駅 1.0 6.7  
松木平駅 1.7 8.4  
小栗山駅 0.9 9.3  
千年駅 0.7 10.0  
聖愛中高前駅 1.3 11.3  
弘前学院大前駅 0.7 12.0  
弘高下駅 1.1 13.1  
中央弘前駅 0.8 13.9  

存廃問題[編集]

大鰐線の利用者数は1974年度(昭和49年度)の389万8000人をピークに年々減少し、2010年度(平成22年度)は62万5000人、2011年度(平成23年度)見込みは56万2000人と減少がつづいている[2]。経常収支は運賃値上げ効果があった2009年度をのぞくと2002年度から赤字がつづいている[2]。弘前市はバス路線の見直しや商工観光との連携などトータルな視点から鉄道維持を考えたいとしている[3]

2013年(平成25年)6月27日の弘南鉄道の株主総会で、船越弘造社長は大鰐線を2017年3月で廃止する方向を示した[4]。1か月後の同年7月22日には廃止方針を一旦白紙撤回したため、大鰐線は存続することになったが[5]、予断を許さない状況にある。大鰐線の存続に向けた経営改善策や支援計画を話し合う「存続戦略協議会」が、沿線の弘前市や大鰐町、経済団体、利用者で作られ、同年8月26日に初会合が行われた[6][7]

脚注[編集]

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関連項目[編集]

外部リンク[編集]