阿武隈急行
表示
阿武隈急行のロゴ | |
阿武隈急行の8100系電車 | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
略称 | 阿武急(あぶきゅう) |
本社所在地 |
日本 〒960-0773 福島県伊達市梁川町五反田100番地1 北緯37度50分32.92秒 東経140度35分59.89秒 / 北緯37.8424778度 東経140.5999694度座標: 北緯37度50分32.92秒 東経140度35分59.89秒 / 北緯37.8424778度 東経140.5999694度 |
設立 | 1984年(昭和59年)4月5日 |
業種 | 陸運業 |
法人番号 | 8380001003238 |
事業内容 |
旅客鉄道事業 不動産業、旅行業他 |
代表者 | 代表取締役社長 菅原 久吉 |
資本金 | 15億円(2022年3月31日時点)[1] |
発行済株式総数 |
30,000株 (2013年3月31日現在) |
売上高 |
4億3102万5000円 (2022年3月期[1]) |
営業利益 |
△6億2431万7000円 (2022年3月期[1]) |
純利益 |
△10億1908万2000円 (2022年3月期[1]) |
純資産 |
△8億7192万9000円 (2022年3月31日現在[1]) |
総資産 |
22億9394万6000円 (2022年3月31日現在[1]) |
従業員数 |
79人 (2018年3月31日現在[2]) |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 |
福島県 28.0% 宮城県 25.6% 福島交通 20.0% 福島市 6.1% 伊達市 5.2% (2019年3月31日現在[3]) |
外部リンク | http://www.abukyu.co.jp/ |
阿武隈急行株式会社(あぶくまきゅうこう)は、福島県伊達市に本社を置き、福島県および宮城県で旧日本国有鉄道(国鉄)の特定地方交通線および日本鉄道建設公団の建設線(丸森線)を引き継いだ阿武隈急行線を運営する第三セクターの鉄道会社である。阿武急(あぶきゅう)とも呼ばれている。
会社設立から4年後の1988年に全線開業を果たした。現在は宮城・福島両県および沿線自治体で過半数の株式を保有するが、設立当初は地元の鉄道・バス会社福島交通が株式の51%を保有していた。現在も福島駅において、福島交通飯坂線と駅舎およびプラットホームを共用している。
歴史
[編集]「阿武隈急行線#歴史」も参照
- 1984年(昭和59年)
- 1985年(昭和60年)
- 1986年(昭和61年)7月1日 : 国鉄からの転換により、槻木 - 丸森間を非電化で暫定開業[5]。国鉄東北本線槻木 - 仙台間に乗り入れ[6]。
- 1988年(昭和63年)7月1日 : 福島 - 丸森間延伸開業(全通)[5][6]。全線を交流電化。JR東日本東北本線と相互直通運転開始[7]。
- 2004年(平成16年)3月13日 : JR東日本東北本線郡山 - 福島間への乗り入れを中止。
- 2011年(平成23年)
- 2019年(令和元年)
- 2020年(令和2年)
- 2021年(令和3年)
- 2022年(令和4年)
路線
[編集]利用状況
[編集]「阿武隈急行線#利用状況」も参照
年度 | 輸送密度(人/日) | 備考 |
---|---|---|
1986 | 1,206 | 開業 |
1987 | 1,391 | |
1988 | 1,753 | 全線開通 |
1989 | 1,804 | |
1990 | 2,049 | |
1991 | 2,266 | |
1992 | 2,350 | |
1993 | 2,351 | 輸送密度最高値 |
1994 | 2,304 | |
1995 | 2,322 | |
1996 | 2,315 | |
1997 | 2,270 | |
1998 | 2,245 | |
1999 | 2,190 | |
2000 | 2,176 | |
2001 | 2,140 | |
2002 | 2,063 | |
2003 | 2,000 | |
2004 | 1,930 | |
2005 | 1,926 | |
2006 | 1,879 | |
2007 | 1,833 | |
2008 | 1,857 | |
2009 | 1,762 | |
2010 | 1,810 | |
2011 | 1,500 | |
2012 | 1,801 | |
2013 | 1,838 | |
2014 | 1,833 | |
2015 | 1,827 | |
2016 | 1,803 | |
2017 | 1,764 | |
2018 | 1,755 | |
2019 | 1,455 | |
2020 | 985 | |
2021 | 1,076 | |
2022 | ||
2023 |
車両
[編集]現有車両
[編集]- 8100系電車 - AM8100形とAT8100形の2両編成。9編成が在籍[5]。
- AB900系電車 - 老朽化の進んだ8100系の置換えを目的に導入され、全車が本形式に統一される予定である。2018年7月1日の福島民友新聞および同日開催の「あぶ急全線開業30周年 大感謝まつり」で形式名と車両概要が公式に発表された[22][23]。2018年度に2両1編成を先行導入[24]。2019年7月1日より営業運転開始[25][26][27]。
-
8100系
-
AB900系
過去の車両
[編集]- キハ22形気動車 - 1986年の暫定開業に際して、国鉄から5両(148, 152, 159, 160, 162)を借り入れた。1988年の全線開業により、8100系電車が導入されたのにともない、国鉄を継承したJR東日本に返還された。
- A417系電車 - 2008年10月30日に運行開始。3両1編成が在籍[5]。JR東日本より東北本線で使用されていた417系を譲受。平日朝夕の特定の運用についていた。2016年3月26日のダイヤ改正で定期運用を外れ、同年5月28日の臨時列車で最終運行[28][29]。
-
A417系
2011年8月 富野駅
記念乗車券・フリー乗車券
[編集]2019年10月1日現在[30]。
- フリー乗車券
- あぶ急トクだねきっぷ
- 阿武隈急行線が1日乗り放題。
- 毎月9の付く日(9・19・29日)発売。
- 値段は大人900円・小児450円。福島・保原・梁川・丸森・角田の各有人駅で発売。
- 飯坂温泉日帰りきっぷ
- 福馬券
- 阿武隈急行福島駅着発往復乗車券・福島競馬場入場引換券がセットになっている。
- 福島競馬開催日に合わせて発売、開催日当日に利用できる。
- 値段は大人900円、小児450円。福島・保原・梁川・丸森・角田の各有人駅で発売。
- GO!かくだきっぷ
- 「合格」とかけた名称の縁起物とされる切符で、受験シーズン始まりの12月ごろから枚数限定で発売される。沿線の「天神社」で祈祷済み。
- 値段は角田駅 - やながわ希望の森公園前駅間運賃と同一額の590円。各有人駅で発売される。
- 2008年の新発売時には日本全国各地の受験生から多くの注文があり、新聞等でも取り上げられた。
- 発売開始当初はきっぷを絵馬の形に切り取ることができ、沿線の天神社で絵馬として使用できた。
- 2011年からは、お守りの形をしたものを発売している。
- 中高生なつ割ワンコインきっぷ
- 中高生の夏季休暇期間に合わせて発売される。
- 阿武隈急行線が1日乗り放題。
- 値段は500円。各有人駅で発売される。購入の際に「学生証」の提示が条件となっている。
- 中高生ふゆ割ワンコインきっぷ
- 中高生の冬季休暇期間に合わせて発売される。
- 阿武隈急行線が1日乗り放題。
- 値段は500円。各有人駅で発売される。購入の際に「学生証」の提示が条件となっている。
- シニア割ワンコインきっぷ[31][32]
- 65歳以上の高齢者が対象で、1 - 3月ごろに発売される。
- 阿武隈急行線が1日乗り放題。
- 値段は500円。各有人駅で発売される。本人だけが購入でき、購入の際に年齢が証明できる身分証の提示が条件となっている。
脚注
[編集]- ^ a b c d e f “第38期 事業報告計算書類” (PDF). 阿武隈急行株式会社. 2022年11月23日閲覧。
- ^ 鉄道統計年報平成29年度版 - 国土交通省
- ^ 令和元年度鉄道要覧
- ^ 会社概要 - 阿武隈急行
- ^ a b c d e f g h 会社案内 (PDF) - 阿武隈急行(2013年12月30日閲覧)
- ^ a b c 阿武隈急行株式会社 - 国土交通省東北運輸局
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車情報 89年版』ジェー・アール・アール、1989年8月1日、142頁。ISBN 4-88283-110-4。
- ^ a b c d e 今尾恵介『日本鉄道旅行地図帳 東日本大震災の記録』新潮社、2011年、9頁。
- ^ “福島県内の鉄道...12日「計画運休」 台風19号接近でJRなど”. 福島民友新聞 (福島民友新聞社). (2019年10月12日)
- ^ “阿武隈急行、復旧見通せず 被害42カ所 宮城側不通続く”. 河北新報 (河北新報社). (2019年10月27日) 2019年11月9日閲覧。
- ^ “阿武隈急行の丸森-槻木間が再開、汽笛一声 復興行き”. 河北新報 (河北新報社). (2019年12月6日) 2019年12月27日閲覧。
- ^ “阿武隈急行31日全線再開 富野-丸森、1年ぶり本復旧”. 河北新報 ONLINE NEWS. (2020年10月8日) 2020年10月31日閲覧。
- ^ “阿武急、待望の全線再開 台風19号被災から1年ぶり”. 河北新報 ONLINE NEWS. (2020年10月31日) 2020年11月1日閲覧。
- ^ “阿武隈急行、地震で道床流出など被害 - 丸森駅ホーム・駅舎も損傷”. マイナビニュース. (2021年3月14日) 2022年3月22日閲覧。
- ^ “東北新幹線「再開に10日」 在来線は全て復旧”. 河北新報 ONLINE NEWS. (2021年3月16日) 2022年3月22日閲覧。
- ^ “宮城・福島震度6強から1週間、復旧の見通し立たず 阿武隈急行”. 産経新聞. (2022年3月23日) 2022年3月23日閲覧。
- ^ a b “阿武隈急行、丸森-槻木18日運転再開 梁川-丸森は25日”. 河北新報. (2022年4月14日) 2022年4月18日閲覧。
- ^ “阿武隈急行あす再開 丸森―槻木間、28日まで朝夕のみのダイヤ”. 河北新報. (2022年4月17日) 2022年4月18日閲覧。
- ^ “「阿武隈急行」6月下旬にも全線再開 保原-梁川間は5月23日”. 福島民友新聞. (2022年5月18日) 2022年11月13日閲覧。
- ^ “阿武隈急行が全線再開 震度6強から3カ月”. 河北新報 (河北新報社). (2022年6月27日) 2022年11月13日閲覧。
- ^ “会 社 概 況 (令和4年7月1日現在)”. 阿武隈急行株式会社. 2023年10月24日閲覧。
- ^ 福島民友新聞 2018年7月1日 6面-7面「祝 阿武隈急行 全線開業30周年」
- ^ “30周年記念イベントを実施します!”. 阿武隈急行. (2018年5月9日) 2018年7月1日閲覧。
- ^ “<宮城県>阿武隈急行に1億円 車両更新を支援 2月補正予算”. 河北新報 (河北新報社). (2018年2月14日)
- ^ “新型車両「AB900系」搬入 阿武隈急行、営業運転は7月予定”. 福島民友 みんゆうNet (福島民友新聞社). (2019年2月23日)
- ^ “『新型車両』始動! AB900系 阿武隈急行、開業以来初導入”. 福島民友 みんゆうNet (福島民友新聞社). (2019年7月2日). オリジナルの2019年7月3日時点におけるアーカイブ。 2023年2月22日閲覧。
- ^ “阿武急の新車両お目見え 「AB900系」梁川駅で出発式”. 福島民報 (福島民報社). (2019年7月2日) 2019年7月4日閲覧。
- ^ “【阿武隈急行】A417系ラストラン”. 鉄道ホビダス RMニュース. ネコ・パブリッシング (2016年5月30日). 2016年6月3日閲覧。
- ^ “阿武隈急行「ありがとうA417系電車」運転”. 鉄道ファン・railf.jp 鉄道ニュース. 交友社 (2016年5月29日). 2016年6月3日閲覧。
- ^ “おトクなきっぷ”. 阿武隈急行. 2019年10月14日閲覧。
- ^ “「シニア割ワンコイン切符」発売中です!”. 阿武隈急行. (2018年1月24日)
- ^ “阿武隈急行(株) 平成24年度 賛同団体の取組”. 観光庁. 2019年10月14日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 宮城県地域交通政策課(旧総合交通対策課)
- 阿武隈急行株式会社 - 時刻表・運賃など。
- 阿武隈急行 (abukumakyuko) - Facebook