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槻木駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
槻木駅
駅舎(2022年5月)
つきのき
Tsukinoki
地図
所在地 宮城県柴田郡柴田町槻木新町1丁目[1]
北緯38度04分43.04秒 東経140度48分35.83秒 / 北緯38.0786222度 東経140.8099528度 / 38.0786222; 140.8099528座標: 北緯38度04分43.04秒 東経140度48分35.83秒 / 北緯38.0786222度 東経140.8099528度 / 38.0786222; 140.8099528
所属事業者
電報略号 ツキ
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線[2]
乗車人員
-統計年度-
(JR東日本)-2023年-
2,594人/日(降車客含まず)
(阿武隈急行)-2015年-
1,195人/日(降車客含まず)
開業年月日 1891年明治24年)1月12日[1][3]
乗入路線 2 路線
所属路線 東北本線
キロ程 327.7 km(東京起点)
船岡 (4.6 km)
(6.5 km) 岩沼
所属路線 阿武隈急行線
キロ程 54.9 km(福島起点)
東船岡 (3.6 km)
(- km) (岩沼)[* 1]
備考
  1. ^ 一部の列車が仙台駅まで乗り入れ。
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槻木駅(つきのきえき)は、宮城県柴田郡柴田町槻木新町1丁目[1]にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・阿武隈急行である[2]

乗り入れ路線

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JR東日本の東北本線と、阿武隈急行の阿武隈急行線が乗り入れ、接続駅となっている[2]。阿武隈急行線は当駅が終点であるが、朝夕に限り当駅を介して東北本線仙台駅方面へ直通する列車も設定されている。

阿武隈急行線は元々は丸森線を名乗り、東北本線ともども日本国有鉄道(国鉄)の路線であったため、当駅は国鉄の単独駅であった。しかし丸森線は第1次特定地方交通線に指定されたため、1986年に阿武隈急行に転換され、当駅は国鉄(後のJR)と阿武隈急行の共同使用駅となった。

歴史

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駅構造

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単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線のホームを持つ[2]地上駅である。駅機能はJR・阿武急で共用しているため、阿武急はJR改札内に発着する。駅舎はホームと同一の高さにある。

JR側は岩沼駅管理の業務委託駅である(JR東日本東北総合サービスへ委託)。阿武急側の係員配置はない(以前は朝の通勤通学時間帯と夕方の一部時間はホームに改札係員が配置され、到着列車の乗客の運賃精算とJR線から乗換客への乗車券発売を行っていた)。ホーム上には乗換用Suica改札機はないため、SuicaなどIC乗車券でJR線からの乗換時は改札機でIC乗車券で一旦出場してから、券売機できっぷを購入するか、JR有人改札で阿武隈急行線で支払うことを申告して再度改札に入る必要がある。

改札口は2か所あり、1階部分のホームに面したものと、跨線橋の2階部分に東西自由通路と直結したものとがある。1階改札口には自動券売機Suicaカード残高で阿武急区間のみの片道乗車券購入可能)、自動改札機(Suica、えきねっとQチケ対応)、NewDaysが設置されている。2階改札口は柴田町の要望により設置され、自動券売機と簡易Suica改札機が設置されている(2階改札口は土休日は終日閉鎖[1])。阿武急の企画乗車券(フリーきっぷ)は当駅で購入できないため、有人改札で購入の旨を申告して角田駅丸森駅梁川駅保原駅福島駅への到着時に購入する形になる。

2番線は阿武隈急行乗り場で、到着時に列車内で運転士が運賃収受を行う(仙台直通列車は4両編成で車掌が乗務しており、当駅到着までに車内改札を実施)。その際、定期券・フリーきっぷ・JR連絡券を除き、精算済証を渡されるので、それを有人改札に渡して出場するか、乗り換えた列車内の車掌か到着JR駅の係員に渡して運賃精算してもらうことになる。

のりば

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番線 路線 方向 行先 備考
1 東北本線 上り 白石福島方面[9]  
2 阿武隈急行線 - 梁川・福島方面  
3 東北本線 下り 岩沼名取仙台小牛田方面[9] 梁川始発は2番線
  • 阿武隈急行線は、槻木から東北本線の上下線の間を通り(この区間は3線だが、上り線がいったん離れる状態になる)、白石川を橋梁で渡ってから、立体交差で上り線をまたいで分岐する。
  • 以前の槻木駅の構内配線は3面5線で、1番線が東北本線上り本線、2番線が東北本線上り1番線(待避線)、3番線が阿武隈急行本線(旧・丸森線)、4番線が東北本線下り1番線(待避線・晩年はほとんど使用されていなかった)、5番線が東北本線下り本線であった。旧・丸森線の分岐駅であったために大掛かりな配線になっていたが、1997年(平成9年)8月の駅舎建て替え工事に先立ち、配線整理が行われ、旧1・2番線が廃止、旧3・4・5番線が1・2・3番線に変更された。このため、列車が槻木駅に進入すると線路が北側にカーブしているのがうかがえる。また、駅南側には旧2番線跡を転用した保守用車留置線がある。
  • 阿武隈急行線は、福島を除く各駅にキャッチフレーズを付けている。当駅のキャッチフレーズは「文化の薫る町」。

利用状況

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  • JR東日本 - 2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員2,594人である[JR 1]
  • 阿武隈急行 - 2015年度(平成27年度)の1日平均乗車人員は1,195人である[柴田 1]

1990年度(平成2年度)以降の推移は以下のとおりである。

1日平均乗車人員推移
年度 JR東日本 阿武隈急行 出典
定期外 定期 合計
1990年(平成02年)     2,846 665 [柴田 1]
1991年(平成03年)     2,862 1,025
1992年(平成04年)     2,940 1,153
1993年(平成05年)     2,977 1,149
1994年(平成06年)     2,978 1,145
1995年(平成07年)     3,701 1,148
1996年(平成08年)     2,861 1,159
1997年(平成09年)     2,391 1,140
1998年(平成10年)     2,403 1,192
1999年(平成11年)     2,420 1,151
2000年(平成12年)     3,478 1,106 [JR 2][柴田 1]
2001年(平成13年)     3,397 1,103 [JR 3][柴田 1]
2002年(平成14年)     3,310 1,138 [JR 4][柴田 1]
2003年(平成15年)     3,304 1,253 [JR 5][柴田 1]
2004年(平成16年)     3,224 1,178 [JR 6][柴田 1]
2005年(平成17年)     3,216 1,114 [JR 7][柴田 1]
2006年(平成18年)     3,148 1,076 [JR 8][柴田 1]
2007年(平成19年)     3,063 1,055 [JR 9][柴田 1]
2008年(平成20年)     3,039 1,074 [JR 10][柴田 1]
2009年(平成21年)     2,937 983 [JR 11][柴田 1]
2010年(平成22年)     2,826 984 [JR 12][柴田 1]
2011年(平成23年)     2,633 853 [JR 13][柴田 1]
2012年(平成24年) 835 1,937 2,773 1,121 [JR 14][柴田 1]
2013年(平成25年) 851 1,937 2,788 1,151 [JR 15][柴田 1]
2014年(平成26年) 820 1,977 2,797 1,171 [JR 16][柴田 1]
2015年(平成27年) 827 1,992 2,820 1,195 [JR 17][柴田 1]
2016年(平成28年) 830 2,002 2,833   [JR 18]
2017年(平成29年) 823 1,999 2,822   [JR 19]
2018年(平成30年) 824 2,018 2,843   [JR 20]
2019年(令和元年) 764 1,995 2,760   [JR 21]
2020年(令和02年) 466 1,557 2,023   [JR 22]
2021年(令和03年) 539 1,625 2,164   [JR 23]
2022年(令和04年) 622 1,677 2,300   [JR 24]
2023年(令和05年) 718 1,875 2,594   [JR 1]

駅周辺

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隣の駅

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東日本旅客鉄道(JR東日本)
東北本線
船岡駅 - 槻木駅 - 岩沼駅
阿武隈急行
阿武隈急行線
東船岡駅 - 槻木駅( - 岩沼駅)

脚注

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記事本文

[編集]
  1. ^ a b c d e 駅の情報(槻木駅):JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2024年8月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月22日閲覧。
  2. ^ a b c d e 『週刊 JR全駅・全車両基地』 13号 仙台駅・船岡駅・松島海岸駅ほか70駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2012年11月4日、23頁。 
  3. ^ a b c d e f g h i 石野 1998, p. 404.
  4. ^ a b c 遠藤浩一「東北ニュース」『鉄道ピクトリアル』第645号、1997年11月、88頁。 
  5. ^ a b 石野 1998, p. 473.
  6. ^ 2003年10月26日(日)仙台エリアSuica(スイカ)デビュー!』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2003年8月21日。オリジナルの2020年5月26日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20200526144246/https://www.jreast.co.jp/press/2003_1/20030806.pdf2020年5月26日閲覧 
  7. ^ 駅の情報(槻木駅):JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2023年2月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月28日閲覧。
  8. ^ Suicaエリア外もチケットレスで! 東北エリアから「えきねっとQチケ」がはじまります』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2024年7月11日。オリジナルの2024年7月11日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20240711051550/https://www.jreast.co.jp/press/2024/20240711_ho02.pdf2024年8月1日閲覧 
  9. ^ a b JR東日本:駅構内図・バリアフリー情報(槻木駅)”. 東日本旅客鉄道. 2024年9月22日閲覧。

利用状況

[編集]
JR東日本
  1. ^ a b 各駅の乗車人員(2023年度)”. 東日本旅客鉄道. 2024年7月22日閲覧。
  2. ^ 各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月11日閲覧。
  3. ^ 各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月11日閲覧。
  4. ^ 各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月11日閲覧。
  5. ^ 各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月11日閲覧。
  6. ^ 各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月11日閲覧。
  7. ^ 各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月11日閲覧。
  8. ^ 各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月11日閲覧。
  9. ^ 各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月11日閲覧。
  10. ^ 各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月11日閲覧。
  11. ^ 各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月11日閲覧。
  12. ^ 各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月11日閲覧。
  13. ^ 各駅の乗車人員(2011年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月11日閲覧。
  14. ^ 各駅の乗車人員(2012年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月11日閲覧。
  15. ^ 各駅の乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月11日閲覧。
  16. ^ 各駅の乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月11日閲覧。
  17. ^ 各駅の乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月11日閲覧。
  18. ^ 各駅の乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月10日閲覧。
  19. ^ 各駅の乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月10日閲覧。
  20. ^ 各駅の乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月11日閲覧。
  21. ^ 各駅の乗車人員(2019年度)”. 東日本旅客鉄道. 2020年7月11日閲覧。
  22. ^ 各駅の乗車人員(2020年度)”. 東日本旅客鉄道. 2021年7月23日閲覧。
  23. ^ 各駅の乗車人員(2021年度)”. 東日本旅客鉄道. 2022年8月5日閲覧。
  24. ^ 各駅の乗車人員(2022年度)”. 東日本旅客鉄道. 2023年7月13日閲覧。
柴田町統計書
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r 2.旅客輸送状況” (PDF). 運輸・通信. 柴田町. 2019年2月10日閲覧。

参考文献

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  • 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日。ISBN 978-4-533-02980-6 

関連項目

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外部リンク

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