君と旅立とう
「君と旅立とう」 | ||||
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アンドレア・ボチェッリ の シングル | ||||
初出アルバム『ボチェッリ』 | ||||
A面 | 「君と旅立とう」 | |||
B面 | 「生きる」 | |||
ジャンル | オペラポップ | |||
時間 | ||||
レーベル | ポリドール・レコード | |||
作詞・作曲 |
フランチェスコ・サルトーリ ルーチョ・クアラントット | |||
アンドレア・ボチェッリ シングル 年表 | ||||
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「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」 | ||||||||||||||||||||||||||
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アンドレア・ボチェッリ及びサラ・ブライトマン の シングル | ||||||||||||||||||||||||||
初出アルバム『ロマンツァ、ボチェッリ・スーパー・ベスト、クエスチョン・オブ・オナー、タイム・トゥ・セイ・グッバイ』 | ||||||||||||||||||||||||||
リリース | ||||||||||||||||||||||||||
規格 | CD | |||||||||||||||||||||||||
ジャンル | オペラポップ | |||||||||||||||||||||||||
レーベル | イースト・ウエスト・レコード | |||||||||||||||||||||||||
作詞・作曲 |
フランチェスコ・サルトーリ ルーチョ・クアラントット フランク・ピーターソン | |||||||||||||||||||||||||
プロデュース | フランク・ピーターソン | |||||||||||||||||||||||||
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「君と旅立とう」(きみとたびだとう、
そしてこの曲の知名度を広く上げたのが、1996年にイギリスのソプラノ歌手サラ・ブライトマンがボチェッリにデュエットを申し出て、曲名及び歌詞の一部をイタリア語から英語の「タイム・トゥ・セイ・グッバイ(英: Time To Say Goodbye)」に変更し、共演したことである。これがヨーロッパ全土で爆発的にヒットし、ドイツでは歴代最多販売枚数を記録した[1][2]ほか、全世界で1200万枚以上を販売し世界歴代最多販売作品の一枚となった[3][4]。
その後ボチェッリはこの曲の全編スペイン語歌詞による「ポル・ティ・ヴォラーレ(西: Por ti volaré)」を発売し、前述のオリジナル曲「君と旅立とう」及び「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」と並んでこれら3バージョンはボチェッリの代表曲となっている[5]。
ブライトマンもこの曲のソロバージョン、全編英語詞の「Time To Say Goodbye」をリリースしている。
来歴[編集]
シングル発売当初、本国イタリアでは音楽番組でわずかに流される程度で、商業的には必ずしも大ヒットと言えない状況であった。一方、ヨーロッパ他国では大きな反響を呼び、フランスとスイスでは6週連続1位、ベルギーでは12週連続1位を記録しベルギー史上最大の爆発的ヒット曲となった[6]。
ブライトマンの友人で、ドイツの国民的英雄でもあるボクサー、ヘンリー・マスケのヴァージル・ヒルとの引退試合が1996年11月23日に行われた際、試合前にリング上のステージで初めて2人によって歌われ(演奏はロンドン交響楽団による録音)、マスケの退場時もこの曲が流された。その模様はテレビ放送で2100万人以上と言われる視聴者が観ていたこともあり、直後の12月に発売されたシングルはドイツのヒットチャートで14週連続1位となった。
結果的に、シングルが1500万枚、アルバムを含めて2500万枚という世界的大ヒットになり、ブライトマンの収録アルバム『タイム』が『タイム・トゥ・セイ・グッバイ』に変更になったほか、次作『クエスチョン・オブ・オナー』にも収録されるなど、プロモーション面でも様々な影響を及ぼした。以後も多くのアーティストにより歌われている。
ボレロ風のリズムがエネルギーの充溢を感じさせる力強い曲である。イタリア語の原題「コン・テ・パルティロ」(伊: Con Te Partirò = 英: With you I am going to leave, I will leave ではない)とは、日本語題の「君と旅立とう」が表す通り、「君とともに(ぼくは)旅立つ」という意味で、英語の「グッバイ」というタイトルが示すような別れの歌ではなく旅立ちの歌である。したがって、結婚式で歌われることも多い。ドイツではカレル・ゴットが歌った Zeit zu geh'n(「出発の時」の意)のタイトルで知られている。
日本ではドラマ『外交官 黒田康作』の主題歌として使われるなど、サラ・ブライトマンの代表曲としても知られている(同ドラマの劇場版『アマルフィ 女神の報酬』では、ブライトマン本人が出演している)。他にも人気メダル競馬ゲームであるSTARHORSE2内のSWBCというビッグレースで使われている曲であるため、ゲームファンや競馬ファンにも親しまれている曲である。また、映画の挿入歌としても使われており、一例としてアメリカ映画『ウォンテッド』の作中で、主役のウェズリー(ジェームズ・マカヴォイ)がフォックス(アンジェリーナ・ジョリー)とリムジンに乗った人を殺害するシーンでリムジンの中で流れている。同作のエンドロールには「Time To Say Goodbye」Sarah Brightman、Andrea Bocelliとクレジットされている。
製作者クレジット[編集]
- 作曲:フランチェスコ・サルトーリ
- 作詞:ルーチョ・クアラントット
カバー[編集]
- 島田歌穂 - 1998年にシングル『タイム・トゥ・セイ・グッバイ 〜さよならの時刻(とき)』として松本隆の訳詞による日本語カバーアレンジ。
- ニール・ショーン - 2001年のアルバム『情熱の音色〜ヴォイス』にインストゥルメンタルのカバーを収録[7]。
- 本田美奈子. - 2003年のアルバム『AVE MARIA』に収録。
- 秋川雅史 - 2005年のアルバム『威風堂々』に収録。
- 河村隆一 - 2006年のアルバム『evergreen 〜あなたの忘れ物〜』(初回限定盤のみ)に収録。
- カノン - 2007年のアルバム『Precious』に収録。
- 新妻聖子 - 2010年のアルバム『アンダンテ』に収録。
- 高垣彩陽 - 2011年のアルバム『melodia』に収録。
- 海上自衛隊東京音楽隊/三宅由佳莉 - 2013年のアルバム『祈り〜未来への歌声』に収録。
- ELISA - 2016年のアルバム『GENETICA』に収録。
- サラ・オレイン - 2017年のアルバム『ANIMA』に収録。
チャート・認定[編集]
チャート成績[編集]
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認定[編集]認定は、特記のない限りブライトマンとボチェッリ共演の「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」を対象としている。
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先代 バビロン・ズー「スペースマン」 |
ベルギー フランデレン地域圏 第1位シングル 1996年3月2日 – 1996年5月4日(10週) |
次代 ジョーン・オズボーン「ワン・オブ・アス」 |
先代 ボリス「ソワレ・ディスコ」 |
ベルギー ワロン地域圏 第1位シングル 1996年6月8日 – 1996年7月6日(5週) |
次代 ロス・デル・リオ「恋のマカレナ」 |
先代 チック・タック・トー「お金があれば…。」 |
ドイツ 第1位シングル 1996年12月13日 – 1997年3月7日(13週) |
次代 チック・タック・トー「なぜなの…。」 |
先代 トニー・ブラクストン「アンブレイク・マイ・ハート」 |
スイス 第1位シングル 1997年1月19日 - 1997年2月23日(5週) |
次代 ノー・ダウト「ドント・スピーク」 |
先代 トニー・ブラクストン「アンブレイク・マイ・ハート」 |
オーストリア 第1位シングル 1997年1月26日 – 1997年2月9日(3週) |
次代 ノー・マーシー「ホエン・アイ・ダイ」 |
先代 ガーラ「レット・ア・ボーイ・クライ」 |
フランスSNEP 第1位シングル 1997年3月1日(1週) 1997年3月15日 – 1997年4月5日(4週) |
次代 ガーラ「レット・ア・ボーイ・クライ」 リッキー・マーティン「マリア」 |
先代 R・ケリー「アイ・ビリーブ・アイ・キャン・フライ」 |
アイルランドIRMA 第1位シングル 1997年3月24日 – 1997年6月7日(3週) |
次代 ハンソン「キラメキ☆MMMBOP」 |
脚注[編集]
- ^ Bocelli on Decca.com(2010年9月20日時点のアーカイブ)
- ^ Andrea Bocelli Biography
- ^ Andrea Bocelli on singing to thousands, losing his sight and making a fortune July 2, 2011, Daily Mail
- ^ Angel records
- ^ “Con Te Partiro”. 2011年7月28日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2010年7月7日閲覧。
- ^ Con Te Partiro(2002年12月26日時点のアーカイブ) at abmusica.com
- ^ Voice - Neal Schon | AllMusic
- ^ a b c d “"Con te partirò", in various singles charts”. Lescharts. 2009年8月27日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2009年7月20日閲覧。
- ^ “"Con te partirò", UK Singles Chart”. ChartArchive. 2014年12月14日閲覧。
- ^ a b c d e f “"Time to Say Goodbye", in various singles charts”. Lescharts. 2009年7月20日閲覧。
- ^ “Irish Singles Chart, database”. Irishcharts. 2009年7月20日閲覧。
- ^ “"Time to Say Goodbye", UK Singles Chart”. ChartArchive. 2014年12月14日閲覧。
- ^ "Austrian single certifications – Sarah Brightman/Andrea Bocelli – Time To Say Goodbye" (German). IFPI Austria. Cite webテンプレートでは
|access-date=
引数が必須です。 (説明) Enter Sarah Brightman/Andrea Bocelli in the field Interpret. Enter Time To Say Goodbye in the field Titel. Select single in the field Format. Click Suchen - ^ "Gold-/Platin-Datenbank (Sarah Brightman & Andrea Bocelli; 'Time To Say Good-Bye')" (German). Bundesverband Musikindustrie. Cite webテンプレートでは
|access-date=
引数が必須です。 (説明) - ^ “2009年7月度有料音楽配信認定” (日本語). 日本レコード協会. 2011年3月15日閲覧。
- ^ "The Official Swiss Charts and Music Community: Awards (Andrea Bocelli & Sarah Brightman; 'Time To Say Goodbye')". IFPI Switzerland. Hung Medien. Cite webテンプレートでは
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引数が必須です。 (説明) - ^ "British single certifications – Sarah Brightman & Andrea Bocelli – Time To Say Goodbye". British Phonographic Industry. Cite webテンプレートでは
|access-date=
引数が必須です。 (説明) Enter Time To Say Goodbye in the field Keywords. Select Title in the field Search by. Select single in the field By Format. Select Platinum in the field By Award. Click Search