アンドレア・ボチェッリ

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アンドレア・ボチェッリAndrea Bocelli1958年9月22日 - )はイタリアテノール歌手

プロフィール[編集]

生い立ち[編集]

トスカーナ地方の村、ライヤティコに生まれる。6歳でピアノを始め音楽の道に進む[1]が、12歳の時にサッカーボールを頭に受け脳内出血を起こしたことで先天性緑内障が悪化して失明する[2]歌手になる夢は捨てきれずにいたが、障害を乗り越えて法学博士号を取得し弁護士として活躍していた[3]

デビュー[編集]

世界的なテノール歌手であるルチアーノ・パヴァロッティとイタリアを代表するロック&ポップス歌手のズッケロ (Zucchero) に見出され1994年にデビュー。1994年サンレモ音楽祭新人部門で優勝した[4]。イタリアン・ポップス、カンツォーネの曲を収録したアルバムを2枚発表した後、「VIAGGIO ITALIANO」というアリアやナポリターナなどを歌ったアルバムを発売し、ヨーロッパ中で大ヒットとなる。このアルバムは初期2枚からのベスト盤となっている。

ボチェッリのために作られた「コン・テ・パルティロ」は、後にタイトルと歌詞の一部を英語に改めて「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」としてサラ・ブライトマンとデュエットしたバージョンが発売され[5]、1500万枚以上のセールスを記録した。

現在[編集]

現在のイタリアを代表するテノール歌手の1人として高く評価されており、2006年に行われたトリノオリンピックの閉会式では「Because We Believe」を[6]2007年7月にロンドンで行われたダイアナ妃追悼コンサートでミュージカルオペラ座の怪人」を披露する[7]などの幅広い活動を行っている。2007年9月には、ボチェッリの師匠筋にあたるパヴァロッティのモデナで行われた葬儀でも歌声を披露した。2008年2月10日第50回グラミー賞でパヴァロッティの追悼曲として自身のヒット曲である「The Prayer」をカバーしたジョシュ・グローバンと共に歌い上げた。2009年5月27日UEFAチャンピオンズリーグ決勝の開会セレモニーでは、チャンピオンズリーグアンセムに独自の歌声を重ねた。

2010年4月30日、中国で行われた上海国際博覧会のオープニングセレモニーではパヴァロッティの代名詞ともいえるオペラ「トゥーランドット」のアリア、「誰も寝てはならぬ」を披露し[8][9][10]、2018年10月12日には、エリザベス女王の孫でもあるユージェニー王女とジャック・ブックスバンク氏とのロイヤル・ウェディングでその歌声を披露。J.S.バッハ(グノー編)による「アヴェ・マリア」、セザール・フランクによる「パニス・アンジェリクス(天使のパン)」の2曲を歌唱した。式は、ウィンザー城のセント・ジョージ・チャペルで行われ[11][12]、世界中で何百万人もの人々が視聴した。

2020年4月12日、2019新型コロナウイルスによる急性呼吸器疾患の流行のため都市封鎖中のミラノ大聖堂で行われた無観客コンサート「MUSIC FOR HOPE(希望の音楽)」[13]で「アメイジング・グレイス」など5曲を歌った。YouTubeストリーミングの同時視聴者数は、史上最大となる280万人にのぼった。[14]

日本での活動[編集]

日本公演[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Day, Carol (1997年11月10日). “Blind Ambition”. People. http://people.com/archive/blind-ambition-vol-48-no-19/ 2017年7月22日閲覧. "Bocelli's parents, Alessandro, 68, and Edi, 59, sold farm equipment and produced wine in tiny Lajatico, in Tuscany about 20 miles from Pisa." 
  2. ^ Hooper, John (2010年6月10日). “Tenor's story acclaimed by anti-abortion campaigners”. The Guardian. https://www.theguardian.com/world/2010/jun/10/andrea-bocelli-abortion-italy 2013年7月28日閲覧。 
  3. ^ Rogers, Paul (2013年9月5日). “Andrea Bocelli at the MGM Grand”. Los Angeles Times. http://www.latimes.com/custompublishing/vegas/la-ss-andrea-bocelli-at-the-mgm-grand-20130904-dto,0,3390210.story 2013年12月21日閲覧。 
  4. ^ Chronicle 1991–1994”. bocelli.de. 2008年1月20日閲覧。
  5. ^ Liebergen, Patrick M. (July 2008). Singer's Library of Arias: 15 Vocal Masterworks from the Baroque Era Through the Twenty-First Century. Alfred Music Publishing. p. 81. ISBN 978-0-7390-5142-9. https://books.google.com/books?id=VnS5WNme3skC&pg=PA81 2018年1月29日閲覧。 
  6. ^ Bocelli 2006 Chronicle”. bocelli.de. 2008年1月21日閲覧。
  7. ^ “Concert for Diana Timeline: What's happened minute by minute”. BBC Entertainment. (2007年7月1日). https://www.bbc.co.uk/1/concertfordiana/timeline/ 2008年1月22日閲覧。  [リンク切れ]
  8. ^ “Andrea Bocelli on stage with Chinese girl for Shanghai Expo”. People's Daily Online. (2010年4月30日). http://english.people.com.cn/90001/90776/90883/6969737.html 2013年12月12日閲覧。 
  9. ^ Size matters at Shanghai Expo 2010, The Times, 30 April 2010 article.
  10. ^ Bodeen, Christopher (2010年4月30日). “Sarkozy, other leaders in Shanghai for World Expo”. The Seattle Times. AP. オリジナルの2013年12月16日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20131216090812/http://seattletimes.com/html/nationworld/2011741071_apaschinaexpo.html 2013年12月10日閲覧。 
  11. ^ Gray, Melissa (2018年10月7日). “Opera, trumpets and red velvet cake for royal wedding of Britain's Princess Eugenie”. CNN. 2018年10月7日閲覧。
  12. ^ The Marriage of Her Royal Highness Princess Eugenie of York with Mr. Jack Brooksbank”. The Royal Family. 2018年10月11日閲覧。
  13. ^ 「MUSIC FOR HOPE(希望の音楽)」が伊ミラノのドゥオーモ大聖堂よりYouTubeで世界同時生配信!”. UNIVERSAL MUSIC JAPAN (2020年4月13日). 2020年4月29日閲覧。
  14. ^ “アンドレア・ボチェッリの無観客パフォーマンス、YouTubeの歴代新記録を樹立 ─ ライブ配信の同時視聴者数が280万人を突破”. The RIVER. (2020年4月16日). https://theriver.jp/andrea-bocelli-music-hope-3/ 2020年4月29日閲覧。 

外部リンク[編集]