吉成曜

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よしなり よう
吉成 曜
本名 吉成 曜
生年月日 (1971-05-06) 1971年5月6日(46歳)
出生地 日本の旗 日本東京都
職業 アニメーション監督
アニメーター
イラストレーター
ジャンル テレビアニメ映画
活動期間 1991年 -
主な作品

監督
リトルウィッチアカデミア』(原作・監督・キャラクターデザイン)
リトル ウィッチ アカデミア 魔法仕掛けのパレード』(原案・監督・キャラクターデザイン)


デザイン・作画
新世紀エヴァンゲリオン』(メカ作監・原画)
フリクリ』(設定・原画)
トップをねらえ2!』(原画)
天元突破グレンラガン』(メカニックデザイン・原画)
パンティ&ストッキングwithガーターベルト』(コンセプトアート・美術設定)
キルラキル』(セットデザイン・原画)

吉成 曜(よしなり よう、1971年5月6日- )は、日本アニメーション監督アニメーターイラストレーター東京都出身。東京デザイナー学院(現東京ネットウエイブ)卒業。兄は同じくアニメーター吉成鋼

来歴[編集]

アニメ業界入り、ガイナックスへ[編集]

アニメーターである兄・吉成鋼の手伝いとして、1991年発売のOVA『暴走戦国史 スペクター誕生』で自身初の動画原画を経験。東京デザイナー学院在学中より、同様の形式で様々な作品に参加する[1]

卒業後の1992年マッドハウスに入社。動画マンとしてアニメ制作キャリアをスタートするも、同年退社しガイナックスに移籍[1]。ガイナックスでの動画期間3ヶ月を経て、当時制作中であった『蒼きウル』にイメージボード等として参加する[2]1995年新世紀エヴァンゲリオン』では、メカ作画監督や原画を担当。第二話では、初号機と使徒との戦闘シーン後半の原画も手がけた[3]

2000年フリクリ』では第1話の鉄橋上の場面など、難度の高いアクションシーンを担当[4]。監督の鶴巻和哉は、「彼はものすごく能力があるんで、当然のようにできちゃう」と後に語っている[5]。また、平行してイラストレーターとしても活動を始め、PlayStation用ソフト『ヴァルキリープロファイル』では、兄の吉成鋼と共同でキャラクターデザインやイラストの仕事も行った[6]

2007年天元突破グレンラガン』においてはメインスタッフとして参加しメカデザインを手がけたほか、メインビジュアルなども担当している。同作ではキャラクターが描けないことに不満があったといい、勝手に人の机に置いてあった原画を修正したエピソードなどがある。

トリガーへ移籍、監督デビュー[編集]

2011年、ガイナックスを退社しトリガーに所属。2013年3月には、文化庁若手アニメーター育成プロジェクト『アニメミライ2013』への参加作品であるオリジナル短編アニメーション『リトル ウィッチ アカデミア』にて初監督を務めた。本作では、原作・キャラクターデザイン・作画監督も兼任し、『アニメミライ』の本旨でもある若手原画マンの育成にも尽力した[7]。また、同年4月には本作がYouTube上に英語字幕付きで無料公開され、海外ユーザーからも続編を望む多くのコメントが寄せられる[8][9]。これを受けて同年7月、続編制作の資金を集めるためアメリカ最大のクラウドファンディングサイト「Kickstarter」にて世界中から出資が募られると、開始5時間で目標金額を達成[10]。その後1ヶ月間で、目標金額の4倍を超える62万5518ドルもの支援が集まった[8][9]。それを経て2015年、映画『リトル ウィッチ アカデミア 魔法仕掛けのパレード』が完成。同年7月にアメリカ・ロサンゼルスで開催された「アニメエキスポ」にてプレミア上映が行われた後[10]、日本でも公開となった[8]2017年1月には同作がテレビシリーズ化され、監督を務める。

また、2015年9月には画集第1弾として『吉成曜画集 イラストレーション編』が[11]、翌2016年9月には第2弾として『吉成曜画集 ラクガキ編』が発売された[12]。それを記念し、2016年9月8日から10月10日まで「吉成曜展」が開催された[13]

作風・人物[編集]

作風
人物、メカを問わず高いレベルでの作画に定評があり、爆発などのエフェクト作画においても高評価を得ている。アニメーション監督の庵野秀明は、吉成を「ゲキウマ」と評している[14]。『天元突破グレンラガン』においては、「吉成爆発」と名づけられた爆発エフェクトなどが見られ、ガイナックス社内には今石洋之すしおを始めとして、彼のファンを名乗るスタッフが多数在籍した[15]。作画の特徴としては、パーツやラインを強調した躍動感のある独特な動きがあり、彼の第二原画を担当するのは嫌がられるという[16]
影響
影響を受けたものに神江里見が作画を担当した『弐十手物語』を挙げ、"自分にとって画の基本になった作品"だと語っている[17]。また他に好きなものとして、絵画ではエゴン・シーレアメコミではマイク・ミニョーラを挙げている[17]。カートゥーンアニメのファンでもあり、コンセプトアートや美術設定を担当した『パンティ&ストッキングwithガーターベルト』ではその影響を活かした作品となっている。
作画に関しては、「最初に惹かれたのは山下将仁さん。最初は山下さんの作画がコンスタントに見られる『うる星やつら』辺りを中心に観ていった感じだった。」と述べている[17]
その他・エピソード
アメリカ取材旅行の帰りの飛行機で、機内が暗くなりみんなが寝静まったところで突然頭上の明かりを付けて原画を描き始めたことがある[18]

主な参加作品[編集]

テレビアニメ[編集]

OVA[編集]

劇場アニメ[編集]

ゲーム[編集]

PV[編集]

書籍[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b 『アニメスタイル003』メディア・パル、2013年、88p
  2. ^ 『アニメスタイル003』メディア・パル、2013年、89p
  3. ^ 『アニメスタイル003』メディア・パル、2013年、91p
  4. ^ 『アニメスタイル003』メディア・パル、2013年、100p
  5. ^ 鶴巻和哉×貞本義行『フリクリックノイズ』太田出版、2010年、38p
  6. ^ 『アニメスタイル003』メディア・パル、2013年、92p
  7. ^ 【マチ★アソビ】「トリガー×アニメミライイベント」に吉成曜監督、スーシィ役 村瀬さん、トリガー大塚社長らが登壇し「リトルウィッチアカデミア」制作秘話を語る”. TOKYO ANIME NEWS. 2016年12月13日閲覧。
  8. ^ a b c “TRIGGERのオリジナルアニメ「リトルウィッチアカデミア」TVシリーズ化が決定!”. 映画.com. (2016年7月9日). http://eiga.com/news/20160709/17/ 2016年12月13日閲覧。 
  9. ^ a b “アニメ「リトルウィッチアカデミア」続編、今年公開 Kickstarterで7400万円集める”. ITmedia ニュース. (2015年2月16日). http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1502/16/news083.html 2016年12月13日閲覧。 
  10. ^ a b “「キルラキル」スタッフが贈る魔女っ子アニメ続編、米アニメエキスポへ”. 映画.com. (2015年6月4日). http://natalie.mu/eiga/news/149487 2016年12月13日閲覧。 
  11. ^ 「吉成曜画集 イラストレーション編」が9月25日発売”. おた☆スケ. 2016年12月14日閲覧。
  12. ^ アニメスタイルイベントに雨宮哲が登壇 今石洋之と好きなアニメを語り尽くす”. アニメ!アニメ!. 2016年12月14日閲覧。
  13. ^ アニメーター・吉成曜さんの画集発売を記念して「吉成曜展~ラクガキ編~ in ササユリカフェ」が開催! 資料展示のほか、オリジナルグッズの発売も”. アニメイトタイムズ. 2016年12月14日閲覧。
  14. ^ 『アニメスタイル第1号』美術出版社、2000年、80p
  15. ^ 『アニメスタイル003』メディア・パル、2013年、78p
  16. ^ 『天元突破グレンラガン』最終話のオーディオコメンタリー2より
  17. ^ a b c 『アニメスタイル003』メディア・パル、2013年、93p
  18. ^ コヤマシゲトのツイートより(2010年7月15日発言)。
  19. ^ 「キルラキル」クリエイター集団の新作アニメが10月劇場公開

関連項目[編集]