コンテンツにスキップ

兵庫県庁内部告発文書問題

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

兵庫県庁内部告発文書問題(ひょうごけんちょうないぶこくはつぶんしょもんだい)は、2024年(令和5年)3月に日本兵庫県で幹部職員が行った内部告発の取り扱いを巡り、第53代[注 1]知事斎藤元彦公益通報として扱わず当該職員を処分した問題である。斎藤知事批判文書問題(さいとうちじひはんぶんしょもんだい)とも呼ばれる[1]

概要

[編集]
斎藤元彦(2021年兵庫県知事選挙)

67年ぶりの保守分裂選挙となった2021年兵庫県知事選挙日本維新の会および自民党の一部県議会議員、両党の県選出衆参全議員からの推薦を受けて当選して知事に就任した斎藤は前任者で5期20年を勤め上げた井戸敏三の時代から進められていた諸施策の大多数を否定し、竣工から半世紀余りを経て建て替えが予定されていた県庁舎の整備計画を白紙撤回したのを始め[2]、井戸知事の時代には県内の市町長と定期的に行われていた意見交換会の回数を削減するなど市町とのコミュニケーション不全が指摘されていた[3]

そうした状況下において、兵庫県庁が設置する支庁西播磨県民局赤穂郡上郡町)で局長の職に在ったW(1963年 - 2024年7月7日)は7項目に及ぶ告発文書を作成した[4]。県側が2024年3月下旬にこの告発文書を把握してから公益通報と認めず作成者を特定してPCを押収し、一方的な懲戒処分を下した対応について公益通報者保護法違反であるとする指摘が為されている[5][6]

斎藤は告発文の内容について「事実無根」「嘘八百」と全面的に否定していたが、その後の報道で内容の一部に事実が含まれていたことが判明し[7]、県議会において真相究明のため51年ぶりとなる百条委員会が設置された[8]

告発文作成者のWは7月19日に行われる第3回百条委員会で証言を行う予定であったが7日に死亡したことが報じられて以降[4]、県庁に1600件以上の抗議電話が殺到[9]、斎藤と共に告発文で名前を挙げられた副知事の片山安孝が7月31日付で辞職したのをはじめ斎藤に近い幹部職員らが相次いで病休や自主降格を申し出るなど県政運営に支障をきたす事態が生じている[10]

告発文の内容

[編集]

Wが作成した告発文は3月27日の定例記者会見において斎藤が「事実無根」「嘘八百」と全否定したことから、地元紙の神戸新聞をはじめ近畿広域圏のマスメディア各社はあたかも「怪文書」のような扱いで内容の真実性については取り合わない姿勢であった[4]。その背景には、斎藤の県政与党である日本維新の会に対して在阪マスメディアが及び腰の姿勢を取り続けていることがあると指摘されている[4]

3月27日の定例記者会見が行われた時点では告発文の内容の詳細については公にされていなかったが、地方政治や警察不祥事を重点的に扱うことで知られるニュースサイトHUNTER」の4月2日付記事で全文(一部個人・企業名は黒塗り)が公開された[11]。文中の役職はいずれも告発文が作成された2024年3月12日付時点のものである。

1. 五百籏頭眞先生ご逝去に至る経緯
  • (県側の見解) 斎藤は6月21日の定例会見で「片山副知事の報告を随時受けながら、適切に人事の対応をしてきたものと考えている」「五百旗頭先生の命を縮めたことは明白とあるのは、科学的根拠もないままある種の誹謗中傷にもなる」とした[13]。また、片山が解任を通告したのは告発文に在る逝去の「前日」ではなく「6日前」とされる[14]
  • (その後の経過) 7月27日に神戸市で「五百籏頭眞さんをしのぶ会」が開催され、斎藤も参列したがインタビューに対しては「しのぶ会なので、文書に関するコメントは差し控える」「兵庫県へのお力添えと、私自身への指導に感謝している」「阪神・淡路大震災から来年で30年となるのを前に亡くなられたのは大変残念」としている[15]
2. 知事選挙に際しての違法行為
  • (告発要旨) 2021年の知事選挙で、県職員4人が斎藤への投票を依頼する事前運動を行った。内1名は三木市役所で「自分は選挙前から斎藤のブレーンだった。お前ら言うこと聞けよ」と市役所の職員を恫喝し、斎藤への投票を強要した。公職選挙法および地方公務員法違反だが、この4名は斎藤の当選後に論功行賞で昇進している[11]
  • (県側の見解) 斎藤は「指摘されている数名の職員は私が宮城県庁勤務、そして大阪府庁勤務していた頃からの知人」としたが「私から投票依頼などをしたことはない」と否定[13]
3. 選挙投票依頼行脚
  • (告発要旨) 2025年夏の任期満了に伴う次回の知事選挙に向けて斎藤自身が投票依頼を行っている。2月13日に但馬地域商工会、16日に龍野商工会議所へ出向き、投票依頼したことを確認。いずれも公職選挙法、地方公務員法違反[11]
  • (県側の見解) 2024年度予算案の説明で訪問したことは事実としながらも「選挙に関する投票依頼は一切していない」と否定[13]
4. 贈答品の山
  • (告発要旨) 斎藤のおねだり体質は県庁内でも有名で、自宅には贈答品が山のように積まれている。加西市の企業からコーヒーメーカー贈呈の申し出を受け、その場では辞退しながら同伴していた産業労働部長に対し、秘書課へ送らせるように指示した。この他、ロードバイクゴルフクラブスポーツウェアなどを贈呈もしくは貸与されている。もらい物は全て独り占めでゴチのタカリ体質[11]
  • (県側の見解) 斎藤は6月の定例記者会見で「私から贈答品を要求した事実はない」と否定[13]。その後、Wが生前に百条委員会へ提出した録音データにより上郡町を視察した際に同町産のワインについて「折を見てお願いします」と要求していた音声が公開されたが「県産品のPR目的」としつつ、ワインは自宅で飲んだがSNSを通じたPrなどは特に行っていないとした[16]
  • (その後の経過) 4月16日付の読売新聞記事で産業労働部長がコーヒーメーカーを返却していたことが報じられ[7]丸尾牧議員のアンケートでも「ゴチのタカリ体質」を示唆する証言が職員から寄せられている[17]
5. 政治資金パーティー問題
  • (告発要旨) 2023年7月30日に開催された斎藤の政治資金パーティーにおいて、県内の商工会議所や商工会に対して産業労働部地域経済課長のBが経営指導員の定数削減をほのめかす圧力を懸け、パーティ券の販売ノルマを課した。また、県信用保証協会の理事長、専務理事も保証業務を背景に会員企業へパーティ券の購入を依頼している[11]
  • (県側の見解) 県の内部調査で「事実は確認できなかった」とした[18]
  • (その後の経過) 県の内部調査に協力した弁護士が県信用保証協会の顧問弁護士と同じ藤原正廣であることが読売新聞により報じられ、中立性に疑義が呈されている[18]
6. 優勝パレードの陰で
  • (県側の見解) 補助金の増額を行ったことは「前年までの補助からの大幅な減額を避け、事業をソフトランディングさせるため」として、パレード補助金へのキックバックの意図を否定している[19]
  • (その後の経過) 8月6日、サンテレビが告発文に記載された補助金の増額が片山の指示で行われたことを裏付ける県公文書の存在を報じている[20]。また、告発文において「療養中」とされていた課長が4月20日に自殺していたにも関わらず、県が課長の訃報を職員向けに公表したのは3か月後だった[21]
7. パワーハラスメント
斎藤が入場口まで20mを歩かされて職員を叱責したとされる県立考古博物館(加古郡播磨町)
(告発要旨) 執務室・出張先を問わず職員を怒鳴りつける。出張先の施設のエントランスが車両進入禁止だったため、入口まで20mを歩かされたことに腹を立てて職員に怒鳴り散らした。
  • (県側の見解) 斎藤は6月5日の定例会見で「時間が限られてる中で、移動する中で、私からすると適切ではない段取りがあったので注意をさせていただいたということはあります。それなりに厳しい口調で注意をさせていただいたということはあります」と、叱責の事実については認めている[22]
  • (その後の経過) 丸尾議員のアンケートにより、告発文で挙げられた出来事は兵庫県立考古博物館加古郡播磨町)で実際に起きていたことが複数の職員から証言されている[22]。このアンケートでは、他に「エレベーターに乗り込む際に自動ドアが閉まりそうになったことに激怒し職員を叱責」「浴衣祭りの着替え場所が気に入らず苦言」「同じ浴衣祭りで自分だけプロの着付けを求める」等の行動についても情報が寄せられている[23]


告発文の提出と県側の調査

[編集]
告発文が作成された兵庫県西播磨総合庁舎(赤穂郡上郡町)

告発文作成

[編集]

斎藤の行政手腕に疑問を呈する声が強まる中で、当時西播磨県民局の局長であったWが他の県職員からの伝聞を基に斎藤や副知事片山安孝、その他の幹部職員らによる違法行為(事実であれば収賄横領公職選挙法違反に該当する行為)や視察先で知事の地位を利用して土産物を要求する、職員に対する過剰な叱責を始めとするパワーハラスメント等の問題行動を7項目にわたって列挙した告発文書を作成し、匿名で一部の県議会議員や兵庫県警報道機関宛に送付した[24]

Wは京都大学法学部を卒業し1987年に県庁へ入庁、人事課長や教育次長、管理局長を経て井戸県政末期の2021年4月に西播磨県民局長へ就任[25]。3月31日付で定年退職し、4月より姫路市の私立高校で校長に就任する予定であった[26]。西播磨県民局のサイトでは毎月「局長メッセージ」と題するコラムを連載していたが、2023年後半から県庁の体制批判と取れる内容が綴られるようになっており、告発文を作成する前月の2024年2月には「これからの兵庫県は、志ある次世代の若者達に選ばれ続けることが出来るでしょうか。職員達が働いていたいと思う組織であり続けられるでしょうか」「組織の劣化はひとえに権力者の取り巻きの劣化が原因である。自分より優秀な者をさん言により権力者から遠ざけ、真実に蓋をし、判断を誤らせる。その組織はどんどんと腐敗し落ちぶれていく」と、斎藤とイエスマンで固められた取り巻きの姿勢を強く批判するものとなっていた[27][注 2]

局長に対する県の調査と処分

[編集]

県側は当該文書が県庁内の公益通報窓口に提出されなかったことを理由として、公益通報者保護法において禁じられている作成者の特定に動いた。副知事の片山らは西播磨県民局の「局長メッセージ」における体制批判から早期にWを告発文の作成者ではないかと疑い、3月25日に片山と人事課長のAがWの勤務先である西播磨県民局を訪ねてWが県から支給されていた公用のPCを押収、ハードディスク内に 告発文書が発見されたことから1週間後に予定されていた定年退職を差し止めて局長を解任、総務部付へ異動させる人事を決定した。

斎藤は3月27日の記者会見で告発文の内容について「事実無根」「不満があるからといって、業務時間中なのに、嘘八百含めて文章作って流すという行為は公務員として失格」と全面的に否定すると共に[28]、Wが文書を県の公益通報窓口に提出しなかったことを理由として「公益通報には該当しない」と強調した[29]

Wが県庁内の公益通報窓口への通報を行わなかったのは告発文で名前を挙げている片山や県信用保証協会顧問弁護士藤原正廣が公益通報委員会の構成員に名前を連ねているため、内部で揉み消しに走るリスクを考慮したことが理由と見られるが、県側の対応を受けて4月4日付で改めて県庁内の公益通報窓口へ実名で文書を提出した[24]

斎藤は当初、告発文に列挙された7項目全てについて「事実無根」と全面否定していたが、4月16日になり斎藤が視察した加西市の企業からコーヒーメーカーを受領し、産業労働部長のBが前月に企業側へ返却していた事実を読売新聞が報じた[7]。これにより、斎藤が「事実無根」と全否定していた告発文に一部事実が含まれていることが判明したが、県は5月7日付でWが作成した告発文を「核心的な部分が事実でない」として公益通報と認めず、また公用のPCを使用して職務時間中に無関係な文書を作成して斎藤らを誹謗中傷したことを理由に停職3か月の懲戒処分とすることを発表した[24]

なお県側は告発文を名誉毀損として県警に被害届の提出を相談したが、県警側は「名誉毀損に当たらず」とする見解を出し被害届は受理されなかった[30]

県側調査の問題点

[編集]

県側の調査では公益通報者保護法で禁じられる告発者の特定と不利益な扱いの問題が指摘されているが[28]、他にもWへ情報提供した内通者がいないかを捜索するために強引な調査を行ったことが判明している。

県側の調査は2011年の東日本大震災を受けて兵庫県から宮城県へ復興支援のため出向していた人事部門の職員を中心とする人脈で、2013年から2016年にかけて総務省から宮城県庁へ出向していた時に知り合った斎藤を囲む形で県庁内に「牛タン倶楽部」と呼ばれる派閥を形成したとされる[14]。牛タン倶楽部の主導で行われた告発者捜しは「県当局がやっているのは独裁国の秘密警察かゲシュタポの真似事だ」と評される徹底ぶりで[14]、Wと親交のあった幹部職員は私物のスマートフォンの通信履歴を調査されるほどであった[31]

また、4月17日には県人事課の職員が神戸新聞社を訪れ、記者に対し告発文の入手の有無を問い質したが記者は取材源の秘匿原則を理由に回答を拒否した。新聞労連は同月26日付で「情報源の秘匿に踏み込む不当な『聴取』だ」「記者から経緯を聴取し、情報源の開示を迫る人事課の高圧的な対応は、報道の自由や市民の知る権利を侵害するものだ」とする抗議声明を発出している[32]

百条委員会設置

[編集]
授乳室兼救護室を閉鎖して斎藤の控室に割り当てたとされる尼崎の森中央緑地パークセンター

丸尾県議のアンケート

[編集]

兵庫県議会議員の丸尾牧(尼崎市無所属[注 3])は告発文書問題の発覚後、県職員300人に対して独自にアンケートを配布し21人から回答を受領した[17]。回答ではWの告発文において「知事はおねだり体質で贈答品が山のように積まれている」とする記述を事実と認める内容や、パワハラについて「庁外での公務イベント時には、目的地に15分前に着かないと激怒。随行の秘書が罵倒される」「考古博物館で駐車位置が気に入らないと激怒」などの具体的な事例が挙げられ[17][33]、これとは別に「イベント時にマスコミの取材がないと、担当課を怒鳴り散らしていた」「チラシに自分の写真がないと怒る」などの新たな情報が寄せられた[34]

さらに、このアンケートでは尼崎の森中央緑地で2024年3月に行われたマラソンイベントにおいて知事用の個室を用意するよう秘書課が強く要求し、海上側がやむなく授乳室兼救護室を閉鎖して斎藤専用の控室に割り当てていたことが発覚し[35][36]、斎藤は6月6日付の定例記者会見で公務がいろいろあったので着替える必要があり、担当部局がスペースを用意してくれた」「授乳室であることは正直認識していなかった。県民の皆さんにご迷惑、ご不便をかけたことはおわび申し上げたい」と釈明した[36]

51年ぶりの百条委員会設置

[編集]
兵庫県議会議事堂(神戸市中央区)

前年の県議選で日本維新の会が躍進し、その割を食う形で議席を大幅に減らした自民党は3年前の知事選で斎藤陣営に就いていた県議らが主導権を握る形で分裂状態にあった会派を再合流させて県政与党となっていたが、一連の告発文書問題を受けて斎藤派であった議員の大半が離反し、第4会派のひょうご県民連合と共同で百条委員会の設置に向けた協議を開始した[37]

片山は自身の辞職と引き換えに百条委員会設置を見送るよう議院運営委員長の藤本百男(加東市、自民党)に働きかけたが拒否され[38]、6月13日に本会議で採決が行われ自民[注 4]・県民連合・共産・無所属が賛成、維新公明の反対により、賛成多数で兵庫県議会においては1973年にPCB汚染対策協議のために設置されてから51年ぶりとなる百条委員会の開催が決定した[8]

百条委員会の委員長には奥谷謙一(神戸市北区、自民)、副委員長には増山誠(西宮市、維新)が選任され、他に自民2名、維新・公明・県民連合から各1名が理事、共産と無所属から各1名がオブザーバーとして理事会に参加する。

告発者の死去

[編集]

告発文を作成したWは7月19日に予定されていた第3回委員会に出頭して証言する予定であったが、7月7日夜に姫路市内の生家で死亡していたことが判明した[4]。遺体の状況から自殺とみられ「一死をもって抗議する」の一文と共に百条委員会の完遂を希望する旨の遺書が発見されている。

Wは死亡の直前に県幹部および県政与党の維新県議からPCに含まれていたプライベートな情報の暴露を示唆する揺さぶりをかけられていたことが判明しており[4]、百条委員会理事会に対して弁護士を通じ審議事項と無関係な個人情報を公表しないことやプライバシー権に対する最大限の配慮を求める申し入れを行っていた[39][40]

19日の第3回百条委員会ではWの遺族から提供された陳述書と音声データ、丸尾県議のアンケートが証拠採用され、嘱託を含む県職員約9700名(教員や警察官を除く)を対象に委員会事務局が31日からアンケートを実施することが決定した[41]。斎藤本人への証人尋問は31日の第5回委員会で実施される[42]

県側の非協力的態度

[編集]

百条委員会で申請された証人への出頭要請やアンケートへの回答につき、県人事課が「百条委員会に関する各種服務について」と題する通達文書を出し、その文中で「職務上知り得た秘密が含まれる事項について出頭、出席の請求があった職員は、守秘義務免除の申請手続きを行う」「対象となる内容は、必要最小限のものとする」「各部総務課宛に申請し、これを各部総務課長が承認する」と証言を制約する意図が疑われる説明が行われていた[43]。この通達に対して委員会側は「調査妨害だ」として反発し[44]、委員会側の申し入れを受けて県側が通達を修正した結果、証人出頭やアンケート回答に際して守秘義務解除の申請は不要となった[45]。また、証言者保護のため一部の証人尋問は秘密会として開催される[46]

県政への影響

[編集]

告発者のWおよびパレード担当課長の2名が死亡したことを受けて県庁には「斎藤を出せ。俺が辞めるように言ってやる」「県民は税金を払っている、斎藤の給料を出しているんだ」「斎藤知事がもらったワインを飲ませてくれ」「毎日、2キロ歩いて通勤しているのに、たった20メートルも歩かないのはおかしい」などの抗議が殺到し[9][47]、斎藤が居座ることによって抗議を受ける県職員に対する「形を変えたパワハラ」とも評されている。また、県がイベントの告知用に作成したポスターも斎藤が前面に出ていることを理由に幼稚園から掲示を拒否されたり、知事名義で交付された感謝状を表彰者から突き返される事態となっている[14]

7月20・21日に神戸新聞社とJX通信社が斎藤の知事就任3年を機に実施した支持率調査では「支持する」が15.2%と都道府県知事としては異例の低評価となり、告発文書問題への県の対応についても「納得できない」とする回答が64.8%にのぼった[48]。JX通信社代表取締役の米重克洋はこの調査結果について「一般に、知事や市長といった、いわゆる首長の支持率は内閣支持率などと比べてかなり高くなる傾向がある」と指摘したうえで「首長の支持率がこれほど低いケースは殆ど見たことがない」とコメントしている[49]

また、2025年度の職員採用試験(60名採用)で639人の応募者に対して筆記試験の辞退者が約41%の262人と過去5年では異例の高水準となっており、百条委員会の設置直後に試験が行われたため告発文書問題が影を落としたのではないかと指摘されている[50]

政党の反応

[編集]

2021年の知事選挙で維新と共闘する形で斎藤に党本部推薦を出した自民党は7月14日の県連総会において、会長の末松信介(参議院議員、元文部科学大臣)が「大きな正しい決断をしてほしいと強く願っている」と事実上の辞職勧告を行い、次回知事選での推薦について「同じ形は厳しい」とした[51]。また、知事選当時の県連会長であった谷公一(衆議院議員、元国家公安委員長)は「知事を推薦した議員としてざんきに堪えない」とコメントした[52]。これに対し、元経済産業大臣政治資金パーティー収入の裏金問題により党員資格停止中の西村康稔選挙区内の関係者に対して「斎藤知事、あれはいかんね。後任? そうやね、自民党にいたら俺が中心でやるのだが、今は裏でやるしかない」と発言したことが報じられている[53]

自民党が県政野党へ転じたのに対して斎藤県政の与党に留まり続けている県議会第2会派の維新の会は百条委員会の設置に反対し、開催後も維新の委員が不規則発言を繰り返すなど非協力的な態度がを取り続けている[54]。特に副委員長の岸口実(明石市)と理事の増山誠(西宮市)は片山らが押収したPCのハードディスクに含まれていたプライベート情報の全面開示を理事会で強く要求したのを始め[40]、維新の県議がWのプライベートに関する情報を基に「元局長をつるし上げてやる」と糾弾する姿勢を見せていたとされる[55]。こうした党所属県議の動きに対し、共同代表で大阪府知事吉村洋文は「一つ言えることがパワハラなどいろいろな疑惑、告発文書に書かれていることについて、真実、事実としてはどうだったのか、これは明らかにすべきだと思う」としたうえで斎藤自身が「進退を判断すべきだと思う」とコメントし、県議に対しては「維新の議員はかばうとかは絶対にダメ」と百条委員会の運営に協力するよう求めた[56]

2021年の県議選で自主投票とした県議会第3会派の公明党は「今の時点で、辞めないといけない理由はない。告発内容について事実が解明されたことは一つもない」として百条委員会設置に反対したが、斎藤に辞職を求めるかについては「情勢を見て判断する」としている[57]

県内市町長の反応

[編集]

小野市蓬萊務市長は7月23日の定例記者会見で「リーダーとしての資質の問題。百条委の結果を待つまでもなく、すみやかに辞職すべきだ」とした[58]。また、美方郡新温泉町西村銀三町長は同月25日に県政の混乱を問題視し「辞職して出直し選挙で信を問うべきだ」と斎藤に求めた[59]

こうした県政への悪影響を懸念する声が県内首長から相次いだことを受け、8月7日に県市長会の臨時会が招集され、会長の酒井隆明丹波篠山市長)は「「知事が前県民局長からなぜ直接話を聞かなかったのか疑問。間違い、ウソだと決めつけたのが原因ではないか」」として[60]、出席者からの意見を集約したうえで23日に行われる県と市町の意見交換会の席上で申し入れを行うことになった。

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 公選制導入後7人目。
  2. ^ Wが執筆した「局長メッセージ」は後任の局長就任に伴い全て削除されたが、国立国会図書館のアーカイブで最終回となる2024年3月分以外が保存されている。 - これまでの局長メッセージ(2024年2月5日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project
  3. ^ 緑の党グリーンズジャパン所属だが、兵庫県議会では1人会派を認めていないため無所属で活動。
  4. ^ 採決では3年前の知事選挙において斎藤陣営に名を連ねた議員も賛成票を投じたが、石川憲幸(丹波市)のみ造反して反対票を投じた。

出典

[編集]
  1. ^ “斎藤知事批判文書問題 百条委出頭する職員のプライバシー保護 一部の手続き不要に”. サンテレビNEWS (サンテレビジョン). (2024年7月30日). https://www.sun-tv.co.jp/suntvnews/news/2024/07/30/80161/ 2024年8月9日閲覧。 
  2. ^ 田中陽一 (2022年11月6日). “兵庫県庁舎、どうなるの? 耐震性能「不足」で建て替えのはずが、知事交代で方針「白紙」状態に”. 神戸新聞NEXT (神戸新聞社). https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202211/0015783889.shtml 2024年8月9日閲覧。 
  3. ^ “兵庫県内の市長たちから知事に「苦言」続出 「斎藤知事になって県と市の連携なくなった」と前明石市長の泉氏は指摘”. FNNプライムオンライン (フジニュースネットワーク). (2024年8月7日). https://www.fnn.jp/articles/-/740483 2024年8月9日閲覧。 
  4. ^ a b c d e f “〈おねだり兵庫県知事・告発職員は死亡〉「まだ飲んでない」の一言でワインをゲット。一方「生意気で」「目立った」職員にはキレ散らかすパワハラ三昧…“妨害工作”もおこなわれた百条委員会の中身”. 集英社オンライン (集英社). (2024年7月19日). https://shueisha.online/articles/-/251092 2024年8月9日閲覧。 
  5. ^ 北沢拓也 (2024年7月9日). “知事告発後に元幹部死亡 懲戒処分に波紋、専門家「拙速さ感じる」”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社). https://www.asahi.com/articles/ASS787F5ZS78PTIL00XM.html 2024年8月9日閲覧。 
  6. ^ “知事を告発した職員を「死をもって抗議」に追い込んだ兵庫県の「懲戒」 公益通報者を守れぬ「保護法」の実態”. 東京新聞 (中日新聞東京本社). (2024年7月17日). https://www.tokyo-np.co.jp/article/340442 2024年8月9日閲覧。 
  7. ^ a b c “「贈答品」県幹部が返却 ”. 読売新聞オンライン (読売新聞大阪本社). (2024年4月16日). https://www.yomiuri.co.jp/local/hyogo/news/20240416-OYTNT50028/ 2024年8月9日閲覧。 
  8. ^ a b “51年ぶり百条委設置を可決、自民など賛成、維新・公明は反対”. 産経ニュース (産経新聞大阪本社). (2024年6月13日). https://www.sankei.com/article/20240613-437HI2JIGNLHDNC6N2Q6JQFWIA/ 2024年8月9日閲覧。 
  9. ^ a b “「知事は辞任を」「恥ずかしくないのか」 県へ抗議電話1600件 脅迫めいた内容も”. 神戸新聞NEXT (神戸新聞社). (2024年7月17日). https://www.kobe-np.co.jp/news/society/202407/0017893235.shtml 2024年8月9日閲覧。 
  10. ^ “〈兵庫県知事側近の“牛タン倶楽部”は3人離脱〉自死した告発職員を「保護対象として扱う必要なし」「居酒屋などで聞いた噂話を信じて文書を作成」県の担当弁護士を直撃すると…”. 集英社オンライン (集英社). (2024年8月2日). https://shueisha.online/articles/-/251224 2024年8月9日閲覧。 
  11. ^ a b c d e f g “兵庫県を揺るがす「告発文書」を入手|激怒した斎藤元彦知事の評判”. ニュースサイト HUNTER. (2024年4月2日). https://news-hunter.org/?p=21743 2024年8月9日閲覧。 
  12. ^ 夏原一郎 (2024年7月25日). “斎藤・兵庫県知事が説明しない「7つの疑惑」は“うそ八百” どころか…県民局長はなぜ守られなかったのか”. AERA dot. (朝日新聞出版). https://dot.asahi.com/articles/-/228976 2024年8月9日閲覧。 
  13. ^ a b c d 高木智也 (2024年6月21日). “兵庫知事、会見でパワハラ疑惑など全て否定 元県幹部の内部告発問題”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社). https://www.asahi.com/articles/ASS6N40XGS6NPIHB00ZM.html 2024年8月9日閲覧。 
  14. ^ a b c d “〈追及・斎藤兵庫県知事&牛タン倶楽部〉「知事絡みのポスターはいらないと幼稚園が拒否」「感謝状もいらん」四面楚歌の“ボッチ”知事に新たな火種。県研究機構の副知事“不可解人事”を告発文書が指摘”. 集英社オンライン (集英社). (2024年7月30日). https://shueisha.online/articles/-/251182 2024年8月9日閲覧。 
  15. ^ “告発文書に五百旗頭さんへの記述「コメント差し控える」 斎藤知事がしのぶ会出席 改めて辞職否定”. 神戸シ新聞NEXT (神戸新聞社). (2024年7月27日). https://www.kobe-np.co.jp/news/society/202407/0017935112.shtml 2024年8月9日閲覧。 
  16. ^ “ワイン受領の兵庫県知事、自宅で飲むも「政策でやるべき」PRは行わず…「機会があれば言いたい」”. 読売新聞オンライン (読売新聞大阪本社). (2024年7月20日). https://www.yomiuri.co.jp/national/20240720-OYT1T50059/ 2024年8月9日閲覧。 
  17. ^ a b c 高木智也 (2024年5月15日). “兵庫知事や幹部が「パワハラや物品授受」 職員アンケートの結果公表”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社). https://www.asahi.com/articles/ASS5H34MWS5HPIHB00YM.html 2024年8月9日閲覧。 
  18. ^ a b 喜多河孝康 (2024年5月20日). “「知事告発文」の内部調査に協力した弁護士は利害関係者、専門家「客観性や中立性に疑義ある」”. 読売新聞オンライン (読売新聞大阪本社). https://www.yomiuri.co.jp/national/20240520-OYT1T50031/ 2024年8月9日閲覧。 
  19. ^ “優勝パレード”資金還流疑惑”副知事が補助金増額を指示 斎藤知事「事業をソフトランディングさせる」 兵庫県”. ytv NEWS (讀賣テレビ放送). (2024年8月7日). https://news.ntv.co.jp/n/ytv/category/society/yt520ba9bc12774e7781e45a285edac8dd 2024年8月9日閲覧。 
  20. ^ “【独自】兵庫県元副知事が補助金増額を指示した県職員メモ 阪神・オリックスの優勝パレードの約1週間前”. サンテレビNEWS (サンテレビジョン). (2024年8月6日). https://www.sun-tv.co.jp/suntvnews/news/2024/08/06/80317/ 2024年8月9日閲覧。 
  21. ^ “優勝パレード担当の兵庫県職員が死亡 内部告発で「疲弊」と言及”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社). (2024年7月24日). https://www.asahi.com/articles/ASS7S4DYWS7SOXIE04CM.html 2024年8月9日閲覧。 
  22. ^ a b 関西テレビ (2024年6月12日). “「20メートル歩かされ叱責」知事のパワハラ疑惑 調査する「百条委」半世紀ぶりに設置決定 副知事は自身の「辞職」と引き換えに「百条委」設置見直し求めたが”. FNNプライムオンライン (フジニュースネットワーク). https://www.fnn.jp/articles/-/713581 2024年8月9日閲覧。 
  23. ^ 夏原一郎 (2024年7月25日). “斎藤・兵庫県知事が説明しない「7つの疑惑」は“うそ八百” どころか…県民局長はなぜ守られなかったのか”. AERA dot. (朝日新聞出版). https://dot.asahi.com/articles/-/228976 2024年8月9日閲覧。 
  24. ^ a b c “「告発文書は核心部分が事実ではない」 知事のパワハラ疑惑の調査終了、告発の職員は懲戒”. 産経ニュース (産経新聞大阪本社). (2024年5月7日). https://www.sankei.com/article/20240507-KV5PMFGN75KHFNDBWQAJMWNBJU/ 2024年8月9日閲覧。 
  25. ^ 喜田あゆみ (2024年7月19日). “「人事畑歩んだエリート」告発の兵庫県庁の元県民局長、「兄貴分的な人だった」と惜しむ声”. https://www.sankei.com/article/20240719-PL47CVH3BFMYZHAWCVQTUVGHU4/ 2024年8月9日閲覧。 
  26. ^ “「“個人情報をすべて公開する”と脅されていた」斎藤知事パワハラ疑惑 亡くなった局長の知人明かす怒りの真実”. 女性自身 (光文社). (2024年7月30日). https://jisin.jp/domestic/2355478/ 2024年8月9日閲覧。 
  27. ^ 夏原一郎 (2024年7月31日). “斎藤・兵庫県知事批判で削除? 自死の県民局長 公式サイトで「三流のイエスマンばかり」「組織はどんどんと腐敗し」”. AERA dot. (朝日新聞出版). https://dot.asahi.com/articles/-/229547 2024年8月9日閲覧。 
  28. ^ a b “〈県警も注目〉「兵庫県知事はパワハラどころでない」元同僚男性が告発「局長のAさんは知事らを諫めるために命を絶った」知事は会見で辞職を否定も…”. 集英社オンライン (集英社). (2024年7月16日). https://shueisha.online/articles/-/251055 2024年8月9日閲覧。 
  29. ^ 北沢拓也 (2024年7月30日). “告発者捜し、内部で調査、そして処分… 兵庫県の対応に高まる批判”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社). https://www.asahi.com/articles/ASS7Z2SH6S7ZPTIL00VM.html 2024年8月9日閲覧。 
  30. ^ “<上>知事 甘かった初動対応”. 読売新聞オンライン (読売新聞大阪本社). (2024年6月25日). https://www.yomiuri.co.jp/local/hyogo/feature/CO075940/20240624-OYTAT50042/ 2024年8月9日閲覧。 
  31. ^ 関西テレビ (2024年8月7日). “【独自】兵庫・斎藤知事パワハラ疑惑 人事課『職員の私物スマホ』調査 告発した元県民局長とのSNS確認”. FNNプライムオンライン (フジニュースネットワーク). https://www.fnn.jp/articles/-/740110 2024年8月9日閲覧。 
  32. ^ “斎藤知事批判文書問題 記者に対する県の聴取、新聞労連が抗議声明 「報道の自由を侵害」”. 神戸新聞NEXT (神戸新聞社). (2024年4月26日). https://www.kobe-np.co.jp/news/society/202404/0017585957.shtml 2024年8月9日閲覧。 
  33. ^ 喜田あゆみ (2024年5月15日). “「パワハラの事例がたくさん出てきた」 兵庫県議が独自アンケートで知事の疑惑を調査”. 産経ニュース (産経新聞大阪本社). https://www.sankei.com/article/20240515-CM4XDFZXQRJ4BEIMAC7GY2YQGQ/ 2024年8月9日閲覧。 
  34. ^ “県議の職員アンケート、7人「知事パワハラ」と回答 企業の贈答品証言も 批判文書問題”. 神戸新聞NEXT (神戸新聞社). (2024年5月15日). https://www.kobe-np.co.jp/news/society/202405/0017656530.shtml 2024年8月9日閲覧。 
  35. ^ “兵庫知事、イベント会場の授乳室を控室に使用し陳謝…県議による県職員らへのアンケートで指摘”. 読売新聞オンライン (読売新聞大阪本社). (2024年5月23日). https://www.yomiuri.co.jp/local/kansai/news/20240523-OYO1T50049/ 2024年8月9日閲覧。 
  36. ^ a b 喜田あゆみ (2024年6月6日). “「正直、認識していなかった」兵庫県の斎藤知事、イベント会場で授乳室を自身の控室に 職員アンケートで判明”. 産経ニュース (産経新聞大阪本社). https://www.sankei.com/article/20240606-RF3I3PP24VOZVAA4E6VORWVKU4/ 2024年8月9日閲覧。 
  37. ^ 高木智也 (2024年6月5日). “百条委の設置提案へ 兵庫県議会で自民会派など、知事告発めぐり”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社). https://www.asahi.com/articles/ASS6530ZSS65PIHB00BM.html 2024年8月9日閲覧。 
  38. ^ “片山副知事「百条委やめて」と自民に依頼 知事批判文書問題、辞職と引き換えに 兵庫県議会で答弁”. 神戸新聞NEXT (神戸新聞社). (2024年6月10日). https://www.kobe-np.co.jp/news/society/202406/0017755186.shtml 2024年8月9日閲覧。 
  39. ^ “兵庫県知事のパワハラ疑惑、内部告発し百条委員会へ出頭予定の県職員が死亡…百条委側へ事前に「プライバシー配慮」要請”. 読売新聞オンライン (読売新聞大阪本社). (2024年7月9日). https://www.yomiuri.co.jp/national/20240709-OYT1T50030/ 2024年8月9日閲覧。 
  40. ^ a b “疑惑の斎藤兵庫県知事擁護で元局長を追い詰めた維新の県議たち”. ニュースサイト HUNTER. (2024年8月7日). https://news-hunter.org/?p=23697 2024年8月9日閲覧。 
  41. ^ “音声データ、資料に採用 真相解明へ職員アンケート―斎藤知事のパワハラ疑惑で・兵庫県議会”. 時事通信社. (2024年7月19日). https://www.jiji.com/jc/article?k=2024071900117&g=pol 2024年8月9日閲覧。 
  42. ^ “兵庫知事、30日に証人尋問へ パワハラ疑惑で―県議会百条委”. 時事通信社. (2024年8月2日). https://www.jiji.com/jc/article?k=2024080200164&g=pol 2024年8月9日閲覧。 
  43. ^ 今西憲之 (2024年7月30日). “パワハラ疑惑の斎藤元彦兵庫県知事、職員に「口止め」「圧力」通達 百条委での証言前に県職員は「逆襲が怖い」”. AERA dot. (朝日新聞出版). https://dot.asahi.com/articles/-/229499 2024年8月9日閲覧。 
  44. ^ 今西憲之 (2024年7月27日). “百条委調査受ける職員への口止めか 兵庫県知事パワハラ疑惑で人事課配布の資料に批判”. グッド!モーニング (テレビ朝日). https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/900006041.html 2024年8月9日閲覧。 
  45. ^ “実質「口止め」撤廃 パワハラ疑惑関連調査 兵庫県知事は「職員の負担緩和」”. 大阪NEWS (テレビ大阪). (2024年7月30日). https://www.tv-osaka.co.jp/news/53580/ 2024年8月9日閲覧。 
  46. ^ “百条委証人職員に兵庫県が事前申請要求 議会側「調査妨害」と反発、秘密会開催も検討”. 神戸新聞NEXT (神戸新聞社). (2024年7月20日). https://www.kobe-np.co.jp/news/society/202407/0017905510.shtml 2024年8月9日閲覧。 
  47. ^ 今西憲之 (2024年8月6日). “疑惑の斎藤元彦兵庫知事に「辞めろ!」 苦情殺到に県職員は疲労困憊、「形を変えたパワハラだ」”. AERA dot. (朝日新聞出版). https://dot.asahi.com/articles/-/230190 2024年8月9日閲覧。 
  48. ^ “斎藤県政「支持する」15% 文書問題、6割超が「納得せず」 知事就任3年本紙調査”. 神戸新聞NEXT (神戸新聞社). (2024年7月30日). https://www.kobe-np.co.jp/news/society/202407/0017944360.shtml 2024年8月9日閲覧。 
  49. ^ 米重克洋 (2024年7月30日). “神戸新聞とJX通信社が今月20・21日に実施した調査では、斎藤県政を支持する人は15%にとどまっている。長く全国各地で世論調査、情勢調査を手がけているが、首長の支持率がこれほど低いケースは殆ど見たことがない。”. Yahoo!ニュース. 2024年8月9日閲覧。
  50. ^ “兵庫県の職員採用試験、筆記辞退者4割…知事パワハラ疑惑が影響の可能性”. 読売新聞オンライン (読売新聞大阪本社). (2024年8月3日). https://www.yomiuri.co.jp/national/20240803-OYT1T50131/ 2024年8月9日閲覧。 
  51. ^ “自民党兵庫県連会長、知事に事実上の辞職要求 「決断を」”. 日本経済新聞. (2024年7月14日). https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF142BE0U4A710C2000000/ 2024年8月9日閲覧。 
  52. ^ “県政混乱「ざんきに堪えない」 兵庫知事選で斎藤氏推薦―自民・谷氏”. 時事通信社. (2024年7月16日). https://www.jiji.com/jc/article?k=2024071600968&g=pol 2024年8月9日閲覧。 
  53. ^ “西村元経産相の先行きに影落とす斎藤元彦兵庫県知事の疑惑”. ニュースサイト HUNTER. (2024年8月8日). https://news-hunter.org/?p=23632 2024年8月9日閲覧。 
  54. ^ “【斎藤知事のパワハラ疑惑】百条委員会で露呈…真相解明を妨害する県庁職員局と維新の会県議”. デイリー新潮 (新潮社). (2024年7月20日). https://www.dailyshincho.jp/article/2024/07201200/ 2024年8月9日閲覧。 
  55. ^ 今西憲之 (2024年7月13日). “斎藤兵庫県知事のパワハラ告発の元局長死亡 「つるし上げる」と維新議員から糾弾されていた”. AERA dot. (朝日新聞出版). https://dot.asahi.com/articles/-/228019 2024年8月9日閲覧。 
  56. ^ “吉村知事が維新議員に厳命「かばうとかは絶対にダメ」斎藤元彦知事「パワハラ」「おねだり」疑惑”. 日刊スポーツ. (2024年7月23日) 
  57. ^ “鍵握る維新対応、狭まる「斎藤知事降ろし」包囲網 第三者機関の結論焦点に”. 産経ニュース (産経新聞大阪本社). (2024年7月16日). https://www.sankei.com/article/20240716-VSOGU2UX4ZKXBIVTWGSYLLHQFM/ 2024年8月9日閲覧。 
  58. ^ “小野市長「知事は辞職を」 県市長会意見交換要望も /兵庫”. 毎日新聞社. (2024年7月24日). https://mainichi.jp/articles/20240724/ddl/k28/040/219000c 2024年8月9日閲覧。 
  59. ^ “新温泉町長「知事は辞職し出直し選を」 県政混乱「このままでは前に進まない」”. 神戸新聞NEXT (神戸新聞社). (2024年7月25日). https://www.kobe-np.co.jp/news/society/202407/0017926900.shtml 2024年8月9日閲覧。 
  60. ^ “兵庫県市長会、県政停滞を懸念 知事に体制整備要望へ”. 日本経済新聞. (2024年8月7日). https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF074QW0X00C24A8000000/ 2024年8月9日閲覧。 

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]