ヤング・アメリカンズ (アルバム)
『ヤング・アメリカンズ』 | ||||
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デヴィッド・ボウイ の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
1974年8月11日 - 1975年1月 Sigma Sound, Philadelphia, USA Electric Lady, New York, USA | |||
ジャンル | ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | RCAレコード | |||
プロデュース |
トニー・ヴィスコンティ デヴィッド・ボウイ ハリー・マスリン | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
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チャート最高順位 | ||||
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ゴールドディスク | ||||
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デヴィッド・ボウイ アルバム 年表 | ||||
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『ヤング・アメリカンズ』収録のシングル | ||||
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『ヤング・アメリカンズ』[1][2](原題:Young Americans、『ヤング・アメリカン』という日本語表記もある[3])は、イギリスのミュージシャンであるデヴィッド・ボウイの8枚目のアルバム。
1991年にEMI(米国ではRYKO)よりCD化され再発売されており、その際ボーナストラックとして未発表テイクが3曲追加収録されている。また、2007年4月4日にはEMIより新たな未発表音源を追加したCDと、全曲高音質化されたオーディオDVD[4]に特典映像が追加されている2枚組の「スペシャル・エディション」として再発売されている。
解説
[編集]フィラデルフィア・ソウルの本拠地と言えるシグマ・サウンド・スタジオでレコーディングされただけに、ソウル色の濃い作品である。本作で大活躍したギタリスト、カルロス・アロマーは、その後長きに渡ってボウイのパートナーを務めた。ベーシストのウィリー・ウィークスとドラマーのアンディ・ニューマークとのリズム体は、かつてジョージ・ハリスンやロン・ウッドなどのアルバムで活躍してきた強者である。サックスには、デヴィッド・サンボーンも参加。
また、ジョン・レノンとの共演も話題となり、ニューヨークのエレクトリック・レディ・スタジオで、ビートルズの「アクロス・ザ・ユニヴァース」と共作の「フェイム」の2曲をレコーディングした。
チャート・アクションは全英2位、全米9位。第2弾シングル「フェイム」は、ボウイにとって初の全米1位となった。
本作発表後はツアーを行わず、初主演映画『地球に落ちて来た男』の撮影に入った。
英音楽誌NMEは、本作から「ヤング・アメリカンズ」(4位)、「フェイム」(21位)の2曲を「NMEが選ぶデヴィッド・ボウイの究極の名曲1〜40位」に選んでいる[5]
収録曲
[編集]# | タイトル | 作詞・作曲 | 時間 |
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1. | 「ヤング・アメリカンズ」(Young Americans) | デヴィッド・ボウイ | |
2. | 「愛の勝利」(Win) | デヴィッド・ボウイ | |
3. | 「ファスシネイション」(Fascination) | デヴィッド・ボウイ、ルーサー・ヴァンドロス | |
4. | 「ライト」(Right) | デヴィッド・ボウイ |
# | タイトル | 作詞・作曲 | 時間 |
---|---|---|---|
5. | 「幸運の神」(Somebody Up There Likes Me) | デヴィッド・ボウイ | |
6. | 「アクロス・ザ・ユニヴァース」(Across the Universe) | ジョン・レノン、ポール・マッカートニー | |
7. | 「恋のささやき」(Can You Hear Me) | デヴィッド・ボウイ | |
8. | 「フェイム」(Fame) | デヴィッド・ボウイ、ジョン・レノン、カルロス・アロマー | |
合計時間: |
ボーナストラック
[編集]# | タイトル | 作詞・作曲 | 時間 |
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9. | 「フー・キャン・アイ・ビー・ナウ?」(Who Can I Be Now?(Previously unreleased track recorded from 1974)) | デヴィッド・ボウイ | |
10. | 「イッツ・ゴナ・ビー・ミー」(It's Gonna Be Me(Previously unreleased track recorded from 1974)) | デヴィッド・ボウイ | |
11. | 「ジョン・アイム・オンリー・ダンシング・アゲイン」(John,I'm Only Dancing Again (Single A-side recorded 1974)) | デヴィッド・ボウイ |
# | タイトル | 作詞・作曲 | 時間 |
---|---|---|---|
9. | 「ジョン、アイム・オンリー・ダンシング (アゲイン)」(John, I’m Only Dancing (Again)) | デヴィッド・ボウイ | |
10. | 「フー・キャン・アイ・ビー・ナウ?」(Who Can I Be Now?) | デヴィッド・ボウイ | |
11. | 「イッツ・ゴナ・ビー・ミー (With Strings) <未発表音源>」(It's Gonna Be Me" (alternate version, with strings)) | デヴィッド・ボウイ |
# | タイトル | 作詞・作曲 |
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12. | 「1984年(ディック・キャヴェット・ショー)」(1984 (live on The Dick Cavett Show)) | デヴィッド・ボウイ |
13. | 「ヤング・アメリカンズ(ディック・キャベット・ショー)」(Young Americans" (live on The Dick Cavett Show)) | デヴィッド・ボウイ |
14. | 「ディック・キャベットとのインタビュー」(Dick Cavett Interviews David Bowie) |
曲解説
[編集]A面
[編集]- ヤング・アメリカンズ - Young Americans
- 愛の勝利 - Win
- ファスシネイション - Fascination
- ライト - Right
B面
[編集]- 幸運の神 - Somebody Up There Likes Me
- アクロス・ザ・ユニヴァース - Across The Universe
- 恋のささやき - Can You Hear Me
- フェイム - Fame
ボーナストラック
[編集]- フー・キャン・アイ・ビー・ナウ? - Who Can I Be Now?(Previously unreleased track recorded from 1974)
- イッツ・ゴナ・ビー・ミー - It's Gonna Be Me(Previously unreleased track recorded from 1974)
- ジョン・アイム・オンリー・ダンシング・アゲイン - John,I'm Only Dancing Again(Single A-side recorded 1974)
参加ミュージシャン
[編集]- デヴィッド・ボウイ - ボーカル、ギター、ピアノ
- カルロス・アロマー - ギター
- アール・スリック - ギター(「アクロス・ザ・ユニヴァース」「フェイム」のみ)
- ジョン・レノン - ギター、ボーカル(「アクロス・ザ・ユニヴァース」「フェイム」のみ)
- ウィリー・ウィークス - ベース
- エミール・カッサン - ベース(「アクロス・ザ・ユニヴァース」「フェイム」のみ)
- アンディー・ニューマーク - ドラムス
- デニス・デイビス - ドラムス(「アクロス・ザ・ユニヴァース」「フェイム」のみ)
- マイク・ガースン - ピアノ
- デヴィッド・サンボーン - サクソフォーン
- ラリー・ワシントン - コンガ
- パブロ・ロザリオ - パーカッション
- ラルフ・マクドナルド - パーカッション(「アクロス・ザ・ユニヴァース」「フェイム」のみ)
- アヴァ・チェリー - バッキング・ボーカル
- ロビン・クラーク - バッキング・ボーカル
- ルーサー・ヴァンドロス - バッキング・ボーカル
- アンソニー・ヒントン - バッキング・ボーカル
- ダイアナ・サムラー - バッキング・ボーカル
- ジーン・ファインバーグ - バッキング・ボーカル(「アクロス・ザ・ユニヴァース」「フェイム」のみ)
- ジーン・ミリントン - バッキング・ボーカル(「アクロス・ザ・ユニヴァース」「フェイム」のみ)
脚注
[編集]- ^ 『シンコー・ミュージック・ムック CROSSBEAT Special Edition 増補改訂版 デヴィッド・ボウイ』、p. 114。
- ^ 吉村栄一「デヴィッド・ボウイ ディスコグラフィー 一九六七─二〇一六」、『ユリイカ2016年4月号 特集=デヴィッド・ボウイ』、p. 227。
- ^ “David Bowie / デヴィッド・ボウイ「YOUNG AMERICANS / ヤング・アメリカン”. ワーナーミュージック・ジャパン. 2016年5月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年9月30日閲覧。
- ^ 24bit ステレオ・ミックス&5.1サラウンドミックス[Dolby & DTS]収録
- ^ https://nme-jp.com/feature/12521/