ヤシ

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ヤシ目・ヤシ科
1859-Martinique.web.jpg
ココヤシ Cocos nucifera
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 単子葉植物綱 Liliopsida
: ヤシ目 Arecales
: ヤシ科 Arecaceae
学名
Arecales Bromhead
Arecaceae Schultz-Schultzenstein
シノニム

Palmaceae

和名
ヤシ(椰子)
英名
palm, palm tree
亜科

ヤシ(椰子)は、単子葉植物ヤシ目 ヤシ科に属する植物の総称である。熱帯地方に多く、独特の樹型で知られている。実用価値の高いものが多く含まれる。

特徴[ソースを編集]

ヤシは、単子葉植物ヤシ科に属する植物を広く指して言う呼称である。単子葉植物としては珍しく木本であり、幹は木化して太くなる。大きいものでは30mにも達するが、茎が立ち上がらないものや、草本並みの大きさのものもある。

葉は羽状複葉か掌状に裂け、基部は茎を抱き、鞘が茎を包んだり、繊維を茎にまといつかせる。茎に沿って多数の葉を並べるものもあるが、茎の先端部に輪生状に葉が集まるものが多く、ソテツ類に似た独特の樹型を見せる。

花は小型で、穂になって生じる。花序の基部には包がある。花びらは小型。

熱帯地方を中心に253属、約3333種がある。日本には7種ほどが自生、または自生状態で見られる。しかし、観葉植物として栽培される種が多く、見かける種数ははるかに多い。

利用[ソースを編集]

古来より、多くの種がさまざまな方法で利用されている。

食用など[ソースを編集]

園芸[ソースを編集]

  • ヤシの独特の樹型はいかにも熱帯的な印象があり、温暖な地方では街路樹として用いられる。本州南岸以南では、カナリーヤシ(フェニックス)・シンノウヤシ・ワシントンヤシ(ワシントニアパーム)がよく街路樹として用いられ、特に観光地では南国ムードを高めるために頻繁に使用される。
  • 小型種ではチャメドレア属などが観葉植物として室内で栽培されるものが多い。カンノンチクシュロチク古典園芸植物として、江戸時代から様々な品種が栽培された。大正昭和期には投機の対象となり、何度かブームを起こしている。

薬用など[ソースを編集]

建材、工芸材料など[ソースを編集]

木炭[ソースを編集]

  • ココヤシなどの果実の殻を、水蒸気賦活し、椰子殻(やしがら)活性炭が作られ、脱臭タバコタール等の除去、浄水、の吸着分離などに用いられる。また、椰子殻を原料とした木炭であるヤシガラ炭は東南アジア全般で広く製造されている。ヤシ殻の丸まった形では燃料として扱いにくいため、木炭化したものを粉砕し、タピオカ澱粉などで固めてオガ炭のような薪状に成形されて販売されている。

その他[ソースを編集]

  • ヤシの実を穿孔して土笛のようにし、楽器として使用されている。一例として兵庫県神戸市玉津田中遺跡から弥生時代のものが出土している。
  • 天然ココナッツ繊維:この繊維をロープ状にして、ほぐして強度をつけ、ラテックスを塗布し固める。通気性が良く適度な硬さがあり、腰痛に良いとされる。
  • キリンケツヤシから採った麒麟竭(上述)は赤い色をしており、各種塗料や紙の着色などに用いる。
  • 日本においては、「台湾季語」として水牛と並んで特に人気の高い題材であったが、「椰子の花」は台湾ではをイメージさせるものであったのに対して[1]島崎藤村が「名も知らぬ遠き島より流れよる椰子の実一つ 故郷の岸を離れて汝(なれ)はそも波に幾月」と詠んだように晩夏の季語のように使われることが多かった[2]

分類・系統的位置づけ[ソースを編集]

ヤシ科はほとんどの分類体系で、単独でヤシ目を構成する。

新エングラー体系は、ヤシ科が単子葉植物の中で最初に分岐したという説から、ヤシ科が(単独で)属する目を Principes (直訳すると「第一」)と名づけた。

しかしAPGでは、ヤシ目より先にショウブ目オモダカ目キジカクシ目ヤマノイモ目ユリ目タコノキ目が分岐しており、ヤシ目は進化した単子葉類であるツユクサ類に含まれる。

分類[ソースを編集]

亜科・連[3][ソースを編集]

ヤシ科は5亜科に分かれ、それぞれがいくつかのに分かれる。連によっては数十の属が属する。

主な種[ソースを編集]

日本産[ソースを編集]

日本国内には以下のような種を産する。

外国産[ソースを編集]

他にも、有名なものが多々ある。

脚注[ソースを編集]

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  1. ^ 台湾俳句史(1985 ~ 2013)(2) ~季題、季語、虚子の「熱帯季題論」と台湾の歳時記~『交流』15-19頁 呉昭新 2015年11月号
  2. ^ 毎日新聞「新季語拾遺」 1993年8月23日
  3. ^ DDBJ TXSearch、NCBI taxonomy database、UniProt Taxonomy による。
  4. ^ wikispecies

関連項目[ソースを編集]