マット・ソーントン

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マット・ソーントン
Matt Thornton
Matt Thornton on July 28, 2013.jpg
レッドソックス時代(2013年7月28日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 ミシガン州セントジョセフ郡スリーリバース英語版
生年月日 1976年9月15日(40歳)
身長
体重
6' 6" =約198.1 cm
235 lb =約106.6 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
プロ入り 1998年 MLBドラフト1巡目(全体22位)でシアトル・マリナーズから指名
初出場 2004年6月27日 サンディエゴ・パドレス
最終出場 2016年8月2日 ミルウォーキー・ブルワーズ
年俸 $3,500,000(2015年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
WBC 2009年

マシュー・J・ソーントンMatthew J. "Matt" Thornton, 1976年9月15日 - )は、アメリカ合衆国ミシガン州セントジョセフ郡スリーリバース英語版出身の元プロ野球選手投手)。左投左打。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

1995年MLBドラフト27巡目(全体742位)でデトロイト・タイガースから指名を受けたが、契約せずにグランドバレー州立大学英語版へ進学。

プロ入りとマリナーズ時代[編集]

1998年MLBドラフト1巡目(全体22位)でシアトル・マリナーズから指名され、プロ入り。

2001年カリフォルニアリーグの最優秀投手に選出された[2]

2002年に肘を故障したため[3]トミー・ジョン手術を受け[4]2003年は8試合にしか登板出来なかった。

2004年は、AAA級タコマ・レイニアーズで開幕を迎え、4月26日にメジャー昇格を果たしたが、プレーすることがないまま、3日後の29日にAAA級タコマへ降格した[4]。その後、6月25日に再びメジャー昇格を果たし[4]、27日にメジャーデビュー。マイナー時代は先発投手として起用されていたが、メジャーではリリーフとして起用された。

2005年はメジャー定着を果たし、55試合に登板。

ホワイトソックス時代[編集]

2006年開幕直前の3月20日ジョー・ボーチャードとのトレードで、シカゴ・ホワイトソックスへ移籍。ホワイトソックスでは、ドン・クーパー英語版投手コーチと共に制球難克服に取り組み克服[5]。与四球率を6.6から3.5まで改善させた。

2007年2月に球団と1年契約に合意していたが、4月1日に3年総額325万ドルに合意。また、球団側は4年目の2009年は225万ドル、5年目の2010年は300万ドルのオプションを持っている[6]

2007年は不安定な成績で防御率は4.79だった。

2008年は安定した投球を見せ、防御率は2.67と2点以上改善させた。

2009年開催の第2回ワールド・ベースボール・クラシックでは、アメリカ合衆国代表の一員として出場。

2009年は、速球の威力が更に増し、153 - 156km/hまで出るようになり[7]、奪三振率が向上(10.30から10.83に向上)した。シーズン全体では、2年連続で70試合以上に登板し、6勝3敗4セーブ・防御率2.74という成績を残した。4セーブを記録しているのは、クローザーのボビー・ジェンクスが3度故障者リスト入りした際、ジェンクスの代役を務めた事による[7]

2010年は、60.2イニングで81奪三振を記録し、奪三振率が12.01まで向上した。また、引き継いだランナー31人中27人の生還を阻止するなど、ピンチで役割を果たした[8]。登板試合数は3年ぶりに70以下の数字に終わったが、防御率は2008年に記録した自己ベストと並ぶ2.67という数字をマーク。セーブ数も前年より倍増させ、8セーブを記録した。

2011年3月6日に総額1100万ドルの2年契約(2014年・600万ドルのオプション付き)に合意。クローザーとして起用される可能性が見込まる[8]も、2012年途中からは新人のアディソン・リードがクローザーになった。

レッドソックス時代[編集]

2013年7月12日ブランドン・ジェイコブス英語版とのトレードで、ボストン・レッドソックスへ移籍した[9]。オフの11月2日に球団がオプションを破棄したため、FAとなった。

ヤンキース時代[編集]

2013年12月17日ニューヨーク・ヤンキースと2年700万ドルで契約に合意したことを報道された[10][11]

2014年1月10日に球団が正式に発表した[12]。開幕後は46試合に登板し、0勝3敗、防御率2.55だった。

ナショナルズ時代[編集]

2014年8月5日ウェーバーを経てワシントン・ナショナルズへ移籍した[13]。ナショナルズ加入後は18試合に登板し、1点も与えないという見事なピッチングを見せた。これが効き、ヤンキースとの合算では64試合の登板で防御率1.75・WHIP1.14という好成績となった。

2015年は60試合に登板し、10年連続60試合登板以上・通算700試合登板などの記録を達成。防御率(2.18)とWHIP(1.07)でも好成績をマークし、ベテランながらブルペンを支える活躍を見せた。オフの11月2日にFAとなった[14]

パドレス時代[編集]

2016年3月3日サンディエゴ・パドレスとマイナー契約を結び、招待選手としてスプリングトレーニングに合流した[15]4月3日にメジャー契約を結んで25人枠したが、8日に故障者リスト入りした。5月28日に復帰した。8月6日DFAとなり、11日に自由契約となった[16]。11月7日に現役引退を表明[17]。通算748試合登板は歴代70位(引退当時)。

投球スタイル[編集]

最速155km/hを超える剛速球とスライダーが武器のパワーピッチャー。以前は制球を苦手としていたが、現在は克服[18]

詳細情報[編集]

年度別投球成績[編集]





















































W
H
I
P
2004 SEA 19 1 0 0 0 1 2 0 0 .333 148 32.2 30 2 25 1 0 30 2 0 15 15 4.10 1.68
2005 55 0 0 0 0 0 4 0 5 .000 262 57.0 54 13 42 2 0 57 7 0 33 33 5.21 1.68
2006 CWS 63 0 0 0 0 5 3 2 18 .625 227 54.0 46 5 21 4 1 49 1 0 20 20 3.33 1.21
2007 68 0 0 0 0 4 4 2 17 .500 249 56.1 59 4 26 6 2 55 3 0 31 30 4.79 1.51
2008 74 0 0 0 0 5 3 1 20 .625 268 67.1 48 5 19 2 2 77 3 0 20 20 2.67 1.00
2009 70 0 0 0 0 6 3 4 24 .667 291 72.1 58 5 20 2 1 87 4 0 22 22 2.74 1.08
2010 61 0 0 0 0 5 4 8 21 .556 239 60.2 41 3 20 5 2 81 1 0 18 18 2.67 1.01
2011 62 0 0 0 0 2 5 3 20 .286 262 59.2 60 3 21 5 0 63 2 0 34 22 3.32 1.36
2012 74 0 0 0 0 4 10 3 26 .286 266 65.0 63 4 17 4 3 53 2 0 27 25 3.46 1.23
2013 40 0 0 0 0 0 3 0 18 .000 116 28.0 25 4 10 1 2 21 1 0 14 12 3.86 1.25
BOS 20 0 0 0 0 0 1 0 1 .000 71 15.1 22 0 5 0 0 9 1 0 6 6 3.52 1.76
'13計 60 0 0 0 0 0 4 0 19 .000 187 43.1 47 4 15 1 2 30 2 0 20 18 3.74 1.43
2014 NYY 46 0 0 0 0 0 3 0 12 .000 107 24.2 23 0 6 2 4 20 0 0 9 7 2.55 1.18
WSH 18 0 0 0 0 1 0 0 6 1.000 45 11.1 10 0 2 0 1 8 0 0 0 0 0.00 1.06
'14計 64 0 0 0 0 1 3 0 18 .250 152 36.0 33 0 8 2 5 28 0 0 9 7 1.75 1.14
2015 60 0 0 0 0 2 1 0 18 .667 171 41.1 33 2 11 3 1 23 1 0 12 10 2.18 1.07
2016 SD 18 0 0 0 0 1 0 0 0 1.000 77 17.0 22 2 6 0 1 9 0 0 12 11 5.82 1.65
通算:13年 748 1 0 0 0 36 46 23 206 .439 2799 662.2 594 52 251 37 20 642 28 0 273 251 3.41 1.28

獲得タイトル・表彰・記録[編集]

背番号[編集]

  • 43 (2004年)
  • 53 (2005年 - 同年途中)
  • 54 (2005年途中 - 同年終了)
  • 37 (2006年 - 2013年)
  • 48 (2014年 - 同年途中)
  • 46 (2014年途中 - 2016年)

脚注[編集]

  1. ^ Matt Thornton Contract, Salary Cap Details & Breakdowns” (英語). Spotrac. 2016年3月4日閲覧。
  2. ^ Matt Thornton Awards” (英語). The Baseball Cube. 2016年3月4日閲覧。
  3. ^ John Sickels (2003年6月2日). “1998 AL draft in review” (英語). ESPN. 2016年3月4日閲覧。
  4. ^ a b c “Mariners recall pitcher Matt Thornton” (英語) (プレスリリース), MLB.com, (2004年6月25日), http://seattle.mariners.mlb.com/news/press_releases/press_release.jsp?ymd=20040625&content_id=780385&vkey=pr_sea&fext=.jsp&c_id=sea 2016年3月4日閲覧。 
  5. ^ 友成那智、村上雅則 『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2007』 廣済堂出版2007年、145頁。ISBN 978-4-331-51213-5
  6. ^ “Thornton, Ozuna agree to contracts with White Sox” (英語). Associated Press. ESPN. (2007年4月1日). http://sports.espn.go.com/mlb/news/story?id=2821340 2016年3月4日閲覧。 
  7. ^ a b 友成那智、村上雅則 『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2010』 廣済堂出版2010年、147頁。ISBN 978-4-331-51439-9
  8. ^ a b 友成那智author2=村上雅則 『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2011』 廣済堂出版、2011年、131頁。ISBN 978-4-331-51518-1
  9. ^ “White Sox acquire outfielder Brandon Jacobs from Boston in exchange for pitcher Matt Thornton and cash considerations” (英語) (プレスリリース), MLB.com (Chicago White Sox), (2013年7月12日), http://m.whitesox.mlb.com/news/article/53582352 2016年3月4日閲覧。 
  10. ^ Paul Casella (2013年12月17日). “Yankees reportedly sign left-hander Thornton”. MLB.com. 2016年3月4日閲覧。
  11. ^ Andrew Marchand (2013年12月18日). “Matt Thornton agrees with Yankees” (英語). ESPN Chicago. 2016年3月4日閲覧。
  12. ^ “Yankees sign LHP Matt Thornton” (英語) (プレスリリース), MLB.com (New York Yankees), (2014年1月10日), http://m.mlb.com/news/article/66473094 2016年3月4日閲覧。 
  13. ^ “Nationals acquire left-handed reliever Matt Thornton” (英語) (プレスリリース), MLB.com (Washington Nationals), (2014年8月5日), http://m.mlb.com/news/article/88072972 2016年3月4日閲覧。 
  14. ^ Transactions | nationals.com” (英語). MLB.com (2015年11月2日). 2015年11月4日閲覧。
  15. ^ Padres sign Thornton to Minor League deal” (英語). MLB.com (Washington Nationals) (2016年3月3日). 2016年3月4日閲覧。
  16. ^ MLB公式プロフィール参照。2016年8月19日閲覧。
  17. ^ Matt Thornton To Retire” (英語). MLB Trade Rumors (2016年11月7日). 2016年11月23日閲覧。
  18. ^ 友成那智、村上雅則 『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2009』 廣済堂出版、2009年、119頁。ISBN 978-4-331-51370-5

関連項目[編集]

外部リンク[編集]