ファンタジーゾーンII オパオパの涙

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ファンタジーゾーンII オパオパの涙
ジャンル シューティングゲーム
対応機種 セガ・マークIII[MkIII]
セガ・マスターシステム[SMS]
アーケード[AC]
ファミリーコンピュータ[FC]
MSX2
PlayStation 2[PS2]
Wiiバーチャルコンソール[VC]
ニンテンドー3DS[3DS]
開発元 [MkIII]/[SMS] [AC][VC]セガ
[AC]セガ
[FC]サン電子
[MSX2]ポニーキャニオン
[PS2][3DS]M2
発売元 [MkIII]/[SMS] [VC][PS2][3DS]セガ
[FC]サン電子
[MSX2]ポニーキャニオン
人数 1人
メディア [MkIII][SMS][FC][MSX2]カセット
[PS2]DVD-ROM
発売日 [MkIII]日本の旗1987年10月17日
[SMS]アメリカ合衆国の旗カナダの旗1987年12月31日
    欧州連合の旗1988年
[AC]日本の旗1988年2月
[FC]日本の旗1988年12月20日
[MSX2]日本の旗1989年5月21日
[PS2]日本の旗2008年9月11日
[VC]日本の旗2009年1月13日
   欧州連合の旗2009年5月8日
   アメリカ合衆国の旗カナダの旗2009年6月29日
[3DS]日本の旗2014年7月16日
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ファンタジーゾーンII オパオパの涙』(ファンタジーゾーンツー オパオパのなみだ、FANTASY ZONE II The tears of OPA OPA)は、セガ・エンタープライゼス(後のセガゲームス)が1987年10月17日に発売したセガ・マークIII用横スクロールシューティングゲーム。『ファンタジーゾーン』の続編である。

システムの変更点[編集]

前作と比べ、以下の変更点が存在する。

  • 1つのラウンドが複数の「ゾーン」に分かれており(ラウンド1~2は3つ、3~7は5つ)、特定の前線基地を破壊すると出現する青色(四角形)のワープゾーンにより、それぞれのゾーン間を移動するシステムになった。全てのゾーンの前線基地を破壊した後、1つだけ存在する赤色(八角形)のワープゾーンをくぐることで、ボスの戦いとなる。ボスとの戦いでミスをした場合は通常のゾーンからの再開となり、即ボスとの再戦とはならない。
  • ライフ制(本作では「パワーメーター(POWER)」で現される)が採用され、攻撃を受けても即残機を失うとは限らなくなっている。パワーメーターは最初は被弾で半分、体当たりで全て失う(即ミスとなる)程度の長さで、そこからアイテムを購入することでメーターを伸ばしたり、失ったパワーを回復したりできる。
  • ショップは飛来する風船ではなく、特定のゾーンの決まった場所に型のものが配置されており、何度でも入って買い物(および装備の変更)を行うことが可能。今作はショップによって品揃えが異なり、最初は見えておらず、弾を撃ち込むことで出現する隠しショップ(品揃えや価格が特殊)も存在する。
    • なお、ショップ以外でも、特定の場所に撃ち込むことで出現する隠しアイテムが、随所に配置されている。
  • ボス以外の敵から得られるお金の種類が、倒すまでの時間に関係なく固定(金額はラウンド数も影響)となり、前線基地からの敵は小さなコイン、編隊を組んで登場する敵は全滅させることで大きなコイン、そして前線基地は新登場のお札となっている。

これらの変更点は本作のみに留まり、以降に作成された続編・姉妹作には適用されていない。また、後に作成されたSYSTEM16風 リメイク版(以下「SYSTEM16版」とも表記)も、初作に近いシステムに変更されている。

美術・音楽[編集]

グラフィックは、同じマークIII版の初作に近いイメージで、映像の質を上げたものになっている。BGMの作曲は上保徳彦が担当[1]PSG音源の他、FM音源にも対応している。

装備[編集]

オパオパ(自機)は、以下のパーツ(パワーアップアイテム)を装備することができる。同系統のパーツは複数所有していても一度に1種類しか装備できず、ミスをすると非装備を含めすべてのパーツを失うのは前作と同様。

SPEED UP (スピードアップ)[編集]

順番に自機の移動速度が増す。これらの装備は再購入時の値上がりは無い。前作のビッグウイングとジェットエンジンとの中間に、新たに「ノーマルエンジン」が追加された。

  • SMALL WINGS (スモールウイング) - 初期装備
  • BIG WINGS (ビッグウイング)
  • NORMAL ENGINE (ノーマルエンジン) - 本作で新登場だが、SYSTEM16版では登場しない。
  • JET ENGINE (ジェットエンジン)
  • TURBO ENGINE (ターボエンジン)
  • ROCKET ENGINE (ロケットエンジン)

WEAPON 1 (ショット系武器)[編集]

ツインショットとビッグショット以外は時間制限があり、制限時間を過ぎるとツインショットに戻る。

TWIN SHOT (ツインショット)
初期装備。自機の前方水平方向へ上下2発1組の弾を発射。
WIDE BEAM (ワイドビーム)
自機の前方水平方向へ縦幅のあるアーチ状の弾を発射。
LASER BEAM (レーザービーム)
自機の前方水平方向へ一定の縦幅のあるレーザーを発射。ボタン押しっぱなしで連続的に発射可能。耐久力のある敵に対する貫通力はなく、システム上ではショットが高速で連射されているのと同等。
3 WAY SHOT (スリーウェイショット)
本作で新登場。自機の前方へ3発1組の弾を扇状に発射。広範囲への攻撃だけでなく、敵に接近して3発全弾当てれば、高いダメージを与えられる。
BIG SHOT (ビッグショット)
本作で新登場。ツインショットの2倍の威力を持つ、大型のショットを発射。時間制限がなく、ミスあるいは任意で変更しない限り初期装備に戻ることはない。
SYSTEM16版では "TWIN BIG SHOT" に改称され、時間制限がついた。
7 WAY SHOT (セブンウェイショット)
自機の前方へ7発1組の弾を扇状に発射。広範囲への攻撃だけでなく、敵に接近して7発全弾当てれば、高いダメージを与えられる。
FIRE BALL (ファイヤーボール)
本作で新登場。前方へ火の玉状の貫通弾を、単発で発射。自機が火の玉と同速度のスピードアップをしていれば、発射した弾の後をついて行くだけでその方向の同軸線上の敵を一掃できる。他のWEAPON 1より効果時間が短く、10秒間しかない(他のものは20秒間)。
ボム系武器の「ファイヤーボム」と効果はほぼ同様(弾体のグラフィックはまったく同じ)で、違いは弾数制限か時間制限かによる。

WEAPON 2 (ボム系武器)[編集]

弾数制限があるもの(10発まで保有可能。購入価格は1発の価格)は、全て撃ちつくすとシングルボムに戻る。

SINGLE BOMB (シングルボム)
初期装備。小型のボムを1個ずつ投下。着弾するまで次のボムは発射できない。
TWIN BOMBS (ツインボムズ)
シングルボムを連続で2個まで投下できる。弾数制限がなく、ミスあるいは任意で変更しない限り初期装備に戻ることはない。
BIG BOMB (ビッグボム)
本作で新登場。大型のボムを1個ずつ投下。威力はシングルボムの2倍。着弾するまで次のボムは発射できない。ツインボムズと同様に弾数制限がなく、ミスあるいは任意で変更しない限り初期装備に戻ることはない。
SYSTEM16版では登場せず。
TWIN BIG BOMBS (ツインビッグボムズ)
本作で新登場。ビッグボムを連続で2個まで投下できる。ツインボムズと同様に弾数制限がなく、ミスあるいは任意で変更しない限り初期装備に戻ることはない。
SMART BOMB (スマートボム)
瞬時に画面上の敵機・敵弾を消し去る(発射時にボムの弾体は出現せず、画面がフラッシュする)。基地・ボスに対してはショット一発分のダメージとなる。
ファミリーコンピュータ版のみ、最終ボスを一撃で倒すことができるようになっている。
SYSTEM16版では、自機の周囲にのみ爆風を発生させる。爆風は敵弾を消す事もできる。
FIRE BOMB (ファイヤーボム)
自機の前後水平方向へ火の玉状の貫通弾を発射。自機がボムと同速度のスピードアップをしていれば、発射したボムの後をついて行くだけでその方向の同軸線上の敵を一掃できる。
ファミリーコンピュータ版では登場しない。
HEAVY BOMB (ヘビーボム)
分銅形の貫通弾が自機の真上(画面外)から垂直方向に落下。一部ボスにも有効。効果は前作同様だが、弾体には「100t」(SYSTEM16版では16t)と記されている。

その他[編集]

エキストラシップ以外は隠しショップでのみ購入可能(SYSTEM 16風 リメイク版では未登場)。

EXTRA SHIP (エキストラシップ)
購入すると残機が1増える。本作で残機を増やす唯一の手段。
AUTO BEAM (オートビーム)
本作で新登場。ショット系武器のオート連射が可能になる。
SHIELD (シールド)
本作で新登場。一定量敵の攻撃を耐えられるバリアが張られる。
RED BOTTLE (レッドボトル)
本作で新登場。パワーメーターを伸ばす事が出来る。
BLUE BOTTLE (ブルーボトル)
本作で新登場。パワーが最大まで回復する。
CONTINUE GAME (コンティニューゲーム)
本作で新登場。ゲームオーバーになってもそのラウンドから再開することが可能となる。

ラウンド[編集]

前線基地とボスの名前は、ファミリーコンピュータ版の移植の際につけられたもので、それまではボスや前線基地に名前は存在しなかった[2]

ラウンド 惑星名 前線基地 ボス
1 パスタリア (PASTARIA) マカロリン ウッドポール
2 サルカンド (SARCAND) プラクニカ ハンマルダ
3 ヒヤリカ (HIYARIKA) カチコロン アイスバーン
4 ボーボー (BOW BOW) クエンマ ボムドラン
5 チャプラン (CHAPRUN) ハイホーン ブーブマン
6 フワリーク (FUWAREAK) パピカリーナ アコードロン
7 スバーディアン (SBARDIAN) アホーユー ハローリング
8 ウォルフィン (WOLFIN) ???

敵キャラクター[編集]

ヒュー
ラウンド1の前線基地から現れる。台風のような外見をした敵キャラ。Uの字を書くように飛んでくる。
IDA-JR.[アイダジュニア]
前作に登場したIDA-2を小さくような外見をしている。画面の中央に向かって画面の4隅から4体で飛んでくる。
ポッポ
前作に登場したポッポーズを小さくし、羽を付けたような外見をしてくる。6機の逆三角形型の編隊を組み、上下に揺れながら飛んでくる。
カメカ
のような姿をしている。縦一列に6機の編隊を組み、速度を上げ下げしながら飛んでくる。
ホッパー
6機の編隊を組み、常に跳び跳ねながら移動する。
コプタ
ラウンド2の前線基地から現れる。Uの字を書くように飛んでくる。速度が低くなると上下に方向を変える。
ゴース
4機の編隊を組んで飛んでくる。一定の位置までくると、上下に突進してくる。
ピョン
上下に6体の編隊を組み、2体で交互にジャンプしてくる。
デン
上から3体ずつ現れて、左右に揺れながら飛び、弾を撃ってくる。
ガバリン
斜めに6体の編隊を組み、まっすぐ来てから速度を落として下降(または上昇)してくる。
アンクル
ラウンド3の前線基地から現れる。少しずつ速度を上げて左右に飛んでくる。
ココ
6体の編隊を組み、上方または下方から飛んでくる。途中でUターンし、現れた方向の画面外へ去る。
ドラ
6体で一列の編隊を組み、緩いサインカーブ描いて飛行しながら弾を撃ってくる。
マッポ
6体でC字を書くように編隊を組み、少しずつ近づきながら弾を撃ってくる。
ムーコロン
前作に引き続き登場。上下に3体ずつ編隊を組み、飛びながら片方は上に向かって跳び、もう片方は下に向かって跳んでくる。
スター
ラウンド4の前線基地から現れる。地面で待機した後、一定時間が経つと画面上方へ跳んでゆく。
パオー
8体で扇形の編隊を組み、画面下方から現れ、中央に集結するように飛んでくる。
ガーオ
上下に4体の編隊を組み、一定間隔で左右斜め下に弾を撃つ。
ビーコロ
6体の編隊を組み、円を書くように飛び、上下に去ってゆく。
アーバー
ラウンド5の前線基地から現れる。こちらをゆっくりと追尾してくる。
クルン
上に3体、下に2体の編隊を組み、こちらに向かって飛んでくる。速度が落ちてゆくと集結し、逆方向へ飛んでくる。
ラーコ
ラッコのような姿をしている。間隔を空けて左右に6体の編隊を組み、画面上方から現れ、高く跳び跳ねながら弾を撃ってくる。しばらくすると左右へ移動してくる。
ブル
ラウンド6の前線基地から現れる。ゆっくり下降し、こちらに向かって飛んでくる。
ウィン
6体の編隊を組み、弾を撃ちながら斜めに飛んでくる。
ロケトロン
4体の編隊を組み、一定の位置で止まって放物線状に弾を撃ってくる。時間が経つと連続で弾を撃ち、飛び去ってゆく。
メダ
4体の編隊を組み、速度を上げながら円を書くように飛んでくる。
チュービー
上下に2体ずつ編隊を組み、間隔を空けながら飛んでくる。
マグボール
ラウンド7の前線基地から登場。左右に移動し、飛び跳ねながら弾を撃つ。
ジッピー
7体の編隊を組み、高速で突撃してくる。一定の位置にくると急停止し、逆方向に飛んでくる。
ジャバ
ドラム缶のような姿をしている。画面下方から間隔を空け、7体で連続で飛んでくる。
ゴング
4体で現れ、飛び跳ねてくる。飛び跳ねる高さは1体1体違う。

ボスキャラクター[編集]

ラウンド1「ウッドポール」(WOODPOLE)
木の外見をしたボスキャラ。大量の丸太を後方から発生させる。
SYSTEM16版では丸太の軌道が変化し、ZONE-Aでは斜めに、ZONE-Bでは徐々に回転させながら動かしてくる。
ラウンド2「ハンマルダ」(HANGMERUDIA)
だるま落としの外見をしたボスキャラ。左右に動き、口からハンマーを出して攻撃する。
SYSTEM16版では動き回りながら、個々のダルマから貫通レーザーを発射する。また、ZONE-Bでは散発的にハンマーを出してくる。
ラウンド3「アイスバーン」(ICEBURN)
板状の氷塊に包まれた目玉のボスキャラ。目玉から氷を撃ってくる。
SYSTEM16版では氷を撃たない代わり、攻撃すると氷の板が砕け、大量の破壊不能の氷晶を浮遊させる。一定時間経つとまた氷の板へ戻る。
ラウンド4「ボムドラン」(BOMBDRAN)
ドラゴンの姿をしたボスキャラ[3]。空中を飛び回りながら火の玉を吐いてくる。ボスラッシュでは体を光らせて弾を撃つこともある。
SYSTEM16版ではデザインが一新され、2本の触手から火柱の出る爆弾を出しながら攻撃する。ZONE-AとZONE-Bとでは外見と顔が少し違っている。
ラウンド5「ブーブマン」(BUUBUUMAN)
仮面の姿をしたボスキャラ。オパオパに近づいて顔を膨らませたり縮ませたりする。
SYSTEM16版では顔の大きさは変化しない代わり、16個のパーツに分裂して一斉に弾を撃ってくる。分裂前に体当たりをすることもある。
ラウンド6「アコードロン」(ACCORDLON)
5枚1組に積み重なった、板状のボスキャラ。左右に移動しながら各々の間隔を伸び縮みさせる。
SYSTEM16版ではデザインが一新され、画面の上下部分を完全に専有する巨大な機械となり、上下方向から押しつぶしたり弾を撃ったりして攻撃する。
3DSのSYSTEM16版では左右も少し専有するようになった。
ラウンド7「ハローリング」(HALORINGS)
顔のついた柱のボスキャラ。顔の部分を上下させながら柱を水平に回転させ、顔が前に来た時に大量の弾を口から吐き出す。柱は少しずつ近づいてくる。
SYSTEM16版ではデザインが一新され、白色と黒色の2体の球となった。白色は黒の渦を出し、黒色は黒の渦が当たった時に弾を撃って攻撃する。
ラウンド8「???」
オパオパの外見をした敵の黒幕。外見や色は通常のオパオパとあまり変わらない。その正体は、幼年時代の戦争のストレスにより形成され、2つの存在に分けられたもう一人のオパオパである。
戦う前には4匹のネノン(虫)との戦いがある。固定されたパターンで糸を引きながら移動する(糸は通り抜け出来ない。また、4匹目はオパオパと垂直・水平方向のどちらかがオパオパと合ったら方向転換して追尾する)。
4匹すべて倒すともう一人のオパオパが現れ、ツインショット、シングルボムで攻撃してくる。ツインショットは攻撃を当てると貫通する。
SYSTEM16版では一部のネノンの出現位置が変わったほか、3匹目は2体出現するようになった。また、ブライトエンドおよびノーマルエンドでは「ダークオパ」、ダークエンドでは「ブライトオパ」が登場し、ダークオパは色が濃くなっている。
ツインショット、追尾ボム、光のリングで攻撃する。この時のみ画面下のゲージが残っていれば、被弾しても耐えることが可能(体当たりは除く)。

移植[編集]

マークIII版が発売された翌年の1988年にセガ(後のセガ・インタラクティブ)からマークIII互換基板 "SYSTEM E" でアーケードゲームとして逆移植されたほか、同年12月20日にはサンソフトよりファミリーコンピュータ版、1989年にはポニーキャニオンからMSX2版が発売。2009年にはWiiバーチャルコンソールで配信。2015年には、『セガ3D復刻アーカイブス2』に『3D ファンタジーゾーンII ダブル』(後述)と共に、ボーナス収録としてマークIII版もシステムを一部アレンジされて移植された。[4]

アーケード版は、パワーが残り時間に差し替えられ(前作同様、攻撃を受けたら即ミス)、ラウンドクリア時に残量がスコアと所持金に加算される。また、前作のレーダーが採用されている。BGMはPSG音源のものとなっている。

MSX2版は、横方向のハードウェアスクロール機能がないにも関わらず、MSXの「SET ADJUST」機能を使用して画面全体をオフセットで横ずらしさせることで1ドットスクロールを実現している。その代償として画面両端のBGの書き換えが露見するという欠点がある。またMSX2では表示制約の多いSCREEN 4を使用している。なおMSX-MUSICによるFM音源には対応していない。

ファミリーコンピュータ版は、一部を除きBGMが短縮され、グラフィックの色数が削減されている以外は、システム面などの変更はない。また、それまで名称が存在しなかった前線基地とボスに名称がつけられた。

PlayStation 2セガエイジス2500シリーズ Vol.33 ファンタジーゾーン コンプリートコレクション』には、マークIII版とアーケード版が収録され、オリジナルの収録タイトルとして「SYSTEM16風 リメイク版」が制作された。アーケード版の移植に際しては、SYSTEM E基板がセキュリティ対策として電池が搭載されていたため発売から20年近くたった現在では完動する基板も殆ど残っておらず、セガ本社内にも開発時のデータ及び、基板が現存しなかったので移植が絶望視されかけていたが、基板コレクターが所有する基板の提供により移植が実現した。

『セガ3D復刻アーカイブス2』ボーナス収録版は、簡易の3D処理が施され、レーダーと各ワープゾーンの行き先が表示されるようになった。前者はすべてのゾーンの残りの前線基地とショップ(出現後は隠しショップも含む)、さらにボスへのワープゾーンの位置も表示され、後者はワープゾーンの左上に番号のアイコンという形で表示される。どちらも設定で表示/非表示の切り替えが可能。BGMの音源はPSG/FMどちらも任意で選択可能。

SYSTEM16風 リメイク版[編集]

PlayStation 2セガエイジス2500シリーズ Vol.33 ファンタジーゾーン コンプリートコレクション』のオリジナル収録ソフトとして制作された、家庭用向けに製作された『ファンタジーゾーンII』を同時期に使用されていたアーケード基板であるセガ・システム16の環境下でリメイクした作品。実際にセガ・システム16上でも動作するように作られており、イベント用としてセガ・システム16に移植したものも存在する(ただし基板はシステム16Bにメモリを増設した独自の仕様となっている)。

マークIII版からの変更点[編集]

「パワーメーターの廃止[5]」「ボスが前線基地を全て破壊後に自動的に出現」「お札の削除」など、ゲーム全体が前作に近い仕様になっている他、以下の変更点がある。

グラフィック、BGMのリファイン
グラフィックやBGMは、前作のアーケード版に近いイメージに全面的にリファインされている。新曲BGM作編曲、ドライバ制作は並木学が担当。
ボスキャラクターの変更
ウッドポール、ハンマルダ、アイスバーン、ブーブマンはMarkIII版のデザインをベースに残しつつ攻撃バリエーションを増やしたものに、ボムドラン、アコードロン、ハローリングはデザイン自体や攻撃方法が全く異なるものに刷新された。
ゾーンおよびワープゾーンの役割変更、マルチエンディング制
MarkIII版では、1つのラウンドがワープゾーンで繋がった複数のゾーンで構成されていたが、SYSTEM16版では「ブライトサイド(A-ZONE)」と「ダークサイド(B-ZONE)」の2つのゾーンのみという構成となっている。ゲームスタート時はブライトサイドからスタートし、特定の前線基地を破壊することで出現するワープゾーンに入ることでダークサイドに移ることができる(ダークサイドからブライトサイドに移る時も同様)。前線基地の存在は両サイドで共有しており、両サイドそれぞれの基地を全滅させる必要はない。また、ワープゾーンは一度しか通れない(通ると消失する)ため、両サイド間を移動する回数は限られている。
ダークサイドは敵の攻撃が激化し(特にボスは攻撃パターンが変化する)、通常ショップは出現せずシークレットショップのみ出現という制約・ハンデがある反面、敵を破壊した際に多くのお金を落としていく。ブライトサイドではこの逆となっている。またブライトサイドとダークサイドで惑星名も下表のように変化する。
ラウンド 惑星名 ボス
ブライトサイド ダークサイド
1 パスタリア (PASTARIA) ポスタリア (POSTARIA)[6] ウッドポール
2 サルカンド (SARCAND) サルカルド (SARCARD) ハンマルダ
3 ヒヤリカ (HIYARIKA) ヒヤリカン (HIYARICAN) アイスバーン
4 ボーボー (BOW BOW) ヴォーヴォー (VOW VOW) ボムドラン
5 チャプラン (CHAPRUN) カプリフタ (CAPRIFTA) ブーブマン
6 フワリーク (FUWAREAK) フワリード (FUWAREAD) アコードロン
7 スバーディアン (SBARDIAN) スバーディアス (SBARDIUS) ハローリング
8 ウォルフィン (WOLFIN) ヴォルフィン (VOLFIN) ブライトオパ(ダークエンド)
ダークオパ(ノーマルエンドorブライトエンド)
このシステムは本作のストーリーにある「力の善悪の二面性」にも密接に関係しており、プレイ内容によってオパオパの外見(色)が変わり、ひいてはエンディングが「ダークエンド」「ノーマルエンド」「ブライトエンド」の3つに分岐するマルチエンディングとなっている。エンディングによって残機や残ったお金のスコア換算率が変化するほか、ダークエンドではそのままゲームオーバーとなり次の周回に突入することができない。
パーツの仕様の変更
  • 弾数制限のあったWEAPON 2(ボム系武器)のパーツが、"WEAPON 3"という新たな系統に移動。WEAPON 2との同時装備が可能となり、また弾数制限がなくなった代わりに、ボムのボタン溜め撃ち(ボタンを押し続けゲージが一杯になったら放す)で使用するようになった。
  • WEAPON 1(ショット系武器)のパーツを装備中に敵の攻撃を受けると、パーツが外れて無くなるだけでミスにならなくなった。なお、外れて落下するパーツはヘビーボムと同等の破壊力を持つ。
ショップ
3種類のショップが存在。
  • パーツショップ - ブライトサイドにのみ登場。前作と同様、風船型の飛行物に接触すると入れる。ラウンドによって品揃えが異なる。
  • シークレットショップ - ダークサイドにのみ登場。1ラウンドに1回、特定の地点にショットを打ち込むことで飛来する。品揃えや価格が特殊。
  • エンジンショップ - ボス戦でミスした際の再スタート時に自動的に入る。スピードアップ系パーツのみを購入可能。

SYSTEM16版の追加装備[編集]

TRIPLE BOMBS (トリプルボムズ)
シングルボムを連続で3個まで投下できる。ミスあるいは任意で変更しない限り初期装備に戻ることはない。
GRAVITY BOMB (グラビティボム)
弾体に「100t」と記された、ヘビーボムの強化版。
DROP TEARS (ドロップティアーズ)
涙滴状の弾を垂直方向に投下。最終ステージ冒頭のショップでのみ販売。威力は皆無だがクリア後のエンディング変化に関わる。

3DSへの移植[編集]

2014年7月16日に、ニンテンドー3DSダウンロード専用ソフトシリーズ「セガ3D復刻プロジェクト」のラインナップのひとつとして、このSYSTEM16版を立体視対応化して単体で移植、さらにウパウパが主人公のスコアアタックの新ゲーム「リンク・ループ・ランド」をカップリングした、『3D ファンタジーゾーンIIダブル』が配信された。また、2015年12月23日発売の『セガ3D復刻アーカイブス2』にも、オリジナルのマークIII版(アレンジ移植)と合わせて収録されている。[4]

本編の追加要素として、下画面に惑星名やストーリーの和訳の他、オパオパの心理状況が常時表示され、どのエンディングに向かうかが一目でわかるようになっている。

リンク・ループ・ランド[編集]

『3D ファンタジーゾーンIIダブル』で追加の、エンドレスのスコアアタックモード(残機は0)。プレイヤーは、最初はウパウパのみ選択可能だが、本編で条件を満たすことでオパオパやダークオパも選択可能となる。ショップが出現しないため、プレイヤー毎に異なるそれぞれの初期装備から任意の装備変更は不可。

「前線基地を全滅させてボスを倒す」という流れは本編と同一だが(ラウンドクリア時にジングルがなく、即次のラウンドが始まる点は異なる)、1ラウンドの基地の数はラウンドが進むに従って多くなってゆく。ボスはどのラウンドでも、このモードオリジナルのものが出現。円形の本体に複数の腕を持っており、腕の先端から様々な攻撃を行う(先端が弱点)。腕の本数や攻撃はラウンドが進むに連れ激化する。

どのプレイヤーも WEAPON 1 を初期装備として所持しているが、敵の攻撃を受けてパーツが外れると救援機が出現。接触することで再装備が可能。また、出現後一定時間経過させてから救援機に接触すると「フィーバータイム」となり、強力な 12 WAY SHOT(トゥエルブウェイショット、自機の前方へ12発1組の弾を半円状に発射)を装備することができる。

脚注[編集]

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  1. ^ FANTASY ZONEコンプリートアルバム ライナーノーツより
  2. ^ 『ファンタジーゾーン コンプリートコレクション』取扱説明書 p.32
  3. ^ 外見は『スペースハリアー』1面のボス「スケイラ」と同一である。
  4. ^ a b セガ3D復刻アーカイブス2 公式サイト 2015年9月11日閲覧
  5. ^ 最終ボス戦のみパワーメーターが表示。
  6. ^ 3DS移植版で表示される。

外部リンク[編集]