ターボアウトラン

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ターボアウトラン
ジャンル レースゲーム
対応機種 アーケード
開発元 SEGA-AM2
発売元 セガ
デザイナー 三船敏 [1]
音楽 川口博史、高木保浩
人数 1人
メディア 業務用基板(2.32メガバイト
稼働時期
  • INT 1989年2月11日 (1989-02-11)
デバイス ステアリング
アクセルペダル
ブレーキペダル
シフトレバー
2ボタン
筐体 非可動コクピット型筐体
アップライト型筐体
CPU MC68000 (@ 12.5 MHz)×2
サウンド Z80 (@ 4 MHz)
YM2151 (@ 4 MHz)
Sega PCM (@ 4 MHz)
ディスプレイ ラスタースキャン
横モニター
320×224ピクセル
59.64Hz
パレット12288色
売上本数 1328ポイント
(1989年度ベストインカム第9位)[2]
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ターボアウトラン』 (TURBO OUTRUN) は、1989年2月11日アーケード用としてセガより稼働されたレースゲーム

人気を博していた『アウトラン』(1986年)の続編に当たる。

初代筐体を流用するアップデート版では、車の動きに合わせて筐体が動く。

解説[編集]

本作が登場した1989年は、セガの体感ゲームシリーズがまさに絶頂期を迎えていた頃である。まだまだゲームセンターでは『スペースハリアー』(1985年)や『アウトラン』、『アフターバーナー』(1987年)と言った大型可動筐体の機種が現役で稼働している中にあって、本作のメインの筐体はあくまで非可動BOX型のコクピットタイプだった。一部に初代アウトラン筐体をアップデートした可動タイプも見られたものの、あまり数多くは出回らなかったようである。またアウトランのDX筐体の赤パネルを専用白パネルに換装したDXタイプの筐体が存在する。

この頃はまだゲームに実車の名称を使用する場合であっても、自動車メーカーとの間のライセンス契約等も確立されていなかったようで、フェラーリ・F40ポルシェ・959ミニクーパーポルシェ・911といったそうそうたる名車を登場させるなど、現在では見ることのできない演出がされている。またこのゲームが発売される前年、フェラーリの創設者で、F40が自ら手がけた最後のマシンとなったエンツォ・フェラーリが亡くなっており、本作のコクピットタイプの筐体には、白いレタリングで「Requiem for Enzo Ferrari」と刻まれていた。

ゲーム内容[編集]

初代アウトランのヨーロッパから、今度はアメリカに舞台を移してフェラーリ・F40似のオープンカーを運転し、ポルシェ・959を模しているライバル車と競いながらニューヨークからロサンゼルスを目指す。全16ステージ(MD版は全15ステージ)あり、各ステージには制限時間が設けられ、時間内に通過しないとゲームオーバーとなる。前作と比べると、コースに分岐がない、ターボが使用可能など、大幅な変更が加えられている。ターボは、ターボボタンを押すことで過給が開始され、一定時間爆発的な加速が得られる。プレイ中何度でも使用可能であるが、連続で使用するとオーバーヒートしてしまい、オーバーヒートしてる間は使用できない。また、第4、8、12ステージの最後にチェックポイントがあり、各チェックポイントでは「ハイパワーエンジン、ハイグリップタイヤ、スペシャルターボ」の中からいずれか一つを選択して、自車の性能を上げる事ができる。なお、ライバル車よりチェックポイント通過が遅いと、助手席の彼女がライバル車に移動するイベントもある。

コース[編集]

ニューヨークをスタートしロサンゼルスまでアメリカ本土を西に向かって横断するコースとなっている。
ここでは便宜上チェックポイント毎に各セクションで区切って表示する。

第1セクション
ニューヨーク(スタート)→ワシントンD.C.→ピッツバーグ→インディアナポリス→シカゴ(第1チェックポイント)
第2セクション
シカゴ→セントルイス→メンフィス→アトランタ→マイアミ(第2チェックポイント)
第3セクション
マイアミ→ニューオーリンズ→サンアントニオ→ダラス→オクラホマシティ(第3チェックポイント)
第4セクション
オクラホマシティ→デンバー→グランドキャニオン→ロサンゼルス→ゴール

操作方法[編集]

  • ハンドル
  • アクセル(アナログ制御)
  • ブレーキ(アナログ制御)
  • シフトレバー(Lo/Hiの2速式。オートマチックを選択した場合は使用せず)
  • ターボボタン(シフトレバー左横にあり。前作筐体流用の場合は、スタートボタン)

ギアガチャ[編集]

マニュアルシフトを選択した場合、Hiギアで走行中、テンポよくギアをLo/Hiに入れると、通常なら路肩を走行すると速度が落ちるが、落ちなくなる。(詳細はアウトランギアガチャを参考)

ギアガチャ2[編集]

Hiギアで走行中、テンポよくギアをLo/Hi、Lo/Hiと切り替えつつハンドルを激しく左右に切り続けながら走行する(当時はハンドルを「こじる」と言われた。もともとの語源は『ウェック・ル・マン・24』の裏技的な加速テクニックより)と、通常より速く走ることが可能である。しかし16ステージ続けると大変疲れる上、この操作を継続しながらコースアウトせずに走ることが非常に難しい、プレイ中周囲から奇異の目で見られる、とあまり良いことがなく、初代のギアガチャほどには流行らなかったようである。

その他[編集]

  • ギヤやパーツを選択する時、アクセルやブレーキを踏みながらスタートボタンやターボボタンを押すと、色々な現象が起きる。
  • 初代アウトランの筐体でも無理やり使用可能にしたせいか、可動筐体の基板ではディップSW変更によりスタートボタンをターボボタンとしても使用することができる。(標準筐体の基板ではターボボタンは必須。)
  • ゴール時、相手の車が彼女を乗せたまま先行ゴールされても、エンディングは1つしか無い。このため結果として相手は悔しがるしかない。

他機種版[編集]

No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 売上本数
1 Turbo Out Run
  • ヨーロッパ 1989年 (1989)
Amiga
Amstrad CPC
Atari ST
コモドール64
ICE Software U.S. Gold フロッピーディスク
カセットテープ
- -
日本国内未発売
2 Turbo Out Run
  • ヨーロッパ 1990年 (1990)
PC/AT互換機
ZX Spectrum
ICE Software U.S. Gold フロッピーディスク
カセットテープ
- -
日本国内未発売
3 ターボアウトラン
  • 日本 1989年12月1日 (1989-12-01)
FM TOWNS CSK総合研究所 CSK総合研究所 CD-ROM - -
4 ターボアウトラン
  • 日本 1992年3月27日 (1992-03-27)
  • ヨーロッパ 1992年6月
メガドライブ Tiertex Design Studios セガ 4メガビットロムカセット[3]
  • 日本 G-4053
  • ヨーロッパ 1123
-

音楽[編集]

本作ではBGMは選択式ではなく、各チェックポイント毎にBGMが切り替わっていた。スタートからゴールまでの4区間にそれぞれ違う曲が用意される。標準筐体と可動筐体では使用される曲は同一であるが、曲順が異なる。

  • 標準筐体
  1. ST.1〜ST.4・・・「SHAKE THE STREET」
  2. ST.5〜ST.8・・・「RUSH A DIFFICULTY」
  3. ST.9〜ST.12・・・「WHO ARE YOU」
  4. ST.13〜ST.16・・・「KEEP YOUR HEART」
  • 可動筐体
  1. ST.1〜ST.4・・・「RUSH A DIFFICULTY」
  2. ST.5〜ST.8・・・「KEEP YOUR HEART」
  3. ST.9〜ST.12・・・「SHAKE THE STREET」
  4. ST.13〜ST.16・・・「WHO ARE YOU」

初代アウトランのフュージョン調とは打って変わり、ハードロック色の強い曲調となっている。また、各チェックポイントでは画面左上に「S.S.T.BAND」を思わせるバンドの面々が登場して、セガのシューティングゲーム「ファンタジーゾーン」のSHOP面のアレンジ曲を演奏するというデモも用意されていた。

評価[編集]

評価
レビュー結果
媒体 結果
Computer and Video Games 93% (C64)[5]
Crash 79% (ZX)[4]
ファミ通 20/40点 (MD)[6]
Sinclair User 78% (ZX)[7]
Your Sinclair 70% (ZX)[8]
Commodore User 8/10点 (AC)[9]
Zzap!64 97% (C64)[10]
MegaTech 41% (MD)[11]
Mega 53% (MD)[12]
ACE 601/1000点 (Amiga/ST)[13]
メガドライブFAN 16.24/30点 (MD)[3]
メガドライブ大全 否定的 (MD)[14]
受賞
媒体 受賞
第3回ゲーメスト大賞 ベストVGM賞 5位 (AC)[2]
第3回ゲーメスト大賞 年間ヒットゲーム 13位 (AC)[2]
Zzap!64 Gold Medal
アーケード版

ゲーム誌『ゲーメスト』(新声社)誌上で行われていた「第3回ゲーメスト大賞」(1989年度)においてベストVGM賞5位を獲得、年間ヒットゲームで13位を獲得した[2]

メガドライブ版
  • ゲーム誌『ファミコン通信』のクロスレビューでは、合計20点(満40点)となっている[6]
  • ゲーム誌『メガドライブFAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、16.24点(満30点)となっている[3]。また、同雑誌1993年7月号特別付録の「メガドライブ&ゲームギア オールカタログ'93」では、「前作との最大の違いは、文字通りターボをの使用が可能なこと。また、コースの分岐点はなくなったが、真っ白い走り屋のライバル車が出現し、レース要素を高めている」と紹介されている[3]
項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 2.91 2.84 2.73 2.63 2.52 2.61 16.24
  • ゲーム本『メガドライブ大全』(2004年太田出版)では、「アメリカ大陸を横断する壮大と裏腹に、風景や走りはガクガクに」、「原作のアーケード版も、好きな道を選べるルート分岐がなくなり大味になってたが、メガドラ版はそこだけガチンコ移植」と評している[14]

脚注[編集]

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  1. ^ http://sega.jp/fb/creators/vol_1/1.html
  2. ^ a b c d 「ゲーメスト大賞11年史」、『GAMEST MOOK Vol.112 ザ・ベストゲーム2 アーケードビデオゲーム26年の歴史』第5巻第4号、新声社、1998年1月17日、 20 - 21頁、 ISBN 9784881994290
  3. ^ a b c d 「7月号特別付録 メガドライブ&ゲームギア オールカタログ'93」、『メガドライブFAN』第5巻第7号、徳間書店1993年7月15日、 75頁。
  4. ^ Archive – Magazine viewer”. World of Spectrum. 2012年8月6日閲覧。
  5. ^ https://archive.org/stream/cvg-magazine-097/CVG_097_Dec_1989#page/n55/mode/2up
  6. ^ a b ターボアウトラン まとめ [メガドライブ]/ ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2016年2月27日閲覧。
  7. ^ Archive – Magazine viewer”. World of Spectrum. 2012年8月6日閲覧。
  8. ^ Turbo OutRun”. Ysrnry.co.uk. 2012年8月6日閲覧。
  9. ^ https://archive.org/stream/commodore-user-magazine-68/Commodore_User_Issue_68_1989_May#page/n95/mode/2up
  10. ^ Zzap!64 100th Issue Pull-Out Special Page 5”. Zzap64.co.uk. 2012年8月6日閲覧。
  11. ^ MegaTech rating, EMAP, issue 5, page 79, May 1992
  12. ^ Mega rating, issue 9, page 23, Future Publishing, June 1993
  13. ^ Archive – Magazine viewer”. World of Spectrum. 2012年8月6日閲覧。
  14. ^ a b 「Chapter 05 1992年」『メガドライブ大全(企画・編集:CONTINUE)』 太田出版2004年9月29日、117頁。ISBN 9784872338805