ドラえもん (ファミコン)

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ドラえもん
ジャンル アクションアドベンチャー&
横スクロールシューティング
対応機種 ファミリーコンピュータ
開発元 ハドソン
発売元 ハドソン
プロデューサー 大里幸夫
ディレクター 野沢勝広
デザイナー 山本次行
岡本敏郎
菊田昌昭
松浦浩司
奥村恵
シナリオ 野沢勝広
プログラマー 野沢勝広
中本伸一
菊田昌昭
奥野仁
板垣史彦
音楽 竹間淳
美術 山本次行
岡本敏郎
人数 1人
メディア 1.25メガビットロムカセット
発売日 日本 198612121986年12月12日
[1]
売上本数 約115万本
その他 型式:HFC-DO
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ドラえもん』は、1986年12月12日[1]ハドソンから発売されたファミリーコンピュータゲームソフト。漫画『ドラえもん』を題材としたキャラクターゲーム

概要[編集]

漫画・大長編ドラえもんおよびアニメーション映画の『ドラえもん のび太の宇宙開拓史』(1981年)、『ドラえもん のび太の大魔境』(1982年)、『ドラえもん のび太の海底鬼岩城』(1983年)の3作品をモチーフとしている。

パッケージ、カセットラベル、説明書の表紙にはアニメ・ドラえもん(第2作第1期)のスタッフが作画した絵が使用されている。説明書内に掲載されているドラえもんのカットは、藤子不二雄の藤本弘(のちの藤子・F・不二雄)が過去に執筆したものが流用されている。

カセットの色から「白ドラ」、メーカー名から「ハドソンのドラえもん」と呼ばれることがある。これは原作となる漫画やアニメの他、後にエポック社から同じくファミコンで発売されたゲーム『ドラえもん ギガゾンビの逆襲』などと区別する目的で与えられた俗称とされる。2000年まで徳間書店インターメディアから発行していた家庭用ゲームソフト及び裏技の事典「大技林」シリーズ、同年より毎日コミュニケーションズがそれを引き継ぎ発行している「広技苑」シリーズでは『ドラえもん(ハドソン版)』と表記。先述の『ギガゾンビの逆襲』については、『ドラえもん(エポック社版)』として区別している(同書籍からデータ提供を受けている毎日新聞社公式サイト「毎日.jp」内「まんたんウェブ」内「ゲームクエスト」でも同様のタイトル表記となっている[2])。

ゲーム内容[編集]

システム[編集]

このゲームは各作品を舞台とした3つのワールドに分かれているが、ワールドごとにシステムがまったく異なり、各ワールドがそれぞれひとつの独立したゲームのようになっている。この形式は、翌年同社が発売したゲーム『ミッキーマウス 不思議の国の大冒険』でも採り入れている。

プレイヤーは、全てのワールドにおいてドラえもんを操作する。各ワールドを順に攻略し、仲間を救出することがゲームの目的となる。

ライフ制残機制を採用している。ライフが0になると1ミスとなって残り人数が減少し、残り人数が0のときにミスするとゲームオーバーになる。通常はゲームオーバーになると最初からやり直しになるが、裏技によるコンティニューが可能で、ゲームオーバーになった所から再開する。ライフはドラえもんの好物である「ドラやき」を取得することで回復する。

通常はワールド1から順に進行するが、裏技によりワールド2や3からスタートさせることも可能である。裏技を使わずワールド1からスタートし、ゲームクリアを達成した場合、エンディングでスタッフロールを見ることができる。

アイテム[編集]

本作に登場する主要なアイテムを挙げる。括弧内の「開拓」「魔境」「海底」は、それぞれ登場するワールドを示す。武器については#ワールドを参照。

消費系アイテム[編集]

開拓編および海底編で敵を4匹倒すごとに現れるアイテム。ドラやきのみ全ワールドで登場する。

ドラやき(開拓・魔境・海底)
ライフを回復する。開拓・魔境編では全快するが、海底編では一定値のみ回復する。
魔境編ではライフが少ない場合に隠し部屋で取得できるほか、敵キャラのタッコンを4匹連続(途中で他の敵を倒すと無効になる)で倒すことでも取得できる。
開拓編では2000点、海底編では500点加算される。
タンマウォッチ(開拓・海底)
敵の動きを5秒間止める。この間に敵や弾に当たってもダメージを受けない。重複して入手が可能で、そこから更に5秒間延長される。
ただし、開拓編ではマンホールやどこでもドアを使って移動した場合に、海底編では隣のエリアに移動した場合に、その場で効果が切れる。
開拓編では2000点、海底編では200点加算される。
ダイヤ(開拓・海底)
開拓編では単に得点加算のみだが、海底編では画面内の敵をすべて消し去る効果を持つ(一定数の割合でアイテムにも変化し、その後のアイテム発生にも影響する)。また、アイテムを持ち去ってしまうユーレイを消し去ることが出来る唯一の手段でもある。
ただし、海底編では金塊と合わせて20個取ると拷問部屋に飛ばされる。
開拓編・海底編共に2000点が加算される。
金塊(開拓・海底)
得点が1000点加算されるのみ。海底編では、ダイヤと合わせて20個取ると拷問部屋に飛ばされる。

攻撃補助・防御系アイテム[編集]

連射ドリンク(開拓)
開拓編で登場する武器の連射が可能になる。1つ取るごとに連射可能数が1発ずつ増え、最大4発の連射が可能となる。
なお、魔境編のショックガンや海底編の水圧砲の連射数に影響を与えることはなく、開拓編でまったく取らなかった場合や裏技で途中から始めた場合でも規定数の連射が可能。
ヒラリマント(魔境)
攻撃を回避し、ダメージをやり過ごすことができる。5回まで有効。なお使用時には無敵時間が発生しない。

持ち運びアイテム[編集]

海底編で登場する、持ち運んで活用するアイテム。すべて、ドラえもんの体と同じくらいの大きさ。また、とりよせバッグ以外は、ユーレイによって別のエリアに持ち去られてしまうことがある。

とりよせバッグ(海底)
下記の3つのアイテムと救出した仲間を、2つまで同時に運べる。ユーレイに持ち去られることもない。
カギ(海底)
点在する宝箱を開けるためのカギ。
お守り(海底)
宝箱や鬼岩城に登場するウミヘビ(ドラゴン)を倒すアイテム。触れれば一撃で粉砕する。
通りぬけフープ(魔境・海底)
海底編の一部の壁を通り抜ける(一時的な壁の消滅)ことができる。取り除いた壁は一定スクロールで復活するため、フープを持ち運び忘れた際の詰み対策として、ミス後にこのアイテムが置いてある場所からの再開となる。
魔境編の隠し部屋で取っていた場合、魔境編では特に効果はないが、海底編に進んだ際、スタート時から所持した状態となる。魔境編で被ダメージにより失われることはない。

その他[編集]

1UPドラやき(開拓)
開拓編で1カ所隠されている特殊なドラやき。取っても回復しない代わりに1UPする。
元気キャンディー(開拓・魔境・海底)
ライフを全快させると共に、ライフの最大値を上昇させる。上昇した最大値は次のワールドでも継承される。各ワールドに2つずつあるが、魔境編では仲間や他のアイテムの出現が優先されるため、ダメージの受け具合によっては1つも取れない場合もある。
魔境編を除き5000点が加算される。
チャミー(開拓)
原作にも登場したコーヤコーヤ星の住人。特定の順序でザコ敵を倒すと現れる。取得すると一定時間無敵になり、敵に触れた場合は瞬殺できる。
野沢プログラマー(開拓)
本ゲームの開発担当で、特定の行為をすると現れる。出現させるだけで80000点加算される。表示されるグラフィックの特徴から、一部の子供達がこのキャラクターを『ハシモト名人』と呼んでいたが、橋本名人とは無関係。出現させる方法の特異性の為、後年発売されたAV仕様ファミリーコンピュータ(NEWファミコン)では出現させる事が出来ない。
ドラミ(海底)
ある場所で特定の行為をすると現れる。4つのアイテム(とりよせバッグ・通りぬけフープ・鍵・お守り)をすべて1か所に集めてくれる。また、オープニング画面の後にも、しばらく経つと各ワールドごとのアイテム紹介にドラミが登場する。
タケコプター
「魔境編」の空中戦で使われている。なお、原作や映画などと異なり電池の耐用時間はない。
タイムマシン
ステージ移動の度にドラえもんが操縦する。各ステージをクリアするごとに仲間が増えていく。
水上もうせん(エンディング)
ゲームのアイテムとしては出現しないが、ドラえもんや4人の仲間たちが夕陽を眺めながら水上もうせんに乗って立つシーンがある。映画『ドラえもん のび太の海底鬼岩城』でも使われている。

設定[編集]

ストーリー[編集]

のび太、しずか、ジャイアン、スネ夫の4人が、タイムマシンのトラブルで、「宇宙」、「魔境」、「海底」へと飛ばされてしまった。さらについていないことに、ドラえもんの四次元ポケットも故障して、ひみつ道具も各ワールドにバラバラに散らばり、どこに何があるのか判らなくなってしまった。ドラえもんはいろんな武器を使いながら、4人を探すため冒険の旅を始める。

ステージ構成[編集]

ワールド1 開拓編[編集]

トップビュー方式サイドビュー方式の面から構成されるアクション面。「ガルタイト鉱業」に囚われたのび太を救出するのが目的。ボスキャラクターは「ブルロボ」。

メインマップは大きく分けて「トカイトカイ星」と「コーヤコーヤ星」の2つ。マップ中の数箇所にあるマンホールに入るとサイドビュー方式の地下マップに切り替わるジャンプアクションとなり、その中ではアイテムを入手できたり、通路を抜けて別のマンホール、さらにはもう一方のメインマップに移動できたりする。またメインマップには数箇所に「どこでもドア」があり、それを使うと別の場所にあるどこでもドアへワープすることができる。

ワールド1ではマップ内に隠されたマンホールやアイテムを攻撃によって出現させる探索要素を持つ。武器は直近のマンホール内に設置されている「ショックガン」を始めに、探索によって「空気砲」→「強力うちわ」の3段階にパワーアップする。空気砲、強力うちわはそれぞれショックガンの2倍、3倍の攻撃力を持つ。連射性能は初期状態では1発だけだが、「連射ドリンク」を取ると連射性能が向上する。

プレイヤーおよび敵ともに攻撃を受けた直後に無敵時間があり、この間はダメージを受けない。ドラえもんの体力が0になってミスした場合の再開地点はミスした地点からになる(サイドビュー面では入り口からのやり直しだが、ガルタイト鉱業内部でミスした場合に限り、コーヤコーヤ星の最初に戻る)。

隠しアイテムのスモールライトを取得すると、次のワールドである魔境編の開始時点でスモールライトを装備した状態でスタートできる。

ワールド2 魔境編[編集]

強制スクロールのシューティング面。ワールド2は大きく3つのエリアに分かれており、各エリアの最後にエリアボスが待ち受けている(第1エリアはオロロン岩、第2エリアはビッグロボシップ(コス博士)、第3エリアはケンタウルス(ダブランダー大臣))。本世界ではボスを倒し巨神像の心(ハート型の鍵)を動かすことが目的。このワールドでは加勢するキャラとしてスネ夫ジャイアンが登場するが、前ワールドで救出したのび太がこのワールドへ移動時に同行はするものの加勢や援護することは一切ない。

スクロールは曲がり角に到達すると方向が変化するほか、途中の上下の穴に隣接すると変化するルートが変化する場合があり、右スクロールを基本に上下方向にもめまぐるしく変化する。両側にある壁や障害物に触れるとダメージを受ける。前述したルート変化による数箇所にある隠し部屋では、スネ夫やジャイアンの救出、アイテムの入手が可能。第2エリア以降は無限ループも存在し、正しいルートを選ばないと先に進めない(ループの回数によるペナルティはないが、隠し部屋が途中にある場合は1度だけの利用になる)。またこのワールドでは、アイテム入手による得点の加算が一切ない。

初期状態の武器はショックガン(4連射が可能)。ルート変化で入手可能な「スモールライト」を入手すると画面内に一発しか出せないが、広範囲で敵への攻撃が可能となり、しかもボス以外なら一撃で倒すことができる(スモールライトは開拓編でも入手可能で、その場合は魔境編のスタート時の装備がスモールライトになる)。またスネ夫やジャイアンを助けると彼らはドラえもんと共に行動し、スネ夫は上下(左右)斜め2方向ショックガンで、ジャイアンは放物線を描き貫通する投石で援護攻撃をする。この二人の攻撃の強さはドラえもんの所持武器で威力が変化し、ドラえもんの所持武器がスモールライトであればスネ夫・ジャイアン両共敵を一撃で倒せる。なお、スネ夫・ジャイアン両共オプション扱いとなっており壁や敵に対して無敵となっている。

このワールドでの被ダメージ時の無敵時間はドラえもんのみ。ダメージ判定は受けた瞬間で、ライフが減るのは無敵時間終了後のため、無敵時間中に回復アイテムを取得すると終了後にライフが減ることになる。ダメージ判定とライフ減少にタイムラグ(=時間差)がある為ライフ減少により0以下でミスとなる直前にライフを回復した場合はミス判定を取られずそのままゲーム続行できる。ドラえもんが4回ダメージを受ける(壁の接触も含む)とスネ夫もしくはジャイアンが離脱したり、アイテムを失ったりする。なお複数アイテムを所持している場合はいずれか1つを失いミスを除き全て同時に失うことはない、紛失優先順位はヒラリマント>スモールライト>スネ夫=ジャイアンの順。こちらは4回ダメージを受けた時点で即座に離脱・紛失する。4回ダメージを受ける前に隠し部屋でアイテム(スネ夫orジャイアン救出含む)等取得した場合はダメージカウントは0にリセットされる。つまり既に3回ダメージを受け次(=4回目)のダメージ受けたら離脱・紛失してしまう場面もこれらを獲得すれば元通りとなり改めて4回ダメージ受けるまで有効となる。

各種アイテムは出現後ドラえもんに追尾する形で接触することで獲得という判定となり、それまでにドラえもん(=プレイヤー)が画面を動き回り接触を回避する限り獲得はしない。これを利用して回復アイテムであるドラやき(元気キャンディーでも可)を出現させた時点はライフはほぼ満タンに近く今すぐに獲得したくない状況においては延々と誘導し続けることも可能でライフが0に近い窮地の状況になってから改めて獲得するというテクニックも可能。

ドラえもんの体力が0になってミスになった場合は、各エリアの開始地点からの再開となる。どれだけ進んでも各エリアのボスを倒していない場合は、クリアしていないエリアのスタート地点に戻る。

隠し部屋でのアイテムや仲間を一通り取得すると、以降は10万点ボーナスが獲得できる(最大3回まで)。第3エリアのボスを倒した時点でジャイアンとスネ夫がいない場合は、その直後に加入する。なお、ジャイアンがいるときにファミコンの2コントローラーにあるマイクを使用することで、一度だけ画面上の敵を全滅させる裏技があり、これは当時の雑誌『月刊コロコロコミック』にて読者公募によって採用されたもの。なおボスキャラクター(オロロン岩・ビッグロボシップ・ケンタウルス)に対しても有効で瞬時に倒せる。

隠しアイテムの通りぬけフープを取得すると次ワールド・海底編開始時点で通りぬけフープを所持した状態でスタートできる。

ワールド3 海底編[編集]

サイドビュー方式かつ画面切替方式のアクション面。これまでに助けたのび太(水泳が苦手なので浮き輪を付けている)、スネ夫、ジャイアンが再び囚われ、その3人を救出しなければならなくなる。救出した3人で鬼岩城の門を開け、鬼岩城のボスであるポセイドンからしずかを救出することが目的。

武器は水圧砲で、2連射が可能。また方向キーの操作で水面からジャンプすることもでき、下から勢いをつけることで高く跳ぶことができる。画面が切り替わっても勢いは蓄積されており、後述の宝箱の中には一画面下の位置から上り続けて、高くジャンプしなければ届かない場所もある。

とりよせバッグ」「通りぬけフープ」「」「お守り」などのアイテムが登場し、ドラえもんはこれらのアイテムを手でつかんで持ち運ぶ。宝箱から助けた3人の仲間もアイテム扱いとなり、1画面内には、仲間救出直後を除き3つまでのアイテムおよび仲間を配置できる。とりよせバッグを持っていると、他のアイテムおよび仲間を2つまで一緒に運ぶことが可能。前述の4大アイテムの場所は固定であるが、アイテムの種類はランダムである。

一定時間、同じ画面に留まると「ユーレイ」が出現し、画面内にあるアイテム(とりよせバッグ除く)・仲間や敵の中から1つをどこかの別の画面へと持ち去ってしまう。

8個ある宝箱のうち、仲間が入った3個以外(=残りの5個)には敵キャラ「ドラゴン(説明書では海ヘビ)」が配置されている。この敵は画面を切り替えても消滅せず、時間の経過と共に他の画面へ移動し続けるため、早期に倒さなければ非常に厄介な存在となる。通常攻撃では倒せず、撃破には「お守り」が必須となる。「お守り」を所持しドラゴンの頭部に接触すれば一撃で倒せる。宝箱のほか、鬼岩城内部にはドラゴンが配置された部屋が3カ所ある(このエリアでは倒しても画面切り替えで復活するが、他の画面へ移動してこない)。

深海及び通り抜けフープで開けられる先の隠し部屋に入るとBGMが変化する。

このワールドは、プレイヤーおよび敵ともにダメージ後の無敵時間が存在しない。ダメージを受けた隙に敵の間を潜り抜けるということもできない(そのような仕組みのため、場所によっては、いわゆる「ハマり」状態になることもある)。大ダコのように、ダメージを受けながら攻撃しないとまず倒せない敵もいる。

ダイヤおよび金塊を累計20個取ると、ガイコツとドラやきが乱れ飛ぶ拷問部屋(『マイティボンジャック』に類似のイベントがある)に飛ばされる。ドラやきを20個(ライフは回復しない)を入手するか60秒間経過すると脱出できるほか、1ミスしても脱出できる。ダイヤおよび金塊の取得数は、宝箱の仲間を救出するとリセットされる[3]

通りぬけフープはマップ内の壁の一部を消滅させることができる。この壁はマップを移動すると再び塞がってしまい、壁の外側に通りぬけフープを置いたまま部屋の中に入ると閉じ込められてしまう可能性があるため、海底編では体力がなくなり1ミスすると、復活する場所は通りぬけフープのある場所からとなっている。つまり逆を言えば本来の用途である「壁の一部を消滅=原作における壁の通り抜け」以外に再スタート時のマーキングという裏の役目を果たす為終盤まで重要アイテムとなる。

敵キャラクター[編集]

開拓編の敵キャラクター[編集]

※コーヤコーヤ星では、スネラーを除く全ての敵が弾を放ってくる。

  • コブーン:帽子をかぶった赤い敵。上下左右に移動。
  • ナーメ:ナメクジの形をしており、左右に往復しながら弾を放つ。
  • メカノッソ:ロボットの形状をしており、上下左右に移動。
  • ユーボウ:UFOの形をしていて、ドラえもんをしつこく追いかける。
  • ドバック:頭が開いて多数の弾を放ってくる。
  • ゴズラ:耐久力・攻撃力ともに高く、地下・コーヤコーヤ星では多量の弾を放つ。
  • ネズミ:ドラえもんの天敵。地下に出現し、すばやく左右に移動したりジャンプしたりする。
  • ヘリメダ:目玉のついたヘリコプター。上下に飛行しながら前進する。
  • ギラーミン:黒服の殺し屋。原作にも登場。ゴズラなみの耐久力を持ち、移動しながら弾を放つ。
  • スネラー:コーヤコーヤ星に出現。ヘビのように素早くしつこく体当たりしてくる。
  • ブルロボ:開拓編のボス。原作に登場する宇宙戦艦ブルトレインが人型ロボットになったような敵。多量の弾をばら撒きながら歩き、時おりジャンプする。

魔境編の敵キャラクター[編集]

  • アンコドリ:アンコウが合わさったような鳥。横スクロール地帯のみに出現。集団で現れ、直線に飛ぶ。
  • タッコン:タコの形状をし、その場で動かず弾を放つ。
  • ミドロン:緑色のアメーバのような生物。直線に体当たりしてくる。
  • テンコウモリ:ドクロに羽が生えた生物。波状に激しく動く。
  • ゼンマイウオ:ゼンマイネジのついた魚。水面から飛び出してくる。
  • グリンコ:緑色のコウモリ。上下に揺れながら前進。
  • トッシン:テンコウモリが横向きになったようなキャラ。直角に攻めてくる。
  • ガンガン:岩のような敵。上スクロール地帯のみに出現する。直線と螺旋状(耐久力が高い)に動くタイプの2種類がある。
  • ジョキ:耐久力は少し高め。ミドロンと同じ動き。
  • ポッタ:地底湖にいるしずくのような物体。
  • ジュラ:手裏剣の形をした物体。耐久力はかなり高い。
  • キョン:カエルに似た形状の生物。縦スクロール地帯のみに出現。左右に素早く移動。
  • ロボシップ:小型の飛空艇。ビッグロボシップ戦でのみ出現。ドラえもんめがけて直進する。
  • ボルッカ:火山の火口に扮し、多くの弾を放つ。
  • ブラン:ツタのような物体で、先端から弾を放つ。耐久力はかなり高い。
  • オロロン岩:第1エリアのボス。原作にも登場。目からジュラのような弾(こちらは1発で消せる)を放ってくる。
  • ビッグロボシップ:第2エリアのボス。高速に円運動をし、ロボシップを放ち、樽の形をした爆弾を投下する。シップの右上部分には原作に登場したコス博士が乗っている。
  • ケンタウルス:第3エリアのボスにして、魔境編のボス。原作に登場したダブランダー大臣の顔をしており、8の字を描きながらテンコウモリを差し向ける。

海底編の敵キャラクター[編集]

※場所によって色違いのキャラが出現するが特徴は変わらない。また、ポセイドンを除いて弾は撃たない。

  • カメ:ウミガメ。左右に移動。
  • カニ:上下左右に移動。耐久力がある。
  • ガイコツ:壁をすり抜け、斜めに動く頭蓋骨。耐久力があり、弾を当てると分裂することもある。大ダコや鬼岩城のドラゴンを倒しても出現する。鬼岩城にいるものは速度が速い。
  • ギョックン:魚の形状をしたキャラ。左右に移動。
  • オトシゴ:タツノオトシゴの形状をしている。動き・耐久力はカニと同じ。
  • バトルフィッシュ:原作にも登場する魚の形をした潜水艇。耐久力がある。
  • ガンスケ:原作に登場する鉄騎隊のようなキャラ。鬼岩城に出現。耐久力がある。
  • 火山弾:海底火山から噴出してくる。あたるとダメージが大きい。
  • 大ダコ:宝箱を守る巨大キャラ。足に捕まると離れなくなる。弱点は足先。原作ではダイオウイカ
  • ドラゴン:ハズレの宝箱を開けると出現。触れると離れなくなる。また、別の部屋へランダムに移動する。お守りがないと倒せない。鬼岩城にも登場。
  • ユーレイ:一つの部屋に長時間いると出現し、アイテムや仲間などを連れ去る。別の画面に移動するかダイヤを取ると消える。
  • ポセイドン:海底編のボスにして、本作の最終ボス。原作にも登場。4つの破片に分かれて現れ、合体したのち火山弾を放ちながら移動する。

スタッフ[編集]

  • エグゼクティブ・プロデューサー:工藤裕司、工藤浩
  • プロデューサー:大里幸夫
  • ディレクション:野沢勝広
  • スクリーンプレイ:高橋利幸
  • ストーリー:野沢勝広
  • プログラム:野沢勝広(開拓編)、中本伸一(魔境編)、菊田昌昭(海底編)、奥野仁、板垣史彦
  • ゲーム・デザイン:山本次行、NONTA、SHIN CHAN、OKKUN、岡本敏郎、KIKU(菊田昌昭)、松浦浩司、奥村恵
  • キャラクター・デザイン:YAMAMOTO SAN(山本次行)、OKAMOTO SAN(岡本敏郎)、MANGA
  • キャラクター造形:YAMAMOTO SAN(山本次行)、OKAMOTO SAN(岡本敏郎)、MANGA、桜田一郎、滝本利昭、三上哲、野中和彦
  • 音楽:竹間淳
  • 効果音:ITASAN(板垣史彦)
  • オリジナル・ストーリー藤子不二雄(漫画『ドラえもん』は藤本弘の単独執筆作だが、発売時は独立前のため)
  • スペシャル・サンクス:小林常務、中野忠博、川田名人Jr.(川田忠之)、YANO SAN(矢野克敏)、NAKAJI、KOUZOU、URA(浦敏治)、AKIMOTO SAN(秋元哲也)、KURODA SAN、TOSHIDA SAN、KOSAKA、JUN、MADO、安田圭吾

評価[編集]

評価
レビュー結果
媒体結果
ファミ通24/40点[4]
ファミリーコンピュータMagazine19.05/30点[5]
ユーゲー肯定的[6]
  • ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計24点(満40点)となっている[4]
項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 3.57 3.33 3.13 3.11 2.86 3.05 19.05
  • ゲーム誌『ユーゲー』では、「各ステージはそれぞれ独立したものとなっている。どれも単体で発売したっておかしくないデキで、一粒で三度楽しめるお得感が嬉しかった」、「残念ながらのび太が活躍するシーンはほとんどないが、『魔境編』ではなんとジャイアン、スネ夫がオプションとして登場。この二人と手を取りあって共闘できるというだけでも、映画版ファンにとっては涙モノの演出だった」と評している[6]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b ドラえもん(ハドソンゲームナビ) - ウェイバックマシン(2004年5月5日アーカイブ分)
  2. ^ ドラえもん(ハドソン版)ドラえもん(エポック社版)
  3. ^ 開発中の説明書には「一定時間仲間を助けないと連れて行かれる」とある
  4. ^ a b ドラえもん まとめ [ファミコン]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2016年10月10日閲覧。
  5. ^ a b 「5月10日号特別付録 ファミコンロムカセット オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第9号、徳間書店、1991年5月10日、82頁。 
  6. ^ a b 「ユーゲーが贈るファミコン名作ソフト 100選 キャラゲー部門」『ユーゲー 2003 Vol.07』第7巻第10号、キルタイムコミュニケーション、2003年6月1日、42 - 45頁、雑誌17630-2。 

外部リンク[編集]