コンテンツにスキップ

トラック野郎・熱風5000キロ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
トラック野郎・熱風5000キロ
監督 鈴木則文
脚本 鈴木則文
中島信昭
掛札昌裕
出演者 菅原文太
愛川欽也
春川ますみ
せんだみつお
小野みゆき
地井武男
金田龍之介
二宮さよ子
工藤堅太郎
前川清
志賀勝
音楽 木下忠司
撮影 中島芳男
製作会社 東映
配給 東映
公開 日本の旗1979年8月4日
上映時間 106分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
配給収入 10億5000万円
前作 トラック野郎・一番星北へ帰る
次作 トラック野郎・故郷(ふるさと)特急便
テンプレートを表示

トラック野郎・熱風5000キロ』(トラックやろう・ねっぷうごせんキロ)は、1979年(昭和54年)8月4日公開の日本映画菅原文太主演、東映製作・配給による「トラック野郎シリーズ」第9作。

10億5000万円の配給収入を記録、1979年の邦画配給収入ランキングの第6位となった[1]

あらすじ

[編集]

「やもめのジョナサン」こと松下金造(愛川欽也)は、旧友のトラック運転手である「安曇野」こと小林太一(工藤堅太郎)に誘われ、長野県上松町にある上松陸送の材木トラック運転手に鞍替えした。だが、運転中に崖下に転落し、怪我を負ってしまう。一方、一番星こと星桃次郎(菅原文太)は、路上での喧嘩中にクレーン車が一番星号に突っ込み、修理に1か月かかる状態。

桃次郎はジョナサンの代わりに上松陸送で働くことに。そこのトラック運転手・ノサップこと自称「黒部勝次」(地井武男)とは互角の腕前。運転手を仕切る総配・山猫お夏こと西沢夏(小野みゆき)とは、4度目の出会いとなる飲み比べで星がチカチカと輝く。

雨の日の伐採中、事故で「安曇野」が死ぬ。葬式は彼の十八番だった『酋長の娘』で盛大に行われた。残された幼い娘・陽子は、お夏が面倒を見ることに。

やがて、ノサップの本名が黒田勝也と判明。上松陸送の社長で、勇払の開拓団を裏切った日疋重蔵(金田龍之介)を追いかけ、復讐の機会をうかがっていたのだ。ノサップは、「黒部勝次」という名前で上松陸送に潜入した。重蔵の養女であるお夏に阻まれ、上松陸送を去るノサップだったが、材木輸送の重要な拠点である橋を爆破し、「材木商としてのし上がる」という重蔵の野望は潰えた。開拓団時代、ノサップとは幼なじみだったお夏は、彼への想いを残していた。復讐を終えて荒んだノサップの心を癒せるのはお夏だけだと判り、桃次郎はお夏にノサップの元へ向かうよう助言したのだった。

自営業に復帰していたジョナサンから電話が入る。陽子の母親・はる恵(二宮さよ子)が魚津港から出る漁船に同乗し、沖縄石垣島へ帰ってしまうのだ。桃次郎は、修理の終わった一番星号に陽子を乗せ、魚津港へ向かって爆走する。一番星号は川を渡り、がけ道を登り、漁船の出港直前に到着した。涙ながらに抱擁する母親・はる恵と娘・陽子を、駆けつけたジョナサンとともに見届け、一番星号は港を後にした。

スタッフ

[編集]

出演

[編集]

備考

[編集]
元映写技師の運転手
「安曇野」こと小林太一(工藤堅太郎)の「元・映写技師」という設定は、シナハンの際に出会った人物を参考にしている[4]
前川清志賀勝
警察官の凸凹コンビを演じたが、これは『欽ドン!』での共演がきっかけである[5]
ライバル
本作のライバル・ノサップは、社用車しか運転しておらず、自分の車両や行灯が登場しない。これはトラック乗りのライバルとしては唯一の例である。
また、クレジットが金田龍之介と連名になっている(こちらに関しては、第1・7・10作の例がある)。
マドンナ
「星」の演出は3度目(4度目)の出会いであり、しかも飲酒で朦朧となっている状態であった。その為か、他のマドンナと違い、「僕」などどカッコをつけたり見栄を張るなどのことがほとんどなく、ほぼ自然体のままであった。
日常的にハンドルを握っている、唯一のマドンナである(第10作で石川さゆり演ずるマドンナが悪路からの脱出の際に一番星号のハンドルを握ったが、これは緊急の措置である)。
「山猫」というあだ名の通り活動的なキャラクターであり、他のマドンナとは大きく違う性格となっている(桃次郎のセクハラにビンタで対応したり、酒に強い、など)。

同時上映

[編集]

ドランクモンキー 酔拳

脚注

[編集]
  1. ^ 『キネマ旬報ベスト・テン全史: 1946-2002』キネマ旬報社、2003年、238-239頁。ISBN 4-87376-595-1 
  2. ^ 現・ユニバーサル ミュージック ジャパン
  3. ^ 現・ソニー・ミュージックレーベルズ アリオラジャパン
  4. ^ 『映画「トラック野郎」大全集:日本最後のアナーキー・プログラム・ピクチャーの伝説』 118頁。
  5. ^ 『映画「トラック野郎」大全集:日本最後のアナーキー・プログラム・ピクチャーの伝説』 114頁。

参考文献

[編集]