ダイナー (小説)

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ダイナー
ジャンル サスペンス、アクション、
スリラー、スプラッター
小説:ダイナー
著者 平山夢明
出版社 ポプラ社
発売日 2009年10月22日(単行本)
2012年10月2日(文庫)
ラジオドラマ:DINER(ダイナー)
原作 平山夢明
制作 NHK大阪
脚本 ますもとたくや
演出 小島史敬
放送局 NHK FM
番組 青春アドベンチャー
発表期間 2013年2月25日 - 2013年3月8日
話数 10
漫画:DINER ダイナー
原作・原案など 平山夢明
作画 河合孝典
出版社 集英社
掲載誌 週刊ヤングジャンプ
となりのヤングジャンプ
レーベル ヤングジャンプコミックス
発表期間 週刊ヤングジャンプ
2017年36・37合併号 - 2019年2号
となりのヤングジャンプ
2019年1月19日 -
巻数 既刊12巻(2020年11月現在)
テンプレート - ノート
ポータル 文学


ダイナー』は、平山夢明による日本小説2009年10月22日ポプラ社より単行本が刊行された。第28回日本冒険小説協会大賞、第13回大藪春彦賞受賞作[1]

NHK FMの「青春アドベンチャー」で『DINER(ダイナー)』のタイトルでラジオドラマ化され、2013年2月25日から3月8日まで放送された。また、河合孝典により『DINER ダイナー』のタイトルで漫画化され、『週刊ヤングジャンプ』(集英社)にて、2017年36・37合併号から2019年2号まで連載された後、同社のWEBコミックサイト『となりのヤングジャンプ』に移籍して連載中。2019年7月5日には『Diner ダイナー』のタイトルで実写映画が公開された。監督は蜷川実花、主演は藤原竜也

2018年5月15日からは「WEB asta*」にて、続編となる『ダイナーII』の連載が開始された[2]

あらすじ[編集]

金に困ったごく普通の女性「オオバカナコ」は、ある裏社会の仕事に関わってしまったがために監禁され、殺し屋たちが通い詰める会員制ダイナー「キャンティーン」のウエイトレスをさせられることになる。

カナコはそこでダイナーのシェフの「ボンベロ」や、殺し屋たちの人間模様に触れていくことになる。

登場人物[編集]

キャンティーン[編集]

ボンベロ
主人公。「キャンティーン」のシェフ。本人も元は腕利きの殺し屋であり、店の常連客である殺し屋達の多くと顔見知りである。シェフとしても天賦の才をもち[3]、カナコには威圧的に振る舞う一方で料理の腕は一流であり、ハンバーガーからイタリアン、デザートまで一人でこなせてしまう。
如何なる状況においても冷静且つ冷酷非情であるが稀に多少の人情や思いやりを見せることもある。
漫画版ではより感情的になる面が多く、不器用ながらも確かな人情を持ち合わせており、カナコに対しても威圧的な態度を崩さないが、時が経つに連れ自分の身を犠牲にしてでも守ろうとするなど、カナコを生かそうとする意識が強くなっていき、他にも旧知の相手には気遣いやその相手を救おうとするなど、思いやりや優しさも持ち合わせている。
オオバカナコ
もう一人の主人公。「キャンティーン」の現ウエイトレス。真面目に就職せず、携帯裏サイトにあった裏社会の仕事の募集で気軽に仕事を引き受けてしまったものの、犯罪組織を怒らせて監禁され、命と引き換えに次々と死んで入れ替わる「キャンティーン」ウエイトレスの仕事をさせられる。客の殺し屋に対しても一般人の視点で接し、人間らしさを感じた相手には温情めいた態度も見せる。
最初は不器用でどうしようもない面ばかりが目立っていたが、裏社会の人々との交流を通じて精神的に成長してゆき、殺し屋相手にもはっきりと意見したり立ち向かうなどの成長を見せ少しずつボンベロからも信頼されるようになる。
菊千代(きくちよ)
ボンベロが飼っているブルドッグ。目にかけて大きな傷が走っている。本人曰く「唯一の相棒」で、ボンベロが唯一笑顔を見せる相手。
躊躇なく人を殺せる獰猛な面とは裏腹に、イチゴが好物。

殺し屋たち[編集]

スキン
全身傷だらけの殺し屋。コートに爆弾を仕込んでいる。スフレが好きでよく注文するが、ボンベロがある理由で意図的に完食出来ない状態にしている。その理由とは母の作るスフレに異常なまでのトラウマがあったためで、完璧なスフレを食べてしまうと、彼は狂人になってしまう。ボンベロはそれを防ぐためにあえて不純物(吸い殻、剃刀、チェスの城、10円玉など)を入れていたが、事情を知らなかったカナコが取り除いてしまい、狂ったスキンは犬のボイルとファキールを撃ち殺す。その後、落ち着いたかと思いきや自爆しようとした為にボンベロに射殺された。
キッド
少年の姿をしているが実際は中年相当の年齢で、殺し屋の中で最も凄惨な、女や子供を標的とする仕事を引き受けている。母と祖母は淫売をしており、母は妊娠しては堕ろすことをくり返していた。キッドができたときも堕ろそうとしたが、医者に「この子を堕ろすと2度と子どもはできない」と言われ、産むことにした。売春宿を経営していた祖母と母に、赤ん坊の頃より身体を売らされていたために精神は歪み、殺し屋が避けたがる女子供の殺害を好んで行うようになった。
ある日、仕事に失敗して自棄になり助手の教授を殺害、カナコも殺害しようとするが助けに入った菊千代に頭を噛み砕かれる直前にボンベロが止めた為に一命をとりとめる。しかし、その後に無礼図に捕まっていたことが発覚、手榴弾を咥えさせられ爆死した。
炎眉(えんび)
ボンベロの弟子であった女性の殺し屋。ボンベロと肉体関係を持っており、子供が出来たが堕胎した。その後ミコトの毒を食らい死亡した。無礼図の姪。
ブロウ
チカーノ3人組の殺し屋のリーダー格。
ボイル
ボンベロの顔見知りの殺し屋。自分と同じ名前のドーベルマンを飼っている。
無礼図(ぶれいず)
ボンベロとは因縁のある殺し屋で、現在は組織の長老のひとり。炎眉の叔父。
九十九九(つくも きゅう)
キャンティーンに連れてこられたアル中の鋸糞(大鋸屑)。
オヅ
白髪と白い口ひげの年配の男。ボンベロの命の恩人で、菊千代の元の飼い主。
ソーハ
元産婦人科医で堕胎が趣味。ミコトに毒を使われ死亡する。名前の由来は掻爬。
ミコト
ソーハに連れてこられた次のウェイトレス候補。正体は毒を使う殺し屋。ボンベロ、カナコ、ソーハ、そして炎眉に毒を使うが結局殺害できたのはソーハと炎眉だった。その後殺害される。
ジェロ
レスラーのように巨大な大男。外ではまともに仕事をするが、キャンティーンに来ると赤ん坊帰りする。
夏油(げとう)
痩せぎすのスーツを着た黒縁眼鏡の髪の薄い男。カナコに気付かれないうちに腿を何カ所切れるか、後から来る仲間と賭けていた。
尻焼(しりやき)、道珍坊(どうちんぼう)
夏油そっくりの男二人。同じ服、同じ体系、同じ眼鏡、同じ靴。

それ以外の登場人物[編集]

コフィ
「キャンティーン」のオーナーであり、組織の長老のひとり。ボンベロの雇い主である。デルモニコの甥。
デルモニコを暗殺した張本人。そのことが無礼図にばれ、ディーヴァ・ウォッカを飲まされながらショットガンで顔面を射たれ殺された。
デルモニコ
組織の先代長老。登場時はすでに死亡。
ファキール
コフィの側近。スキンの流れ弾に当たり死亡する。
マテバ
ボイルの雇い主で、組織の長老のひとり。登場時すでに死亡。
カウボーイ、ディー・ディー
カナコと一緒に裏社会の仕事を受けたカップル。だが仕事に失敗、カウボーイは拷問の末に惨殺され、ディー・ディーは半身生き埋めで山中に放置された。
ゴリラ
カナコ、カウボーイとディー・ディーを捕らえたとある組織の頭目。

書誌情報[編集]

小説[編集]

  • 平山夢明 『ダイナー』ポプラ社
    • 2009年10月22日 ISBN 978-4-591-11201-4[4]
    • 2012年10月2日 ISBN 978-4-591-13117-6[5] (ぽぷら文庫)

漫画[編集]

ラジオドラマ[編集]

NHK FMの「青春アドベンチャー」でラジオドラマ化され、2013年2月25日から3月8日まで22:45 - 23:00に放送された。全10回。主演は原田夏希[18]

キャスト(ラジオドラマ)[編集]

スタッフ(ラジオドラマ)[編集]

  • 原作 - 平山夢明『ダイナー』
  • 脚色 - ますもとたくや
  • 音楽 - 内山修作
  • 演出 - 小島史敬
  • 技術 - 惣田睦弘、西原毅
  • 音響効果 - 原大輔、井上直美

映画[編集]

Diner ダイナー
監督 蜷川実花
脚本 後藤ひろひと
杉山嘉一
蜷川実花
原作 平山夢明『ダイナー』
製作 伊藤卓哉
甘木モリオ
製作総指揮 伊藤響
出演者 藤原竜也
玉城ティナ
窪田正孝
本郷奏多
武田真治
斎藤工
佐藤江梨子
金子ノブアキ
小栗旬
土屋アンナ
真矢ミキ
奥田瑛二
音楽 大沢伸一
主題歌 DAOKO×MIYAVI
「千客万来」
撮影 相馬大輔
編集 森下博昭
制作会社 シネバザール
製作会社 「Diner ダイナー」製作委員会
配給 ワーナー・ブラザース映画
公開 2019年7月5日
上映時間 117分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
興行収入 12.4億円[19]
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Diner ダイナー』のタイトルで映画化され、2019年7月5日に公開された[20]。監督は『さくらん』『ヘルタースケルター』に続いて監督3作目となる蜷川実花、主演は藤原竜也[20]

キャッチコピーは「ようこそ 殺し屋専用の食堂ダイナーへ。」「美味いメシを食うか? それとも死ぬか?」「客は全員、殺し屋。命が“クズ同然”の食堂ダイナーで、殺し合いゲーム開宴。」。

キャスト(映画)[編集]

スタッフ(映画)[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 大藪春彦賞”. 徳間書店. 2019年9月21日閲覧。
  2. ^ ダイナーII(平山夢明)|小説・エッセイ|連載コンテンツ”. WEB asta. 2019年7月6日閲覧。
  3. ^ 第1位は『Diner ダイナー』先週公開映画 初週予約アクセスランキングTOP5(7月第1週) - ライブドアニュース
  4. ^ ダイナー|小説・文芸|ポプラ社”. ポプラ社. 2019年6月22日閲覧。
  5. ^ ダイナー|小説・文芸|ポプラ社”. ポプラ社. 2019年6月22日閲覧。
  6. ^ DINERダイナー1/河合 孝典/平山 夢明|集英社コミック公式 S-MANGA”. 集英社. 2019年6月23日閲覧。
  7. ^ DINERダイナー2/河合 孝典/平山 夢明|集英社コミック公式 S-MANGA”. 集英社. 2019年6月23日閲覧。
  8. ^ DINERダイナー3/河合 孝典/平山 夢明|集英社コミック公式 S-MANGA”. 集英社. 2019年6月23日閲覧。
  9. ^ DINERダイナー4/河合 孝典/平山 夢明|集英社コミック公式 S-MANGA”. 集英社. 2019年6月23日閲覧。
  10. ^ DINERダイナー5/河合 孝典/平山 夢明|集英社コミック公式 S-MANGA”. 集英社. 2019年6月23日閲覧。
  11. ^ DINERダイナー6/河合 孝典/平山 夢明|集英社コミック公式 S-MANGA”. 集英社. 2019年6月23日閲覧。
  12. ^ DINERダイナー7/河合 孝典/平山 夢明|集英社コミック公式 S-MANGA”. 集英社. 2019年8月6日閲覧。
  13. ^ DINERダイナー8/河合 孝典/平山 夢明|集英社コミック公式 S-MANGA”. 集英社. 2019年10月18日閲覧。
  14. ^ DINERダイナー9/河合 孝典/平山 夢明|集英社コミック公式 S-MANGA”. 集英社. 2020年3月1日閲覧。
  15. ^ DINERダイナー10/河合 孝典/平山 夢明|集英社コミック公式 S-MANGA”. 集英社. 2020年4月19日閲覧。
  16. ^ DINERダイナー11/河合 孝典/平山 夢明|集英社コミック公式 S-MANGA”. 集英社. 2020年7月19日閲覧。
  17. ^ DINERダイナー12/河合 孝典/平山 夢明|集英社コミック公式 S-MANGA”. 集英社. 2020年11月26日閲覧。
  18. ^ 青春アドベンチャー 2013年 放送済みの作品:NHKオーディオドラマ”. NHKオーディオドラマ. 2019年6月22日閲覧。
  19. ^ 2019年 (令和元年) 全国映画概況 (PDF)”. 一般社団法人日本映画製作者連盟. 2020年1月29日閲覧。
  20. ^ a b “藤原竜也×蜷川実花「Diner」7月5日公開 “殺し屋”窪田正孝&斎藤工&小栗旬が参戦”. 映画.com. (2019年2月5日). https://eiga.com/news/20190205/3/ 2019年4月20日閲覧。 
  21. ^ “玉城ティナが「Diner」参戦!予告に窪田正孝、本郷奏多、斎藤工、小栗旬ら登場”. 映画ナタリー. (2019年4月25日). https://natalie.mu/eiga/news/329254 2019年4月25日閲覧。 
  22. ^ a b c “窪田正孝、斎藤工、小栗旬らが殺し屋に 藤原竜也主演×蜷川実花監督『Diner ダイナー』特報公開”. Real Sound. (2019年2月5日). https://realsound.jp/movie/2019/02/post-314399.html 2019年2月5日閲覧。 
  23. ^ 窪田正孝、全身傷だらけ!色気たっぷりの殺し屋に…『Diner ダイナー』ビジュアル公開”. シネマトゥディ (2019年4月23日). 2019年4月23日閲覧。
  24. ^ “本郷奏多、全身整形の殺し屋に変貌! 『Diner ダイナー』衝撃ビジュアル”. シネマトゥデイ. (2019年4月22日). https://www.cinematoday.jp/news/N0108182 2019年4月22日閲覧。 
  25. ^ “武田真治、筋肉自慢の荒れ狂う殺し屋に 映画『Diner ダイナー』で魅せた“珍境地””. ORICON NEWS (oricon ME). (2019年4月21日). https://www.oricon.co.jp/news/2134008/full/ 2019年4月22日閲覧。 
  26. ^ a b c “『Diner ダイナー』“殺し屋” 斎藤工&佐藤江梨子&金子ノブアキのキャラ写真解禁”. クランクイン!. (2019年4月20日). https://www.crank-in.net/news/64313/1 2019年4月20日閲覧。 
  27. ^ a b c d “小栗旬は金髪ロン毛&土屋アンナは美バストチラリ<Diner ダイナー>”. モデルプレス. (2019年4月19日). https://mdpr.jp/cinema/detail/1834062 2019年4月20日閲覧。 
  28. ^ “真矢ミキ、21年ぶり男装披露 宝塚花組男役トップ時代を彷彿「体が覚えているんですね」”. ORICON NEWS (oricon ME). (2019年4月16日). https://www.oricon.co.jp/news/2133660/full/ 2019年4月20日閲覧。 
  29. ^ “DAOKO×MIYAVIのコラボ実現、蜷川実花監督作「Diner ダイナー」主題歌に”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2019年5月16日). https://natalie.mu/eiga/news/331556 2019年5月16日閲覧。 

外部リンク[編集]