新スタートレック
新スタートレック Star Trek: The Next Generation | |
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ジャンル | サイエンス・フィクション |
原案 | ジーン・ロッデンベリー |
出演者 |
パトリック・スチュワート ジョナサン・フレイクス レヴァー・バートン デニーズ・クロスビー マイケル・ドーン ゲイツ・マクファーデン マリーナ・サーティス ブレント・スパイナー ウィル・ウィトン |
テーマ曲作者 |
アレクサンダー・カレッジ ジェリー・ゴールドスミス |
国・地域 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
シーズン数 | 7 |
話数 | 178 + 4(各話リスト) |
各話の長さ | 45分 |
製作 | |
製作総指揮 |
ジーン・ロッデンベリー (1987–1991) モーリス・ハーレイ (1988–1989) リック・バーマン (1989–1994) マイケル・ピラー (1989–1994) ジェリ・タイラー (1993–1994) |
撮影監督 |
エド・ブラウン (1987–1989) マーヴィン・V・ラッシュ (1989–1992) ジョナサン・ウェスト (1992–1994) |
製作 | パラマウント・テレビジョン |
配給 | CBSテレビジョン・ディストリビューション(2007年以降) |
放送 | |
放送チャンネル | ファースト=ラン・シンジケーション |
映像形式 | NTSC 480i 4:3 |
音声形式 | ドルビーSR ドルビーデジタル 5.1 (DVD) |
放送期間 | 1987年9月28日 | - 1994年5月23日
Star Trek: The Next Generation | |
番組年表 | |
前作 | 『まんが宇宙大作戦』 |
次作 | 『スタートレック:ディープ・スペース・ナイン』 |
関連番組 | 『宇宙大作戦』 『スタートレック:ヴォイジャー』 『スタートレック:エンタープライズ』 『スタートレック:ピカード』 |
音楽・音声外部リンク | |
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『新スタートレック』(しんスタートレック、Star Trek: The Next Generation、略称:TNG)は、アメリカ合衆国のSFテレビドラマシリーズ。『スタートレック』メディア・フランチャイズの実写テレビ番組としては第2作。1987年から1994年にかけてシンジケーション放送された。全7シーズン。
概要
[編集]第1作『宇宙大作戦』が3シーズン限り(1966年 - 1969年)で打ち切られながらも再放送で人気を得たことにより、1970年代に続編番組として『スタートレック:フェイズII』の企画も持ち上がる。しかし、そのアイデアが劇場映画版『スター・トレック』に発展し、続編はテレビではなく劇場映画シリーズとして描かれるようになった。
1979年から1986年にかけて4作の映画が公開された後、1987年にテレビ版第2作として『新スタートレック』の放送が開始。『新スタートレック』は『宇宙大作戦』の続編ではあるが、時代を約80年後に設定し[注釈 1]、登場人物を総入れ替えした「次世代」の物語である[注釈 2]。なお、『新スタートレック』の放送期間中にも『宇宙大作戦』キャストによる映画が2本公開され、特に第6作の『スタートレックVI 未知の世界』は、『新スタートレック』のバックストーリーとして惑星連邦とクリンゴン帝国の歩み寄りを描き、『新スタートレック』の主要キャラクターの一人であるウォーフの祖父も登場した。
当初、『新スタートレック』は視聴率が振るわずに打ち切りの話なども浮かんでいたが、シーズン中盤から人気が上昇した[1]。しかし、『新スタートレック』はテレビ作品としては第7シーズン限りで終了し、そのキャストは劇場映画版に移行した。『宇宙大作戦』と『新スタートレック』のキャストが競演する映画第7作が公開されたのが、『新スタートレック』終了の約半年後である。
『新スタートレック』の第6シーズン途中からは、スピンオフ番組『スタートレック:ディープ・スペース・ナイン』が並行放送され、『新スタートレック』の終了後には新シリーズの『スタートレック:ヴォイジャー』のテレビ放送が始まり、先に始まっていた 『スタートレック:ディープ・スペース・ナイン』と並行して放送された。なお、『新スタートレック』は『宇宙大作戦』の放送終了から18年のスパンを経て開始したが、以降『スタートレック:エンタープライズ』終了の2005年まで、『スタートレック』のテレビシリーズは19年の間継続的に放送されていた。
ちなみに、主要キャスト中でもパトリック・スチュワートは5本、ジョナサン・フレイクスは8本、レヴァー・バートンは2本、ゲイツ・マクファーデンは1本のエピソードで監督も兼任しており、フレイクスとバートンはその後のシリーズ作品でも監督を務めている。
特徴
[編集]女性の社会進出が広がったことを受け、前作に比べて女性士官の活躍が大幅に増えているのも特徴の1つである。例えば、ビバリー・クラッシャーは医療部門の責任者であり、上級士官の不在時には艦橋で指揮を執ることもある。これ以外にも女性の艦長・提督もゲストとして頻繁に登場するようになり、後続番組の 『スタートレック:ヴォイジャー』では女性の艦長が主役を務めるまでに発展する。
『宇宙大作戦』では敵役としてクリンゴン人が人気を得たが、『新スタートレック』でも強敵ボーグの登場がシリーズの人気獲得に大きく貢献した[1]。また、SF的なアイデアを盛り込んだ小道具としてはホロデッキの登場が作品世界を拡げた。ホロデッキ内の仮想世界という設定で、宇宙船内では存在し得ない情景や人物も時間・空間を問わずストーリーに無理なく組み込むことができ、演出面の制約はほぼなくなった。
あらすじ
[編集]ジェームズ・T・カークがU.S.S.エンタープライズを率いて5年間にわたる歴史的な調査飛行を終えてから約80年後の24世紀、その艦名を受け継ぐ惑星連邦宇宙艦エンタープライズ(U.S.S.エンタープライズ NCC-1701-D)は冷静沈着なピカード艦長指揮の下、時に人類未踏の星域への探索に、時に惑星連邦周辺諸国との交渉にと銀河を飛び回る。冗談と女好きなライカー副長、人間になることを望み、学ぶアンドロイドのデータ、惑星連邦とクリンゴン帝国との間で悩めるクリンゴン人ウォーフなど個性的なキャラクターたちが活躍する。
エピソードリスト
[編集]放映
[編集]1987年9月28日 - 1994年5月23日放映(本国での放映日)。全7シーズン、178話。初回、最終回をはじめ、前後篇に分かれる大作エピソードもいくつかある(本国での放映では時間枠自体が通常の2倍ある場合や、シーズン最終話と次シーズンの1話目にまたがる場合(クリフハンガー方式)が多かった)。
日本では、地上波での放映は関西テレビなど地方局の深夜枠での放送が大半でかつ枠の移動が多く、スーパー!ドラマTVなどでCS放送が始まるまでは、確実に視聴できる環境はなかなか整わなかった。
なお、日本語吹き替え版では「銀河系級(他のエピソードではギャラクシー級)の宇宙船」(第37話「埋もれた文明」)など、一部に訳語の不統一や誤訳が見られる。これは複数の翻訳家が台本を担当しているためだと思われる。翻訳担当者は小川裕子、荒木小織、野口尊子、杉田朋子、増田尚子、杉田郁子、小寺陽子、岸田恵子、佐藤恵子、平田勝茂、木原たけし、岩佐幸子。
本編は35mmフィルムで撮影されていたが、特撮部分のデジタル合成のため放送用のマスターテープはビデオテープだった。そのためHDリマスターの際は撮影素材まで遡ってフルHDで再スキャンされ、特撮部分は合成のやり直しやCGでの再制作が行われている。
登場人物
[編集]※ 階級、職業は第1シーズン、または初登場時のもの。演の括弧内は日本語吹き替え。
レギュラー
[編集]- ジャン=リュック・ピカード
- 演 - パトリック・スチュワート(吉水慶、麦人)
- 艦長(大佐)。地球人男性。
- ウィリアム・ライカー
- 演 - ジョナサン・フレイクス(大塚明夫)
- 副長(中佐)。地球人男性。
- データ
- 演 - ブレント・スパイナー(大塚芳忠)
- オペレーション担当、主任パイロット、第2副長
- 夜間セクション担当(少佐)。アンドロイド。
- ビバリー・クラッシャー
- 演 - ゲイツ・マクファーデン(一城みゆ希)
- 医療部長(中佐)。地球人女性。第2シーズンには未登場。
- ディアナ・トロイ
- 演 - マリーナ・サーティス(高島雅羅)
- カウンセラー(少佐)。(7/16)中佐に昇進ベタゾイドと地球人のハーフ、女性。
- ナターシャ・ヤー
- 演 - デニーズ・クロスビー(沢海陽子)
- 保安部長(大尉)。地球人女性。第1シーズンのみレギュラー出演。
セミレギュラー
[編集]- ガイナン
- 演 - ウーピー・ゴールドバーグ(東美江)
- バーテンダー。エル・オーリアン女性。
- ロー・ラレン
- 演 - ミシェル・フォーブス(藤木聖子)
- 操舵士(少尉)。ベイジョー人女性。
- Q
- 演 - ジョン・デ・ランシー(羽佐間道夫)
- 高次元生命体(Q連続体)。見た目は男性。
- ラクサナ・トロイ
- 演 - メイジェル・バレット(此島愛子)
- ベタゾイドの大使で、ディアナ・トロイの母親。
- バッシュ
- 演 -ジェニファー・ヘトリック(小山茉美)
- 考古学者。地球人女性。
- ゲイツ少尉
- 演 - ジョイス・ロビンソン
- フライトコントロール士官の黒人女性少尉。
- キャスティングディレクターでありエキストラ出演の為ほとんどセリフが無い。結婚後ジョイス・アグ(Joyce Agu)として米国人気レース番組(The Amazing Race 7)で優勝してしまい、1億円を超える賞金を得てそちらで有名になった。
- ローア
- 演 - ブレント・スパイナー(牛山茂)
- データの同型のアンドロイドで、兄に当たる存在。
- 作中で何度も悪役として再登場する数少ない人物。
スタッフ
[編集]- 企画:ジーン・ロッデンベリー
- 製作総指揮:ジーン・ロッデンベリー / リック・バーマン
- 主題曲:ジェリー・ゴールドスミス
映画
[編集]『新スタートレック』シリーズとしての映画作品は、以下の4作。2009年公開のスター・トレックは『新スタートレック』シリーズではない。
- ジェネレーションズ (Star Trek: Generations)(1994年)
- ファーストコンタクト (Star Trek: First Contact)(1996年)
- スタートレック 叛乱 (Star Trek: Insurrection)(1998年)
- ネメシス/S.T.X (Star Trek: Nemesis)(2002年)
スタートレック:ピカード
[編集]2020年配信開始のシリーズ『スタートレック:ピカード』は2399年以降の時代を舞台とし、引退したピカードを主人公として、データやライカー、ディアナ・トロイらも登場する。ストーリーは、映画『ネメシス/S.T.X.』で描かれたデータの死、映画『スター・トレック』で描かれたロミュランの崩壊に大きく影響される。
小説
[編集]テレビシリーズや映画のノベライズ作品の他、独自ストーリーの作品も多数出版されている。初期の作品では『宇宙大作戦』シリーズに対し、『新・宇宙大作戦』シリーズとなっていた。ただしST7のようにどちらとも解釈できる場合は『宇宙大作戦』となっている。邦訳はハヤカワ文庫など。
ゲーム
[編集]1995年に徳間書店(制作は、Spectrum HoloByte(英語))からSFC用ソフトとして『新スタートレック〜大いなる遺産IFDの謎を追え〜』が発売されている。
関連項目
[編集]- ダーモク語 - 作中の架空言語。
- マイケル・オクダ - 惑星連邦のコンピュータシステム (LCARS) などをデザインした。
- スティーヴン・ホーキング - 「ボーグ変質の謎」(Descent)に本人のホログラム役として出演した。
- 機動戦艦ナデシコ - 映画版のブリッジ設定画やイメージボード多数にLCARSを模したアクセスコンソールが描かれている。
- 今川泰宏 - トレッキーとして有名。自身の監督作品『機動武闘伝Gガンダム』において、OPにスタートレックのユニフォームを着た自分を登場させたり、アレンビーの名前を新スタートレックからオマージュしたり、劇中にボーグのモチーフを取り入れている。
- 三菱電機 - 2002年発売「エンターテインメントDVDカーナビ V7000R」[2]の広告媒体において、イメージキャラクター加藤あいの「とりあえず…ワープしちゃう?」の台詞と共に、カーナビゲーションシステム上で再生されたNCC-1701-Dがワープするという演出を行った[注釈 3]。
- エリソン・オニヅカ-日系アメリカ人初の宇宙飛行士。本作のU.S.S.エンタープライズ NCC-1701-Dの艦載機シャトルポッドに「Shuttlepod 07 ONIZUKA」が登場する。これは本作(シーズン1)放映前年に発生したチャレンジャー号爆発事故で亡くなったオニヅカを偲ぶものである。
注釈
[編集]- ^ 劇中の台詞では大雑把に「100年後」とされていた。次第に正確な年代設定が明らかになったが、矛盾する部分もある。
- ^ 厳密には、TOSとTNGの間にも別の世代(エンタープライズBと同Cの乗組員)が存在する。
- ^ 同時期発売のDVDソフト「新スター・トレック DVD コンプリート・シーズン1」を起用していた(日本における最初期のコラボレーションCM)。
出典
[編集]- ^ a b ウルフ359の戦い#ストーリーの由来と影響を参照。
- ^ “三菱DVDカーナビゲーションシステム「CU-V7000R」発売のお知らせ”. web.archive.org (2002年4月5日). 2020年12月25日閲覧。