ギャグゲリラ
『ギャグゲリラ』は、『週刊文春』で1972年10月16日号から1982年12月23・30日合併号まで連載されていた赤塚不二夫による漫画作品。連載時の正式タイトルは『赤塚不二夫のギャグ・ゲリラ』。[1]
概要
[編集]漫画誌ではなく、一般向け成人雑誌に初めて連載された、『おそ松くん』『天才バカボン』『もーれつア太郎』『レッツラゴン』に続く代表的な赤塚ギャグ作品の一つ。 強烈なギャグとキャラクター、そして巧みな時事ネタの引用で読者を牽引した。[1]
連載開始に至る経緯
[編集]1972年6月、『天才バカボン』他で第18回文藝春秋漫画賞を受賞した赤塚は、『文藝春秋』誌上にて、井上ひさしの戯曲をコミカライズした『ひさし笑劇場』(1972年8月号〜1973年11月号連載。1972年11月号より隔月連載。)の連載依頼を受ける。
劇場プログラムの二本立て興行のように、文字と漫画をドッキングさせたこのコラボ企画の面白さに目を付けた当時『週刊文春』の編集長であった宮田親平は、赤塚漫画の新連載を同誌上にてスタートしてみはどうかと発案。『ひさし笑劇場』の連載開始と同時期に、受賞記念で「オール読物」に再録した『天才バカボン』の「ミュージカルでバカボンなのだ」(『週刊少年マガジン』1972年15号)と同じく受賞を祝し、『週刊文春』誌上に掲載した中編読み切り『護送』が好評を博したことも『ギャグゲリラ』連載開始の誘因となった。
それまで一般週刊誌に掲載される漫画は、1コマ、2コマ、1ページ、2ページが通常であったが、『護送』の掲載に際しては、異例ともいえる12ページものページ数が与えられ、『ギャグゲリラ』の連載開始の際にも、毎回8ページという紙幅が用意された。
当時、少年漫画週刊誌、少年漫画月刊誌が主なる活躍の場だった赤塚にとって『週刊文春』という超メジャー級の一般週刊誌に連載を持つことは夢であり、目標であった。
そのため、赤塚の『ギャグゲリラ』に懸ける意欲も並々ならぬものがあり、当時、毎日が締め切りというタイトスケジュールでありながらも、連載第一回目では、下絵だけではなく、赤塚自らペン入れからベタ入れまでこなし、丸々一話を一人で完成させたという。
オイルショックによる減ページ
[編集]好調なスタートダッシュを飾った『ギャグゲリラ』だったが、第四次中東戦争勃発に端を発する原油供給の逼迫、すなわちオイルショックがもたらした折からの紙不足は、出版界全体に大きな大打撃を与え、1974年以降『ギャグゲリラ』の掲載スペースも8ページから6ページへと削減される。
連載当初の『ギャグゲリラ』は、タイトル部分に通信社から購入したり、写真部が撮影した没写真をはめ込み、それを肩代わりにしていたが、減ページのため、漫画部分を少しでも確保しなければならない急場の策から、以降ナンセンスフォトの掲載は取り止めざるを得なくなる。
減ページは赤塚にとっても、切実な問題であり、後にこのような述懐を残している。
「急に八ページから六ページになるってのは、けっこう大変なことなんだ。マンガにはリズムってのがあるんだよ。アイデアを考えるとき、頭の中に八ページの長さがあって、それで考える。それで台詞をいれていくから、ピタッと八ページで終わるわけ。それが急に六ページになると、これ苦労するんだよ。ページが減るっていうんじゃなくて、アイデアの考え方を変えなきゃいけない。八ページで笑わせるのと、六ページで笑わせるのは違うの」[2]
連載中のエピソードとトラブル
[編集]- 「倦怠期」(1973年11月5日号)
- 「赤塚不二夫は、みんなを驚かしたい一心から、歯医者に行って「歯を全部抜いてくれ」と注文するも、結局歯医者に説得されて断念した」と、赤塚伝説の一つとしてネット等で流布されているが、その忸怩たる想いをギャグのネタにしたのが、倦怠期に陥ることを恐れた夫があの手この手を使って妻を驚かそうと四苦八苦する姿を描いたこのエピソードである。
- 「タレント候補 赤塚不二夫」(1977年4月21日号)
- 漫画に赤塚自らが登場。元祖学歴無用論者と称し、自身のこれまでの半生を故意的に誤字脱字を用いて紹介。読む政権放送としてコミカライズするが、これを真に受けたマスコミ各社から赤塚のもとに問い合わせが殺到する。
- そして、このエピソードを描いた一ヶ月後、「赤塚不二夫 政治に漫画を!!」というエピソードで、赤塚自ら、改めて立候補を表明し、マニフェストを策定する。
- だが、いずれも愚策の極みともいうべきナンセンスに徹したもので、自らがピエロになりつつも、そのマニフェストそのものが、タレント候補の無能、無策ぶりをメタフォリカルに揶揄した赤塚らしい落ちだった。
- 「パワーアップ」(1978年2月13日号)
- 出来の悪い落ちこぼれの息子を名門私立・開成中学に合格させるべく、あの手この手の頭脳アップを試みる教育一家の馬鹿さ加減ぶりを笑い飛ばしたエピソードで、作中、開成中学との対比で、実在する区立A中学の名前を頻繁に出したことが問題視され、『週刊文春』編集部宛てに、区立A中学より内容証明と併せて抗議文が送り付けられた。
- 実際、A中学は、区内でも学力水準の高い学校であるものの、このような差別的とも取れるジョークは、受験期を控え、動揺しやすい生徒に悪影響を及ぼすものであり、教育的配慮が足りないというのがA中学側の主張であった。
- ちなみに、A中学は、この時『週刊文春』の赤塚番記者の出身中学で、実在の固有名詞を使用したのも、ギャグに深みとリアリズムが滲み出ることを狙った演出に過ぎなかったと、その後赤塚は語っている。
- その後、『週刊文春』誌上で、謝罪文を掲載することと、単行本収録の際には、A中学の名を削除することを誓約し、事態は収束するが、当該エピソードが単行本収録された際、A中学の名が削除されることはなかった。
- 赤塚はこの件を受けて『文藝春秋』1978年5月号に手記『抗議される側の論理』を発表した。また、1978年2月28日の「読売新聞」朝刊に「ダメ中学にされちゃった」という題でいち早く取り上げられている。
担当編集者
[編集]- 初代担当編集者(1972年10月〜1974年3月)平尾隆弘
- 2代目担当編集者(1974年4月〜1975年3月)五井幹雄
- 3代目担当編集者(1975年4月〜1977年3月)松井清人
- 4代目担当編集者(1977年4月〜1978年3月)不明
- 5代目担当編集者(1978年4月〜1979年3月)青山徹
- 6代目担当編集者(1980年4月〜1981年3月)不明
- 7代目担当編集者(1981年4月〜1982年3月)阿部雄輔
4代目、6代目を除く5名は『週刊文春「ギャグゲリラ」傑作選』巻末の座談会に出席、赤塚との思い出を語っている[3]。
サブタイトルリスト
[編集]ここでは、連載のプロトタイプとなった読切作品『護送』と、単行本で『ギャグゲリラ』の一作として『ダリラリラーン』と改題の上収録されている『ホッカイローのケイコターン』を含めてリスト化する。
- 番外編
- 『ホッカイローのケイコターン』(単行本化の際「ダリラリラーン」と改題)/「サンデー毎日増刊」劇画&マンガ第3集1970年8月7日
- 読切
- 『護送』/『週刊文春』1972年8月21日号
- 1972年
- 1/あるケツ婚/『週刊文春』1972年10月16日号
- 2/酒/10月23日号
- 3/下痢/10月30日号
- 4/かえしてーっ/11月6日号
- 5/もっとぶって!/11月13日号
- 6/おお無情/11月20日号
- 7/捨てないで!!/11月27日号
- 8/ギブアップ/12月4日号
- 9/日本劣頭改造論/12月11日号
- 10/真実一路(1972年版)/12月25日号
- 1973年
- 11/落選/1973年1月1日号
- 12/人間模様/1月8日号
- 13/どうして?/1月22日号
- 14/???/1月29日号
- 15/パンティ/1月22日号
- 16/クミトリ物語/2月5日号
- 17/ダブダブ/2月12日号
- 18/チカンですよ/2月19日号
- 19/わしゃ知らーん/2月26日号
- 20/(記号)/3月5日号
- 21/旅立ち/3月12日号
- 22/小説作法/3月19日号
- 23/ガキ/3月26日号
- 24/家庭教師/4月2日号
- 25/もうアカン!!/4月9日号
- 26/なんとかなりませんか?/4月16日号
- 27/生きがい/4月23日号
- 28/天然痘?/4月30日号
- 29/ヤハーン!!/5月7日号
- 30/ババぬき/5月14日号
- 31/ゴミ/5月21日号
- 32/百面相/5月28日号
- 33/あんたも好きねえ/6月4日号
- 34/もうダメ!!/6月11日号
- 35/オンナ/6月18日号
- 36/盗聴/6月25日号
- 37/インキン/7月2日号
- 38/SFマンガ/7月9日号
- 39/わたしの城/7月16日号
- 40/大は小をかねない/7月23日号
- 41/やれるものならやってみな!!/7月30日号
- 42/飲め!!/8月6日号
- 43/悪の花園/8月13日号
- 44/コレモン/8月20日号
- 45/お化けェ〜/8月27日号
- 46/にぶい!!/9月3日号
- 47/ゴロツキ/9月10日号
- 48/ダッチョウ/9月17日号
- 49/おてんばアン/9月24日号
- 50/ヘ〜ソオ?/10月1日号
- 51/パー3/10月8日号
- 52/サイン/10月15日号
- 53/風と共に去りぬ/10月22日号
- 54/詩人/10月29日号
- 55/倦怠期/11月5日号
- 56/直撃/11月12日号
- 57/ヘタのヨコずき/11月19日号
- 58/火あそび/11月26日号
- 59/ジャバジャバ/12月3日号
- 60/エンヤートット/12月10日号
- 61/ユメ/12月17日号
- 62/足りない!!/12月24日・31日合併号
- 1974年
- 63/ハッハーッ!!/1974年1月7日号
- 64/フラ夫婦/1月15日号
- 65/ヒーロー/1月22日
- 66/モン・パリ/1月29日号
- 67/勝て、ガリ勉で合格の範ちゅうに/2月4日号
- 68/尊敬します!!/2月11日号
- 69/男の世界/2月18日号
- 70/にいちゃん/2月25日号
- 71/ああだれにもふるさとがある/3月4日号
- 72/大ファン/3月11日号
- 73/恋人/3月18日号
- 74/戦中派/3月25日号
- 75/小野田派/4月1日号
- 76/男の長風呂/4月8日号
- 77/新入社員/4月15日号
- 78/趣味/4月22日号
- 79/カーッコイイ!!/4月29日号
- 80/モクモクモク/5月6日号
- 81/恐怖の四角四面人間/5月13日号
- 82/恐怖の整理整頓人間/5月20日号
- 83/ながら族/5月27日号
- 84/ようようよう/6月3日号
- 85/カァーッ/6月10日号
- 86/大当たりィ/6月17日号
- 87/五つの大切、十の反省(1974年版)/6月24日号
- 88/怒らない、怒らない/7月1日号
- 89/たつ!!/7月8日
- 90/かあちゃ〜ん/7月15日号
- 91/ケツ癖性/7月22日号
- 92/うらめしや〜/7月29日号
- 93/やもめのジョナサン/8月5日号
- 94/直木賞/8月12日号
- 95/カイカイカイーッ/8月19日号
- 96/いけません!!/8月26日号
- 97/おねがい/9月2日号
- 98/刑事コロンボ/9月9日号
- 99/どうしてですか?/9月16日号
- 100/警部アカンボ/9月23日号
- 101/恐怖の仕事人間/9月30日号
- 102/いずこへ?/10月7日号
- 103/もうイヤッ!!/10月21日号
- 104/男なら!!/10月28日号
- 105/引退/11月4日号
- 106/わたしは泣いています/11月11日号
- 107/うちの人脈金脈/11月18日号
- 108/ねむいよ〜/11月25日号
- 109/転向/12月2日号
- 110/ダイコン/12月9日号
- 111/やーめたっ!!/12月16日号
- 112/バカタレ/12月23日号
- 1975年
- 113/落としアナ/1975年1月1日号
- 114/ヘビー・スモーカー/1月8日号
- 115/初夢/1月15日号
- 116/めざせ!!/1月22日号
- 117/外遊/1月29日号
- 118/ゴオ―ッ/2月12日号
- 119/バレンタインデー/2月19日号
- 120/景気イイ―ッ!!/2月26日号
- 121/真実一路(1975年版)/3月5日号
- 122/愛妻物語/3月12日号
- 123/あるお歯なし/3月19日号
- 124/シィーッ!!/3月26日号
- 125/ワナ/4月2日号
- 126/カンロク負け/4月9日号
- 127/とりシリらべ/4月16日号
- 128/ブスに向かって撃て/4月23日号
- 129/エンジョイ/4月30日号
- 130/男はつらいよ/5月7日号
- 131/女房ヤクほど/5月14日号
- 132/こんな男に誰がした/5月21日号
- 133/私はパンティー/5月28日号
- 134/がんばれ!ジャイアンツ/6月4日号
- 135/らしくない/6月11日号
- 136/ムナしい〜/6月18日号
- 137/不幸中の……/6月25日号
- 138/ボーナス/7月3日号
- 139/がんばれ!ジャイアンツ→PART2/7月10日号
- 140/のみてぇっ!!/7月17日号
- 141/愛情物語/7月24日号
- 142/マメがほしいぞ/7月31日号
- 143/みつげ!!/8月7日号
- 144/ベースボールママ/8月14日号
- 145/文芸心中/8月21日号
- 146/むかないで/8月28日号
- 147/えにっき/9月4日号
- 148/デブデブ/9月11日号
- 149/挫折/9月18日号
- 150/引っぱりダコ/9月25日号
- 151/みんなコイコイ/10月2日号
- 152/疫病神/10月9日号
- 153/福の神/10月16日号
- 154/いま学校で…/10月23日号
- 155/がんばれジャイアンツ(1975年版)/10月30日号
- 156/いつかギラギラする日/11月6日号
- 157/ドリーム馬券/11月13日号
- 158/子は宝/11月20日号
- 159/艶歌/11月27日号
- 160/花の女子大/12月4日号
- 161/男のメンツ/12月11日号
- 162/時の過ぎゆくままに/12月18日号
- 163/妻をめとらば/12月25日号
- 1976年
- 164/ギャグゲリラスペシャル!!第1弾 ファミリー企画/1975年1月1日号
- 165/ギャグゲリラスペシャル!!第2弾 尊敬します!!/1月8・15日合併号
- 166/峠の我が家/1月22日号
- 167/夜型/1月29日号
- 168/ボクちゃん受験生/2月5日号
- 169/書を捨てよ街へ出よう!!/2月12日号
- 170/人生の並木道/2月19日号
- 171/うそ/2月26日号
- 172/怒れタイ焼きくん!!/3月4日号
- 173/路線変更/3月11日号
- 174/明暗/3月18日号
- 175/婦唱夫随/3月25日号
- 176/今にみておれ!/4月1日号
- 178/バンザーイ/4月8日号
- 179/がんばれジャイアンツ(1976年版)/4月15日号
- 180/初体験/4月22日号
- 181/和気あいあい/4月29日号
- 182/塾・塾・塾!!/5月6日号
- 183/五月病/5月13日号
- 184/海外旅行悲歌/5月20日号
- 185/マゾがき/5月27日号
- 186/馬ひとすじ/6月3日号
- 187/ナニがナニしてナンとやら/6月10日号
- 188/チンプンカンプン/6月17日号
- 189/勝ち目/6月24日号
- 190/ダッチライフ/7月1日号
- 191/愛妻弁当/7月8日号
- 192/隣は何を……/7月15日号
- 193/オリバー来る!!/7月22日号
- 194/夏にご用心; 全国のブスメスに捧げる/7月29日号
- 195/オリンピックエレジー/8月5日号
- 196/五つの大切、十の反省(1976年版)/8月12日号
- 197/日本語のために/8月19日号
- 198/不死鳥/8月26日号
- 199/ファミリー/9月2日号
- 200/マグニチュード69/9月9日号
- 201/がんばれジャイアンツ!!/9月16日号
- 202/17年目の浮気/9月23日号
- 203/人べらし/9月30日号
- 204/ぼくの負けだよ/10月7日号
- 205/幼稚園売春/10月14日号
- 206/お見合い/10月21日号
- 207/祝長嶋巨人軍“V1”!!/10月28日号
- 208/こんな女に誰がした…/11月4日号
- 209/巨匠/11月11日号
- 210/痛しかゆし!!/11月18日号
- 211/総選挙近し!!/11月25日号
- 212/イメチェン候補/12月2日号
- 213/新手必敗/12月9日号
- 214/初心忘るべからず/12月16日号
- 215/ニッポンの悲劇/12月23・30日合併号
- 1977年
- 216/ギャグゲリラスペシャルPART Iドロ忘年会/1977年1月6日号
- 217/ギャグゲリラスペシャルPART II(イ)ヌも歩けば…/1月13日号
- 218/成人だもーん/1月20日号
- 219/受験マシン/1月27日号
- 220/みがわり/2月3日号
- 221/放火して〜ン/2月10日号
- 222/ネットワーク/2月17日号
- 223/異常寒波/2月24日号
- 224/入ります!!/3月3日号
- 225/がんばれタブチ/3月10日号
- 226/右へならえ/3月17日号
- 227/ネコに200カイリ/3月24日号
- 228/サクラチル/3月31日号
- 229/年代もの/4月7日号
- 230/あんたが大将/4月14日号
- 231/タレント候補 赤塚不二夫/4月21日号
- 232/過保護派/4月28日号
- 233/ダメおやじ/5月5日号
- 234/赤塚不二夫 政治に漫画を!!/5月12日号
- 235/事前運動; その1/5月19日号
- 236/WHERE ARE YOU FROM?/5月26日号
- 237/ダービー/6月2日号
- 238/お弁当/6月9日号
- 239/ジャパニーズグラフィティ/6月16日号
- 240/バーにて…/6月23日号
- 241/いよいよ いよいよだ!!/6月30日号
- 242/コレラ/7月7日号
- 243/三文文士/7月14日号
- 244/1票差/7月21日号
- 245/夏休み/7月28日号
- 246/ペンフレンド/8月4日号
- 247/殺したいっ!!/8月11日号
- 248/根性!/8月18日号
- 249/太平洋に捧ぐ/8月25日号
- 250/756号/9月1日号
- 251/副作用/9月8日号
- 252/僕って何/9月15日号
- 253/オネガイします/9月22日号
- 254/ラリパッパ〜/9月29日号
- 255/秋六題/10月6日号
- 256/小学生諸君/10月13日号
- 257/のんだら歌うな 歌うならのむな/10月20日号
- 258/名門!!/10月27日号
- 259/人間の証明/11月3日号
- 260/探ってやる/11月10日号
- 261/秋深し……/11月17日号
- 262/余の辞書に……/11月24日号
- 263/お下げ渡し/12月1日号
- 264/ウジウジ……/12月8日号
- 265/がんばれジャイアンツ(1977年版)/12月15日号
- 266/10大ニュース/12月22日号
- 1978年
- 267/ニタニタァ〜/1月5日号
- 268/年のはじめに/1月12日号
- 269/六法ふさがり/1月19日号
- 270/おまわりさん/1月26日号
- 271/テレビジャック/2月2日号
- 272/天妻/2月9日号
- 273/チャンチャカチャン/2月16日号
- 274/パワーアップ/2月23日号
- 275/お父さんの日々/3月2日号
- 276/サクラチル/3月9日号
- 277/のんきな父さん/3月16日号
- 278/打ち止め/3月23日号
- 279/まんが昔話/3月30日号
- 280/新入社員/4月6日号
- 281/仲よきことは……/4月13日号
- 282/あるときは……/4月20日号
- 283/嫌煙法成立!/4月27日号
- 284/これは余波った/5月4日号
- 285/トンデレラ/5月11日号
- 286/ゲイ察官/5月18日号
- 287/ハンタイのサンセイ/5月25日号
- 288/死のサイン/6月1日号
- 289/チェック・チェック/6月8日号
- 290/カラオケ狂走曲/6月15日号
- 291/父の日に/6月22日号
- 292/不安ファン/6月29日号
- 293/毛劣社員/7月6日号
- 294/スターウォーズ!!!/7月13日号
- 295/子はカスがいい/7月20日号
- 296/ギブアップ/7月27日号
- 297/ガーガーッ/8月3日号
- 298/スケベ飛んでけーっ/8月10日号
- 299/カエルの子は…/8月17日号
- 300/ああ!!甲子園/8月24日号
- 301/おとなの絵日記/8月31日号
- 302/変態夜/9月7日号
- 303/イスの上にも3年/9月14日号
- 304/やったぞ1000号/9月21日号
- 305/プレイバック78/9月28日号
- 306/フレーフレー!!/10月5日号
- 307/巨人の星/10月12日号
- 308/絶体絶命/10月19日号
- 309/代理戦争!!/10月26日号
- 310/お山の大将/11月2日号
- 311/先生先生 それは先生〜/11月9日号
- 312/先生先生 それは先生〜PART2/11月16日号
- 313/先生先生 それは先生〜PART3/11月23日号
- 314/便乗商法/11月30日号
- 315/江川方式/12月7日号
- 316/もうイヤイヤッ!!/12月14日号
- 317/忘年会/12月21日号
- 1979年
- 318/新聞によりますと…[10大ニュース]/1月4日号
- 319/少年老い易く…/1月11日号
- 320/お正月には…/1月18日号
- 321/新成人病/1月25日号
- 322/正気の沙汰でないとフィー婆ァ!!/2月1日号
- 323/くじ燃える/2月8日号
- 324/おふくろさんよ〜/2月15日号
- 325/Mr.BOOBOO/2月22日号
- 326/寄らば刺すぞ!!/3月1日号
- 327/窓際族/3月8日号
- 328/春風にのって/3月15日号
- 329/キャリア・ボーイ/3月22日号
- 330/〇〇〇〇が好きだから〜/3月29日号
- 331/珍事異動/4月5日号
- 332/きよき一票/4月12日号
- 333/お礼まいり/4月19日号
- 334/ドアハンター/4月26日号
- 335/ちょっとまずい話/5月3日号
- 336/復讐するには女房にあり/5月10日号
- 337/文なしよりのメッセージ/5月17日号
- 338/Mr.blue/5月24日号
- 339/酒廻乱舞/5月31日号
- 340/ヤンベーダー/6月7日号
- 341/お熱いのがお好き/6月14日号
- 342/父の肖像/6月21日号
- 343/スペシャルお中元/6月28日号
- 344/尺八谷怪談/7月5日号
- 345/この夏一気にチャンピオン/7月12日号
- 346/銀座鉄道999.999号/7月19日号
- 347/パンチDEデート/7月26日号
- 348/鯨道一筋/8月2日号
- 349/多いなる脱走/8月9日号
- 350/われは海の子/8月16日号
- 351/バカ盆/8月23日号
- 352/まだまだあるぞ野生の証明/8月30日号
- 353/社長一族の謀略/9月6日号
- 354/ANY BAR/9月13日号
- 355/トラさんシリーズ 坊主はつらいよ 幽霊編/9月20日号
- 356/監督宣言/9月27日号
- 357/カラリーマン/10月4日号
- 358/衝動告発 息子よ/10月11日号
- 359/一週間に十日こい/10月18日号
- 360/衝動占い 天中殺よ/10月25日号
- 361/国際テレフォンショッピング/11月1日号
- 362/ニャンちゅーか 本ちゅーか/11月8日号
- 363/チェッ ジバラ!!/11月15日号
- 364/刺青文化祭/11月22日号
- 365/もってけ泥棒/11月29日号
- 366/ミツビッシーの賭博師/12月6日号
- 367/同期のエロ桜/12月13日号
- 368/忘電会/12月20・27日合併号
- 1980年
- 369/私の重大ニュース/1月3日号
- 370/なんてったって80年/1月10日号
- 371/書きぞめ漫画 サルのはじめのためしとて/1月17日号
- 372/すなおな精子たち/1月24日号
- 373/おもろい夫婦/1月31日号
- 374/スパイ大作戦/2月7日号
- 375/復活の日 数の子版/2月14日号
- 376/地獄の黙示録/2月21日号
- 377/理由なき反抗/2月28日号
- 378/たいしたたまげた キャベツだハクサイ/3月6日号
- 379/モッキングバードのいる部屋/3月13日号
- 380/悪貨は良貨を駆逐する/3月20日
- 381/眠れる早稲田の杜の教授/3月27日号
- 382/教育は人間の墓場なり/4月3日号
- 383/にっぽんナウいばなし/4月10日号
- 384/家男/4月17日号
- 385/不思議妻/4月24日号
- 386/不倫ボイコット/5月1日号
- 387/値上げのために吸いすぎに注意しましょう/5月8日号
- 388/悪魔の棲む金/5月15日号
- 389/ヒッチコック劇場/5月22日号
- 390/神聖悲劇/5月29日号
- 391/選挙シンドローム/6月5日号
- 392/キューリはなんにも言わないけれど…/6月12日号
- 393/風淋菓山/6月19日号
- 394/かなり古いシャレですが デンワ急げ/6月26日号
- 395/江川の勝手でしょ/7月3日号
- 396/最近のポパイ本たちはそれなりもんだ/7月10日号
- 397/屋台骨グーラグラ/7月17日号
- 398/大都会の抑圧/7月24日号
- 399/あこがれのハワイ航路/7月31日号
- 400/こわ〜いお話/8月7日号
- 401/とても好きサ〜/8月14日号
- 402/コメディ/8月21日号
- 403/八月の忘れられた砂/8月28日号
- 404/2000円ポッキリ!/9月4日号
- 405/ジャリパックあれこれました/9月11日号
- 406/30年あれこれまして/9月18日号
- 407/性技の味方/9月25日号
- 408/博士の異常な愛情/10月2日号
- 409/チェンジリングパートナー/10月9日号
- 410/お食事まで/10月16日号
- 411/引退屋/10月23日号
- 412/法の抜け穴/10月30日号
- 413/蒼い時・男性版/11月6日号
- 414/野球死すべし/11月13日号
- 415/真秋の夜の夢/11月20日号
- 416/ワッワッワー輪がいくつ/11月27日号
- 417/百恵ちゃんおめれちょうごらいまひゅー!!/12月4日号
- 418/食べ売り住宅/12月11日号
- 419/父よあなたは強かった/12月18日号
- 420/この物語はフィクションであり 特定の人物、会社、団体、国家とは関係ありません/12月25日号
- 1981年
- 421/重大ニュース/1月1・8日号
- 422/ブラックホー夢/1月15日号
- 423/雪山惨禍/1月22日号
- 424/巨人のジョー/1月29日号
- 425/ああユーカイ、ユカイ/2月5日号
- 426/暴力教室/2月12日号
- 427/すらばしき仲間/2月19日号
- 428/病はキフから/2月26日号
- 429/ノーパン漫画/3月5日号
- 430/ローマ法王来日記念漫画/3月12日号
- 431/リ茶―ド・店バレン/3月19日号
- 432/地獄の特訓/3月26日号
- 433/こんにちは赤ちゃん/4月2日号
- 434/花よりハダカ/4月9日号
- 435/侵入斜員/3月16日号
- 436/貼りきりコンパ/4月23日号
- 437/□□□□・□□□/4月30日号
- 438/金入社員/5月7日号
- 439/タルテート・ステーツ/5月14日号
- 440/行楽シーズン余話/5月21日号
- 441/特派員だより/5月28日号
- 442/作らず、持たず、持ち込まず/6月4日号
- 443/日本映画の現状/6月11日号
- 444/なんとなくコロシタル/6月18日号
- 445/香睡魔/6月25日号
- 446/音声多重社員/7月2日号
- 447/クビスタル留学生/7月9日号
- 448/お中幻/7月16日号
- 449/小さな新札大きなお世話/7月23日号
- 450/熱球夜/7月30日号
- 451/おみゃーはウルフきゃ/8月6日号
- 452/ウナギの出てきた日/8月13日号
- 453/かあさんあの日本語はどこへ行ってしまったんでしょうね…/8月20日号
- 454/はしご大好き/8月27日号
- 455/トラ!トラ!マラ?/9月3日号
- 456/ジャパニーズ・バイオレンス/9月10日号
- 457/あまから夫婦/9月17日号
- 458/オフィス・ラブ/9月24日号
- 459/シルバー編集部/10月1日号
- 460/クサイものには…/10月8日号
- 461/求職戦線異状あり/10月15日号
- 462/にゃごやオリンピック/10月22日号
- 463/頭の中はどんな顔?/10月29日号
- 464/自業自爆/11月5日号
- 465/一句ヒットでもひねって/11月12日号
- 466/ケツまくり/11月19日号
- 467/なめんなよ/11月26日号
- 468/にゃんとかセント/12月3日号
- 469/猫町/12月10日号
- 470/ゲーは身を助く/12月17日号
- 471/イチネンノロウヲシュクシサチオオカレトノム/12月24日号
- 1982年
- 472/重大事件おりこみ太閤記/1月7日号
- 473/この漫画読まないで!/1月14日号
- 474/必勝懸命/1月21日号
- 475/中華のぞき三昧/1月28日号
- 476/カレーなる一日/2月4日号
- 477/食は広州にあり 自然食は広岡にあり/2月11日号
- 478/センコーバレンタインデーの虐殺/2月18日号
- 479/タワーリング・パラダイス/2月25日号
- 480/夜間飛行/3月4日号
- 481/事実は漫才より奇なり/3月11日号
- 482/ニセものはダリだ/3月18日号
- 483/ロッキー3/3月25日号
- 484/フリートレイン/4月1日号
- 485/花の命は短くて/4月8日号
- 486/北五百円札物語/4月15日号
- 487/ワン壁の母/4月22日号
- 488/化石の好々爺/4月29日号
- 489/やりたい!/5月6日号
- 490/ギャグ噴射/5月13日号
- 491/あなたは読んだことがありますか/5月20日号
- 492/迷い上戸/5月27日号
- 493/民営化ウンコ反対/6月3日号
- 494/爆弾三勇士/6月10日号
- 495/おいしい生活/6月17日号
- 496/トルコ昴進曲/6月24日号
- 497/大日本帝国夫人/7月1日号
- 498/オトカメ/7月8日号
- 499/巨人にナガシメ/7月15日号
- 500/江戸八十七分署/7月22日号
- 501/王室アルバム/7月29日号
- 502/はえちゃダメ!/8月5日号
- 503/ポルタ―買スト/8月12日号
- 504/規律!霊/8月26日号
- 505/悪魔の民食/9月2日号
- 506/ニャロメのおもしろ医学教室/9月9日号
- 507/ニセ丹本物店/9月16日号
- 508/顔作作家/9月23日号
- 509/就職戦線異常あり/9月30日号
- 510/家中の人/10月7日号
- 511/奇術は小説より奇あり/10月14日号
- 512/女はつらいよ 就職編/10月21日号
- 513/お決りですかレレレのレー/10月28日号
- 514/かわいい優子は誰のもの/11月4日号
- 515/アフリカ区ナガタ町/11月11日号
- 516/やれうつなポリス手をする足をする/11月18日号
- 517/東京アンタッチャブル/11月25日号
- 518/老けていいとも/12月2日号
- 519/芸は身を滅ぼす/12月9日号
- 520/打撃王ゲーリーグ/12月16日号
- 521/重大ニュース82/12月23日号
コミックス
[編集]- 朝日ソノラマ・全3巻(1974年8月〜1975年1月、タイトルは『赤塚不二夫のギャグ・ゲリラ』)
- 曙出版・全4巻(1977年1月〜4月)
- 立風書房・全8巻(1980年1月〜7月、タイトルは『ギャグゲリラ大全集』)
- 双葉社・全5巻(1984年5月〜7月)
- ごま書房・全12巻(1999年3月〜2001年2月、立風書房版をそのまま復刊したもの。)
- 小学館・赤塚不二夫漫画大全集DVD-ROM 全15巻(2002年7月、ただし、13巻、14巻、15巻は、『ギャグゲリラ1980』『ギャグゲリラ1981』『ギャグゲリラ1982』のタイトルで区分けされている。05年にはオンデマンド出版により書籍化。)
- 文藝春秋・全1巻(2009年8月、タイトルは『週刊文春「ギャグゲリラ」傑作選』)
この他に『赤塚不二夫1000ページ』(話の特集・ 1975年11月、 扶桑社・1998年12月)や『赤塚不二夫爆笑ランド 面白すぎてこれでいいのだ!!』(講談社・2011年5月)などのアンソロジーでも読むことが出来る。
時事漫画としての質の高さを買われ、『日本の教育1978』(現代書館・1978年6月)には受験戦争を取り上げた「受験マシン」(『週刊文春』1977年1月27日号)が、『日本の教育1981』(現代書館・1981年4月)には校内暴力を取り上げた「暴力教室」(『週刊文春』1981年2月12日号)が抄録された。
フジオ・プロが販売する電子書籍版が全16巻(2010年7月)もあり、eBook Japanで購入することが可能。書籍では未だ未収録の「あこがれのハワイ航路」(『週刊文春』1980年7月31日号)を含めた完全収録となっているが、一部の巻末リストに誤りがある。
舞台版ギャグゲリラ
[編集]新宿の酒場で知り合った演出家の藤田敏雄から、渋谷公会堂がキャンセルで急に穴が空いたため、何かイベントをやらないかと打診を受け、1977年3月8日、「赤塚不二夫のステージ・ギャグゲリラ」が開催される。[4]
宣伝期間が短かったものの、当日は1500人以上の観客を集客し、大きな話題を振り撒いた。
キャストは、座長である赤塚のほか、安藤昇、江波杏子、タモリ、唐十郎、野坂昭如、若松孝二、なぎら健壱、マルセ太郎、上村一夫、高橋伴明、長谷邦夫、中島葵、黒柳徹子が出演し、司会進行を小野ヤスシが務めた。
赤塚の出演パートでは、若松孝二演出によるステージ・ポルノを実演。ベッド上で中島葵のヒップにむしゃぶりついたり、乳房を舐め廻したりと、ポルノ男優顔負けの大熱演を見せ付けた。
同年9月10日からは、東横ホール(現・東横劇場)で九日間連続興行「ギャグゲリラ バカ田大学ギャグ祭」を開催。
佐藤B作、坂本明らの東京ヴォードヴィルショーの面々と大御所喜劇人の由利徹とのジョイントをフィーチャーしたアチャラカ劇で、この公演を機に由利徹との親交を深めた。
テレビ版ギャグゲリラ
[編集]1982年の年末番組として、日本テレビで『ギャグゲリラ』のタイトルを冠し、赤塚も出演したバラエティ番組が放送された。1979年、1980年にも同様の番組があり、ここではそれらも紹介する。
当時の新聞の番組表によると、『ギャグゲリラ』の純粋なコント化という訳ではないようだが、番組で取り上げられた時事ニュースは『ギャグゲリラ』でも取り上げられているものが多い。
構成を担当した高平哲郎のエッセイ『今夜は最高な日々』(新潮社 2010年8月15日刊)では、これらの番組が振り返られている。
- 『土曜スペシャル 爆笑!激笑!!今年の笑いおさめだ79重大ニュース』
- 日本テレビ 1979年12月29日放送。
- 『木曜スペシャル 発表!輝け!!80爆笑ニュース大賞・笑いでつづるこの1年』
- 日本テレビ 1980年12月25日放送。
- 『木曜スペシャル ギャグゲリラ82・明るい日本!重大ニュース』
- 日本テレビ 1982年12月23日放送。
脚注
[編集]- ^ a b 『週刊文春「ギャグゲリラ」傑作選』. 文藝春秋. (2009年8月10日).
- ^ 『ギャグゲリラ』第12巻. ごま書房. (2001年2月10日).
- ^ 『週刊文春「ギャグゲリラ」傑作選』. 文藝春秋. (2009年8月10日).
- ^ 『ギャグ・マンガのヒミツなのだ!』.河出書房新社. (2018年1月20日).
参考文献
[編集]- 赤塚不二夫『ラディカル・ギャグ・セッション』(河出書房新社、1988年)
- 名和広『赤塚不二夫大先生を読む「本気ふざけ」的解釈 Book1』(社会評論社、2011年)
- 名和広『赤塚不二夫というメディア 破戒と諧謔のギャグゲリラ伝説「本気ふざけ」的解釈 Book2』(社会評論社、2014年)
- 赤塚不二夫『ギャグ・マンガのヒミツなのだ!』(河出書房新社、2018年)『ラディカル・ギャグ・セッション』の文庫版。