関西ダービー (日本プロ野球)

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関西ダービー(かんさいダービー)は、日本プロ野球セ・パ交流戦において、「大阪府兵庫県を保護地域とする阪神タイガースオリックス・バファローズ」が対戦する試合で使われる呼称である。「大阪ダービー」とも呼ばれる。

概要

2004年まで、プロ野球ではセントラル・リーグは阪神1チームのみ、パシフィック・リーグでは阪急ブレーブス→オリックス・ブレーブス/ブルーウェーブと大阪近鉄バファローズ(さらに1988年まで南海ホークスも。)の関西勢対決が行われてきたが、2004年にオリックスと近鉄が合併し、2005年以降はセ・パそれぞれ1チームずつとなった。

2リーグ分立以降、公式戦では日本選手権シリーズを含めて阪神対オリックス(阪急、合併前の近鉄を含む)の対戦は一度も無かったが、2005年にセ・パ交流戦が導入されると、この2チームによる直接対決が実現した。

なお、オープン戦ではリーグ関係なく対戦するため、この2チームの対戦も多く、オープン戦内では戦前から「BK旗阪神対阪急定期戦」や「KTVカップ阪神対オリックス定期戦」としても長年対戦している。(後者は関西テレビが後援しているが、両チームの本拠地である関西ではなく高知さんさんテレビのサービスエリアである高知県で実施されている。)

ホームスタジアム

両チームのホームスタジアムは、以下のようになっている。

チーム名 保護地域 スタジアム名
命名権名称)
収容人員 画像 備考1 備考2
阪神タイガース 兵庫県 阪神甲子園球場 47808人
「大阪府」を地域権(本拠地)とするオリックス・バファローズが、兵庫県内にある神戸総合運動公園野球場で興行を行うためには、「兵庫県」を地域権(本拠地)としている阪神タイガースの了承を得る必要がある。
逆に阪神タイガースが大阪府内にある大阪ドームで興行を行う際も、オリックス・バファローズの了承を得る必要がある。
ただし、2005-07年については、旧近鉄とオリックス合併に伴う暫定的な処置として、阪神・オリックスとも大阪府と兵庫県の2つを保護地域として扱っていた。
オリックス・バファローズ 大阪府 大阪ドーム
京セラドーム大阪
36627人
2005・2006年は折半開催。2007年以後京セラドームをメイン球場に。
但し協約上の専用球場は2006年のみ神戸、それ以外は大阪となっている。
兵庫県 神戸総合運動公園野球場
ほっともっとフィールド神戸
35000人

戦績

通算対戦成績(公式戦)

オリックス・バファローズ:31勝 3分 31敗

阪神タイガース:31勝 3分 31敗

セ・パ交流戦

月日 会場 ホーム 責任投手 得点 責任投手 ビジター 観客数
2005年 5月24日 1回戦 倉敷 阪神 杉山 2 - 4 JP オリックス 17,853
5月25日 2回戦 甲子園 阪神 - 6 - 6 - オリックス 37,451
5月26日 3回戦 甲子園 阪神 福原 10 - 0 ケビン オリックス 36,252
6月7日 4回戦 スカイマーク オリックス 吉川 2 - 4 橋本 阪神 30,387
6月8日 5回戦 大阪ドーム オリックス 加藤 4 - 8 藤川 阪神 24,294
6月9日 6回戦 大阪ドーム オリックス ●JP 0 - 4 ○福原 阪神 27,512
2006年 5月20日 1回戦 甲子園 阪神 ○藤川 5 - 2 萩原 オリックス 48,507
5月21日 2回戦 甲子園 阪神 江草 5 - 3 平野佳 オリックス 48,501
5月22日 3回戦 甲子園 阪神 オクスプリング 8 - 2 前川 オリックス 33,002
6月16日 4回戦 スカイマーク オリックス ●平野佳 3 - 6 下柳 阪神 33,585
6月17日 5回戦 大阪ドーム オリックス オバミュラー 1 - 5 ○オクスプリング 阪神 34,932
6月18日 6回戦 大阪ドーム オリックス 本柳 5 - 1 ●江草 阪神 35,904
2007年 5月25日 1回戦 京セラドーム大阪 オリックス デイビー 2 - 1 ボーグルソン 阪神 28,628
5月26日 2回戦 スカイマーク オリックス ○平野佳 7 - 0 ジャン 阪神 33,215
6月8日 3回戦 甲子園 阪神 ○藤川 2 - 1 加藤大 オリックス 45,632
6月9日 4回戦 甲子園 阪神 ●福原 1 - 4 ユウキ オリックス 48,506
2008年 5月20日 1回戦 京セラドーム大阪 オリックス 吉野 4 - 3 ウィリアムス 阪神 30,497
5月21日 2回戦 スカイマーク オリックス オルティズ 3 - 7 ○ボーグルソン 阪神 25,023
6月8日 3回戦 甲子園 阪神 渡辺 4 - 3 ●本柳 オリックス 43,524
6月9日 4回戦 甲子園 阪神 ○下柳 4 - 1 近藤 オリックス 42,759
2009年 5月22日 1回戦 京セラドーム大阪 オリックス 金子 8 - 3 安藤 阪神 23,433
5月23日 2回戦 スカイマーク オリックス ●ボーグルソン 3 - 7 アッチソン 阪神 28,031
6月5日 3回戦 甲子園 阪神 ○下柳 4 - 0 ●金子 オリックス 46,383
6月6日 4回戦 甲子園 阪神 ○福原 7 - 0 ●ボーグルソン オリックス 46,792
2010年 5月21日 1回戦 京セラドーム大阪 オリックス 平野 10 - 6 フォッサム 阪神 32,267
5月22日 2回戦 スカイマーク オリックス 木佐貫 5 - 3 阪神 31,028
6月4日 3回戦 甲子園 阪神 ○下柳 6 - 2 小松 オリックス 46,744
6月5日 4回戦 甲子園 阪神 上園 9 - 4 山本 オリックス 46,878
2011年 5月17日 1回戦 京セラドーム大阪 オリックス 寺原 4 - 5 スタンリッジ 阪神 21,177
5月18日 2回戦 京セラドーム大阪 オリックス フィガロ 2 - 0 岩田 阪神 25,070
6月5日 3回戦 甲子園 阪神 久保 3 - 14 金子千 オリックス 46,842
6月6日 4回戦 甲子園 阪神 ●下柳 1 - 6 ○寺原 オリックス 39,522
2012年 5月22日 1回戦 京セラドーム大阪 オリックス 金子千尋 6 - 0 メッセンジャー 阪神 27,068
5月23日 2回戦 京セラドーム大阪 オリックス 中山 2 - 8 ○岩田 阪神 29,991
6月8日 3回戦 甲子園 阪神 筒井 3 - 1 香月 オリックス 40,311
6月9日 4回戦 甲子園 阪神 能見 1 - 6 ○金子千尋 オリックス 46,831
2013年 5月14日 1回戦 甲子園 阪神 ●スタンリッジ 0 - 1 ディクソン オリックス 33,508
5月15日 2回戦 甲子園 阪神 榎田 2 - 9 松葉 オリックス 33,165
5月31日 3回戦 京セラドーム大阪 オリックス 井川 4 - 3 ●メッセンジャー 阪神 33,281
6月1日 4回戦 京セラドーム大阪 オリックス ●金子千尋 0 - 1 ○能見 阪神 29,942
2014年 5月20日 1回戦 京セラドーム大阪 オリックス 西 12 - 2 藤浪 阪神 30,108
5月21日 2回戦 京セラドーム大阪 オリックス 佐藤達 6 - 7 ○安藤 阪神 34,039
6月6日 3回戦 甲子園 阪神 ●福原 3 - 4 岸田 オリックス 36,755
6月7日 4回戦 甲子園 阪神 ●岩田 1 - 4 東明 オリックス 42,946
2015年 6月12日 1回戦 京セラドーム大阪 オリックス ○岸田 1 - 0 ●福原 阪神 34,142
6月13日 2回戦 京セラドーム大阪 オリックス ○金子千尋 15 - 1 横山 阪神 36,154
6月14日 3回戦 京セラドーム大阪 オリックス ○西 10 - 1 ●能見 阪神 35,971
2016年 6月14日 1回戦 甲子園 阪神 ○能見 2 - 0 ●西 オリックス 39,608
6月15日 2回戦 甲子園 阪神 高橋 1 - 5 吉田一 オリックス 37,160
6月20日 3回戦 甲子園 阪神 ○藤川 2 - 0 ●佐藤達 オリックス 26,867
2017年 6月6日 1回戦 京セラドーム大阪 オリックス ●金子千尋 4 - 11 秋山 阪神 34,983
6月7日 2回戦 京セラドーム大阪 オリックス ○平野 5 - 4 マテオ 阪神 35,497
6月8日 3回戦 京セラドーム大阪 オリックス ●ディクソン 2 - 3 ○メッセンジャー 阪神 34,711
2018年 6月5日 1回戦 甲子園 阪神 ●メッセンジャー 2 - 3 アルバース オリックス 39,813
6月7日 2回戦 甲子園 阪神 秋山 2 - 1 ●金子 オリックス 44,858
6月21日 3回戦 甲子園 阪神 - 3 - 3 - オリックス 25,187
2019年 6月14日 1回戦 京セラドーム大阪 オリックス エップラー 6 - 4 ●西 阪神 33,783
6月15日 2回戦 京セラドーム大阪 オリックス ○エップラー 3 - 2 ●ドリス 阪神 35,647
6月16日 3回戦 京セラドーム大阪 オリックス - 5 - 5 - 阪神 36,213
2021年 6月1日 1回戦 甲子園 阪神 岩崎 2 - 5 山岡 オリックス 7,130
6月2日 2回戦 甲子園 阪神 ○秋山 2 - 1 宮城 オリックス 7,252
6月3日 3回戦 甲子園 阪神 ●岩崎 3 - 7 村西 オリックス 7,022
2022年 6月10日 1回戦 京セラドーム大阪 オリックス ●山﨑福 1 - 6 ○青柳 阪神 22,775
6月11日 2回戦 京セラドーム大阪 オリックス ●本田 2 - 3 ○岩貞 阪神 33,323
6月12日 3回戦 京セラドーム大阪 オリックス ●宮城 1 - 9 ○ガンケル 阪神 31,855

関連記事

  • 日本のダービーマッチ
  • 阪神タイガース
  • オリックス・バファローズ
  • 決戦・日本シリーズ
  • 1964年の日本シリーズ(阪神と南海が唯一対戦した「御堂筋シリーズ」。なお阪神対ホークスとしては2003年の日本シリーズ(阪神対ダイエー)・2014年の日本シリーズ(阪神対ソフトバンク)でも対戦がある。)
  • OSAKAクラシック→KANSAIクラシック(オリックスがソフトバンクと協力し、それぞれ近鉄と南海時代に着用したユニフォームを復刻して行う試合。かつての近鉄と南海が大阪府を本拠地にしていたため、ダービーの要素を絡ませたものになっている。2017年からは兵庫県を本拠とした阪急のユニフォームの復刻企画も統合したため『KANSAIクラシック』と改称し、ソフトバンク以外との対戦で阪急のユニフォームも着用した。さらに2019年は対ソフトバンク戦を初めて阪急対南海の再現とし、近鉄のユニフォームは対西武戦で着用した)
  • 阪神なんば線 - 阪神・オリックス両球団の本拠地球場(阪神甲子園球場・京セラドーム大阪)を結ぶ阪神電気鉄道の鉄道路線。この路線から「阪神なんば線シリーズ」と呼ばれることもある。