大阪経済法科大学

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大阪経済法科大学
大阪経済法科大学
大学設置 1971年
創立 1970年
学校種別 私立
設置者 学校法人大阪経済法律学園
本部所在地 大阪府八尾市楽音寺6-10
北緯34度38分25.5秒 東経135度38分43.5秒 / 北緯34.640417度 東経135.645417度 / 34.640417; 135.645417座標: 北緯34度38分25.5秒 東経135度38分43.5秒 / 北緯34.640417度 東経135.645417度 / 34.640417; 135.645417
キャンパス 花岡キャンパス(大阪府八尾市楽音寺)
八尾駅前キャンパス(大阪府八尾市北本町)北緯34度38分02秒 東経135度36分11秒 / 北緯34.63375385922378度 東経135.603133396048度 / 34.63375385922378; 135.603133396048 (大阪経済法科大学八尾駅前キャンパス)
学部 経済学部
法学部
ウェブサイト http://www.keiho-u.ac.jp/
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大阪経済法科大学(おおさかけいざいほうかだいがく、英語: Osaka University of Economics and Law)は、大阪府八尾市楽音寺6-10に本部を置く日本私立大学1970年創立、1971年大学設置。大学の略称経法(けいほう)、経法大、大経法

八尾駅前キャンパス

沿革

略歴

建学の理念

経済と法律が社会の両輪であり、これを兼ね備えることにより無類の人格を形成することができる。

特色

経法相互乗り入れ

創立者である金澤尚淑(あるいは金沢尚淑)博士によって建学の理念となっている「経済と法律が社会の両輪…」という言葉を具現化するため、経済学法学の柔軟な相互履修を可能にする「経法相互乗り入れ」という教育制度を一貫して実施している。卒業時に修得できる学位は、所属学部によって学士(法学)あるいは学士(経済学)のいずれかとなるが、30余年以上前より、デュアルディグリーに近い二つの学問分野の同時学修を可能にしたカリキュラム編成を提唱してきたことは特徴的と言える。

資格に強い大学への転換

Sコース

「Sコース」と呼ばれる資格試験対策カリキュラムを中心に、難関資格取得など実学性に力点を置いた教育システムを掲げている。Sコースでは、早稲田セミナーなどの資格試験予備校から派遣された講師と、大学教授陣が連携して指導する体制を採っており、一部の入学試験で合格した学生および入学後選考を受け採用された学生は、受講料無料で受講することが可能となっている。また、Sコース受講生専用の自習室やグループ学習室が用意されており、こうした手厚いバックアップを期待して入学する学生が多い。こうした難関資格試験向けの対策講座は、多くの大学で実施されているが、受講料を完全に免除するケースは希であり(多くの大学では数万~数十万円の受講料を必要とする)、大学全入時代に向けて、資格取得に強い大学への転換を目指していることの現れとも言えよう。

実績

Sコースなどの取り組みにより、2003年・2007年・2010年の公認会計士試験に現役(同大学在学中)合格者を輩出[1]しているほか、関西大学関西学院大学立命館大学など、関西地区を中心とした有名法科大学院への進学者を多数誕生させている。特に、関西大学法科大学院においては2010年度入学試験の出身大学別合格者数で上位10校以内にランクしている[2]予備校等が発表する模試偏差値から受け取られるイメージに反して、難関資格合格や有名大学院進学の実績が高く、こうした取り組みは一定の成果を生んでいる。

国際交流関係

北京大学ハワイ大学ロンドン大学東洋アフリカ研究学院など海外の大学との国際交流ネットワークを緊密に形成している。こうした環境を活かし、副専攻制度の中で「国際教養副専攻」として海外留学制度なども用意されている。

その他

学校見学会で丸山和也弁護士森永卓郎の講演会を企画したり、近鉄奈良線沿線で「アートライナー」と呼ばれる装飾広告を付けた電車を運行させるなど、パブリシティへの意識を思わせる積極的な広報展開を進めていることで、一定の知名度を持つ。スポーツ活動では、テコンドー部や卓球部に強豪選手が多いことでも知られている。また学歌「われらが白き学舎に」にあるように学内の建物は白を基調としている。本大学は、日本高等教育評価機構による平成22年度の大学機関別認証評価の評価報告書でも指摘されているように、収容定員数に対する在学生数が大幅に超過していることが、よく指摘されている。

学部

  • 経済学部
    • 経済学科
      • グローバル経済コース
      • 総合制作コース
      • 会計・ファイナンスコース
      • ビジネスマネジメントコース
  • 法学部
    • 法律学科
      • 法曹コース
      • 公務員コース
      • ビジネスローコース
      • 国際関係コース

施設

花岡キャンパス

大阪府八尾市楽音寺6丁目にあるキャンパス。キャンパス名の「花岡」とは、花岡キャンパスがある八尾市楽音寺東部にかつて存在した「花岡山古墳」にちなんで、「八尾駅前キャンパス」の開校決定に伴って命名されたものである。

近鉄大阪線河内山本駅、近鉄奈良線瓢箪山駅よりスクールバスで15分。

大学創立40周年を記念し、キャンパス中心部に新学生ホール棟「Chronos(クロノス)」が建設された。キャンパスレストランやカフェ、ホール(講堂)などを備えた学生の生活空間として利用されている。

八尾駅前キャンパス

近鉄大阪線近鉄八尾駅前の大阪府八尾市北本町にある都市型キャンパス。地上12階建てのビル1棟で構成されている。

2011年12月7日に竣工[3]し、2012年2月20日から学生の利用を開始した[4]

キャンパス用地は、近鉄八尾駅前への「アリオ八尾」進出に伴って、撤退した八尾サティ跡地である。周辺にはアリオ八尾のほか、商店街や八尾市役所、八尾西武などの商業施設・公共施設も近い。

学外施設

八尾市のキャンパス以外にも学外施設があり、運動系クラブの練習や、クラブ・サークル・ゼミでの合宿などに利用することが可能となっている。

東京セミナーハウス
東京事務所およびアジア太平洋研究センター(所長:武者小路公秀)としての役割を持つ。宿泊設備も備えており、就職活動など一定の理由に基づく場合は、学生も利用可能。首都圏での就職を希望する学生にとっては安価で利用できる東京滞在中の拠点と言える。
富田林グラウンド
一般学生にはその存在自体があまり知られていないが、野球部の練習場として使用されている。なお、野球部員たちは専用バスを利用して大学からグラウンドまで通っている。
琵琶湖セミナーハウス
琵琶湖そばにある合宿用施設で、周辺には海水浴場やスキー場があることから、長期休業期間のレジャーにも活用されている。
阪南キャンパス
関西国際空港の見える、大阪府阪南市の丘陵地に設置。7万坪以上の広大な敷地を有する。キャンパスという名称ではあるが、学部は属さず、運動場や合宿施設などセミナーハウスとしての機能を持つ。2008年開設。本キャンパス用地については、転売差益を狙った土地転がしを目的として取得との疑惑が指摘されている(月刊中央ジャーナル2003年8月号)。

名誉毀損訴訟

本大学及び本大学関係者と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)との関係を指摘し、本大学の社会的評価を低下させる多くの報道が存在し、それに関連する訴訟がある。週刊文春が1999年9月から11月にかけて、副学長は「金正日直属の超大物スパイ」などと報じたことに対し、副学長と大学を運営する大阪経済法律学園が発行元の文藝春秋などを名誉毀損で提訴。2003年、文藝春秋が解決金300万円を支払い謝罪することで和解が成立した[5][6][7]。なお、本大学と北朝鮮との関係について、週刊新潮1978年6月15日号、宝島30 1995年8月号(金武義参照)、韓国の雑誌・月刊朝鮮2002年7月号、週刊文春2010年12月9日号にも類似の報道がある。

大学関係者

著名な出身者および在学生

姉妹校・関連学校

注脚

  1. ^ 「平成22年公認会計士試験に合格!」(大阪経済法科大学ホームページより)
  2. ^ 関西大学2010年度法科大学院入試結果概要(出身大学別志願者・合格者・入学者の項参照)
  3. ^ "創立40周年記念八尾駅前キャンパス[オーバル]竣工式を挙行いたしました" (Press release). 大阪経済法科大学. 7 December 2011. 2012年3月9日閲覧
  4. ^ "八尾駅前キャンパス[オーバル]、いよいよオープン!" (Press release). 大阪経済法科大学. 21 February 2012. 2012年3月9日閲覧
  5. ^ 「解決金支払い謝罪 スパイ報道訴訟が和解」 共同通信 2003年3月31日
  6. ^ 「文春、大阪経法大側に解決金3百万円 北朝鮮スパイ報道」 朝日新聞 2003年3月31日
  7. ^ 「「北朝鮮スパイ」記事、文春300万円支払いで和解」 読売新聞 2003年3月31日
  8. ^ 情熱大陸(毎日放送)2009年10月11日放送 村林新吾(高校食物調理科教諭)

外部リンク