北広島駅
北広島駅 | |
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駅舎(2004年10月) | |
きたひろしま Kita-Hiroshima | |
◄H08 島松 (6.5 km) (8.0 km) *上野幌 H06► | |
所在地 | 北海道北広島市中央6丁目10番地 |
駅番号 | ○H07 |
所属事業者 | 北海道旅客鉄道(JR北海道) |
所属路線 | ■千歳線 |
キロ程 | 40.6 km(沼ノ端起点) |
電報略号 | キヒ |
駅構造 | 地上駅(橋上駅) |
ホーム | 2面4線 |
乗車人員 -統計年度- |
6,017人/日(降車客含まず) -2020年- |
開業年月日 | 1926年(大正15年)8月21日[1] |
備考 |
社員配置駅(管理駅) みどりの窓口有 話せる券売機設置駅[2] |
* この間に西の里信号場有り(当駅から3.8 km先) |
北広島駅(きたひろしまえき)は、北海道北広島市中央6丁目10番地にある、北海道旅客鉄道(JR北海道)千歳線の駅。駅番号はH07。電報略号はキヒ。
歴史
- 1926年(大正15年)8月21日:北海道鉄道札幌線の駅として開業[1][3]。一般駅。
- 1943年(昭和18年)8月1日:戦時買収により北海道鉄道が国有化し、鉄道省(国鉄)千歳線の駅となる[3]。
- 1966年(昭和41年)9月:北広島—恵庭間複線化[3]。
- 1973年(昭和48年)9月9日:苗穂—北広島間複線化[3]。
- 1974年(昭和49年)12月20日:貨物の取り扱いを廃止[4]。橋上駅舎化[3][5]。
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物扱い廃止[4]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により北海道旅客鉄道(JR北海道)に継承[1]。
- 1995年(平成7年)11月19日:駅舎移転開設[3][6]。これと同時に、キヨスクも開店。
- 2000年(平成12年)3月5日:エルフィンパーク(東西連絡橋)供用開始[3][7]。
- 2005年(平成17年)9月1日:新型自動券売機設置。
- 2008年(平成20年)10月25日:ICカード「Kitaca」使用開始[1]。
- 2020年(令和2年)8月31日:キヨスクが閉店[8]。
- 2022年(令和4年)
駅名の由来
当時の自治体名は「広島村」だったが、広島県広島市の広島駅と区別するため、1926年(大正15年)の開業時から駅名は「北広島駅」である[10]。
1996年(平成8年)に広島町が市制施行した際、同じく広島市との混同を避けるため「広島市」から即日改称して「北広島市」になった[10]。なお、国立駅や東久留米駅も北広島駅と同様に駅名が自治体名に大きな影響を与えている。
駅構造
島式ホーム2面4線のホームを持つ橋上駅。外側(1・4番線)が本線、内側(2・3番線)が待避線になっている。早朝・夜間を除く大半の普通列車は、当駅で快速「エアポート」と相互接続するほか、特急列車の通過待ちを行う。社員配置駅でみどりの窓口、自動券売機、話せる券売機[2]、自動改札機、ステーションATM(駅ナカBANK)が設置されている[11]。
駅に直結して東西連絡橋・広場空間「エルフィンパーク」があり[12]、「市民交流広場」では連日様々なイベントを開催しているほか、「市民サービスコーナー」では戸籍や住民票などの交付、市内施設の案内、各種情報の提供などを行っている。
北海道日本ハムファイターズの本拠地移転による乗客の増加に備え、札幌方面行き下りホームを延長して快速エアポートと普通列車の停車位置を分けることが計画されている[報道 1][新聞 1]。また、駅舎内においては、改札口やみどりの窓口の移設や、エレベーター改札口の新設などの改修を行い[報道 1][報道 2]、2023年3月までにホームの改修を含めた全面供用を予定している[報道 2]。なおJR北海道は、新球場隣接の新駅が設置された場合も快速エアポートは停車させず、当駅と新駅とで乗客を分散させる考えを示している[新聞 2]。
2020年9月8日に、北広島市は、同日開催された定例市議会にて、上記の当駅の改修工事が同年10月より開始することを明らかにした[新聞 3]。
のりば
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
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1・2 | ■千歳線 | 上り | 新千歳空港・苫小牧方面 |
3・4 | 下り | 札幌・小樽方面 |
(出典:JR北海道:駅の情報検索)
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駅出入口(2017年5月)
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改札口(2017年12月)
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ホーム(2017年5月)
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駅名標(2017年12月)
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エルフィンパーク交流広場東口外観(2017年5月)
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エルフィンパーク交流広場西口外観(2017年5月)
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エルフィンパーク交流広場内(2004年10月)
利用状況
2020年(令和2年)度の1日平均乗車人員は6,017人であり[13]、JR北海道では9番目に利用者が多い駅になっている[13]。
近年の1日平均乗車人員の推移は以下の通りである。
年度 | 乗車人員 | 出典 |
---|---|---|
1994年(平成 | 6年)9,020 | [14] |
1995年(平成 | 7年)9,190 | |
1996年(平成 | 8年)9,380 | [15] |
1997年(平成 | 9年)9,120 | |
1998年(平成10年) | 8,930 | |
1999年(平成11年) | 8,720 | |
2000年(平成12年) | 8,580 | |
2001年(平成13年) | 8,520 | |
2002年(平成14年) | 8,450 | |
2003年(平成15年) | 8,360 | |
2004年(平成16年) | 8,230 | |
2005年(平成17年) | 8,380 | [16] |
2006年(平成18年) | 8,370 | |
2007年(平成19年) | 8,300 | |
2008年(平成20年) | 8,240 | |
2009年(平成21年) | 8,050 | [17] |
2010年(平成22年) | 7,960 | |
2011年(平成23年) | 7,990 | |
2012年(平成24年) | 7,837 | |
2013年(平成25年) | 7,734 | |
2014年(平成26年) | 7,637 | |
2015年(平成27年) | 7,605 | |
2016年(平成28年) | 7,577 | [13] |
2017年(平成29年) | 7,700 | [18] |
2018年(平成30年) | 7,738 | [13] |
2019年(令和元年) | 7,705 | |
2020年(令和 | 2年)6,017 |
駅周辺
北広島団地、北広島市役所、北広島市総合体育館、北広島市レクリエーションの森、広島工業団地、広島第2工業団地、星槎道都大学への最寄駅になっている。
2020年12月18日には、北広島市が北海道日本ハムファイターズの新球場であるES CON FIELD HOKKAIDOの開業を見据えて、北広島駅西口周辺の再開発計画案を発表した[新聞 4][新聞 5]。計画案は不動産会社日本エスコンにより提案され、18階建ての複合ビル、北広島駅と新球場を結ぶシャトルバス発着場、10階建ての分譲マンションや保育所の整備が盛り込まれた[新聞 4][新聞 5]。複合ビルにはホテル、飲食店やイベントに活用できるスペース、北広島駅直結の歩行者用スペースなどが計画されている[新聞 4]。なお、シャトルバス発着場は2022年度末、マンションは2023年度末、複合ビルは2024年度末の完成がそれぞれ計画されている[新聞 4][新聞 5]。また、シャトルバスの運行には、電気(EV)を活用したバスが導入される予定である[新聞 6]。
2021年2月24日には、北広島市が新球場と当駅、新札幌駅を結ぶ有料の路線バスを、北海道内の民間バス事業者によって、新球場開業の2023年3月より運行することを発表した[新聞 7]。なお、路線バスは新球場で試合が開催されない日も運行するとしている[新聞 7]。
- 東口
- 北広島市芸術文化ホール(花ホール)
- 北広島市図書館
- 北広島病院
- 北広島メディカルプラザ
- 石屋製菓北広島工場
- 西口
バス路線
2022年(令和4年)4月1日現在。東口・西口にそれぞれ停留所が設置されている。
- 東口
ジェイ・アール北海道バスが発着[19]。路線詳細は広91と江92は空知線、その他は長沼線を参照。
- 1番のりば
- 大33・大34・大35:大谷地ターミナル行
- 新34:新札幌駅(新札幌バスターミナル)行
- 2番のりば
- 3番のりば
- 西口
北海道中央バスが発着[20]。のりば前の北広島ターミナルビルに北広島案内所を設置する。路線詳細は大曲営業所を参照。
- 1番のりば
- 2番のりば
- さんぽまち・東部線:緑陽通・山手町4丁目方面
- 3番のりば
- 広島線:東部中学校行
- さんぽまち・東部線:東部中学校方面、北広島高校方面
隣の駅
- 北海道旅客鉄道(JR北海道)
- ■千歳線
脚注
出典
- ^ a b c d 曽根悟 2009, pp. 19–21.
- ^ a b “指定席券売機/話せる券売機|駅・鉄道・旅行|JR北海道- Hokkaido Railroad Company”. 北海道旅客鉄道. 2021年1月26日閲覧。
- ^ a b c d e f g 北広島市の統計, pp. 134–143.
- ^ a b 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、835頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 「北広島駅が改築オープン」『交通新聞』交通協力会、1974年12月27日、2面。
- ^ “JR北広島駅の新駅舎*来月19日に開業”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (1995年10月17日). 2017年11月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年11月4日閲覧。
- ^ “JR北広島駅*連絡橋が完成*東西の行き来スムーズに*来月5日に供用開始*交流広場も設置”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2000年2月22日). 2017年11月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年11月2日閲覧。
- ^ “北海道の「キヨスク」がまた消える!「北広島店」8月31日閉店”. 北海道リアルエコノミー. (2020年8月28日) 2020年10月16日閲覧。
- ^ “JR北海道フレッシュキヨスク、恵庭・北広島2駅の「キヨスク」跡に「セブンーイレブン」出店”. 北海道リアルエコノミー. (2022年2月2日) 2022年2月22日閲覧。
- ^ a b “広島町はなぜ北広島市になったのか”. 北海道ファンマガジン (2010年3月13日). 2017年10月30日閲覧。
- ^ “駅構内ATM4カ所に開設*北洋銀”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2005年11月22日). 2017年11月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年11月4日閲覧。
- ^ “エルフィンパーク”. 北広島市. 2017年11月4日閲覧。
- ^ a b c d “企業情報>>会社概要”. 北海道旅客鉄道(JR北海道). 2021年9月24日閲覧。
- ^ “郵便施設(1)、(2)、北広島駅乗車人員”, 平成16年度 北広島市統計書 (北広島市)
- ^ “郵便施設(1)、(2)、北広島駅乗車人員” (PDF). 平成18年度 北広島市統計書. 北広島市. 2017年11月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年11月4日閲覧。
- ^ “郵便施設数の推移および郵便局名・所在地、北広島駅乗車人員” (PDF). 平成22年度版 北広島市統計書. 北広島市. 2017年11月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年11月4日閲覧。
- ^ 北広島市の統計, p. 49.
- ^ “新千歳空港駅6%増の2位 昨年度JR乗車人数 新函館北斗駅11%減”. 北海道新聞. (2018年8月19日). オリジナルの2018年8月19日時点におけるアーカイブ。 2018年9月7日閲覧。
- ^ “札幌都市圏 時刻表NO.13(厚別・江別方面-長沼・南幌方面)” (PDF). JR北海道バス. 2019年5月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月5日閲覧。
- ^ “北広島駅 のりば地図”. 北海道中央バス. 2019年12月1日閲覧。
報道発表資料
- ^ a b "北海道ボールパーク(仮称)開業に向けた北広島駅の改修について" (PDF) (Press release). 北海道旅客鉄道. 12 June 2019. 2019年12月11日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2019年12月11日閲覧。
- ^ a b "北海道ボールパーク(仮称)開業に伴う新駅案の検討状況と北広島駅の改修計画について" (PDF) (Press release). 北海道旅客鉄道. 11 December 2019. 2019年12月11日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2019年12月11日閲覧。
新聞記事
- ^ “北広島駅ホームを88メートル延長 JR、新球場へ9億円かけ改修”. 北海道新聞. (2019年6月12日) 2019年6月13日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “新球場駅 年内に整備案 JR、着工は慎重判断”. 北海道新聞. (2019年6月13日) 2019年6月13日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “北広島駅の改修 10月着工 市議会で市長 BP関連工事も進行”. 北海道新聞. (2020年9月9日). オリジナルの2020年9月9日時点におけるアーカイブ。 2020年9月9日閲覧。
- ^ a b c d “北広島駅前に18階複合ビル 市が計画案発表 新球場結ぶバス発着場も”. 北海道新聞. (2020年12月19日). オリジナルの2020年12月19日時点におけるアーカイブ。 2020年12月20日閲覧。
- ^ a b c “北広島の顔 再生に期待 市長、駅西口開発提案内容で”. 北海道新聞. (2020年12月19日). オリジナルの2020年12月19日時点におけるアーカイブ。 2020年12月20日閲覧。
- ^ “日ハム新球場-駅 EVバスで 運営会社が契約 防災にも活用”. 北海道新聞. (2020年12月22日). オリジナルの2020年12月22日時点におけるアーカイブ。 2020年12月23日閲覧。
- ^ a b “新球場とJR北広島、新札幌駅 民間バス 開業から運行”. 北海道新聞. (2021年2月25日). オリジナルの2021年2月25日時点におけるアーカイブ。 2021年2月26日閲覧。
参考資料
- 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 24号 石勝線・千歳線・札沼線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2009年12月27日。
- “平成28年版 北広島市の統計” (PDF). 北広島市. 2017年11月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年11月3日閲覧。