北京国家体育場

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座標: 北緯39度59分30秒 東経116度23分26秒 / 北緯39.99167度 東経116.39056度 / 39.99167; 116.39056

国家体育場
鳥巣
施設情報
所在地 中国北京
起工 2003年12月
開場 2008年6月
所有者 北京オリンピック組織委員会(五輪期間中)
中信集団及び北京市国資委(五輪終了後)
グラウンド 天然芝
大型映像装置 パナソニック製アストロビジョン
建設費 4億2300万米ドル[1]
設計者 ヘルツォーク&ド・ムーロン[2]
ArupSport
China Architectural Design & Research Group
艾未未 (芸術コンサルタント)
建設者 Arup[2]
使用チーム、大会
北京オリンピック
収容人員
8万人(通常)
91,000人(北京五輪)[3]

北京国家体育場(ぺきんこっかたいいくじょう、簡体字北京国家体育场拼音: Běijīng guójiā tǐyùchǎng)は、中華人民共和国北京の陸上競技場、及び中国最大のスタジアムである。北京オリンピックメインスタジアムであった。日本では、国家スタジアムとも表記される。

概要

北京国家体育場の夜景
工事中の北京国家体育場

2002年に、中国政府が開催した国際建築設計競技で、スイスの建築家ユニット、ヘルツォーク&ド・ムーロンに、構造設計でアラップ社が、芸術顧問として中国の現代美術家・艾未未(アイ・ウェイウェイ)が協力した案が採用された。その独特の形状から、愛称は「鳥の巣(鸟巢・Bird's Nest)」である。大きさは330m×220mで高さは69.2m。総工費は35億

オリンピック開催に向けて、当時の最大収容人数は91,000人、大会の終了後は8万人席にまで改修された。

2003年12月24日に鍬入れ式を行い、2004年3月に本格的に着工した。途中、2004年5月に同様の構造のシャルル・ド・ゴール国際空港第2ターミナルビルの屋根崩落事故が起こったこと、及び予算の関係などから再設計が行われたものの、2008年3月に完成した。 北京市内北部のオリンピック公園内に設けられ、隣接して北京国家水泳センター北京国家体育館なども建設されている。2007年中の完成予定であったが延期し、2008年4月にまでずれ込んだ。北京オリンピックでは、開会式や、陸上競技、サッカー男子決勝、閉会式に使用された。

閉会後には2009年2011年、2012年にスーペルコッパ・イタリアーナにも使用、2009年にはレース・オブ・チャンピオンズ[4]、2012年以降は陸川総監督によるスーパーショー『鳥巣・吸引』、2015年世界陸上競技選手権大会の会場となった。2022年冬季オリンピックの開閉会式にも使用される予定である。その他馬術のロンジン北京馬術マスターズも開催されているほか、スノーボードビッグエアも開催された実績もある。さらに冬季シーズンにはスノーパークも開設されている。

スタジアム内部

コンサートとしての実績では2009年にジャッキー・チェン同一首歌公開収録、2011年にロックレコード30周年コンサート、三国演義-中日韓風雲音楽祭、2012年には王力宏五月天が行った。さらに中国北京鳥巣夏季音楽会、2009年にはオペラ『アイーダ』が上演された[5]。中国以外の芸能関係では、2013年10月、韓国・SMエンターテインメントによる「SMTOWN LIVE WORLD TOUR III」のコンサートが初めてとなった。2015年には『中国好声音』決戦大会が開催。

ギャラリー

脚注

外部リンク


開催イベントとテナント
先代
オリンピックスタジアム
アテネ
オリンピック陸上競技
会場

2008
次代
オリンピックスタジアム
ロンドン
先代
オリンピックスタジアム
アテネ
オリンピックサッカー競技
決勝戦会場

2008
次代
ウェンブリー・スタジアム
ロンドン
先代
ウェンブリー・スタジアム
ロンドン
レース・オブ・チャンピオンズ
決勝戦会場

2009
次代
エスプリ・アレーナ
デュッセルドルフ
先代
横渓オリンピックパーク
平昌郡
冬季オリンピック
式典会場

2022
次代