ロックマンX

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ロックマンX
ジャンル アクションゲーム
対応機種 スーパーファミコン[SFC]
Microsoft Windows
携帯アプリ
WiiWii Uバーチャルコンソール[VC]
iPhone/iPod touch
開発元 カプコン
発売元 カプコン
人数 1人
メディア [SFC]12Mbitロムカセット
[Windows]CD-ROM1枚
[VC]/[ios]ダウンロード配信
発売日 SFC版
日本の旗1993年12月17日
(Wii・VC:2011年4月5日)
(Wii U・VC:2013年5月22日)
アメリカ合衆国の旗1993年12月20日
欧州連合の旗1994年1月1日
Windows版
日本の旗1996年5月24日
アメリカ合衆国の旗欧州連合の旗1995年1月1日
ios版
日本の旗2012年1月12日
売上本数 世界 116万本[1]
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ロックマンX』(ロックマンエックス)は、1993年12月17日カプコンから発売されたスーパーファミコン専用のアクションゲームである。

後にパソコン用にも移植され、1996年5月24日Windows版、2000年12月1日にPCゲームBestシリーズ版(発売:サイバーフロント)、2004年8月6日にPCゲームBestシリーズプラチナセレクション版(発売:サイバーフロント)が発売されている。

2011年4月5日にはWiiバーチャルコンソールで配信され、2012年1月12日にiPhone版のダウンロード販売がスタートした。2013年5月22日にはWii Uのバーチャルコンソールで配信された。

概要

シリーズ第1作。『ロックマンシリーズ』より100年後の世界を舞台としている。ボスを倒し、その特殊武器を取得してゲームを進行していくという基本的な流れはロックマンシリーズと変わっていないが、壁蹴りやダッシュといった新アクション、ステージに隠されたアイテムを入手する事でパワーアップしていくシステムなど、様々なオリジナル要素が導入された。

国内では47万本、海外を含めると約116万本の売上を記録しており、Xシリーズにおいて最高の実績を誇っている[1]

オープニングステージをクリアするとすぐにエンディングになるという致命的なバグが発覚し、初回発売の商品はすぐ回収された。

PSPソフトとして発売された『イレギュラーハンターX』は、本作のリメイク版である。

ストーリー

初代『ロックマン』から100年後[2]、ライト博士が研究未完成なため数十年前に封印したロボット、エックスが主人公の物語。

人間と人間に近い思考回路を持つロボット「レプリロイド」が共存する世界。人間が犯罪を犯すのと同じく、レプリロイドや、人間に使われるだけのロボットであるメカニロイドも、故障し犯罪を犯すものが現れていた。それを速やかに解決、抹消する特殊機関が「イレギュラーハンター」である。ケイン博士によって封印から目覚めたエックスは、Bランクハンターとしてこの機関に所属する事になる。

ある日、謎のイレギュラーが暴走しているとの知らせを受け、シグマ率いる第17精鋭部隊が出撃した。しかし、その圧倒的な力に並みのハンターではかなわず、隊長のシグマが戦いを挑む。ついに、シグマはそのイレギュラーの鎮圧に成功したが、その日からシグマの様子はおかしくなっていったという。シグマによって鎮圧されたイレギュラーは「ゼロ」と呼ばれ、その後は正常な機能を維持。シグマが監視を兼ねる意味でイレギュラーハンター第17精鋭部隊に配属となった。そしてエックスとゼロは先輩後輩の仲から親友となり、ゼロは特Aランクハンターとなる。

それからしばらくした頃、シグマが突然人間に対して反乱を起こした。人間を排除し、レプリロイドだけの世界を築こうというのである。それに乗じてイレギュラーハンターの隊員もシグマ側に付く者もいた。残されたハンター達は戦いを挑んだが、シグマ勢の圧倒的な力に次々と倒されてしまう。

そしてエックスとゼロはシグマの計画を打ち砕くため、たった2人でこの大規模な反乱に立ち向かうのだった。

主なキャラクター

エックス(X)
本作の主人公。他のレプリロイドと違い悩むことが出来る「優しさ」の感情を持ち、平和を望み続ける心優しいロボット。
その優しさからどうしても非情になりきれず、ハンターランクとしてはB級に位置しているが、その潜在能力は特A級を凌ぐ。人間とレプリロイドが共存する平和を取り戻すため、ゼロと共に反乱軍に立ち向かう。
ゼロ(Zero)
エックスの先輩であり、無二の友人。特A級ハンターとして並々ならぬ実力を持つ。
後輩であり親友であるエックスの潜在能力に気づいている数少ない者で、共にシグマ率いる反乱軍に立ち向かう。
ヴァヴァ(VAVA)
元イレギュラーハンター第17精鋭部隊所属。エックスやゼロの元同僚。
実力は非常に高く、物語終盤でゼロを生け捕りにしたほどだが[3]、電子頭脳回路に異常があり、イレギュラー以上の残忍さを持っているため拘束されていたが、反乱により解放される。上司であるシグマの計画に乗り、ライドアーマーを駆使して破壊行為を行い、エックスたちを追い詰める。
本作のリメイク版である、『イレギュラーハンターX』ではもう一人の主人公として登場する。
シグマ(Σ/Sigma)
元イレギュラーハンター第17精鋭部隊隊長。エックスとゼロ(当時)の上司。
かつてはイレギュラーハンターであり、史上最強と謳われるほどの高い戦闘能力と優秀な頭脳を持ち、多くのレプリロイドから慕われていた。しかし、ある日突然イレギュラー化してしまい、レプリロイドのための世界を創造するために反乱を起こす。

ボスキャラクター

斜体は異名。 なお、今作のボスラッシュは本家のような選択式ではなく、ロックマンと同じく一定の順番でボスと戦う形式である(次作以降は転送カプセルによる選択式を採用している)。

深海の武装将軍 ランチャー・オクトパルド(Launcher Octopuld / 英名:Launch Octopus)
海中ステージのボス。タコ型レプリロイド。
元第6艦隊所属で、銃火器で全身を武装し、狙った獲物は決して逃さないスナイパー。身長238cm、体重182kg。
常日頃より自分達レプリロイドより弱い人間達を守る事に疑問を感じており、それがためシグマの反乱軍へと身を投じる事となる。蜂起後は海上都市を制圧した。
誘導魚雷「ホーミングトーピード」を特殊武器とし、これを大量に発射して攻撃してくる。必殺技は触手で渦を発生させて相手を引き寄せ、エネルギーを奪い取る「エナジードレイン」。ある方法で触手を切り落とす事が可能。
X5』に登場するボルト・クラーケンとは親しかった模様。
雪原の皇帝 アイシー・ペンギーゴ(Icy Penguigo / 英名:Chill Penguin)
雪原ステージのボス。ペンギン型レプリロイド。
元第13極地部隊所属の特A級ハンター。身長163cm、体重108kg。
その異名通り吹雪や氷を使った攻撃方法を得意とする。特殊武器「ショットガンアイス」は氷の弾を発射する武器であり、必殺技のスライディングは氷上を無敵状態で滑走する技である。
退屈な極地暮らしに飽きており、シグマの計画を知ると当時の13部隊隊長を殺害し、シグマの反乱軍へと身を投じる事となる。小柄だが負けん気は非常に強く、バーニン・ナウマンダーとは犬猿の仲だった。
なお、『X4』のフロスト・キバトドスステージ(中ボス戦)では、氷漬けになっている彼の姿を見ることができる。
灼熱のオイルタンク バーニン・ナウマンダー(Burnin' Noumander / 英名:Flame Mammoth)
工場ステージのボス。ナウマン象(海外版ではマンモス)型レプリロイド。
元第4陸上部隊隊長。身長321cm、体重327kg。
中東で戦い、動きこそ鈍重だが、圧倒的な火力を有し、その武力を以って第4陸上部隊を束ねていた。シグマの反乱に加わったのは「自分の実力を今まで以上に試す機会」と判断したためであり、反乱に加担してからは工場地帯を大規模な兵器生産工場にしようとした。
鼻からオイルを撒き散らし、火の玉を発射する特殊武器「ファイヤーウェーブ」でそれを炎上させる。また、巨体を活かしての「ジャンププレス」を必殺技とし、かわした場合でも地上にいると着地時の震動で倒れてしまう。ある武器で鼻を切り落とすことができる。
自分より小さい者や弱者を見下す性癖があり、小柄なアイシー・ペンギーゴなどとは何かと対立する事が多い。
時空の斬鉄鬼 ブーメル・クワンガー(Boomer Kuwanger / 英名:Boomer Kuwanger)
塔のステージのボス。クワガタ型レプリロイド。
マンドリラーと同じく、第17部隊に所属していた。身長242cm、体重94kg。
気分屋で残忍、冷酷な性格の持ち主で、シグマの反乱にも「こっちの方がおもしろそうじゃない?」と言う実に短絡的な理由で参加。行動が素早く、人間はおろかレプリロイドでさえ目に見えない速さで動き、イレギュラー達から上記の異名でよばれるようになった。蜂起後は都市のシンボルになるはずだったタワーを制圧して、侵入者を迎え撃つ要塞に作り変えた。
高速移動から、特殊武器「ブーメランカッター」を投げてくる攻撃の他、敵を捕らえて天井に投げつける必殺技「デッドリードライバー」がある。
X3』に登場するグラビディ・ビートブードは彼の実の弟にあたる。
幽林の妖撃手 スティング・カメリーオ(Sting Chameleao / 英名:Sting Chameleon)
森林ステージのボス。カメレオン型レプリロイド。
如何なる場所にも適応可能な保護色能力を持つ、第9レンジャー部隊きっての実力者だった。身長177cm、体重77kg。
野心家で毒舌、狡猾な性格のため、人望が薄い嫌われ者。同部隊の隊長には常に今一歩のところでなれずにいた。己の名を高め、自分を評価しなかったハンター組織に復讐する為シグマの反乱軍へと身を投じる事となる。
蜂起後は前線基地の警備を担当していた。背景に溶け込むことで攻撃を回避し、突如姿を現して攻撃する。特殊武器「カメレオンスティング」は尾から発射される3発のトゲ状の弾。必殺技は長い舌を伸ばして相手を攻撃する「アイアンタング」で、その他天井の針を落として攻撃してくる。
X6』ではメタルシャーク・プレイヤーの必殺技として再生され登場する。
豪速拳の雷王 スパーク・マンドリラー(Spark Mandriller / 英名:Spark Mandrill)
発電所ステージのボス。マンドリル型レプリロイド。
第17部隊所属の特A級ハンター。身長305cm、体重294kg。
隊長であったシグマに従う形で反乱に参加し、その圧倒的な戦闘力で巨大発電所を占拠。制圧後のことは部下に任せ、自分はごろ寝を決め込んで好物の電気を貪り食っているが、いざ戦いとなれば勇猛果敢な戦士へと変わり、特A級のランクに恥じない腕前を見せる。その異名の示す通り、必殺技であるダッシュパンチの威力は強力であり、その他に特殊武器「エレクトリックスパーク」を使用する。弱点武器を使うと一時的に動きを止めることができる。
天空の貴公子 ストーム・イーグリード(Storm Eagleed / 英名:Storm Eagle)
空港ステージのボス。型レプリロイド。
元第7空挺部隊隊長。身長250cm、体重135kg。
人望と正義感に厚く、当初は反乱を起こしたシグマとも対立していたが、直接対決で敗れ、その軍門に降ってしまう。その後、彼の意図とは裏腹に第7部隊旗艦であり彼の乗艦であるデスログマーは反乱軍の空中要塞となり、空路を遮断するため空港を制圧、エックスらの前に立ちはだかる事となる。本作の8体のボスの中で唯一、ボス部屋内での戦闘ではなく、デスログマー上での屋外戦となる。
羽ばたきと特殊武器「ストームトルネード」での突き落とし攻撃の他、上空からのダイビングアタックを必殺技とする。なお、ストームトルネードはエックスが入手できるものとは異なり、当たっても押し戻されるだけでダメージは受けない。
『X6』に登場する特殊武器「メタルアンカー」のチャージ版ではメタル化した彼が無数に飛来する。
鋼鉄の甲弾闘士 アーマー・アルマージ(Armor Armarge / 英名:Armored Armadillo)
鉱山ステージのボス。アルマジロ型レプリロイド。
元第8機甲部隊隊長。身長194cm、体重232kg。
鉄壁の防御力を誇る装甲を纏い、特殊武器「ローリングシールド」はその装甲を纏った体を丸めての体当たりで、攻防一体の性能を誇る。
武人肌の堅物で、イレギュラーハンター部隊の指揮権を全てシグマに掌握された事から、彼を上官と判断。「上官の命令は絶対」として反乱に参加する。蜂起後は兵器の原料の採れる鉱山を占拠した。ガーディングに入ると敵からの攻撃を跳ね返す。弱点武器で装甲を剥ぎ取る事が可能。

その他のボスキャラクター

ボスパイダー(Boss Spider)
シグマステージ1のボス。雑魚メカニロイド・クラッシャーの大型版として開発された、蜘蛛型の大型メカニロイド。
あみだくじのようにランダムで張られるレールの上を高速移動して体当たりを仕掛ける他、体内で生産した小グモメカ(プチパイダー)を発射して攻撃する。装甲そのものは頑丈だが、設計上のミスで、地面に衝突する際に弱点を露出するようになってしまっている。
ランダ・バンダ(Rangda Bangda)
シグマステージ2のボス。壁画のメカニロイド。シグマがイレギュラーハンターだった当時、東南アジアの遺跡で見つけたとされる壁画がモチーフとなっている。その名の通りランダの顔のようにも見える。
壁画に埋め込まれた青、赤、緑の目と鼻の形をしたコアが本体であり、全てを破壊しなくてはならない。侵入者を左右の壁で押し潰すはずだったが、設計ミスで半分しか埋まらない。
X5』には、改良型の「ランダ・バンダW」が登場する。
D-REX
シグマステージ3のボス。肉食恐竜型メカニロイド。
本来は体長30mの巨大メカニロイドになる予定だったが、シグマの基地が思いのほか早く発見されてしまったため、急遽頭部だけの戦車として作られた。上顎部分と車輪部分に分かれており、体当たり、上顎による押し潰し、巨大エネルギー弾で攻撃する。車輪部分は攻撃を受け付けない。
ベルガーダー(Velgarder)
シグマステージ4の1体目のボス。シグマと共に現れる、獰猛な狼型メカニロイド。シグマの忠実なペットであり、最も信頼の厚いガーディアン。裏切り者の処分も任されていたらしい。壁蹴りなどを用いた俊敏な動きを誇り、口から炎やエネルギー弾を吐いて攻撃する。
後の『X7』には、類似した外見の量産型メカニロイド「ヘルガーダー」が登場する。
ウルフシグマ(Wolf Sigma)
ラストボス。本作におけるシグマの第二形態。巨大な狼型メカニロイドで、額部分にシグマの頭パーツが合体する。
腕と下半身は未完成であるものの、口から吐く炎や電撃、両手から放つ稲妻は非常に強力。シグマはこれが完成したら一気に世界を我が物にする計画を立てていたらしい。特定の攻撃でしかダメージを与えられず、攻撃力も高い。
過去のロックマンの特集本ではシグマ最終形態、サイバーミッションではファイナルシグマとも紹介されている。

特殊武器

エックスは初期装備のエックスバスター以外に8ステージの各ボスを倒すと、そのボスが所有する特殊武器を入手できる。また、アームパーツの入手によりチャージが可能になる。

入手する特殊武器 - 所有するボス
ホーミングトーピード - ランチャー・オクトパルド
  • 通常 - 追尾ミサイルを発射する。最大2発まで連射可能。
  • チャージ - 魚の形をした追尾ミサイルを5発同時に扇状に発射する。通常版よりも威力は高いが、追尾性能は低下している。
ショットガンアイス - アイシー・ペンギーゴ
  • 通常 - の弾を発射する。弾速が速く、敵や壁に接触すると逆方向へ5発の小弾に分裂して跳ね返る。
  • チャージ - 目の前にペンギーゴを模した、氷の足場を形成する。足場は乗り物として利用でき、接地してからしばらくすると徐々に前方に滑り出す。壁や硬い敵に衝突すると砕け散る。
ファイヤーウェーブ - バーニン・ナウマンダー
いずれも水中では使用できない。
  • 通常 - 射程の短いを火炎放射器のように連続で放射する。ボタンを押し続けている間は、エネルギーが切れるまで放射し続ける。このため、本来なら放射しながらでなければチャージができないが、他の武器でチャージしてから切り替える事でエネルギーの節約が可能。
  • チャージ - 地面に向けて、敵を貫通する火炎弾を落とす。着弾すると連続で火柱を上げながら、段差や壁に到達するまで地面に沿って進んでいく。火炎弾が壁に接触した場合は、その場で一度火柱を出してから消滅する。なお、チャージが完了するまでは通常版を放射し続けるため、上記のテクニックを使わないと燃費が悪くなってしまう。
ブーメランカッター - ブーメル・クワンガー
  • 通常 - ブーメランの様に円を描いて飛ぶカッターを発射する。最大3発まで連射可能。カッターの軌道上にアイテムが存在する場合、それを回収することが可能。また、敵にヒットせずに手元へ戻ってきた場合はエネルギーを消費しない(発射した分のエネルギーが回復する)。発射時の高度によって上周りか下周りに軌道が変化し、低い場合は前者、高い場合は後者となる。
  • チャージ - 斜め4方向に巨大なカッター状のエネルギー弾を発射する。エックスを中心として螺旋状に広がり、斜め4方向に飛んでいく。なお、こちらにアイテムを回収する能力は無い。
カメレオンスティング - スティング・カメリーオ
  • 通常 - 発射直後に3方向へ扇状に分裂する光線を発射する。
  • チャージ - 全身が虹色に発光し、一定時間無敵になる。その間はトゲに触れてもダメージを受けない。効果中も通常版を使用可能。
エレクトリックスパーク - スパーク・マンドリラー
  • 通常 - 弾速の遅い電気の弾を発射する。壁や無効な敵に接触すると真上下(斜面では斜め方向)に分裂する。最大3発まで連射可能。
  • チャージ - 電気の壁を発生させ、前後に高速で発射する。威力が高く、敵や地形を貫通する。
ストームトルネード - ストーム・イーグリード
  • 通常 - 水平方向に伸びる竜巻を前方へ発射する。敵や地形を貫通するほか、連続ヒットするため軌道上の雑魚敵に対して非常に強力だが、ヒット後の無敵時間の存在するボス敵に対してはそれほどダメージを与えられない。
  • チャージ - 自身を包み込む巨大な竜巻を、垂直方向に発生させる。通常版よりも威力は高いが、発生時間は短い。
ローリングシールド - アーマー・アルマージ
いずれもヘッドパーツを装備することで、より効果を高めることができるようになる。
  • 通常 - 地面を転がる、球状のエネルギー弾を発射する。壁に接触すると1回だけ跳ね返る。一部の敵弾をかき消すことが可能。
  • チャージ - エックスの周囲にバリアを展開する。通常版同様に一部の敵弾を防ぐほか、バリア自体にも攻撃力が存在するため、耐久力の低い雑魚敵ならば体当たりで破壊することも可能。バリアは一度に一定以上のダメージを受けない限り、半永久的に効果が持続する。

パワーアップパーツ(ノーマルアーマー)

バンダイのフィギュアD-Artsではフルアーマーと言う名称。

エックスは一部のステージに隠された「パーツカプセル」に入ることで新たなパーツを取得し、パワーアップするという特殊能力を持っている。

カプセルはステージの特定の場所に隠されており、近づくとライト博士のホログラムが出現し、エックスに向けたメッセージやパーツの効果についての説明をしてくれる。

この内のフットとアームのパーツはゲームの進行上、必ず入手する形になる。

ヘッドパーツ
頭突きで特定のブロックを破壊可能になる「ヘッドブレーク」(一部資料では「ヘッドクラッシュ」)の能力が備わる。落下物の直撃をある程度防げるようにもなる。また、ローリングシールドの性能を高め、より多くの敵弾をかき消せるようになる。
ボディパーツ
受けるダメージを半減する。また、ダメージ時のノックバックも軽減される。
アームパーツ
チャージ段階が1段階追加され、最大で3段階となり、特殊武器のチャージも可能になる。また、フルチャージで大量の拡散弾を束ねた「スパイラルクラッシュバスター」が使用可能になる。発射の瞬間は後方にも僅かに攻撃力のある衝撃波が発生する。多段ヒットする性質上、無敵時間の存在するボス敵に対しては相性が悪い。
シグマステージの第1ステージでは、アームパーツ未装着の状態でVAVAとの戦闘後にゼロからバスターパーツをもらうことでパワーアップできる。
フットパーツ
緊急加速システム「ダッシュ」が可能になり、エックスの機動力を大幅に向上させる。また、壁蹴りで特定のブロックを破壊することも可能になる。
次作『X2』以降は基本アクションとして使用可能。

パワーアップアイテム

ライフアップ
選択ボスの各ステージに必ず1つずつ隠されている、エックスのライフゲージの最大値を増加させるアイテム。取得した時点で、最大値と現在値が2メモリ分増加する。全て取得した場合は初期の16メモリに対して16メモリ増え、エックスのライフゲージは合計32メモリ(初期の丁度2倍)となり、ボスと同等の長さになる。
サブタンク
選択ボスの一部のステージに隠されており、合計4つ存在する。エックスが余剰に取得したライフエネルギーを蓄積でき、メニュー画面から必要に応じて任意のタイミングで使用することでライフを回復できる。回復量は1メモリにつき1メモリで、満タンになるまで貯めた場合のみエックスのライフを28メモリ分回復できる。

サポートマシン

ライドアーマー
レプリロイドが搭乗して操縦するロボット。土木工事・運搬作業用であるが、戦闘用としても改良・利用されている。ゲーム中では特定ステージに置いてある他、ザコ敵も使用してくる。ライドアーマーの体力が尽きると一定時間後大破し強制的に降ろされる。

隠し要素

波動拳
特定の条件を満たすことによりパワーアップパーツ同様にカプセルが出現し、それに入ることで入手可能。パスワードでの記録は不可。
ライフエネルギー満タン時のみ、↓↘ → +攻撃ボタン(右向き時)とコマンドを入力することにより、「はどうけん!」のボイスと共にポーズを構え、前方にエネルギー弾を発射する。
一直線に飛んでいく単純な飛び道具であり、地上でしか発動できない。ステージ中の敵にはエックスバスター通常弾の32倍もの驚異的な威力を発揮し、殆どのボスを一撃で倒すことができる。威力とエフェクト以外の性能はエックスバスターとほぼ同じであるが、発射までに若干の隙が生じるため、両手を腰に構えるモーションの時に潰されることもある。更に弾速もバスターより少し遅い。
「波動拳のボイスは緒方恵美である」との情報があるが、このことは当時のスタッフ側は否定している[4]。しかし演じ手の当人は、自身のインターネットラジオで演じたことを公言しており[5]、ホームページ上の出演歴にも載せているなど、両者共に意見の食い違いが見られる。
また、このカプセル内に登場するライト博士は何故か『ストリートファイター』のリュウのような格好をしている。「後ろに見ゆる大瀑布(滝)で鍛えた」とのことで、通常カプセルでのシリアスな雰囲気とは対照的に妙にテンションが高く、口調もやや荒くなっている。「ばくふ言うても江戸幕府のことではないぞ」等、日本語でしか表現できないセリフが存在したため、海外版では「スペシャルプレゼントを授ける」旨の簡潔な説明になっている。

その他

  • オープニングの起動デモは、当時の国産パソコン「PC-98」シリーズの起動デモに酷似している。
  • 電源を切らない限り、リセットしても進行に応じたパスワードが残る仕様になっている。
  • 本作のボス決定デモのBGMは、本家ロックマンシリーズの多くの作品で使用されたBGMである。

CMソング(音楽)

脚注

  1. ^ a b ミリオンセールスタイトル一覧”. 株式会社カプコン (2011年6月30日). 2011年9月27日閲覧。
  2. ^ 200X年~21XX年だが、時代的にはオープニングデモのDr.ケインが使用した解析プログラムのバージョンの更新年に2114年とある事から、少なくとも2114年もしくはそれ以降とみられる。
  3. ^ ただし、漫画版では、大多数の敵と一騎当千の戦闘をした結果、ゼロは疲労してしまい、そこをヴァヴァに捕えられた描写になっている。
  4. ^ http://blog.livedoor.jp/rockmanunity/archives/7469564.html ロックマンユニティ ウッチーのブログ : ROOTS of X ~エックスサウンドのスタート地点に到達せよ~ 「ロックマンX」コンポーザー「SETSUO」こと山本節生さんインタビュー 【STAGE-5】
  5. ^ 『緒方恵美の薔薇色天獄・銀(SILVER)』第12回より(2008年12月19日更新分)

外部リンク