カナダドル
カナダドル | |
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Dollar canadien (フランス語) | |
カナダドル紙幣 | |
ISO 4217 コード | CAD |
中央銀行 | カナダ銀行 |
ウェブサイト | www.bankofcanada.ca |
公式 使用国・地域 | カナダ |
非公式使用 国・地域 | サンピエール島・ミクロン島 (フランス) (ユーロも使われる) |
インフレ率 | 3.1% (2011) |
情報源 | The World Factbook, 2009年 |
補助単位 | |
1/100 | セント |
通貨記号 | $ もしくは C$ |
セント | ¢ |
通称 | Loonie, buck (英語) Huard, piastre (フランス語) |
硬貨 | |
広く流通 | 1, 5, 10, 25¢, $1, $2 |
紙幣 | |
広く流通 | $5, $10, $20, $50 |
流通は稀 | $100 |
紙幣製造 | Canadian Bank Note Company, BA International Inc. |
硬貨鋳造 | Royal Canadian Mint |
ウェブサイト | www.mint.ca |
カナダドル(Canadian dollar)とは、カナダの通貨である。 ISO 4217でのコードはCAD。1カナダドル(C$)は100セント(¢)。
紙幣
2011年 フロンティアシリーズ
2011年11月に発行された100ドル札を皮切りに、新紙幣「フロンティア」シリーズへの移行が開始すること発表になった。50ドル札も2012年3月に発行され、20ドル札以下の小額紙幣は2013年後半の発行を予定している。
このシリーズはカナダで初めてのポリマー素材の紙幣となる。透かしの部分には、半透明のメイプルリーフと透明の窓という視覚的に2つの新しい工夫がある。メイプルリーフは背景に点光源を置いて目を近づけると額面の数字が浮かび上がるというセキュリティー機能がある。透明の窓はメイプルリーフで縁取られ、上には人物の小さい写真、下には国会議事堂の一部のメタル風ホログラム。人物の顔は紙幣の中心に来ており、従来より版画風と言うよりさらに写実的になっている。裏面は新しい文化テーマのモチーフで、文学からの引用は継続されなかった。今回のポリマー紙幣でもカナダの旅シリーズから続く立体部分がある[1]。
2011年「フロンティア」シリーズ | ||||||||
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画像 | 額面 | 主要色 | デザイン | 発行 | ||||
表 | 裏 | 表 | 裏 | |||||
5ドル | 青 | ウィルフリッド・ローリエ | カナダアーム2及びデクスター [2] | 2013年後半予定 | ||||
10ドル | 紫 | ジョン・A・マクドナルド | 大陸横断鉄道カナディアン号[2] | 2013年後半予定 | ||||
[2] | [3] | 20ドル | 緑 | エリザベス2世女王 | カナダ国立ヴィミ記念塔[2] | 2012年12月予定[3] | ||
[4] | [5] | 50ドル | 赤 | ウィリアム・ライアン・マッケンジー・キング | 北極海でのカナダ沿岸警備隊の砕氷船アムンゼン、北部カナダの地図、イヌクティトゥット語で「北極」 | 2012年3月 | ||
[6] | [7] | 100ドル | 茶 | ロバート・ボーデン | 医療研究:顕微鏡と研究者、DNAの二重らせん構造、インシュリンの薬瓶、心電図 | 2011年11月 |
2001年版 カナダの旅シリーズ
2004年11月17日に新50ドル紙幣が発行され、新紙幣「カナダの旅」シリーズへの移行が完了した。これらの新紙幣はホログラムストライプ、透かし、紫外線インクなどのセキュリティ対策が施され、大きさは同じだが、アメリカドルと異なり、額面により色が違うので間違えることはない。5ドル紙幣と10ドル紙幣は、ホログラムストライプや透かしを採用していなかったが、10ドル紙幣は2005年5月に、5ドル紙幣は2006年11月に、高額紙幣と同じセキュリティ対策が施されたものが発行された。
2001年「カナダの旅」シリーズ | ||||||||
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画像 | 額面 | 主要色 | デザイン | 日付 | ||||
表 | 裏 | 表 | 裏 | 透かし | 印刷 | 発行 | ||
[8] | [9] | 5ドル | 青 | ウィルフリッド・ローリエ; カナダ国会議事堂西ブロック | アイスホッケー、スケート、ソリをする子供達; ロッシュ・キャリアの小説「ホッケー・セーター(The Hockey Sweater)」の一節 | 2001年 | 2002年3月27日 | |
[10] | [11] | 5ドル | 肖像画 | 2005年 | 2006年11月15日 | |||
[12] | [13] | 10ドル | 紫 | ジョン・A・マクドナルド; カナダ国会議事堂図書館 | 平和維持軍と戦争記念碑、戦没者慰霊の象徴である赤いケシの花; ジョン・マクレーの詩「フランドルの野で(In Flanders Fields)」の一節 | 2000年 | 2001年1月17日 | |
[14] | [15] | 10ドル | 肖像画 | 2005年 | 2005年5月18日 | |||
[16] | [17] | 20ドル | 緑 | エリザベス2世女王; カナダ国会議事堂中央部 | ビル・リードの彫刻「ワタリガラスと最初の人類(Raven and the First Men)」等、ガブリエル・ロワの小説「隠れた山々(The Hidden Mountain)」の一節 | 肖像画 | 2004年 | 2004年9月29日 |
[18] | [19] | 50ドル | 赤 | ウィリアム・ライアン・マッケンジー・キング; カナダ国会議事堂「平和の塔」 | 「ザ・フェイマス・ファイブ("The famous 5" - 最高裁に女性の権利を問うた女性5人組)」とテレーズ・キャスグレン; 世界人権宣言からの引用 | 肖像画 | 2004年 | 2004年11月17日 |
[20] | [21] | 100ドル | 茶 | ロバート・ボーデン; カナダ国会議事堂東ブロック | カナダの地図(新旧)、人工衛星 、カヌーとコンパス; ミリアム・ワディントンの詩「トロントのジャック・カルティエ」の一節 | 肖像画 | 2003年 | 2004年3月17日 |
上記の画像は1ミリ当たり0.7ピクセル。 |
1986年版 カナダの鳥類シリーズ
- 2ドル(旧紙幣)
- 表面:エリザベス2世女王、裏面:コマツグミ(American Robin)
- 5ドル(旧紙幣)
- 表面:ウィルフリッド・ローリエ、裏面:アメリカヤマセミ(Belted Kingfisher)
- 10ドル(旧紙幣)
- 表面:ジョン・A・マクドナルド、裏面:ミサゴ(Osprey)
- 20ドル(旧紙幣)
- 表面:エリザベス2世女王、裏面:ハシグロアビ(Common Loon)
- 50ドル(旧紙幣)
- 表面:ウィリアム・ライアン・マッケンジー・キング、裏面:シロフクロウ(Snowy Owl)
- 100ドル(旧紙幣)
- 1,000ドル(旧紙幣)
- 表面:エリザベス2世女王、裏面:ギンザンマシコ(Pine Grosbeak、カナダに生息する鳥)
1969年-1979年版 カナダの風景シリーズ
- 1ドル(旧紙幣)
- 2ドル(旧紙幣)
- 5ドル(旧紙幣)
- 表面:ウィルフリッド・ローリエ、裏面:ブリティッシュコロンビア州・ジョンストン海峡の漁鮭業
- 10ドル(旧紙幣)
- 表面:ジョン・A・マクドナルド、裏面:オンタリオ州・サーニアの石油精製所
- 20ドル(旧紙幣)
- 50ドル(旧紙幣)
- 表面:ウィリアム・ライアン・マッケンジー・キング、裏面:王立カナダ騎馬警察(RCMP)の音楽隊
- 100ドル(旧紙幣)
硬貨
- 2ドル (Toonie)[4]
- 表面:エリザベス2世女王、裏面:白熊
- 1ドル (Loonie)
- 表面:エリザベス2世女王、裏面:ルーン(国鳥)
- 50セント:通常ほとんど流通していない。
- 表面:エリザベス2世女王、裏面:カナダの紋章
- 25セント (quarter)
- 表面:エリザベス2世女王、裏面:カリブー(トナカイ)
- 10セント (dime)
- 5セント (nickel)
- 表面:エリザベス2世女王、裏面:ビーバー
- 1セント (penny)
- 表面:エリザベス2世女王、裏面:メイプル(サトウカエデの葉)
エリザベス女王の面にあるD.G. REGINAとは、女王の称号のラテン語「神の恩寵による女王(Dei Gratia Regina)」の略。
硬貨の肖像画
カナダの硬貨には過去から継続してカナダの国家元首であるイギリス国王の肖像画が使われている。特に2003年まではイギリスの硬貨と同じ肖像画(すなわちイギリス人画家による)が使用されていたが、カナダでは2004年よりカナダ人画家の作品が初めて採用された。下記はその変遷。
- 若い頃の女王と成長した女王の二種類の肖像がある
- ティアラ(Girls of Great Britain and Ireland Tiara [22])をかぶった女王。アーノルド・マチン(Arnold Machin)作。このティアラは結婚祝いに祖母であるメアリー王妃(ジョージ5世の妃)に貰ったもの。
- ジョージ4世の王冠(George IV State Diadem [23])をかぶった女王。ラファエル・マクルーフ(Raphael Maklouf)作。この王冠はイギリス議会開会の際に使われるもの。
- 2004年-現在 エリザベス2世
- 王冠をかぶっていない女王。初めてカナダ人による、カナダ・オリジナルの肖像画が採用された。スザンナ・ブラント(Susanna Blunt)作。
硬貨の特別版
カナダの硬貨には、コレクター用のみならず実際に流通している特別版が過去にいくつか発行されている。
- 1943年:「ヴィクトリー・ニッケル」第二次世界大戦のカナダ軍の健闘を讃えた5セント硬貨。
- 1967年:カナダ建国100周年記念硬貨
- 1973年:「マウンティー・クウォーター」王立カナダ騎馬警察(RCMP)100周年記念25セント硬貨。
- 1999年-2000年:2000年のミレニアムコイン。デザインはカナダに住む住民から募集された。月一つ、新しいコインを流通。25セント硬貨。
- 2001年:ボランティアをする人々が描かれた。10セント硬貨。
- 2005年:ベテランコイン。第二次世界大戦の戦後60周年記念5セント硬貨。
- 2007年-2010年:2010年バンクーバーオリンピック開催記念。25セント硬貨を15種、「ラッキー・ルーニー」と呼ぶ1ドル硬貨を2008年と2010年に1種ずつ発行。
新技術
王立カナダ造幣局(Royal Canadian Mint)はさまざまな新技術を使用した新しい硬貨を導入している。
- 世界最初の流通用カラー硬貨:2012年現在、カナダ造幣局は通常流通用のカラー硬貨を発行した世界最初(で唯一)の造幣局。2004年、赤いヒナゲシの記念25セント硬貨を発行。その後も2006年にピンクリボンをあしらった乳がん撲滅キャンペーン記念25セント硬貨を発行した。
- 世界最初の非対称流通用カラー硬貨:2009年の冬季オリンピック選手記念25セント硬貨、2011年のカナダの伝説上の動物記念25セント硬貨(3種)を発行した。
変遷
- 1996年2月:2ドル硬貨発行
- 2001年1月:新10ドル札を発行
- 2002年3月:新5ドル札を発行
- 2004年3月:新100ドル札を発行
- 2004年9月:新20ドル札を発行
- 2004年11月:新50ドル札を発行
- 2005年5月:新10ドル札の偽造防止強化版を発行
- 2006年11月:新5ドル札の偽造防止強化版を発行
- 2012年4月:1ドル硬貨、2ドル硬貨の偽造防止強化版を発行[5]
- 2013年:1セント硬貨の流通停止へ[6]。
為替レート
2007年9月20日、アメリカドルとカナダドルが等価となった。これは1976年11月25日以来の出来事である。
ニューヨーク連邦準備銀行のForeign Exchange Rates Historical Searchを元にした。
現在のCADの為替レート | |
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Google Finance: | AUD CHF CNY EUR GBP HKD JPY (/円) USD |
Yahoo! Finance: | AUD CHF CNY EUR GBP HKD JPY (/円) USD |
Yahoo! ファイナンス: | AUD CHF CNY EUR GBP HKD JPY (/円) USD |
XE: | AUD CHF CNY EUR GBP HKD JPY (/円) USD |
OANDA: | AUD CHF CNY EUR GBP HKD JPY (/円) USD |
関連項目
脚注
- ^ “Polymer series”. Bank of Canada. 2011年6月20日閲覧。
- ^ a b c Harrison, Jeremy. “Bank of Canada Unveils Polymer Bank Note Series: Celebrating Canada’s Achievements at the Frontiers of Innovation”. Bank of Canada. 2011年6月20日閲覧。
- ^ http://www.bankofcanada.ca/2011/06/press-releases/bank-of-canada-unveils-polymer/
- ^ Loonie and Toonie have evolved
- ^ [1]
- ^ “カナダ政府、1セント硬貨廃止へ”. AFPBB News (フランス通信社). (2012年3月31日) 2012年3月31日閲覧。