ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズFC

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。おこうマン (会話 | 投稿記録) による 2022年11月8日 (火) 12:47個人設定で未設定ならUTC)時点の版であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズFC
原語表記 Wolverhampton Wanderers Football Club
愛称 Wolves, The Wanderers
クラブカラー 黄金と黒
創設年 1877年
所属リーグ プレミアリーグ
所属ディビジョン 1部(2022-23
ホームタウン ウルヴァーハンプトン
ホームスタジアム
モリニュー・スタジアム
収容人数 32,050[1]
代表者 中華人民共和国の旗 復星国際(所有者)
中華人民共和国の旗 施瑜(会長)[2]
監督 スペインの旗 フレン・ロペテギ
公式サイト 公式サイト
ホームカラー
アウェイカラー
サードカラー
テンプレート(ノート)サッカークラブPJ

ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ・フットボール・クラブWolverhampton Wanderers Football Clubイギリス英語発音: [ˌwʊlvərˈhæmptən] ( 音声ファイル))は、イングランド中部・ウェスト・ミッドランズウルヴァーハンプトンをホームタウンとする、イングランドプロサッカーリーグ(プレミアリーグ)に加盟するプロサッカークラブ。愛称はウルブスWolves[3]

音楽家のエドワード・エルガー、ロックバンド、レッド・ツェッペリンのヴォーカリスト、ロバート・プラントがクラブのファンであることも知られている。

最大のライバルはウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンFCであり、ブラック・カントリー・ダービーと呼ばれる。また、同じく地理的な関係からバーミンガムに拠点を置くアストン・ヴィラバーミンガム・シティともライバル関係にある。

歴史

1877年、教会に併設されていた学校のチーム "St Luke's FC" として設立された。1879年に他のチーム "Wanderers FC" と合併して現在の名称になった[3]。リーグ優勝3回など数々のタイトルを獲得した歴史を持つ。1971-72シーズンのUEFAカップで準優勝した。

以降はチャンピオンシップ(2部相当)が主戦場となっていたが、2009-10シーズンにプレミアリーグに昇格、3シーズンを戦ったが、2011-12シーズンに最下位で降格。2012-13シーズンも低迷から抜け出せずフットボールリーグ1(3部)に降格、2年連続の降格となった。2013-14シーズンはクラブ記録となる勝ち点103を達成して優勝し、2部に復帰。2014-15シーズンはイプスウィッチ・タウンに得失点差で及ばず、7位でプレーオフ進出を逃した。2015-16シーズンは低迷し14位で終えた。2016年7月21日、中国の投資会社グループ「復星集団」の基幹企業「復星国際」(中国語: 复星国际有限公司)がオーナーのスティーヴ・モーガンから全株式を買い取り、クラブを買収した。この買収はサッカー界の大物代理人ジョルジュ・メンデスが代表を務めるマネジメント会社Gestifuteが仲介しており(復星集団はGestifuteの大株主)、メンデスはクラブの相談役としてクラブ経営に関わることになる。2017年夏から強力な中国資本とメンデスの人脈を生かした改革が始まり、メンデスの顧客である監督のヌーノ・エスピーリト・サントの招聘に始まり、ルベン・ネヴェスを始めとした有力選手を次々と獲得。2部クラブでは規格外の戦力を実現したクラブは2017-18シーズンの快進撃によりチャンピオンシップで優勝し、6年ぶりにプレミアリーグ復帰を果たした[4]

プレミアリーグ復帰初年度の2018-19シーズンは7位で終え、1979-80シーズンの6位以来の高順位だった。[5]

タイトル

国内タイトル

1953-54, 1957-58, 1958-59
2008-09, 2017-18
2013-14
1892-93, 1907-08, 1948-49, 1959-60
1973-74, 1979-80
1949, 1954, 1959, 1960

国際タイトル

  • なし

過去の成績

シーズン ディビジョン FAカップ リーグカップ 欧州カップ / その他 最多得点者
リーグ 順位
1989-90 ディビジョン2 46 18 13 15 67 60 67 10位 3回戦敗退 2回戦敗退 フルメンバーズカップ 1回戦敗退 スティーブ・ブル 27
1990-91 ディビジョン2 46 13 19 14 63 63 58 12位 3回戦敗退 2回戦敗退 フルメンバーズカップ 2回戦敗退 スティーブ・ブル 27
1991-92 ディビジョン2 46 18 10 18 61 54 64 11位 3回戦敗退 3回戦敗退 フルメンバーズカップ 1回戦敗退 スティーブ・ブル 23
1992-93 ディビジョン1 46 16 13 17 57 56 61 11位 4回戦敗退 2回戦敗退 アングロ=イタリアン・カップ 予選敗退 スティーブ・ブル 19
1993-94 ディビジョン1 46 17 17 12 60 47 68 8位 準々決勝敗退 2回戦敗退 アングロ=イタリアン・カップ 予選敗退 スティーブ・ブル 15
1994-95 ディビジョン1 46 21 13 12 77 61 76 4位 準々決勝敗退 3回戦敗退 アングロ=イタリアン・カップ グループステージ敗退 デイビッド・ケリー 22
1995-96 ディビジョン1 46 13 16 17 56 62 55 20位 4回戦敗退 準々決勝敗退 ドン・グッドマン 20
1996-97 ディビジョン1 46 22 10 14 68 51 76 3位 3回戦敗退 1回戦敗退 スティーブ・ブル 23
1997-98 ディビジョン1 46 18 11 17 57 53 65 9位 準決勝敗退 3回戦敗退 ダギー・フリードマン 12
1998-99 ディビジョン1 46 19 16 11 64 43 73 7位 4回戦敗退 2回戦敗退 ロビー・キーン 16
1999-00 ディビジョン1 46 21 11 14 64 48 74 7位 4回戦敗退 1回戦敗退 アデ・アキンバイ 16
2000-01 ディビジョン1 46 14 13 19 45 48 55 12位 4回戦敗退 3回戦敗退 アダム・プラウドロック 11
2001-02 ディビジョン1 46 25 11 10 76 43 86 3位 3回戦敗退 1回戦敗退 ディーン・スタリッジ 21
2002-03 ディビジョン1 46 20 16 10 81 44 76 5位 準々決勝敗退 2回戦敗退 ケニー・ミラー 24
2003-04 プレミアリーグ 38 7 12 19 38 77 33 20位 4回戦敗退 4回戦敗退 アレックス・レイ 8
2004-05 チャンピオンシップ 46 15 21 10 72 59 66 9位 4回戦敗退 2回戦敗退 ケニー・ミラー 20
2005-06 チャンピオンシップ 46 16 19 11 50 42 67 7位 4回戦敗退 2回戦敗退 ケニー・ミラー 12
2006-07 チャンピオンシップ 46 22 10 14 61 56 76 5位 4回戦敗退 1回戦敗退 セイ・オロフィンジャナ 10
2007-08 チャンピオンシップ 46 18 16 12 53 48 70 7位 5回戦敗退 2回戦敗退 シルヴァン・イーバンクス=ブレイク 12
2008-09 チャンピオンシップ 46 27 9 10 80 52 90 1位 4回戦敗退 2回戦敗退 シルヴァン・イーバンクス=ブレイク 25
2009-10 プレミアリーグ 38 9 11 18 32 56 38 15位 4回戦敗退 3回戦敗退 ケヴィン・ドイル 9
2010-11 プレミアリーグ 38 11 7 20 46 66 40 17位 4回戦敗退 4回戦敗退 スティーヴン・フレッチャー 12
2011-12 プレミアリーグ 38 5 10 23 40 82 25 20位 3回戦敗退 4回戦敗退 スティーヴン・フレッチャー 12
2012-13 チャンピオンシップ 46 14 9 23 55 69 51 23位 3回戦敗退 3回戦敗退 シルヴァン・イーバンクス=ブレイク 15
2013-14 フットボールリーグ1 46 31 10 5 89 31 103 1位 1回戦敗退 1回戦敗退 ヌーハ・ディッコ 13
2014-15 チャンピオンシップ 46 22 12 12 70 56 78 7位 3回戦敗退 1回戦敗退 バカリ・サコ 15
2015-16 チャンピオンシップ 46 14 16 16 53 58 58 14位 3回戦敗退 3回戦敗退 ベニク・アフォベ 10
2016-17 チャンピオンシップ 46 16 10 20 54 58 58 15位 5回戦敗退 3回戦敗退 エルデル・コスタ 12
2017-18 チャンピオンシップ 46 30 9 7 82 39 99 1位 3回戦敗退 4回戦敗退 ディオゴ・ジョッタ 18
2018-19 プレミアリーグ 38 16 9 13 47 46 57 7位 準決勝敗退 3回戦敗退 ラウル・ヒメネス 17
2019-20 プレミアリーグ 38 15 14 9 51 40 59 7位 3回戦敗退 4回戦敗退 UEL 2019-20 準々決勝敗退 ラウル・ヒメネス 27
2020-21 プレミアリーグ 38 12 9 17 36 52 45 13位 5回戦敗退 2回戦敗退 ペドロ・ネト
ルベン・ネヴェス
5
2021-22 プレミアリーグ 38 16 6 17 38 43 51 10位 4回戦敗退 3回戦敗退 ラウル・ヒメネス
ダニエル・ポデンセ
6
2022-23 プレミアリーグ 38

欧州の成績

現所属メンバー

プレミアリーグ 2022-23シーズン 基本フォーメーション(4-3-3
2022年9月2日現在

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
1 GK ポルトガル ジョゼ・サ
3 DF フランス ラヤン・アイト=ヌーリ ()
4 DF アイルランド ネイサン・コリンズ
6 MF マリ共和国 ブバカル・トラオレ
7 FW ポルトガル ペドロ・ネト
8 MF ポルトガル ルベン・ネヴェス キャプテン
9 FW メキシコ ラウル・ヒメネス
10 FW ポルトガル ダニエル・ポデンセ
11 FW 大韓民国 ファン・ヒチャン
13 GK モンテネグロ マティヤ・サルキッチ ()
14 DF コロンビア ジェルソン・モスケラ
17 FW ポルトガル ゴンサロ・ゲデス
No. Pos. 選手名
18 FW オーストリア サーシャ・カライジッチ ()
19 DF スペイン ホニー・オット
20 FW ポルトガル シキーニョ ()
22 DF ポルトガル ネルソン・セメド ()
23 DF イングランド マクシミリアン・キルマン
24 DF ポルトガル トチ・ゴメス ()
25 MF アイルランド コナー・ロナン
27 MF ポルトガル マテウス・ヌネス ()
28 MF ポルトガル ジョアン・モウティーニョ
29 FW スペイン ジエゴ・コスタ ()
37 FW スペイン アダマ・トラオレ ()

※括弧内の国旗はその他保有国籍、もしくは市民権、星印はEU圏外選手を示す。

監督

ローン移籍選手

in

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
6 MF マリ共和国 ブバカル・トラオレ (FCメス)
out

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
-- GK イングランド ルイ・モールデン (ソーリハル・ムーアズFC)
-- GK イングランド ジョー・ヤング (ランコーン・リネッツFC)
-- GK イングランド ジャクソン・スミス (エンポリFC)
-- DF オランダ キ=ヤナ・フーフェル (PSVアイントホーフェン) ()
-- DF ハンガリー ボラ・ベンデグーズ (GCチューリッヒ)
-- DF イングランド ルーク・マセソン (ハミルトン・アカデミカルFC)
-- DF オランダ ナイジェル・ロンヴァイク (フォルトゥナ・シッタート)
-- DF イングランド ディオン・サンダーソン (バーミンガム・シティFC)
-- DF イングランド ライアン・ジャイルズ (ミドルズブラFC)
-- DF イングランド コナー・コーディ (エヴァートンFC)
No. Pos. 選手名
-- MF イングランド テイラー・ペリー (チェルトナム・タウンFC)
-- MF 日本 川辺駿 (GCチューリッヒ)
-- MF ポルトガル ブルーノ・ジョルダン (CDサンタ・クララ)
-- MF イングランド ルーク・カンドル (スウォンジー・シティAFC)
-- FW ブラジル レオ・ボナチーニ (GCチューリッヒ)
-- FW 中華人民共和国 何朕宇 (北京国安)
-- FW エクアドル レオナルド・カンパーナ (GCチューリッヒ)
-- FW カナダ テオ・コルベアヌ (シェフィールド・ウェンズデイFC)
-- FW イングランド オースティン・サミュエルズ (アバディーンFC)
-- FW 大韓民国 チョン・サンビン (GCチューリッヒ)
-- FW ポルトガル ファビオ・シルヴァ (RSCアンデルレヒト)

リザーブチーム

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
75 DF スイス クリスティアン・マルケス
77 FW ウェールズ チェム・キャンベル

歴代監督

歴代所属選手

GK

DF

MF

FW

エンブレム

当初、ユニフォームは特に定まっていなかったが、1891年から市章にあやかる黄色と黒を基調とするものに定まった。後にこの配色は、市のモットーである「Out of Darkness Cometh Light(夜明けは必ずやってくる)」のDarkness(黒)とLight(黄)を象徴していると受け止められるようになった[3]

エンブレムはFAカップ決勝に進出した1949年や1960年には市章を使ったが、1979年にクラブのエンブレムを作る事になり、黄色地に愛称ウルブスから跳ねるとクラブ名の頭文字「WW」が黒であしらわれたデザインが採用された。一時は、この狼が3頭並んだデザインも使われた[3]

1979年に変更が施され、黄色地に正面を向く狼の顔のデフォルメが基調となった。最初は枠が無く下にWOLVESと文字があったが、1988年から1993年までは盾の中に狼の顔があるデザインとなった。1993年から1996年は市章がエンブレムに使われたが、1996年から再び正面の狼に戻り、2002年からは枠が六角形に変わった[3]

脚注

  1. ^ Premier League Handbook 2020/21”. Premier League. p. 42. 2021年4月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月12日閲覧。
  2. ^ JEFF SHI - Executive chairman
  3. ^ a b c d e エンブレムの世界 ウルブス『サッカーマガジン』2012年5月1日号、ベースボール・マガジン社、斉藤健仁、2012年、雑誌23881-5/1, 055頁。
  4. ^ “英2部に異変!? 補強資金50億円…1つのクラブを変えた中国資本と大物代理人。そこに渦巻く闇”. フットボールチャンネル. (2018年4月20日). https://www.footballchannel.jp/2018/04/20/post266201/ 2018年8月18日閲覧。 
  5. ^ Edwards, Joe (2019年5月6日). “Confirmed: Wolves to finish seventh in the Premier League”. Express & Star. https://www.expressandstar.com/sport/football/wolverhampton-wanderers-fc/2019/05/06/confirmed-wolves-to-finish-seventh-in-the-premier-league/ 

外部リンク